2019年8月23日

歯科リフォームの内装のポイントを場所別にご紹介します!

歯科医院を開業、または改装する際に、どのような内装にしていいか分からず迷われる方が多いといいます。折角リフォームするのですから、集客のためにもより良い内装にしたいですよね。この記事では、清潔感はもちろんのこと、お客様の印象が良くなる内装リフォームのポイントを詳しく解説しています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • メールで送る

歯科医院(デンタルクリニック)は、2018年時点で約7万軒以上あると言われており、その数はコンビニよりも多いと言われています。
ライバルが多数いる中で集客に差をつけるには、内装リフォームのポイントを抑えておくことが大切です。

歯科医院のリフォームするときの流れ

歯科医院 内装リフォーム

上の図は歯科医院の内装リフォームをするときの流れになりますが、あくまで大まかにまとめたものですので、他にも様々な工程があります。例えば、開業の場合では物件探しや保健所の申請などが必要ですし、改装の場合は医療器具の移動などが発生します。

そして、内装リフォームするとなったとき、業者探しから始める方がいらっしゃいますが、その方法はあまりおすすめできません。 良い業者が見つかったとしても、内装のプランを何も決めずに依頼してしまうと、一からイメージを考えるため打ち合わせに時間がかかってしまいます。

デザインを業者に考えてもらう場合も、 内装のイメージやこだわりなどあらかじめ考えおくと、打ち合わせがスムーズに進みます。さらに、具体的なイメージがあったほうが、業者により良い提案をしてもらえるでしょう。

歯科医院の開業で必要になる手続き

新規で歯科医院を開業する場合は、様々な手続きが必要になります。

  • 診療所開設届(所轄の保健所)
  • 診療所用エックス線装置備付届(所轄の保健所)
  • 保険医療機関の申請(所轄の厚生局)
  • 歯科医師会の入会

他にも、スタッフを雇うのであれば適用事業報告書を労働基準監督署に届出をする義務があります。社会保険国民健康保険の歯科診療を行うのであれば、都道府県保険課に保険医としての登録が必須など、多くの手続きを行うことになるので開業の場合は余裕を持って準備しましょう。

下記は、店舗の保健所の申請について説明している記事になりますので、参考までにご覧ください。

歯科医院の内装リフォームにおけるポイントを場所別にご紹介

歯科医院 内装リフォーム

歯医者というと治療が痛い、治療する時の音が苦手、怖いなどネガティブなイメージを持っている方が多くいらっしゃいます。 そのため来院に戸惑う方も多く、特に小さなお子様は治療前に泣いてしまうこともあります。

歯科医院の内装では清潔感がある内装は当然として、自宅のような安心感や温かみのある空間を心掛けるなど、ご自分の歯科医院にしかないこだわりが重要になります。
ここでは、歯科医院の内装のポイントを場所ごとに詳しく解説していきます。

入口・玄関回り

入口や玄関回りは集客で大事な場所になります。改装であれば既にお客様を抱えていると思いますが、新規開業となると一からの集客となります。その際、入口でお客様の第一印象が決まると言っても過言ではありません

すりガラスなどで中の様子がほぼ見えないとなると、受付の雰囲気が分からないため気軽に入りにくくなります。一方、遮るものが何もない只のガラス張りでは道行く人に見られてしまうので、居心地が悪いと感じる方もいるでしょう。

ご年配の方や足腰に不安がある方のため、段差をなくしたり車いすでも通れるように入口を広くすると、バリアフリーの観点からも幅広いお客様が利用できます。また、審美歯科を行うのであれば、高級サロンを思わせるお洒落な入口にするのもよいでしょう。

ターゲットに定めたお客様の年齢や目的、内装の雰囲気によって様々なデザインが考えられるため、一概にこういうものがよいと断言することはできません。利用されるお客様のことを考えて、入りやすい造りを心掛けてください。

受付・待合室

受付はお客様の受付や会計を行うため、歯科衛生士やスタッフの出入りが多い場所になります。そのため適度に明るい照明にし、カルテや書類を入れておく棚やパソコンを設置しても、動きづらくならない造りである必要があります。

さらに、治療室と行き来することも多いので、動線(建物の中を人が通ると思われる経路を線で記したもの)を整理し、院内を効率良く動けるような内装にしましょう。

待合室はお客様が治療を待つ場所ですので、広々としていてソファーだけでなく個別に椅子があったほうが、ストレスが溜まりにくいといえます。待合室にあまり場所をとれない場合は、時間を潰すための雑誌や新聞が置くマガジンラックやテレビを設置し、居心地の良さを意識した造りにすることが大切です。

歯医者さんが怖い、というイメージを抱いているお子様でも楽しく過ごせるように、お子様連れが多い歯科医院ではキッズスペースを併設するのがおすすめです。その場所だけ壁紙の色をカラフルにすると、より楽しい雰囲気を演出できます。

診察室

歯科医院の診察室というと、広めの場所に複数の施術台が置いてあるという、オープンな造りなっているところをイメージする方が多いかもしれません。

しかし、近年の診察室ではパーテーションのような簡易的な仕切りがある半個室的な造りや、審美歯科では壁で完全に仕切った個室にするなど、お客様のプライバシーを重視している歯科医院が多いようです。

さらに、歯の治療は時間がかかることがありますし、大人でも治療が苦痛に感じる方もいらっしゃいます。少しでもリラックスできる空間にするためにも、施術台を仕切る場合は周囲の縦幅と横幅が2m以上あると、窮屈に感じにくくなります。

そして治療がしやすいように、口内が見えやすいような照明の配置しましょう。明るすぎると天井を見つめているお客様が眩しく感じますし、暗いと口内が見えにくくなるため治療がしにくくなります。治療する照明とは別に、間接照明を用意するのもおすすめです。

歯科医院の内装以外で意識すべきこと

歯科医院 内装リフォーム

歯科医院の内装における場所別のポイントをご紹介しましたが、内装以外にも重要なことがいくつかありますので、ここでは内装以外に歯科医院のリフォームで、意識すべきことについて説明します。

外観・看板

内装だけでなく、外観や看板も集客においては重要なポイントです。まず、看板がなければお客様は歯科医院なのか判断できません。入口横のガラス張り部分や自動ドアに店名を載せているところもありますが、遠くから見えたほうがより集客力が高いといえます。

外観も入口と同様にお客様の第一印象の決め手となります。入口がどんなに綺麗でも古びた外観では魅力が半減してしまいます。費用はかかってしまいますが、創業年数が長い歯科医院の内装リフォームをするときは、内装だけでなく外装や看板も一緒にリフォームするとよいでしょう。

診察券

新規開業は診察券を用意することになりますが、歯科医院の改装する方も内装リフォーム機に、診察券を新しくするのがおすすめです。 「診察券なんて必要事項が書かれてあればいい」と思う方もいるかもしれませんが、一目で歯科医院だと分かることは意外と重要なことです。

小児歯科ではお子様が好きそうなキャラクターを描くことで、恐怖心を抑えることにつながりますし、審美歯科では普通の歯科医院とは違う、紙ではなく高級感のあるカードやデザインにしているところもあります。

ご年配の方が多く来院するのであれば、診察券の字を大きくする、もしくは太字にすることで探しやすくなります。来院されるお客様に合わせて診察券を作ることで、他の歯科医院と差をつけることが可能です。

WEBサイト

歯科医院やデンタルクリニックを利用される際、インターネットで内装や口コミなどを検索してから実際に来院される方が増えてきています。 実際に施術する歯科医師の顔が分かると、何も知らずに来院するよりも安心感を得られますし、地図が載っていると迷われる方が少なくなります。

その他にも、電話で予約することに抵抗がある方も多いため、ホームページで予約できるようにすると、より集客につながりやすいようです。スタッフのブログを掲載したり、治療する上でのモットーなどお客様に伝えたいことや、こだわりを記載されているところも多く見かけます。

ホームページをプロに制作してもらうと、10万円~60万円程度かかってしまいますが、WEBに対して詳しくない方でも代わりにすべて対応してくれますし、ホームページ作成に時間を割く必要もありません。一方、今は無料で制作することも可能ですので、求めるクオリティによって依頼か自作するか決めるとよいでしょう。

歯科医院の内装リフォームを依頼すべき業者とは?

歯科医院 内装リフォーム

最後に、歯科医院の内装リフォームを依頼する際の業者について説明します。内装リフォームができる業者は数多くいますが、どこに依頼しても良い仕上がりになるわけではありません。

業者の中には悪徳業者と呼ばれる、高額な費用を要求しながら手抜き工事をするという会社も実際に存在します。無用なトラブルを避けるためにも、業者選びで失敗しないために見定めるポイントをご紹介します。

歯科医院の内装リフォームをした実績がある

歯科医院の内装リフォームにかかる費用は、坪単価40万~80万円程度かかると言われています。そうはいっても、内装にこだわると坪単価100万円になることもありますし、30万円程度でできることもあるでしょう。

予算に応じて依頼した業者に相談するのが一般的ですが、歯科医院のリフォーム実績がないと、デザインプランの提案や実際に工事した経験がないため、満足がいく仕上がりにならない可能性があります。

高い費用を支払ったのに、仕上がりに不満が残ってはリフォームした意味がないですよね。完成してから使い勝手が悪いので間取りを変えたいとなると、余計な費用が発生するだけでなく営業開始日も延期になってしまいます。

歯科医院の内装リフォームした実績があるかどうかは、業者のホームページに施工事例が載っているかどうかで判断できます。ホームページがない業者の場合は、直接実績の有無を聞いたり写真を見せてもらったりするなどして、必ず確認してください。

質問に対して真摯に対応してくれる

内装リフォームだけでなく、外装や看板の工事でも工事担当者や職人は専門用語を使うことが多いため、口頭での説明や見積書を見た際に分からないことが出てきたら、気軽に質問するとよいでしょう。

分からないことを解消しないまま工事を進めた結果、指定した壁紙と違うものが使われていたり、水道の給排水工事で床を底上げしたため段差ができていた、というケースもあります。

ただし、質問した際に曖昧な回答をされた、言葉に詰まっていたなど、対応が良くないと感じたときは後々トラブルになるかもしれないので、依頼しない方が無難です。真摯に対応してくれる業者の方が些細な質問もしやすいですし、こまめなやり取りも行いやすいので、多少費用が高くても依頼することをおすすめします。

見積書が詳細に記載されている

見積書は上で説明しましたように、工事で使用する部材などが書かれていたり、何をするのかよく分からない工事名が書かれています。打ち合わせ通りの工事を行ってもらうためにも、見積書で分からない部分は必ず担当者に質問してください。

一方、悪徳業者に限らず「内装リフォーム一式 100万円」とだけしか書いていない、簡易な見積書を提出する業者も存在します。見積書は作成に1週間~2週間程度かかるため、時間がなくて簡易な書き方をしたのかもしれませんが、そのような業者では実際の工事もあまり期待できません。

工事の内容も詳細に書かれていないため、打ち合わせと全く違う仕上がりになる可能性があるからです。見積書は価格ばかりに視線がいきがちですが、記載されている内容にも目を通してください。

見積書の見方や注意点に関しては、以下の記事で詳しく説明しています。
リフォームの見積書で見るべき場所を分かりやすく解説します!

まとめ

歯科医院 内装リフォーム

出典:pixabay

歯科医院の内装リフォームは場合によっては、100万円以上の費用が発生します。予算の関係でできるだけ安く行いたい方もいるかと思いますが、入口周りはお客様の第一印象を決める上で重要な部分ですし、受付や待合室も居心地の良い空間に仕上げなくてはいけません。

そして、内装リフォームも確かに重要ですが、診察券やWEBサイトも疎かにすると集客に響きます。歯科医院はコンビニよりも件数が多いと言われていますので、他のところと差をつけるためにも業者を決める前にイメージをある程度固め、きちんと見定めてから業者に依頼するようにしてください。

いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!

リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。
リフォマなら中間マージンカットで専門業者をすぐ紹介