2022年9月15日

エクステリア工事の費用感は?施工事例と合わせてご紹介

家のイメージや使い勝手に、大きな影響を与えるのが家のエクステリアです。時間とともに使いにくくなったエクステリアも、リフォームをすることで綺麗で使いやすい物に交換することができます。ここではエクステリアリフォームの種類と、リフォームするときに重要視したいポイントについてご紹介します。

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エクステリア工事の施工例と費用感

エクステリア工事の費用

エクステリアと聞いて、すぐにイメージするのが門まわりかもしれません。もちろんそれ以外にもいくつもの種類があり、ここでは代表的なエクステリアリフォームに注目して、その種類と特徴を紹介します。

それぞれの外構工事にかかる費用相場は、こちらの記事をご参照ください。

▼参考記事▼
【リフォマ】外構工事の費用相場から、失敗しないポイントまで

門扉

古くなって開閉しにくくなった門扉を新しい門扉に交換したり、これまで門扉を付けていなかった玄関前に、新しく門柱を設置したりします。門扉には開き戸タイプと引き戸タイプのものがあり、開き戸タイプが一般的です。ただし最近では、バリアフリーに対応していたり、省スペースで設置できるといったメリットから、引き戸タイプを選択する方も増えています。

【門扉の施工例】

門扉の施工例

裏門が古くなったので新しくしたい、というご要望のもと、既存の木製ゲートを撤去し、現代風の門扉に交換しました。門が新しくなったことにより、家の雰囲気も明るくなりました。

【門扉・門柱・ポストの工事費用】

門扉・門柱・ポストなどは費用を抑えるためにも、まとめて工事を行う場合が多いです。 扉の材質によっても値段は変動しますが、すべて合わせて総額13〜55万円程度で行うことができます。

門柱

門扉は必要ないけれども門柱は設置するというご家庭も増えてきています。 最近は機能門柱と呼ばれる、表札やポスト、インターホンなどが組み込まれた門柱や、デザインにこだわった門柱が人気です。

そのような様々な種類の門柱を選んで、既存の物と交換するリフォームが増えてきています。他には門扉だけを撤去して、玄関周りをすっきりさせるための門柱リフォームの需要もあります。

【門柱の施工例】

門柱の施工例

デザイン性のある仕上がりにしてほしい、というご要望のもと、こだわりの詰まった施工で門柱には、温かみのある色合いの天然石を貼りました。

ポスト

門まわりのリフォームをするときに、一緒に考えたいのがポスト(郵便受け)です。門柱や外壁に設置するような場合は、それらのリフォームと一緒にポストのリフォームも行います。 外壁に埋め込むタイプが多いのですが、最近は壁掛けや、独立式のポストなども人気があります。

【ポストの施工例】

ポストの施工例

ポストを新しく取り付けたい、というご要望のもと、デザイン性のあるポストを取り付けました。ポスト壁を二枚仕立てにすることによって、奥行き感をだしました。

フェンス

門扉のリフォームと一緒に行われることが多いのが、フェンスのリフォームです。 門扉と同じメーカー、同じシリーズで揃えることで、家の外観に統一感を出すことができます。 家のセキュリティを高めたり、プライバシーを守るために設置したりと、目的に合わせてフェンスを選ぶことができます。

【フェンスの施工例】

フェンスの施工例

道路に面したバルコニーを圧迫感なく目隠ししたい、というご要望のもと、バランスがよい目隠しになるフェンスが完成しました。 目隠しフェンスの材寸法や、隙間等に配慮し、閉じすぎず開けすぎない、ちょうどいいフェンスです。

また、テラス屋根をデッキ上部と2階バルコニーに設置し、雨の日でも濡れない、使い勝手のよい空間に仕上げました。

【フェンスの工事費用例】

フェンスは、外からの視線を隠してくれ、防犯対策として設置するケースも多く、総額30〜50万円で設置することができます。

玄関アプローチ

玄関アプローチは、門扉や家の外観とマッチすると、統一感のある仕上がりになります。実用性としては、お子さんや年配の家族がいる場合、滑りにくい床材や、突っかからない素材を使うとよいでしょう。 また、車いすが十分に通れる幅を確保することもオススメです。

【玄関アプローチの施工例】

玄関アプローチの施工例

クラシカルな玄関アプローチにしてほしい、というご要望のもと、門から玄関までのアプローチガーデンを作りました。 敷き詰められた石畳は職人がひとつひとつ丁寧に並べて、光の具合で変化するアンティークの敷石です。 クラシカルなデザインがお好きということで、実際にヨーロッパで使われていた敷石でアプローチガーデンを完成させました。

【玄関アプローチの工事費用例】

外出する度に歩く玄関アプローチは、デザイン性だけでなく安全面でも必要になります。 一般的に平米あたりの値段で計算するため、敷地の広さによって値段の差はありますが、総額20〜60万円と考えるとよいでしょう。

カーポート

雨や風から車を守るためのカーポートも、エクステリアの一部です。複数の箇所を一度に施工する方が費用を抑えることができるので、リフォームを行うときは、外壁やフェンス、門柱などと一緒にリフォームを行います。
住んでいる地域により最適なカーポートの形状が違い、雪の多い地域では積雪に対応したカーポート、風の強い地域では耐風速に強いカーポートを選ぶとよいでしょう。

【カーポートの施工例】

カーポートの施工例

カーポートを設置してほしい、というご要望のもと、こだわりのデザインで優しい雰囲気の空間が完成しました。 今回の外構では、高価なフェンスを採用いただき、ランダムな格子模様のフェンスで、芝生などをバランスよく配置することによって優しい印象を与えています。

【カーポートの工事費用例】

自家用車を所有している場合は、駐車スペースは必ず必要ですよね。 カーポートの費用を抑えるには土間コンクリート打ちにすると総額30万円程度で設置することができます。

庭・植栽

庭造りに一番大切なのは動線です。 どこから庭に出るのか、庭と玄関は繋げるのか、などを考える必要があります。

そして、庭のデザインを左右するのが配色です。植栽の色味や、砂利の色使い、などはっきりさせる部分と控え目にする部分を決めることがポイントです。 また、季節によって葉の色が変わる植栽を植える場合は、それぞれの植栽の特性を調べるとよいでしょう。

【庭・植栽の施工例】

庭・植栽の施工例

「芝が多く手入れがしにくいのでどうにかしたい」、というご要望のもと、お手入れしやすく、歩きやすく、眺めていたいお庭に変身。 庭の芝の撤去と処分をし、敷石を並べて砂利を敷き詰めました。 玄関から駐車場までの動線をまっすぐにして、スムーズに移動できるようになりました。

【庭・植栽の工事費用】

芝生を敷くなどの簡単な工事は総額10万円程度で済みますが、庭全体の雰囲気を変えたい場合は総額80万円程度の費用が必要と考えておきましょう。

詳しい庭リフォームはこちらの記事をご参照ください。

▼参考記事▼
【リフォマ】庭をリフォームすると外観のデザイン性が高まる!庭リフォームのポイントや費用相場もご紹介します

ウッドデッキ・テラス

ウッドデッキやテラスのリフォームもエクステリアリフォームのひとつです。屋外で快適な時間を過ごすことができるように、ウッドデッキやテラスのリフォームを行います。 天然木を使用したウッドデッキはメンテナンスに手間がかかるので、最近では木粉を使った木材のように見える人工的な素材を使ったデッキが主流です。

【ウッドデッキの施工例】

ウッドデッキの施工例

ガレージの上をもう一つのリビングにしたい、というご要望のもと、木のぬくもりを感じられるウッドデッキを設置しました。ベースの骨組みは鉄骨作りで、耐久性にも配慮しました。 鉄骨をイペ材で覆うことで、木のぬくもりを感じる、リビングにもお庭にもなる多目的ウッドデッキの完成です。

【ウッドデッキの工事費用】

ウッドデッキ・テラスに使う床材質や屋根を付けるか付けないかで、費用は変わってきます。床材にタイルを使うと費用を抑えることができ、木材を使うとタイルよりも値が張ります。

また、屋根も設置したい場合は標準的なタイプで10万円程度なので、すべて合わせて総額30〜50万円程度がウッドデッキ・テラスの相場になります。

サンルーム

天気を気にせずに洗濯物を干したり、室内にいながら太陽の光を浴びたりできるのがサンルームです。 ペットの遊び場としても最適で、一般的にはリビングルームに隣接する形で設置します。

【サンルームの施工例】

サンルームの施工例

サンルームの取り付けをしたい、というご要望のもと、ライフスタイルに合わせて、存在感のあるサンルームを設置しました。 庭にはバルコニーがあり、サンルームを取り付けるには柱が邪魔になってしまったので、バルコニーの下にトラスの梁を組んで、柱をカットしました。

【サンルームの工事費用】

リビングの隣に設置することで、室内にいながらたくさんの光を浴びることができるサンルームは、一般的な部屋を増設するよりも費用を抑えることができ、50万円程度で可能です。

エクステリア工事で重要視したいこと

エクステリアリフォームで重要視したいこと

エクステリアのリフォームは、計画を立てずにアイテム選びをしてしまうと、イメージと違った仕上がりになってしまうことがあります。 ここでは、理想通りに満足度の高いリフォームをするためのポイントを紹介します。

エクステリア単品ではなく全体の調和を考える

エクステリアはひとつひとつが美しくても、それぞれのデザインに統一感がないと、洗練された景観にすることができず、むしろデザインがちぐはぐになってしまいます。

まずは、家のデザインを中心にマッチするアイテムを選ぶようにしましょう。また、動線や外からの視線、家の中からの見え方、日差しや風通しも考慮すると完成度の高い仕上がりになるでしょう。 リフォームは1ヶ所ずつでも可能ですが、できるだけ一度に工事すると、統一感を出すことができます。

何のためのリフォームであるかを明確にする

満足度の高い仕上がりに完成させるには、デザイン性も大事ですが、リフォームを行うための本来の目的を見失わないようにすることも大切です。 理想の生活での使い方をイメージしてみるとよいでしょう。

例えば防犯性を高めたり、バリアフリーに対応させたりするつもりだったのに、デザインを優先させてしまったために、使い勝手が悪くなってしまうことがあります。 優先事項を明確にして、リフォームする理由を見失わないようにしてください。

家族構成から考えるエクステリア

家族構成から考えるエクステリア

エクステリアのリフォームをするときに、どれを選んでいいのか分からなくなったときは、家族構成をもとに、構成を考えてみましょう。

子どもが小さいうちは、土遊びができるようにと草木の多い庭にしたものの、子どもが成長すると庭で遊ぶことが少なくなります。 そのようなタイミングでメンテナンスフリーのタイル張りの庭に変えると、庭のお手入れをする手間を削減することができます。

また、子供やペットがいる家庭では、飛び出し防止のために駐車場スペースに柵を付けるなど、家族構成に合わせて、プランニングするとよいでしょう。

家で暮らす人の年齢に合わせて、バリアフリーに対応したエクステリアを玄関周りに採用すると、日常生活におけるストレスを減らすことができます。 せっかくリフォームをするのですから、以前と変わらない構成ではなく、これからの生活を意識して家族構成を考えたリフォームを検討してみましょう。

まとめ

エクステリアのリフォームは、古くなったものをそのまま新しいものに変えるだけでなく、家族構成の変化やライフスタイルの変化に合わせて行いましょう。 全体の調和や役割を意識したものを選び、10年、20年後を見据えたリフォームをすることで、より快適で外観も理想通りの住まいにしましょう。

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お役立ちコラム

Q.「エクステリア」と「外構」の違いは何ですか?

エクステリア

「エクステリア」とは、インテリアの対になる言葉で、家の外側の空間を指しています。 計画を立てる上で、一番重要なのは「どういう風に家の外側を使いたいか」という点で、デザイン要素があるのが特徴です。

車や自転車を何台くらい停めたいのか、子供が遊べる庭を作りたいのか、雨の日でも洗濯物が干せるサンルームを設置したいか、など、動線や外部の形、玄関の位置などを考えて外構を配置することがとても大切です。

また、注意すべきは工期です。エクステリアの工事はすべて外で行われるため、天候に左右されやすいものが多く、工事を依頼する時期にも気を付ける必要があります。 加えて、植栽をしたい場合も、樹木の種類によって、植えるのに適している時期があるため、工期に余裕をもって検討することをオススメします。

外構

「外構」とは、門やフェンス、といった家の外側を構成している構造物そのものを指します。そのため、エクステリアを考える上で、エクステリアを構成しているものが外構と考えればよいでしょう。

Q.エクステリアにはどのような種類がありますか?

工事の種類は「オープン」「クローズド」「セミクローズド」の3種類です。 それぞれのメリット・デメリットは以下のとおりです。

オープン

オープン

「オープン」は、 門や扉、フェンスなどがないタイプのエクステリアです。海外でよくみるタイプのものです。

<メリット>
オープンタイプは、隣の家や敷地の境目の扉やフェンスで区切らないため、敷地面積を最大限に使うことができ、土地が多少狭くても、広々とした印象を与えてくれます。

視覚を遮るものがないため、不審物の侵入を確認しやすく、日当たりや風通しもよいです。また、オープンタイプの外構は、家の周辺にフェンスや塀などを使用しないため、その分のコストを抑えることもできます。

<デメリット>
敷地に境目が分かりにくく、敷地内への出入りが簡単にできてしまうため、建物本体の防犯性を高める必要があります。近隣住民や通行人から、内部まで見られやすいため、プライバシー保護の対策をとることも大切です。

また、駐車スペースと道路が区切られていないため、子供やペットの飛び出しにも気を付けなければなりません。

クローズド

クローズド

「クローズド」は、家の周囲を塀やフェンスで囲うタイプのエクステリアです。プライバシーも守られ、日本でよくみるタイプです。

<メリット>
クローズドタイプは、門や塀などで、外の部分と自宅の敷地が完全に仕切られているタイプです。 敷地内を完全に見えない状態にするために、重厚なフェンスや門を設置するため、高級感のある印象を与えます。

近隣住民や通行人からの視線が遮断されるため、周りの視線を意識することなく、快適に過ごせるでしょう。 また、洗濯物やお庭でのひとときも、気兼ねなく過ごすことができ、子供やペットの飛び出しも心配ありません。

<デメリット>
視野が狭まるため、敷地が狭いと閉鎖感や圧迫感が生まれてしまいます。 また、外からの視界が遮られることによって、空き巣などのターゲットになってしまいやすい面があります。 そのため、侵入者が隠れることができるスペースを作らず、防犯カメラの設置などで対策をする必要があります。

セミクローズド

セミクローズド

「セミクローズド」は、一部を塀やフェンスで隠すタイプで、オープンとクローズド両方のメリットを取り入れたタイプのエクステリアです。

<メリット>
セミクローズドタイプは、オープンのように完全に解放されているわけでもなく、クローズドのように完全に解放されているわけでもない、両タイプのいいとこどりができます。 玄関アプローチはオープンにするが、家の中が見えないようにシンボルツリーなどを植栽したり、高さの低いフェンスや塀を設置するなど、自由にデザインをすることができます。

<デメリット>
両タイプのいいとこどりができますが、しっかりプランを作らないと、中途半端なデザインになってしまうことがあります。 デザイン計画で失敗しないためにも、リフォーム会社としっかり相談しながら進めることをオススメします。