2017年12月29日

光熱費を抑えるエコキュートの賢い使い方

エコキュートを導入したのに光熱費が上がってしまった。そんな家庭、実はそれほど珍しくありません。エコキュートを導入すればすぐに光熱費が下がると思っていたのに、なぜか上がってしまうというのはきちんとした理由があります。ここでは光熱費を下げるためのエコキュートの賢い使い方についてご紹介します。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • メールで送る

適切な電気代プランを選ぶ

エコキュートを導入するときにまず行わなくては行けないのが、どの電気代プランを選ぶかということです。電気代プランにそんなに違いがあるの?そう思う人もいるかもしれません。まずはどのようなプランがあるのか見てみましょう。

TEPCO料金プラン(関東)

  • スタンダード:ベーシックなプラン
  • プレミアム:電気使用量が多い人向き
  • スマートライフ:オール電化住宅向けプラン
  • 夜トク:夜間の電力が安くなるプラン

エコキュートは夜間の電気を使ってお湯を貯めます。このため、夜間の電力が安くなるプランを選ぶことになります。上記の中ではスマートライフプラン、もしくは夜トクプランです。

スマートライフプラン
6:00~1:00:25円33銭
1:00~6:00:17円46銭

夜トク8プラン
7:00~23:00:32円14銭
23:00~7:00:20円78銭

夜トク12プラン
9:00~21:00:33円76銭
21:00~9:00:22円55銭

※2017年11月2日現在の価格

エコキュートを導入するときは、スマートライフプランを選ぶ人がほとんどです。深夜1時から朝の6時までの電気代がとても安いため、その間にお湯を沸かしておけば、光熱費を下げることができるという考え方です。

ところが、電気を使っているのはエコキュートだけではありません。1時から6時以外にももちろん家電を使いますので、その時間帯は光熱費が高くなります。特にエアコンのように電気を消費する家電を使っているようなケースでは、他のプランのほうが電気代が下がることもあります。

重要なことは、安易にプランを決めないということです。夫婦共働きの二人暮らし家庭なのか、小さな子どもが何人もいる家庭なのかによって、最適な電気プランが違います。どのプランがいいのか分からない場合には、電力会社に相談してください。

そもそもエコキュートを導入しても、トータルの光熱費が下がらないというケースもありますので、必ず導入前にきちんとしたシミュレーションを行って、最適なプランを選びましょう。場合によっては電力会社を変えることも含めて検討しましょう。

電気代を節約するための設定や方法

エコキュートで光熱費を下げるには、電気プランの見直しが重要です。それだけではなく、エコキュートの設定を変えることで、電気代を大きく減らすことができます。どのようにすれば電気代が下がるのか、その基本的な考え方についてご紹介します。

通常はおまかせモードに設定する

エコキュートの多くに学習機能がついています、その機能によって利用する人の生活リズムから最適な運転を自分で考えて実行します。エコキュートはちょっとしたロボットのようなものですので、電気代を下げるには、あまり小細工をせずにエコキュートに任せてしまいましょう。

通常はおまかせモードに設定にして、家族の誰かが旅行などでいないときには「少なめ」、来客があるときなどに「多め」の設定をしておきましょう。

夏場は省エネモードを利用する

冬は湯船に浸かるけど、夏場はシャワーだけという人もいますよね。そうなると夏場は普段よりもお湯を使いませんので、いつもと同じようにお湯を貯めるのは非効率です。お湯の使用が少ない夏場だけでも省エネモードを使いましょう。

ただし、省エネモードでお湯が足りなくなる日が続くようなら、無駄な沸き増しが必要になりますので、その場合は通常モードに戻しておきましょう。

冬場は追い焚きではなく高温足し湯をする

ガス給湯器の場合は、前日に使った残り湯などを翌日に追い焚きすることがありますが、エコキュートの場合、追い焚きをすることで貯湯タンク内の温度が下がってしまいますので、非常に効率が悪くなります。

電気代を下げたい場合は、追い焚きではなく貯湯タンク内にある高温のお湯を足してください。貯湯タンク内にあるお湯の温度は80℃以上あり、それをたし湯するだけで浴槽内のお湯は快適な温度に達します。

しばらく使わないときには休止モードを使う

旅行などで数日間家を空けるような場合は、エコキュートを休止モードにしましょう。休止モードにしておかないと、誰もお風呂に入らないのに、エコキュートは浴槽にお湯を張ってしまいます。そこで使ったお湯はまた夜間に電気を使って貯めることになり、無駄が発生します。

1日程度の留守なら休止モードにする必要はありませんが、お盆や年末年始などに旅行や帰省で家にいないときには必ず休止モードにしましょう。

お湯の消費量を減らす工夫

エコキュートの電気代を下げるには、お湯の消費量を減らすという考え方もあります。お湯が減らなければお湯を沸かす必要はありません。それではどのようにすればお湯の消費を減らすことができるのでしょう。ここではお湯の消費量を減らす方法についてご紹介します。

節水シャワーヘッドを利用する

通常のシャワーヘッドではなく、節水シャワーヘッドを利用しましょう。浴室のオプションとして用意されていることもありますので、エコキュートの導入と浴室のリフォームを同時に行うのであれば、節水シャワーヘッドのオプションを選びましょう。

ホームセンターなどでも節水シャワーヘッドの販売があります。自分で簡単に取り替えができますので、お湯の消費量を減らしたい人は付け替えてみましょう。

節湯浴槽を導入もしくはお湯張りの量を減らす

浴槽は大量のお湯を消費します。これから浴室のリフォームをするのであれば、節湯のできる浴槽を選びましょう。容量が小さくてもゆっくりお湯に浸かることのできる浴槽が増えてきましたので、お湯を使いすぎない浴槽を選びましょう。

また、お湯を浴槽の上部まで張るのではなく、半身浴のようにあまりお湯を張りすぎない設定しましょう。これだけでもお湯の消費量が大幅に減ります。

お湯の出しっぱなしはしない

当たり前のことですが、意外と守られていないのが、台所や洗面所でのお湯の出しっぱなしです。朝起きて顔を洗うときや、髪の毛をセットする間。歯磨きをしている時間。ずっとお湯が出っぱなしになっていませんか?使っていないときには止める。この基本を家族全員が徹底するようにしましょう。

オール電化の導入

エコキュートを導入したものの、キッチンではガスを使いたい。そういう理由でオール電化にしていない家庭があります。これは光熱費という視点から考えると、かなり損をしています。プロパンガスの代わりにエコキュートを導入するというのでも、十分光熱費が下がりますが、オール電化にすればさらに光熱費を下げることができます。

どうしてもガスキッチンでないと料理ができないというのでなければ、安全性も考えてガスではなく電気での調理に切り替えてみてはいかがでしょう。

また、オール電化にするだけでなく、太陽光発電システムを導入すると、光熱費が大幅に下がります。もちろん初期費用が必要ですが、自然災害が発生したときでも、自宅で発電ができますので、電気やガスが止まってもすぐに普段の生活を取り戻すことができます。

予算の都合もあると思いますが、エコキュートを導入するなら、オール電化や太陽光発電システムも視野に入れて検討しましょう。

まとめ

エコキュートは導入するだけで光熱費が下がることもあります。それでも、本体導入の初期費用まで考えてコスト面でのメリットを得るには、きちんと賢い使い方を意識する必要があります。まずは電気プランの見直しをして、その次のステップで設定の見直しを行いましょう。

また、お湯を無駄に使いすぎないことも光熱費を下げるためには基本中の基本です。エコキュートは光熱費が安いと思ってお湯の無駄遣いをしていると、これまで以上の光熱費に驚くことになります。そうならないためにも、家族全員で節電・節湯の意識を高めましょう。

こちらのページでは、エコキュートの施工事例や商品、その他お役立ち情報をまとめています。 エコキュートの設置や交換をご検討の方はぜひ参考にしてください。

エコキュートの設置や交換に併せて、お風呂のリフォームを検討している方はこちらのページも参考にしてください。

いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!

リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。
リフォマなら中間マージンカットで専門業者をすぐ紹介