2022年1月19日

エコキュートで追い焚きができない時の原因と対処法をご紹介!

エコキュートの「追いだき」は、入浴時に使用できる便利な機能の一つです。 しかし故障や誤った使い方をしていたり、お手入れ不足が原因でその機能が使えなくなることがあります。 ここでは「追いだき」ができないときの原因と対処方法についてご紹介します。 原因や対処方法を把握しておくと、トラブル発生時にも慌てることなく対処することができます。トラブル発生時、また予備知識としても役立てて下さい。

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追いだきとは

エコキュートには便利な機能がいくつか搭載されています。その中の一つが「追いだき」です。 しかしこの機能は、すべてのエコキュートに搭載されているわけではありません。

エコキュートは「フルオート」「セミオート」「給湯専用」の3つの種類に分かれますが、このうち追いだき機能が搭載されているのは「フルオート」だけです。 「フルオート」はお湯はりからたし湯まですべて自動で行い、水位や温度を一定時間保つことができます。この3つの中では最も機能が充実しています。 「セミオート」は自動でお湯はりはできますが、たし湯は手動で行います。「給湯専用」は、浴槽に設定した温度のお湯をはるだけのシンプルなものです。

では「追いだき」とはどのような機能なのでしょうか。その仕組みも簡単に説明します。 追いだきは、お風呂のお湯の温度を上げる機能です。 浴槽のお湯の温度は、時間がたつと次第に下がっていきます。そのため、家族の入浴時間にばらつきがあるご家庭には、追い焚きはオススメの機能です。

追いだき機能の仕組み

エコキュートがお湯を沸かす仕組みはやや複雑ですが、追いだきの仕組みは簡単です。 追いだきは浴槽に熱いお湯を新たに足すのではなく、今ある浴槽のお湯を貯湯タンクの熱交換器で設定温度まで温め直し、再び浴槽に戻すというものです。

お湯を温めるための電気代はかかるものの、貯湯タンクに溜まっているお湯を使う「足し湯(さし湯)」とは異なり、新しいお湯を使わないので水道代は節約できます。

エコキュートは浴槽内の循環口が1つですが、実際には内部で配管が2つに分かれていて、貯湯タンクとつながっています。 追いだきの際には、浴槽から貯湯タンクにお湯を送る配管と、温められたお湯が浴槽に戻る配管をそれぞれお湯が通る仕組みです。 これは「強制循環方式」と言われるもので最近はこのタイプが主流です。

また、最近あまり見かけなくなってきた風呂釜が浴槽の隣や屋外に設置されていて、浴槽内の上下に循環口が2つあるタイプは「自然循環方式」と言われるものです。 下の循環口から浴槽の冷たい水を取り込み、風呂釜内で水を温めて上の循環口からお湯を出す仕組みです。

追いだきができない原因

毎日稼働しているエコキュートは、ある日突然不具合が起こることもあります。 追いだきができないときは、「エコキュートの故障」「誤った使い方をしている」「お手入れ不足」の三つの原因が考えられます。

エコキュートの故障

エコキュートの寿命は10~15年とされています。そのため長く使い続けたエコキュートで追い焚きができない場合は、寿命である可能性が高いです。 この場合は、給湯器の電源を切って使用を中止して下さい。無理に使用し続けていると火災の原因にもなり大変危険です。

またリモコンに「エラーコード」が表示されている場合は、何らかの不具合が発生していることが考えられます。 取扱説明書を見て指示通りに処置をしてみましょう。処置を試みてもエラーコードが消えない場合や、頻繁にエラーコードが表示*される場合は、業者に連絡をして状態を確認してもらいましょう。

誤った使い方をしている、お手入れ不足

故障だけでなく、誤った使い方をしていたり、お手入れ不足が原因になっていることも多くあります。この場合は、正しい使い方やお手入れをすることで元通りになることがほとんどです。

症状別に見る原因と対処方法

追い焚きができないと言っても、追い焚きが全くできないというケースもあれば、途中で追い焚きが止まってしまうといったいくつかの種類があります。 ここでは、それぞれの原因と対処方法をご紹介します。

追いだきができない

追い焚きがそもそもできない場合、貯湯タンクの湯量が少なくい、あるいは貯湯タンクのお湯が空になっている可能性があります。 追い焚きは、貯湯タンクのお湯の熱を利用してお風呂のお湯を温め直します。従って、追い焚きをすれば貯湯タンクのお湯の熱が奪われ湯量は減っていきます。

そのため、貯湯タンクのお湯の量が少なくなると、追い焚きができない場合が出てきます。 このような場合、リモコンの貯湯量マークが点滅表示になり状況を教えてくれます。 もし、貯湯タンクの湯量が原因で追い焚きができないようであれば、必要な湯量を沸かしてから再度行ってみて下さい。

追いだきが途中で止まってしまう

追い焚きが途中で止まる場合は、浴槽循環口のフィルターの汚れ配管の汚れが原因かもしれません。 循環口フィルターが詰まると、追い焚きに必要なお風呂のお湯の量を確保できず、結果的に、追い焚きができなかったり、追い焚きが途中で止まったりしてしまいます。

このような場合、フィルターの掃除や専用洗浄剤を使って配管の清掃をしてみましょう。 フィルターは1週間に1回程度、配管は1年に2~3回程度掃除されることをおすすめします。そうすることで、同様のトラブルも起こりにくくなります。

蛇口から水やお湯は出るが、追いだきができない

お風呂やキッチンの蛇口からはお湯がでるが追い焚きができない場合、貯湯タンクの残湯量とフィルター汚れの状況を確認します。 もしこれらに問題がないようであれば、追い焚き機能の不具合が考えられます。

また、追い焚きができないことに加えて、どの蛇口からもお湯が全く出ないという場合は、エコキュート自体の不具合の可能性が高いです。 この場合は、すぐに業者に連絡して状態を確認してもらって下さい。

追いだきスイッチを押してもスイッチが反応しない

お風呂の追いだきスイッチを押しても反応がない場合は、キッチンなどの別のスイッチを押してみて下さい。 このときスイッチが問題なく反応すれば、お風呂のスイッチが故障している可能性があります。

これはセンサーや電源の異常が原因となっているため、素人では対処できません。業者に連絡して状態を確認してもらって下さい。

追いだきができないときに確認すること・注意点

追いだきができないときは、まず以下の4つの項目をひとつずつチェックしてみて下さい。

  1. 貯湯タンクのお湯があるかどうか
  2. 浴槽循環口に汚れが溜まっていないか
  3. お風呂やキッチンなどの蛇口から水やお湯が出るか
  4. お風呂以外のリモコンで操作ができるか

これらの項目を確認しても不具合が改善されない場合には、素人では解決することができません。 また、追い焚きができないだけで他の機能が問題ないからといってそのまま使い続けていくと、いずれ何らかの不具合が出て来る可能性があります。 その後、エコキュートが全く使えなくなってしまうという最悪の事態にもなりかねません。

給湯設備が使えないと生活にも支障が出てきますので、必ず業者に連絡をして点検をしてもらいましょう。

まとめ

エコキュートの「追いだき」ができないときは、故障の他に誤った使い方をしていたり、日ごろのお手入れ不足が原因となっていることが考えられます。 長年使用している場合は故障の可能性が高いですが、購入してからそれほど年数が経っていない場合は、取扱説明書を見て使い方を確認したり、お手入れをしてみましょう。

そして自分で処置を試みても不具合が改善されないときは、早めに業者に連絡をして点検をしてもらって下さい。

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。