2018年6月4日

なるべくリスクを抑えて飲食店を開業する方法

飲食店の開業後のリスクを避けるためにはどのようなお店を作るのか、利益を出すためには売り上げや経費はいくらに設定すべきなのかといった開業前の準備に加え、開業後にはトラブルになる前に方針を変更するなども必要です。開業前に必要な準備に加え、低いリスクで独立開業可能なフランチャイズについてもご紹介します。

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飲食店開業のリスクを減らすポイント

飲食店開業
開業する前にリスクの心配をしたくないかもしれませんが、お店を開くには何かしらの負担を強いられます。例えば、借金をする場合は返済の義務があるため、月々の返済額や家賃などの支払いから逆算し、毎月いくら売り上げれば営業を続けられるのかを考えます。売り上げ目標をなどを定めないと開業できません。リスクに備えるために開業前にすべきことをご紹介します。

開業する目的を定める

理想のお店があるからこそ飲食店の開業を考え、実現のために様々なアイデアを思い浮かべているはずです。しかし、理想のお店を開業するためにはどのような設備が必要で、購入するにはいくらかかるのか、膨大な費用がかかるからこそ具体的に考えなくてはいけません。

昨今多くの飲食店がオープンしていますが、閉業するお店もまた多いので、リスクを少なくするためには開業前の準備も重要です。
飲食店を成功させるポイントはなぜお店を開業したいのか、理想のお店を開業したら繁盛させられるかなどを綿密に考え直すことで、開業までに準備すべきことが見えてきます。

お店のコンセプトを明確にする

飲食店はコンセプトによって出店地域やメニューが変わってきます。コンセプトが明確なお店の方がお客様の印象に残り、再訪したいと思ってもらえる可能性は高いといわれています。メインターゲットとなる客層や営業時間、どのようなシーンで利用されるか、メニューの価格帯や提供方法を考えていくとコンセプトが決まってきます。

メニューを考案する

飲食店の方向性が見えてくると提供したいメニューも決まってきます。「このメニューがあるからお店に行きたい」といったお店の顔となる看板メニューを必ず作りましょう。看板メニューが決まると、他のメニュー構成を決めやすくなります。

また、メニュー開発の際には原価を把握する必要があります。料理1品に使う食材の分量を決め、仕入れ値から原価を計算します。原価は販売価格の30%程度になることが好ましいです。

開業資金~物件を契約するまで

開業資金はできる限り多く用意できればよいのですが、融資などを検討しているときはいくら用意すべきか確認する必要があります。見込み年収の50%の資金があることが理想です。

開業資金は物件取得費や内装工事費、座席や食器類、厨房設備や運転資金に充てます。物件取得費は家賃や保証金のことで、店舗物件は保証金が家賃の10ヶ月分が相場であるため、想定以上に高額になりがちです。保証金の返金は物件によって異なりますので、契約する際に条件を確認しましょう。

内装工事費や厨房設備は居抜き物件を活用する、テーブルや食器類は中古品を購入することで費用を抑えることが可能です。運転資金は光熱費や仕入れ費など開業後にかかる費用のため、3ヶ月分は用意しておくと客入りが少なくても安定した営業ができます。

融資を受ける

自己資金でまかなうことが難しければ、親族や知人から借りる他に日本政策金融公庫から借りるという方法があります。民間の金融機関からの融資は実績がないと難しいため、公共の金融機関である日本政策公庫からの借り入れをおすすめします。ただし、店舗開業への意欲をアピールするために、開業資金の3分の1程度は自己資金でまかないましょう。

融資を受けるには事業計画書の提出が必須です。事業計画書には開業の動機や目的、売り上げ予測などを記載します。売り上げ予測は「座席×満席率×回転率×客単価」で割り出せますので、ランチやディナーのように時間ごとに計算していきます。融資を受けない場合でも、事業計画書は店舗を経営をする上で役立ちますので利用してみてください。

人気店や競合店の調査をする

人気店には行きたいと思わせる特徴やお客様に来てもらう工夫があります。ご自身の店舗の方向性を決める際、人気店や競合店を実際に訪れるとヒントが見つかるかもしれません。他店ではお店の雰囲気や接客、メニューの種類や金額、提供までのスピードや料理の味に加え、お客様の過ごし方も重要になります。

物件調査をする

独立開業を考えている方の中には、お店を開く場所を決めている方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、好立地であるほど家賃は高額になります。店舗面積が広いところ、地下や2階よりも1階のほうが賃料は高くなります。

賃料は毎月発生するものですので、毎月払ってでも出店したい物件か、経費を圧迫しないかを考慮しなくてはなりません。また、競合店の多い地域への出店のは一見リスクが高いように思われますが、それだけその業態の需要があるということですので、開業のためには時間をかけた物件探しが不可欠です。

契約する物件と工事計画を決める

契約する物件は複数の物件を比較して決定します。ご自身のお店がなかなか決まらないと、不安から早く物件を決めたくなると思います。物件の使い勝手やメインターゲットにしたい客層の好む物件かなどを確認せず契約してしまうと、開業後に設備が足らず買い足したり、集客に多くの宣伝費をかけることになってしまいます。

物件の契約が完了したら、内装業者や外装業者と相談しながらお店のデザインを決めていきます。飲食店は厨房の設計が特に重要ですので、適切な動線の確保や作業効率の高いレイアウトを考えましょう。その他に通路幅や食材の搬入ルート、エアコンの設置場所など、快適に過ごせる、働けるように意識しなくてはいけません。

宣伝方法を考える

看板はお店を知ってもらうきっかけになるため、早めの設置を検討することをおすすめします。看板は店頭のみにするのか、お店から離れた所にもメニューや営業時間、アクセス方法の分かる看板を設置するのか、夜でも目立つように電飾看板にするのかなどを予算と相談しながら考えます。

看板を作るためにはどうしても費用がかかるため、SNSのようなお金のかからない販促ツールを利用すると、費用を抑えながらお店の存在を知ってもらうことになり、お客様の獲得につながります。

リスクの低いフランチャイズについて

リスクを減らして飲食店を開業するためのポイントをご紹介しました。店舗の方向性を明確にし、資金を用意するなど、綿密な準備が開業失敗を防いでくれます。そうはいっても、初めて独立開業する方は心配になるものです。

さらにリスクを低くする方法として、フランチャイズの利用があります。フランチャイズにはどのようなメリットがあり、なぜリスクが低いのかをご紹介します。

フランチャイズで独立するメリット

独立開業は成功すればご自身の理想の店舗を構えることができますが、ノウハウを持っていなかったりなかなかお店が軌道に乗らないと、多額の借金を抱えることになってしまいます。フランチャイズは開業から経営までを独自でサポートする体制が整っているため、初めて独立開業する方でも安心して開業できる仕組みになっています。

フランチャイズがリスクの低い理由

フランチャイズに加盟すると、経営ノウハウを教えてもらえます。オーナー教育制度の充実しているフランチャイズも多く、飲食業界が初めての方にも知識を得る機会があるため、未経験によって起こりうるリスクの軽減が可能です。

店舗開業後は定期的に本部に売り上げなどを報告する義務があるため、こまめに経営のサポートやアドバイスをもらえます。そのため早期に軌道修正ができることもリスクの軽減につながります。開業後のサポート体制が整っていることが、フランチャイズで失敗しにくい大きな理由です。

まとめ

飲食店開業のリスクを減らすポイントと、リスクの少ないフランチャイズでの開業についてご紹介しました。開業前は時間をかけて準備をすることが大切ですし、開業後には現在の方針で売り上げは上がっているのかを見ていかなくてはいけません。売り上げが上がらなければどのように軌道修正していくのかを考えながら、お店のコンセプトの伝わるサービスを提供することが長く続くお店の秘訣です。

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