2017年8月24日

飲食店の内装の配色について

飲食店の内装(改装)工事の中で最もこだわりたいものの1つが内装のデザインではないでしょうか。 というのも店内の内装の配色次第で、料理の見え方や店内の居心地が変わります。色と食欲との関係や飲食店の内装の配色で覚えておくべきことについてご紹介します。

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色彩と食欲の関係


人間は、色によって様々な印象を受けます。たとえば青などの寒色は冷静、オレンジなどの暖色は元気が出るといったことです。このようなことは、食欲にも影響を与えます。寒色系のものと食事が一緒に置かれると、食欲まで落ち着かせてしまいます。一方、暖色系であれば、食欲を刺激します。そのため、飲食店では食欲を刺激する色を適切に使うことが重要です。

しかし、暖色系のみでまとめてしまうと、高級店など落ち着いた印象の内装を作ることが難しくなります。そこで、クッションなど、食事と離れた所に部分的に使うことで、食欲を抑制することなく、落ち着いた内装を作ることが可能です。また、日本家屋に木材が多用されていることから、木目色には、自宅のようなリラックスできる印象を与えることが期待されています。ゆっくり食事を楽しんでもらう飲食店を作るには、木目色を用いることも効果的です。

飲食店の内装の配色の決め方

色に食欲を左右する働きがあるのならば、飲食店の内装に使う色は慎重に選びたいですよね。食欲が増し、居心地の良い飲食店を作るための色の選び方をご紹介します。

内装の上半分は明るく、下半分は落ち着いた色を選ぶ

白は清潔感と開放感を与えるため、飲食店で使われることが多いですが、内装が全て白で統一されていると、開放的過ぎて落ち着かない印象となります。優しい雰囲気でどなたでも来店しやすい飲食店にしようと淡い色でまとめる方もいらっしゃいますが、淡い色だけですと、印象に残りにくい内装になる可能性があります。

印象に残る内装にするためには、暗色を使うことをおすすめします。暗色は落ち着いた印象を与えますが、使う分量が多いと圧迫感につながります。そこで、テーブルより下は落ち着いた色、上は明るい色を使うことで、内装にメリハリが生まれます。

3色以内にまとめる

多くの色が使われるほど、嬉しいあまり落ち着かない状態になります。この心理から、売り場をカラフルにすると購買意欲を刺激することが期待されているため、幅広い雑貨を扱う雑貨屋では、多様な色を用いた内装が見られます。しかし、くつろぎながら食事を楽しんでもらう飲食店にしたいにもかかわらず内装を鮮やかにし過ぎると、お客様にゆっくり過ごしてもらうことは難しくなるため、色を使い過ぎないことが大切です。内装に使う色を3色以内にすることで、統一感がありつつ、単調過ぎない内装となります。

飲食店の内装の色にかかわる照明について

照明は食事の色や顔色の見え方を変えることから、飲食店の内装を左右する要素と言えます。寒色は食欲を抑制し、暖色は増進することを既にご説明しましたが、料理に青白い蛍光灯が当たると、料理の色合いが悪く見え、食欲も抑えられてしまうため、美味しさを感じにくくなります。そのため、飲食店ではオレンジ色の蛍光灯を使い食欲を刺激すると共に、食事を美味しそうに見せることが大切です。

ただし、オレンジ色が強すぎると、実際の料理の色と蛍光灯に照らされた料理の色の差が大きくなります。実際の色を引き立てる色味の蛍光灯を選んだり、照明を強く感じるならば間接照明にするなど、照明で飲食店の色を作りましょう。

飲食店の壁紙と色について

全ての壁が無地ですと、店内は寂しい印象となります。店内を明るい印象にしようとインテリアを飾ることを考える方は多いですが、インテリアが増えれば費用も清掃の手間もかかります。費用を抑え清掃性を保ちながら内装の印象を変えるためには、柄入りの壁紙に張り替えるのが効果的です。デッドスペースや店内の下半分など、部分的に柄入りの壁紙を使うだけでも、内装のポイントとなります。

細かい柄の入ったものはうるさい印象となる可能性があるため、内装に華やかさを加えるためには大きな柄が一つ入ったものにすることをおすすめします。柄入りの壁紙は無地のものより汚れが目立ちにくいため、飲食店の清潔感を保つことにも役立ちます。ポップな柄や主張の強い色の壁紙は、日本料理店では悪目立ちします。和柄で淡い色の使われた壁紙もあるため、ご自身の店舗のジャンルに合う壁紙を選びましょう。

まとめ

飲食店の内装の考え方を、色の観点からご紹介しました。色によって印象が変わるように、食欲も色の影響を受けることから、飲食店では配色が重要です。寒色と暖色を比較すると、暖色の方が食欲が刺激されるため、飲食店には暖色を用いることが大切ですが、一色だけですと単調な内装となってしまいます。店内のメリハリをつけるためには、店内の下半分は落ち着いた色、上半分は明るい色を3色以内に抑えながら使うことがポイントです。

配色と聞くとテーブルや壁の色選びを想像しますが、照明や壁紙の柄も配色の決定に影響を与えます。料理が美味しそうに見える明るさの照明と、華やかで飲食店の形態に合う色合いや柄の壁紙を選ぶ必要があります。内装の色選びで、飲食店のイメージを作りましょう。

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