欠かせない店舗の防犯対策
【参考】https://www.photo-ac.com/main/detail/696671?title=監視カメラ
お店を経営する上で絶対に欠かせないのが、防犯対策です。
「うちのお店はしっかりしているから大丈夫だろう」と思っていても、その対策が破られて被害に合うケースも少なくありません。
平成29年の最新のデータでは、全国で1年間に発生した被害は73122件。そのうち約16パーセントがスーパーや飲食店などの店舗犯罪と言われており、年間約12000件の店舗が被害にあっている計算になります。 すべての被害が届けられるわけではありませんので、届け出がないものを含めるとさらに多くの侵入窃盗が発生していることになります。
ファストフード店やコンビニなどの24時間営業のお店での強盗事件が取り沙汰されることが多いですが、夜間閉じているお店もターゲットになります。
最も多いのは、ガラスを割られて侵入されるケースです。またピッキングなどで解錠されてしまう場合や、うっかりした戸締り忘れを狙われるパターンも多いです。
では、どういった対策をすればこうした犯行を未然に防げるのでしょうか。
コンビニ・スーパー・飲食店の防犯対策 8つのポイント
24時間営業をしているコンビニやファミリーレストランなどは、深夜帯だと人の目が少なく誰でも入店できることから、強盗に狙われやすいと言えます。
スーパーやその他の飲食店の防犯は、店舗がクローズしている時間があり、さらに危険性が高まります。
ほとんどのコンビニやスーパーでは、防犯カメラはすでに設置するなど、それなりの対策をしています。ここでは、そもそも犯罪者を寄せ付けないために重要な、8つのポイントについて解説します。
店舗には必ず従業員を複数人配置する
深夜帯は来店客も少なく、決して忙しいわけではないことから、できるだけアルバイトを置かないよう人件費を削減している店舗が多くあります。
これが狙われやすくなる原因の一つです。
時間に関わらず店舗内には、必ず複数人の店員を配置するようにしましょう。また、倉庫業務などで店頭の店員が減ったところを狙われることもあります。店員同士でコミュニケーションを取れるよう、夜間は*長い時間店頭を離れる作業は避け、常にお互いの目が届くよう注意*してください。
お客様に対する声掛け
コンビニ強盗を諦める効果があるとされているのが、お客様への声掛けです。
お店に入ってきたところで、きちんと顔を見て「いらっしゃいませ」と声掛けするだけで、強盗を諦めたというケースがあります。
しっかり目を合わせることで、顔を認識したことをアピールすることにも繋がります。「あなたのことをきちんと見てますよ」と知らせることは、犯罪防止の基本ですので、お客様への声掛けは徹底させましょう。
レジ内に大金を置かない
レジ内に大金があると、強盗にも狙われやすく被害額も大きくなってしまいます。 強盗に入られることを考えて、レジ内に大金を保管しないようにしましょう。お釣りを考えても、1万円札がレジの中にある必要はありませんよね。
そのためにも、レジ金の移し替えは、こまめに行うよう徹底しましょう。
防犯カメラや防犯ミラーを設置する
ATMのような無人でお金を管理している機器や、駐車場、店舗の売り場内などなどを中心に、いたるところに防犯カメラを設置しましょう。
できるだけ死角をなくすことがポイントです。
防犯カメラだけで死角をなくすことは難しいため、防犯ミラーも活用し、「見えない場所」をなくすようにしてください。駐車場の防犯カメラは夜間でも撮影できるよう、赤外線カメラを採用しましょう。
犯罪はちょっとした死角を使って行われますので、防犯カメラや防犯ミラーはお金をかけてでも設置をしましょう。
窃盗だけでなく、商品に異物を混入するなど、悪質ないたずらの発生も防ぐことができます。
カラーボールや防犯システムのシールの設置
犯罪を抑止させるには、目に見えた防犯対策が重要です。
犯人は事前に下見をすることが多いです。
そのため、防犯対策を入念にしていることをアピールすることは、犯人にリスクの高さをアピールすることにもなります。
そのひとつとしても防犯カメラは効果的です。レジ後ろの目立つところにカラーボールを置いたり、自動ドアの見えるところに、セコムやアルソックなどの防犯システムのシールを貼ることで、防犯の様子が目につきやすいようにしましょう。
**犯罪を犯すことが難しく、犯罪後も逃げ切ることが難しいことをアピールして、犯罪を抑止しましょう。
お店全体を外から見えやすくする
強盗などを行うときは目撃者がいないタイミングを狙いますので、深夜の人が少ない時間帯の犯罪が多いです。
もし、外から店内が見えるようであれば、強盗は店外まで意識をしなくてはならず、犯罪が難しいと考えます。
客を装って入店し、タイミングを見計らって犯罪を起こすというケースが多くありますので、店舗は外からでも見えるような構造にすると良いでしょう。
防犯マニュアルの作成
働いている店員の教育も重要です。
店員の命が狙われることもありますので、強盗に入られるという前提でのマニュアルづくりを行い、アルバイトを含むすべての店員に教育しておきましょう。
人命を第一とすることを明記し、実際に強盗に入られたときどのように対処するかについてもあらかじめ共有しておきましょう。
侵入感知センサーを設置する
ATMのあるスーパーや宝石品などを扱う店舗では、閉店後の侵入者を感知するためのセンサーを設置するのがおすすめです。
センサーが反応したら警備会社にすぐに連絡が入るようにしておきます。また、侵入者を感知すると大きな音を鳴らしたり、光による威嚇などを行うようにしましょう。
侵入者を心理的に追い込むことで、犯行を継続させないようにします。
防犯の三箇条
これまでは防犯上の具体的な対策について解説しました。最後にまとめとして、防犯を考える上で重要な3つの観点について説明します。
- 抵抗性の強化
- 領域性の確保
- 監視製の確保
小難しい言葉ですが、次でしっかり説明していきますので、防犯対策に生かしていきましょう。
抵抗性の強化
防犯を考えるときに重要な抵抗性は、文字通り簡単に侵入させないということです。
これは防犯における基本と言えるでしょう。
例えば強盗はガラスを割って侵入しようとしたり、ピッキングをして解錠しようとしますよね。それらの対策として、割れにくい防犯ガラスを採用したり、ピッキングでは解錠ができない錠を取り入れます。
このような物理的な抵抗性以外にも、防犯意識を高めたり、危険情報の収集を行ったりするなどの管理面での抵抗性も高める必要があります。
領域性の確保
店舗に犯罪者を近づけないため、境界線を明確にするのもひとつの防犯対策です。
例えば、フェンスや門扉のような物理的な境界線を設置することで、心理的なバリアができるため、簡単に侵入しにくくなります。
境界線が明確になっていれば、まず一般の人が侵入することは減るでしょう。しかも、営業時間外となる夜間などにその境界を越えて侵入してくるようなら、それだけでその人は怪しい行動をとる不審者と判断できます。
夜間にクローズしている店舗の場合は駐車場の入口となる境界線などにポールやチェーンを設置し、境界を明確にしておくことも重要です。
監視性の確保
侵入者に対して、監視を徹底することにより防犯性を高めることができます。
例えば防犯カメラの場合、形跡が残る恐れがあることから、防犯カメラがあるだけで犯人は警戒心を高め、侵入を諦めるという効果も期待できます。
店舗の場合は外部から中を見えやすくすることで、店舗内での異常に気づいた通行人が通報してくれることも期待できます。
また、24時間営業の場合は、来店時にお客様の顔を見て「いらっしゃいませ」と声掛け徹底するだけでも、顔を認識されたという恐怖心から犯行をあきらめるということもあります。
まとめ
いかがだったでしょうか。もし「足りていないな」と思ったポイントがあれば、積極的に取り入れてみてください。
いずれの店舗でも重要なのは、犯罪行為させないための対策です。
しっかりと防犯対策をしていることをアピールし、犯罪を起こしにくい店舗にすることが求められます。その上で、さらに犯罪が発生したときの対策も用意しておきましょう。
防犯カメラは犯罪者の特定に役立つだけでなく、犯罪の抑止力になりますので必ず設置してください。
できれば、警備会社と契約をして、警備をつけましょう。特に、営業時間外が長い場合は、空き巣の格好の標的になっていますので、警備会社の防犯システムを導入していることをアピールして、心理的に侵入しにくい環境づくりを心がけてください。
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