2018年6月22日

スケルトン物件の内装工事について

スケルトン物件で店舗の内装工事を行うと、理想の店舗を作りやすいですが費用がかかります。スケルトン物件のメリットやデメリット、店舗ごとの工事費用、スケルトン物件で工事した際の注意点についてご紹介します。

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スケルトン物件で店舗をリノベーションするメリット

スケルトン物件は、ご自身の作りたい店舗を作れて、店舗の管理がしやすいというメリットがあります。スケルトン物件で店舗をリノベーションする際のメリットについて詳しく見ていきましょう。

思い通りの店舗を作れる

スケルトン物件は間仕切りや設備などが何もない状態の物件です。天井や壁、床の仕上げや家具だけでなく、レイアウトや設備などもご自身の理想の店舗にできる、自由度の高さが魅力です。スケルトン物件でリノベーションを行うと、自分で考えていた通りの店舗になるため、愛着が湧くという方が非常に多いです。

前のテナントのイメージを引き継がなくて済む

店舗をリノベーションする際、設備などが残ったままの居抜き物件を選ぶ方もいらっしゃいますが、店舗内のレイアウトが前のテナントと同じ場合、お客様は前のテナントのことを思い出しやすいです。前のテナントが経営不振で撤退した場合、店舗にいらっしゃったお客様に「今回の店舗も上手くいかないのでは」といったネガティブなイメージを持たれる恐れもあります。

しかし、スケルトン物件であれば、一から内装をデザインできるため、前のテナントの印象を薄くすることが可能になります。ただし、ご自身の店舗と前のテナントが同じ業務形態の場合、どれほど内装に違いがあっても、お客様が前のテナントを思い出す可能性があるため、前のテナントの業務形態は必ず確認しましょう。

設備の管理をしやすい

居抜き物件には工事費のかかる設備が最初から設置されているため、初期費用を抑えることができますが、仕入れ先が明確に分からないことも多く、設備の調子が悪くなった場合の対応に手間がかかることは珍しくありません。その点、スケルトン物件はご自身で設備を選ぶため、仕入れ先や保証期間も把握できる安心感があります。

スケルトン物件で店舗をリノベーションするデメリット

ご自身の理想の内装をデザインでき管理しやすい店舗を作れるスケルトン物件ですが、費用も時間もかかるというデメリットもあります。スケルトン物件のデメリットについて詳しく見ていきましょう。

設備工事が必要

一から作り上げてご自身の理想の店舗を形にしやすいスケルトン物件ではありますが、設備が設置されていないため、店舗を営業するために設備工事をしなくてはなりません。設備工事には、水道工事やガス工事、電気工事や空調・排気設備等の工事が含まれます。

設備工事は高額な費用のかかる工事になりますが、水道管などで道路を掘り起こしての工事が必要となれば、さらに費用がかさみます。物件を選ぶ際、容量の十分な電気の引き込みがあるなどのインフラ設備が整っている物件を見つけることで、費用を抑えられます。

店舗のオープンに時間がかかる

何も無い所から店舗を作らなくてはいけないため、どのような設備が必要で、どのようなレイアウトにするのかといった打ち合わせにも多くの時間を要し、打ち合わせから工事完成までに3ヶ月から半年はかかります。工事期間中でも物件の契約期間内であることから賃料が発生するため、店舗オープンまでに時間も費用も必要です。

認知されるのに時間がかかる

前のテナントのネガティブなイメージに引っ張られずに済むスケルトン物件ではありますが、一から店舗を作るということは、お客様に店舗のことを知られていない所から始まります。内装工事完了後にお客様に店舗に来てもらうためには、店舗を知ってもらうことが必要です。スケルトン物件で店舗を作った場合、店舗のサイトを作ったりSNSを活用するなど、店舗の宣伝も必要です。

店舗別スケルトン物件のリノベーション費用

  • 物販店:坪単価15~20万円
  • 美容関連:坪単価30万円 ~
  • 飲食店:坪単価35万円 ~
  • 医療関係:坪単価45万円 ~

【物販店】
雑貨店やアパレルショップ、薬局などが当てはまります。厨房設備などが不要で、設備費用を抑えられるため、工事費も安く抑えられます。

【美容関連】
美容室やエステサロンなど、水回り設備の必要な業務形態の店舗が当てはまります。シャワー台や水回りの工事の分、物販店よりも工事費がかかります。

【飲食店】
飲食店は居酒屋やレストラン、バーなど様々な形態がありますが、水回り設備に加えて厨房設備が必要になるため、工事費がかかります。ダイニングバーのようなアルコールも料理も楽しめるバーではなく、カウンターバーのようなアルコールがメインとなるバーであれば厨房設備費は抑えられますが、バーの雰囲気づくりのために内装にこだわる方が多く、内装の仕上げ材や高級な家具などの費用がかかります。

【医療関係】
歯科医院のような水回りの工事やレントゲン室、個室の必要な医院が当てはまります。医療関係の設備は価格が高いため、設置工事の坪単価も高く設定されています。

スケルトン物件の店舗リノベーションの費用についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ご参考ください。
店舗リノベーションの費用相場と業種別のポイントを事例を見ながら解説!

スケルトン物件で店舗をリノベーションする際の注意点

スケルトン物件は、退去の際、入居前の状態に戻すことが前提となっていることが多いです。ご自身で設置した設備を撤去などの工事が必要になり、退去時にもかなりの費用がかかります。契約時に退去する場合のことを確認し、万一に備えて予算を確保しておきましょう。

まとめ

スケルトン物件のメリットやデメリット、店舗別費用やスケルトン物件の注意点についてご紹介しました。スケルトン物件で店舗をリノベーションすることで、ご自身の理想の店舗を一から作ることができますが、何もない状態から店舗を作るということは、費用も時間もかかります。店舗によって必要な設備が異なり、設備費や内装のデザイン費を抑える程工事費を抑える**ことにつながります。

スケルトン物件は店舗オープン前にもかなり費用がかかりますが、退去する場合は工事前の状態に戻すことが多いため、退去の際にも費用がかかります。費用のことを念頭に置きながら、スケルトン物件で理想の店舗の内装を作りましょう。

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