2017年2月22日

屋上緑化の基礎知識

夏場の温暖化対策や、大きな庭を持つことができない都市部の家がその問題を解決するために屋上緑化を行うケースが増えています。屋上緑化は、素人が見よう見まねで行っていいものではありませんので、実際に行うときは施工業者に依頼します。依頼するときに屋上緑化の知識の有無で、コミュニケーションに大きく影響しますので、最低限の基礎知識は身につけておきたいところです。ここではそんな屋上緑化を行う前に知っておきたいことや、注意点などをまとめて紹介しますので、これから屋上緑化を検討する人は、ぜひ参考にしてください。

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屋上緑化とは

参考:https://www.photo-ac.com/main/detail/274884?title=青空

屋上緑化とは読んで字のごとく、家やマンション、ビルなどの屋上を緑地化することをいいます。
もちろん屋上には土がありませんので、屋上に軽量の土壌を乗せて簡易的な土の地面を作り、その上で芝生やセダムを育てます。
屋上の緑化はヒートアイランド現象を抑える効果があるとされているため、自治体なども積極的に支援している地域もあります。
このため、地域によっては屋上緑化のための助成金を出してもらえることもあります。

屋上緑化は屋上に土を敷けばいいというわけではなく、屋上の土や芝生などが強風などで飛んでいかないようにしたり、屋上の耐荷重の計算などをしたりする必要があります。
このため専門業者に依頼する必要があります。
費用も時間もかかる屋上緑化ですが、そのメリットはあまり知られていません。

屋上緑化のメリットと効果

参考:https://www.photo-ac.com/main/detail/648810?title=じょうろで水やり

屋上緑化は広い庭を持つことができ、しかもエコなイメージから導入する人も少なくありませんが、せっかく施工するのであれば、あまり知られていないメリットも含めて知っておきたいところです。
ここでは屋上緑化を行うことで得られるメリットについて紹介します。

省エネ効果

屋上緑化を行った建物と、そうでない建物を比較したときに、緑化を行っていない建物の屋上の温度が55℃近くまでなったのに対して、屋上緑化を行った場合は30℃までしか上昇しなかったという調査結果があります。
このことで室内の温度上昇を抑えることもできるため、エアコンの設定温度を下げすぎずに済み、大幅な省エネを実現することができます。

また、緑に含まれた水分が蒸散作用により太陽の熱を奪うことで、最近問題になっているヒートアイランド現象を抑えることも期待できます。
その結果として地域全体を省エネ化することができるのも、屋上を緑化するメリットのひとつです。

癒やし効果

山や緑の多い公園に行くと、いつもよりもリラックスしている自分に気づくかもしれません。
緑は触れることのできる人たちを癒やしてくれる存在です。
ただそこにあるだけで、家族の時間が楽しいものになる。
屋上緑化にはそんな効果も期待することができます。

空気の浄化効果

屋上緑化で利用する芝生やセダムは自然の緑ですので、大気中の二酸化酸素や二酸化窒素を吸収して、エコに大気汚染を防止することができます。
いやし効果も屋上緑化によって、空気がきれいになったことも影響しています。

建物を守る

エコや省エネばかり注目されている屋上緑化ですが、実は建物の寿命を延ばすことにも役立っています。
屋上に緑があることで、屋上を紫外線や酸性雨から守ることが可能で、さらに温度変化が小さくなるため、建物への負荷が少ないというメリットがあります。
このことにより、建物の劣化を遅らせることが期待できます。

屋上緑化の注意点

参考:https://www.photo-ac.com/main/detail/37857?title=庭3

とてもメリットのある屋上緑化ですが、実際に施工するにあたっては注意しなくてはいけないポイントがあります。
ここではその注意点について説明します。

防水・排水をしっかり行う

屋上緑化の最大の難しさは水の流れをどうするかということです。
まず最低限しておくべきことは、屋上の防水をしっかり行っておくことで、さらに雨などの水の流れをきちんと計算して、排水を準備しなくてはいけません。
夏の都市部ではゲリラ豪雨などもあるため、それにも対応した屋上の排水環境を整える必要があります。

屋上の荷重制限を意識して緑化を行う

土壌というものは思っている以上に重たく、1立方メートルあたり1600kgもの重さがあると言われています。
屋上全面に土を敷き詰めると、屋上に掛かる負荷はとても高くなり、危険な状態になってしまいます。
屋上緑化を行うときには費用が高くても、出来る限り軽量化して人工土壌を使うようにしましょう。

風対策を行って飛散しないようにする

庭に樹木がある場合と、屋上に樹木がある場合とでは、その危険性が全く違います。
屋上からはどんなものでも落下しないように配慮する必要があります。
「台風だったから飛んでいった」では済みませんので、樹木には支柱を設置するなどの対策を行い、風で土壌が飛んでいかないように、土壌の表面をマルチング材などで覆うようにしましょう。

水場を用意する

屋上緑化をするときに意外と忘れがちなのが、屋上の水場です。
屋上緑化でも、きちんと水をあげなければ芝生や樹木が枯れてしまいます。
屋上に水場がない場合は、ホースで室内から引き伸ばしたり、バケツで何度も往復する必要があります。
最低限、水場を屋上に作るようにして、予算に余裕がある場合は、自動潅水設備などを導入しましょう。

DIYではなく専門業者に依頼する

屋上緑化を自分で行う人もいますが、上記のような注意点を考えると、とても高いノウハウが必要ですので、よほど腕に自信がない限り、自分で行わずに専門業者に依頼しましょう。

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