2018年8月10日

店舗のレイアウトで重要なのは3つ! 売上アップさせるポイントとは?

店舗のレイアウトは非常に大切なものですが、決める際はいくつか注意点があります。ポイントを押さえれば居心地の良い店舗になるだけでなく、売上アップにも貢献できることでしょう。店舗のレイアウトはどのような点に注意すれば良いのか、ご自身の希望通りの造りしてもらうための業者選びなど、詳しくご紹介しています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • メールで送る

店舗のレイアウトで意識しなければいけないこと

店舗レイアウト

店舗のレイアウトは重要といわれても、どうしていいのか分からない方もいらっしゃると思います。レイアウトを考える上で、最低限意識しておくことべきことはそれほど多くありません。

  • お客様に長くいてもらう
  • 売れる場所を作る
  • 死角をつくらない

ここでは、この3点について詳しく説明しています。

できるだけお客様に長くいてもらう

多くのお客様が店舗に訪れてくれても、すぐに帰ってしまっては売上になりません。できるだけ店内に長く滞在してもらうことで、店内の商品を購入してもらえるよう誘導します。

よくある例としては、歩きやすいように壁沿いに商品の配置し、中央は何も置かずにただ広い空間がある店舗です。 お客様と従業員は動きやすい造りですが、入口から殆どの商品がみえてしまうと、満足してしまって入店に至らない可能性が高ります。

店舗の規模にもよりますが、中央に低めの棚などを置いて商品をすべて見せないことで、気になった方が入店してくれることがあります。さらに、棚を増やしたことで置ける商品を増やせます。

店舗のレイアウトを意識することで、お客様は売場の商品をじっくり見れるようになり、購入を検討してくれるようになります。

店舗には売れる場所がある

売場にはお客様がついつい手を伸ばして商品を購入してしまう、という場所があります。
一般的に入口付近レジ付近お店の1番奥といわれています。たとえば、コンビニのレジ付近ではセール品や季節の商品が置いてあることがよくあります。

レジは会計待ちの間に商品が気になってしまい、つい買ってしまうことがあるからです。入り口付近はお客様が最初に目にする部分ですし、お店の奥は方向転換のため一旦立ち止まるため、売りたい商品を置くとお客様の目に入る機会が増えます。

死角をつくらない

奥に向かって細長くなっている建物、Lのように角を曲がった先にも敷地があるような建物では、レイアウトを工夫しないとお客様が狭いお店だと思って、入り口付近で帰ってしまうことがあります。

お客様に店舗の奥まで来てもらうには、お客様の目を惹くような什器を設置し、動線を奥に向かわせるレイアウトが必要になります。

動線とレイアウトの関係とは?

動線も売上に影響を及ぼす要因の1つです。
動きやすい動線の確保と共に、小売店の場合は商品の配置によって、お客様の興味を引けるかどうかが変わります。

では、お客様も従業員も動きやすい動線とは何なのか、どのようなレイアウトにすると、動線を確保しつつ売上アップにつながるのかみていきましょう。

動線によって店舗のレイアウトが決まる

動線とは、人が建物の中を歩き回った際の軌跡を線で表したものです。
お客様が入店してから退店するまでの動きは、ほぼ動線によって決まります。つまり、店舗内のレイアウトによって、お客様の動きが見えてくるのです。

同時に従業員の動線を考える必要があります。営業中にお客様と従業員がぶつかることなく、互いにスムーズな移動ができるレイアウトにしましょう。
お客様と従業員の動線が重ならないよう、それぞれ専用の通路を作るのもひとつの方法です。

売場内に行き止まりがなく回遊できる、中央に広めの通路を設けておく、入口付近にレジを置くなどの工夫すると、従業員の作業効率がさらに上がり、お客様には広々とした印象を与えることができます。

また、従業員の無駄な動きを減らすことで、お客様に目を配る余裕が出てきます。それにより、満足度の高いサービスの提供につながります。

入口から店の1番奥まで行ぎずらいレイアウトでは、途中で見るのが面倒になってしまうことがあります。お客様をすぐに帰らせないためには、I型ではなくL型やU型がよいといわれています。商品を余すことなく見てもらい、入店してから帰るまでの時間を長くすることが重要になります。

レイアウトを決めることで得られるメリット

「店舗」と言っても飲食店や小売店など、形態も規模も様々です。
しかし、レイアウトによってお客様に居心地の良さを提供したり、商品に興味も持ってもらえる、という部分は共通しています。

レイアウトが客入りや売上を左右すると言っても過言ではありません。
店舗にとって重要となるレイアウトを決める上で、考慮したいポイントをご紹介していきます。

お客様に寛ぎの時間を提供できる

客席数が多いほうが当然多くのお客様が座れます。
そうはいっても、強引に席数を増やすとお客様が窮屈に感じますし、飲食店では厨房を狭めると料理が作りづらくなってしまいます。逆に、お客様を入れすぎてしまうと、料理や接客が追いつかなくなります。

目安は、都市部では1坪あたり1席、地方では1.5席で、お客様にくつろぎの場を提供しながら、売上も確保できる座席数といわれています。

団体客に対して臨機応変に対応できる

飲食店では、歓送迎会やイベントなどの大人数にも対応できるレイアウトにすると、あらゆる客層を取り込むことができます。

大人数を収容するために広めの個室があるのはよいことですが、毎日団体客が訪れるとは限りません。大人数用に個室や机を固定にせず、人数に合わせてテーブルの配置が変更できたり、立食パーティーにも対応できるレイアウトを取り入れるのがおすすめです。

空調の効きが良くなる

店舗ではお客様が出入りをする度にドアの開閉が伴います。
寒い季節や暑い季節には特に、開閉の度に室温が大きく変わるようではお客様にとってストレスになります。

心地いい室温を保つためには、冷暖房が売場の全体に行きわたるように、風向きなどにも配慮したいところです。
外の気温の影響を受けず、効率的に冷暖房を効かせることのできるレイアウトや、風が直接当たらない工夫をしましょう。

例えば、お客様の出入りの激しいアパレルなどの店舗であれば、暑い日の室温をかなり涼しく設定し、涼みに足を運ぶ方までをターゲットにできるよう工夫しているところも見受けられます。

一方、比較的長居することが多い飲食店などでは、冷たい風が直接当たると居心地が悪いため、風向きを調節して快適な温度を保てる設定にします。 ダクトの排気などでも温度変化は発生します、設備の配置も考慮したレイアウトが必要です。

業種別、売上を少しでもアップさせる動線とレイアウトとは

店舗のレイアウトは業種によって大きく異なります。それは、業種によってお客様に提供するサービスが違うからです。
ここでは、売上アップにつながるレイアウトについて店舗の業種別にご紹介しますので、参考にしてみてください。

飲食店

新鮮な食材やおすすめメニューを入り口やカウンター前に並べ、お客様が来店してから着席するまでの間に見てもらいます。
「あれ、おいしそう」「食べてみたい」と思ってもらうことで、料理に興味を持ってもらうことができます。

ただし、お客様がいくらメニューに興味を持っても、提供スピードが遅かったり、入店や退店するお客様と従業員がぶつかりそうになるなどの問題があれば、居心地の良さは半減してしまいます。

飲食店では、素早い料理の提供と速やかな後片付けを意識しなくてはいけません。お客様の様子がどこからでも見えて、すぐにうかがえる動線を確保するなど、従業員の動きやすいレイアウトにしなくてはいけません。

小売店・物販店

物販店の売場には多くの商品があります。それらを見やすく配置し、隈なく見てもらって購入してもらうことが重要になります。

大きな棚や什器を用いることで、多くの商品を配置することが可能です。商品は見えやすく、手に取りやすいように配置するだけでなく、ジャンルで区画分けるとお客様がすぐに目的の所に向かえます。

物販店の通路は、棚や什器の配置によって決まってきます。先に何があるのかわかりにくく、迷路のような複雑な動線ではお客様の回遊率は上がりません。「迷いながら商品を探すのが楽しい」というお客様もいるかもしれませんが、できるだけ欲しい商品の元にすぐ行けるような、すっきりとした通路の取り方を心がけましょう。

様々な商品を見てもらうことに加えて、購入までつなげなくてはいけません。 お買い得商品などの目玉商品はお客様が最も注目する場所へ配置しますが、その商品と合わせて買いたいもの、その商品と共に使われるものなど、関連商品を周辺に配置するのがおすすめです。

雑貨屋であれば、その商品の使い方などを掲載してもよいですし、商品のPOPをつくるなどして、興味を持ってもらえる陳列棚をつくりましょう。
「色々な商品を見たい!」と思わせることで、お客様の滞在率や回遊率を上がっていきます。

アパレルショップ

アパレルショップやセレクトショップでは、探していた商品以外も手に取ってもらうことが売上アップのポイントです。
ディスプレイやエントランス付近は外からでも見えますので、季節の商品やトレンドアイテムで着飾ったマネキンを配置し、入店を促せるよう工夫します。

アパレルショップでは中央に商品を飾った棚や什器を設置し、レジはお店の1番奥に配置しているところが多々あります。 あえて中央に什器という障害物を設け、お客様が店内を1周するという動線を作り、レジを1番奥にすることで購入を決めた商品以外も見てもらうことができます。

アパレルショップは、試着をするお客様のために試着室を確保しなくてはいけません。 他にも、手に取った商品をすぐ鏡でみることができるようにします。店内に鏡の数が少ないと、お客様は商品を手に持ったまま鏡を探し回らなくてはいけなくなり、それだけでも面倒になって購入を断念してしまう方もいます。

良い内装工事業者を見極めるポイント

店舗のレイアウトは、お客様にとっても従業員にとっても快適性が変わり、繁盛店へと足掛かりになります。そのため、できるだけ信頼できる業者に依頼したいですよね。
ここでは、信頼できる業者かどうかを見分けるポイントをご紹介します。

店舗の内装実績があるか

利便性の高い店舗のレイアウトは業態によって異なります。
ご自身の店舗の施工実績が多い業者に依頼すると、経験が豊富なので安心して任せることができます。

実績があればあるほど、業者はどのようなレイアウトが使いやすいかなどが分かりますので、使い勝手の良いレイアウトを提案してもらえるでしょう。
施工事例の中でご自身の理想に近いものがあり、足を運べそうな所に店舗があるであれば、実際に訪れて話を聞くだけでも参考になります。

見積もりと施工プランのバランスはとれているか

見積もりと施工プランを見比べるときは、相場を知っておくことが重要です。
複数業者に見積もりを依頼することで、ある程度の費用相場を知ることができます。

見積もりと併せて、レイアウトの施工プランの詳細を業者に確認しましょう。
どのようなレイアウトにしたいかが改めて分かるだけでなく、施工業者からアドバイスをもらえることもあります。

見積もりを依頼するときに、施工プランの説明に矛盾があったり、希望が反映されていないことがあります。その場合は、施工経験の少ない業者、詳しい知識を持ち合わせていない業者の可能性があるだけでなく、不要な提案をして費用を高額にしようとする悪徳業者かもしれません。

レイアウトのプランを固めながら、複数に依頼して良質な業者に出会える機会を増やしましょう。

親切・丁寧に対応をしてくれるか

店舗開業、もしくは再開後に使い勝手が悪いことに気づき、改めて工事依頼を検討することがあるかもしれません。

親身な業者であれば、実際使ってみてどう思ったのか、発生した問題はどこに原因があるのかなど、お客様によりよく使ってもらえるように、あらゆる提案や丁寧な工事をしてくれます。

一方、高額な見積もりプランを提案してきたり、要望を聞いてくれない業者では、後々トラブルが起こっても適切な対応をしてくれないことがあります。
アフターフォローに限らず、見積もり依頼時から不満なところがあれば、他の業者に依頼する方が無難でしょう。

まとめ

店舗のレイアウトを決める場合の注意点、売上アップにつながるレイアウトのポイント、それらを実現してくれる業者の見極め方をご紹介しました。

店舗のレイアウトはお客様の居心地と、従業員の動きやすさを考慮しなくてはいけません。 業種によって注意点は様々ですが、飲食店はスタッフの作業効率が上がり、お客様がくつろげる”ゆとり”をつくること、物販店やアパレル店は、店内を隅々まで見てもらえるように、お客様の滞在時間と回遊率を増やすレイアウトにしましょう。

ご自身の業種の施工経験が豊富で、様々な提案を予算内でしてくれる業者にが理想です。
お客様と従業員、内装イメージなど、限られた予算から多角的にレイアウトを考え、魅力的な店舗をつくることが大切です。

いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!

リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。
リフォマなら中間マージンカットで専門業者をすぐ紹介
監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。