2021年12月7日

オール電化にすると何が変わるの? 今更聞けないオール電化の基礎知識

オール電化という言葉を聞いたことはあるでしょうか。ここではオール電化のためにユニットバスにエコキュートを導入することのメリットや費用などをご紹介します。また、オール電化を導入するにおいて必要なその他設備の効果やメリット・デメリットもご紹介しています。

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「オール電化」とは


出典:pixabay.com

オール電化とは、住宅・建設物内において、生活に必要なツールすべてに電力を使用する仕組みを言います。
電力会社から供給される電力だけに頼らず、太陽光や大気を使って効率的にエネルギー作り出すので、二酸化炭素の排出を抑え、環境にも優しい取り組みです。
ガスからエネルギー供給していたものを、電気に変えることで、ガス料金をゼロにすることもできます。

代表例

オール電化を導入する代表的な設備ものとして、以下の物が挙げられます。

  • ガスコンロをIHクッキングヒーターに交換する
  • 石油ファンヒーターをエアコンに交換する
  • 「エコキュート」を導入する
  • 太陽光発電を取り入れる

メリット

オール電化には変えることで、どんなメリットがあるのでしょうか。
挙げられるメリットをごとに解説していきます。

光熱費が安くなる

光熱費には「基本料金」があります。
これは使用しても使用しなくても払わなければならない料金ですが、オール電化にすることで、ガスの契約を止めることになるので、ガスの基本料金はゼロになります。

ガスは「都市ガス」と「プロパンガス」がありますが、その種類によっても基本料金が変わります。 さらに毎月の使用料が増えれば増えるほど、基本料金も高くなっていく仕組みなのです。

また、深夜電力を利用して光熱費を抑えることもできます。
オール電化の代表である「エコキュート(ヒートポンプ給湯器)」は、電気料金の安い深夜帯にお湯を沸かして日中に使用できるようにします。
日中にガスでその都度お湯を沸かすよりも安く済むのです。

自然災害時も安心

太陽光発電を取り入れた場合、賢く効率的な「蓄電池」という機能が魅力です。

蓄電池は太陽光発電で作り出した電力を、蓄えておける設備です。
飲食店、商業施設では多く取り入れられていましたが、現在では家庭用も一般的に普及しています。
自然災害時などで電力の供給が止まってしまった場合でも、予備電源として蓄積された分の電力を供給でき安心です。

エコキュートも災害時に役に立ちます。 温めたお湯をタンク内に溜めておけるので、災害時に水が止まった際、しばらくはそのお湯を生活用水として使用できます。

安心・安全

オール電化はガスコンロやファンヒーターなど、炎を熱源としていたものを電気に変えています。

IHクッキングヒーターには安全装置が取付けられているので、過度な加熱が起きて危険を感知すると、自動でスイッチがオフになります。
安全装置が作動することで、小さなお子様がいるご家庭でも、火傷などのトラブルを未然に防ぐことができます。
さらにガス漏れによる一酸化炭素中毒や、家事が起きるリスクも軽減することができます。

デメリット

オール電化は多くの面でメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。

初期費用が高い

既存の設備をオール電化に変えるには、必要な設備を新しく揃えるだけでなく、設置にかかる作業費も必要です。

例えばガスコンロからIHクッキングヒーターに交換する場合、必要なのは本体の購入費用だけでは必要ありません。
設置には電気工事が必要なので、専門業者に依頼する必要があるのです。
太陽光発電やエコキュートを導入する場合も同様です。

IHクッキングヒーターには制限がある

IHクッキングヒーターは、使用できる鍋に制限があります。
電気で加熱するので、IHクッキングヒーターに対応した鍋を用意する必要があります。

ガラスの鍋や土鍋は加熱の仕組み上、使用できないので注意しましょう。
また高火力を必要とする中華料理など、直火が必要な料理には向いていません。

日頃から料理をすることが好きな人は気をつけましょう。

自然災害時には不利な場合も

オール電化のメリットでは、太陽光発電の蓄電池を設置すれば自然災害時の停電も安心とご紹介しました。
しかし逆を考えると、蓄電池がなければすべての電力が使えなくなります

オール電化にする際、蓄電池の設置が前提であれば良いですが、設置を検討していない場合は注意が必要です。

「エコキュート」とは

エコキュートとは、電力の他に自然の大気の力も同時に取り入れることで、お湯を沸かす給湯器を言います。

お風呂にお湯を貯めるには、多量のお湯が必要ですよね。
毎日入浴し、ご家庭で入浴時間に差がある中でその都度ガス給湯器で追い焚きをしていればガス代はかさんできます。
しかしそのようなご家庭でも、エコキュートなら効率良く熱を作り出せるので、省エネで家計にも優しいのです。

エコキュートの商品自体はパナソニック、日立、ダイキンなどの大手家電メーカーが販売しています。
各メーカーごとの長所や特長を踏まえた上で、購入することをお勧めします。

エコキュートの仕組みやメリットについては下記で詳しく解説しているので、ご参考ください。
エコキュートの仕組みとメリット・デメリット

お風呂のエコキュート  

お風呂のエコキュートには便利な機能が搭載されています。
代表的なメーカーの機能をご紹介しましょう。

パナソニック:酸素入浴


出典:panasonic.jp

これは浴槽のお湯に酸素を取り入れられる機能で、酸素の働きによって滑らかで美容効果もあるお湯を作り出せます。
また、浴室は熱を逃がさないように密閉した空間ですが、その分酸素濃度が下がります。
しかし「酸素入浴」の働きが酸素を作り出すことで、入浴中に浅くなりやすい呼吸も楽にさせてくれるのです。

日立:パワフルシャワー

シャワーと同時に台所などの他の場所で水道を使用すると、シャワーの水圧は下がります。
日立独自の機能であるパワフルシャワーは、シャワーと同時に他の水回りを使用しても水圧が下がりにくくなっています。
多階層の住宅では、上階ほど水圧が弱くなる傾向にありますが、日立なら階を選ばずに水圧が強い快適なシャワーを浴びることができるのです。

費用

エコキュートの本体価格は、5人家族を想定した大型のものであれば50万円か~100万円が相場です。

本体価格以外に、施工業者への工事費用が発生します。
設置工事は、10万円~30万円が相場です。
本体価格と施工費用を合わせると大きな金額になることが多いので、この二つの料金を踏まえて予算を立てましょう。

また、お住まいの地域によっては「補助金」を支給してもらえる制度があります。
エコキュートの設置を検討される際には、お住いの地方自治体の補助金についても併せて調べると良いでしょう。

お風呂の電気代を安くする使い方

電気は使用する時間によって料金が変動しています。
エコキュートを設置した場合は、深夜帯に料金が安くなる電気プランを選びましょう。

エコキュートは深夜のうちにお湯を沸かして、日中に使う分を貯めておくことができます。
深夜帯が安い電気プランにすると、日中の電気使用料金が高くなる場合がほとんどです。
光熱費を抑えるためには日中にお湯を貯めることは避けるようにしましょう。

まとめ:オール電化で快適ライフを

オール電化は光熱費が安くなるだけでなく、自然の力を利用することもできるので、省エネかつ環境に優しいシステムです。

エコキュートを導入することで、ガス給湯器の使用で支払っていたガス料金を大幅に下げることが可能です。
また、小さなお子様がいるご家庭では、安心・安全な生活も実現できるので、オール電化で快適な生活を手に入れてみてはいかがでしょうか。

こちらのページでは、エコキュートの施工事例や商品、その他お役立ち情報をまとめています。 エコキュートの設置や交換をご検討の方はぜひ参考にしてください。

エコキュートの設置や交換に併せて、お風呂のリフォームを検討している方はこちらのページも参考にしてください。

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