店舗レイアウトの種類と方法
店舗では「お客様の入店率を上げる」、「お客様の滞在時間を長くする」、「商品の販売方法」を考慮したレイアウトにすることが重要です。 そしてお客様に店内の商品をくまなく見てもらえるようなスムーズな動線を確保し、商品の陳列を工夫したり、什器の配置にも配慮する必要があります。 ここでは、知っておくべき店舗レイアウトを3種類ご紹介します。
お客様の入店率を上げるレイアウト
お客様の入店率を上げるためには、お店の外から店内を見た時に、店内がいかにお客様にとって入りやすいレイアウトになっているかが大きなポイントになります。 そして、通りすがりのお客様にもできるだけ「お店に入ってみようかな」と思ってもらうことも大切です。
入店率が上がる最も有効なレイアウトは、店舗の隅など店舗の入り口正面から外れた場所にレジカウンターを配置するという方法です。 やはり店舗の入り口正面に対して真っ直ぐの位置にレジカウンターを配置してしまうと、販売員の目線が気になり入店をためらうというお客様も多くいらっしゃいます。
お客様に販売員の存在を気にさせずに気軽に入店してもらうためには、レジカウンターの配置は慎重に行うべきでしょう。
お客様の滞在時間を長くするレイアウト
お客様にせっかく入店していただいても、ゆっくりと商品を見ることができないレイアウトでは、お客様も短時間でお店を出て行ってしまいます。これではお客様に印象の残らない店舗になってしまい、再度来店してもらうことはあまり期待できません。そうなると客足が遠のき、店舗の売り上げにも大きく影響してきます。 そこで、店内の死角をなくして、お客様に店内をくまなく見て回ってもらえるようなレイアウトを心がけることが大切です。
入店していただいたお客様の滞在時間をできるだけ長くするためには、陳列棚などの什器の配置がポイントになります。 陳列棚はすべて同じ向きに配置するのではなく、縦方向や横方向と向きを変えて配置し、お客様が店内をぐるりと一周できるようなレイアウトを意識しましょう。
また陳列棚だけでなく、観葉植物などを配置すると店内のアクセントにもなりお客様にも居心地が良いと感じてもらえるのでおすすめです。
商品の販売方法に合ったレイアウト
取扱う商品などによって商品の販売方法は異なります。主な商品の販売方法は「セルフサービス」、「対面販売」、「側面販売」の3つに分かれます。
「セルフサービス」はスーパーやコンビニなどで取り入れられていますが、お客様が商品を取りやすいように陳列棚の配置を工夫し、商品も種類分けし分かりやすく陳列する必要があります。
「対面販売」は宝石店などで多く取り入れられています。販売員と顧客が陳列棚を挟んで会話できるような配置になるため、お客様が窮屈に感じることがないように充分な客動線を確保する必要があります。
「側面販売」は、家電量販店やアパレルショップなどで取り入れられ、販売員がお客様の横に立ち商品の説明を行います。販売員が効率よく動けるように通路を確保して陳列棚を配置することが大切です。
こちらの記事では店舗の商品レイアウトについて詳しく解説しているので、ご参照ください。
店舗の商品レイアウトのポイントは? 業種別にレイアウトの考え方解説
購買意欲をアップさせるには視覚に訴えることが大事
人の購買意欲をアップさせるのに最も効果的だと言われているのが「視覚的アプローチ」です。 店舗ではディスプレイをインパクトのあるものにすると、お客様の購買意欲を高めることに繋がります。 例えばアパレルショップではお店の一押しコーディネートを魅力的にディスプレイすることで多くのお客様に興味を持ってもらうことができ、入店してもらうことができます。
人の購買意欲と「視覚」は大きく関係するものなので、色や配置などを工夫してお客様の目に留まるようなディスプレイを心がけましょう。
VMDとは
VMDとは、「Visual Merchandising(ビジュアル・マーチャンダイジング)」の略で、お店の商品やブランドの価値を視覚的に伝えて、最終的にはお客様の購買行動を促し売り上げや利益を上げるためのマーケティング手法の一つです。
そしてお客様が商品を目で見て、購入しやすい快適な店内環境を整えることを目的とした店舗デザインでもあります。
VMDでは、「VP(ビジュアル・プレゼンテーション)」、「PP(ポイント・プレゼンテーション)」、「IP(アイテム・プレゼンテーション)」の三つの要素があり、これらを組み合わせて店舗づくりを行っていきます。
VPとは
「VP」は店舗の入り口近くや、お客様の目に留まるショーウィンドウに店舗のコンセプトやブランドイメージを印象付けるための商品のディスプレイのことをいいます。 商品を売るためには、いかにお客様に立ち止まって注目してもらうかが大切なので、VPは三つの要素の中でも重要な要素になります。
PPとは
「PP」は店舗が取り扱う商品の中でも、新商品や主力商品といった売り上げを伸ばしたい商品のディスプレイのことをいいます。 VPを見て入店したお客様が、長く店内に滞在してくれることを目的とするため店舗の奥にディスプレイされることが多いです。
IPとは
「IP」はアイテム別、デザイン別、サイズ別に商品を分類して、お客様が見やすく手に取りやすいようにディスプレイすることをいいます。 PPを見て興味を持ったお客様が、気になった商品をすぐに手に取れるように工夫して陳列する必要があります。
VMDが有効な業種
VMDは今ではアパレルショップのみならず、雑貨店、家電量販店、飲食店、サービス業などあらゆる業種・業態の店舗で取り入れられています。 消費者の視覚に訴えて、購買意欲を高めるという目的はどの業種にも共通するため、今後もVMDは必要不可欠なマーケティング手法になると言えそうです。
まとめ
店舗には物販店、飲食店などさまざまな業種が存在しますが、消費者の視覚に訴えて購買意欲を高める「VMD」は売上を上げるための1つの手法といえます。 「VMD」を取り入れることで、商品が見やすく購入しやすい販売環境になり、お客様はストレスなく買い物を楽しむことができます。
新しく店舗を構えたいと考えているオーナーはもちろん、すでに店舗を構えているが集客や売り上げが伸び悩んでいるという店舗のオーナーは、基本となる店舗レイアウトや「VMD」を取り入れてみて下さい。
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