2017年9月15日

ユニットバスのカビの落とし方と予防方法

お風呂はいつも清潔で気持ち良い空間にしておきたい場所です。 お風呂にカビが生える原因やカビの落とし方、カビの予防方法についてご紹介します。 また掃除の際の注意点もまとめていますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

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お風呂にカビが生える原因

カビが繁殖するのは「湿度(水分)」「温度」「栄養」「酸素」の4つが揃っている環境だと言われています。 お風呂はこの4つの条件を満たす環境になりやすいため、カビにとっては格好の繁殖場所だと言えるでしょう。

カビは人間と同じく酸素を必要とし、65%以上の湿度と20~30℃の温度を好んで繁殖していきます。 そして人の体から出た汚れ(皮脂・あかなど)が栄養源となり、さらに繁殖を活発化させていきます。

カビを落とす方法(お風呂掃除の方法)

カビは「菌」の一種なので放っておくと、どんどん広がっていき掃除も大変になってしまいます。 そのため、お風呂にカビが生えてしまったら出来るだけ早くカビを落とすことが大切です。 使用する洗剤の種類やカビを落とす方法について解説していきます。

洗剤の種類

お風呂のカビ取り用洗剤には、アルカリ性の「塩素系漂白剤」と弱アルカリ性の「酸素系漂白剤」の二種類があります。

頑固なカビには高い除菌力や漂白力をもつ「塩素系漂白剤」がおすすめです。もし「キッチン用の塩素系漂白剤」を使用する場合は、濃度が高いので3~4倍に薄めて使用しましょう。

「酸素系漂白剤」は塩素系に比べると除菌力や漂白力はやや負けてしまいますが、それでも高い除菌、漂白の効果をもっています。 塩素系の漂白剤は、強い臭い(塩素臭)が発生しますが、酸素系のものは塩素臭がないので快適に清掃を行えます。

また「酸素系漂白剤」に重曹とぬるま湯を(1:1:0.5)の割合で混ぜ合わせて、人体にも環境にも優しい手作りの洗剤(ペースト)を作ることもできます。 ぬるま湯の温度は、「酸素系漂白剤」が活性化する40℃程度が良いといわれています。 塩素系や酸素系に比べると除菌力や漂白力は劣りますが、安心安全に使用できる洗剤です。

カビの落とし方

カビを落とす際には、いくつかのポイントをおさえて掃除することが大切です。 効果的にカビを落とすための掃除の仕方について解説していきます。

【1】まずカビを取り除く前でに、カビ以外の皮脂や石鹸かすなどの汚れをきれいに落としておきましょう。

【2】次に、カビが生えている箇所の水分をタオルなどで拭き取って良く乾かします。 濡れたままだとカビ取り剤をつけても洗剤が薄まってしまい、効果が得られません。必ず水分は拭き取るようにして下さい。

【3】カビに、洗剤をスプレーまたは塗布します。洗剤の分量は薄く付く程度で十分です。 洗剤があまり多いと酸素が不足してしまい、化学反応を妨げてしまいます。

【4】キッチンペーパーやサランラップを使用し、洗剤とカビをしっかりと密着させて漂白・除菌効果をアップさせます。 しかし、時間が長すぎるとパッキンや目地が傷んでしまうため、長くても10分程度を目安にしておきましょう。

【5】キッチンペーパー、サランラップを外してブラシなどでカビを軽くこすります。 このとき力を入れ過ぎてこするとカビの菌糸が奥に入り込み、逆にカビを落としにくくさせてしまうので注意しましょう。 最後に浮き上がった汚れを水できれいに洗い流します。

頑固なカビの場合は、一度に落とし切れないこともありますので、数回に分けて掃除を行ってみましょう。

お風呂掃除をする際の注意点

お風呂掃除では特に「塩素系漂白剤」を使用する際に注意が必要です。 主な注意点として「換気をする」「ゴム手袋・メガネ・マスクなどを着用して作業をする」「他の洗剤と混ぜて使用しない」「目より高い位置には使用しない」ことの4点が挙げられます。

またその他の注意点についても下記にまとめていますので、参考にしてみて下さい。

塩素系漂白剤の注意点

・強い臭いを発生します。そのため、必ず浴室の窓を開けたり、換気扇を回しておきましょう

・洗剤が手についたり目に入るのを防ぐため、「ゴム手袋」・「メガネ」・「マスク」などを着用する

・酸性の洗剤と混ざると有毒ガスを発生します。絶対に酸性洗剤と混ぜてはいけません

・天井など目より高い位置の場合は、液だれして体についたり、目に入る危険性があるので絶対に使用してはいけません(もし使用する場合は、スポンジやブラシに直接塗布する)

その他の注意点

・お風呂の素材によっては、使用する洗剤で色落ちや変色してしまうこともあるため、目立たない場所でテストする

・天井や高い位置のカビ取りは脚立や浴槽の縁などに上って作業すると転倒する危険があるので、必ず長い柄のついたブラシなどを使用する

カビの発生を予防する方法

せっかくきれいにしたお風呂に、またすぐにカビが生えてきてしまっては気分も萎えてしまいます。できるならカビの発生をおさえて気持ち良いお風呂場を維持していきたいですよね。 カビの発生を予防するためには「50℃のお湯を壁などにかける」「天井を綺麗にしておく」「換気扇を回す」といった方法があります。

カビの発生を予防することができれは、掃除の手間も省けて毎日気持ちよく入浴することができますので、ぜひ実践されてみてはいかがでしょうか。

1週間に1回、50℃のお湯をかける

お風呂場でカビの胞子が大きく成長するのに1週間~10日程度かかると言われています。 1週間に1回のペースでお風呂場全体に50℃の熱いお湯を約5秒間かけておくことで、カビの成長をおさえることができます。

1ヶ月に1回、天井の掃除をする

なかなか目が行き届かない天井ですが、実は天井のカビを放置しておくとお風呂場全体にカビが生えてしまう原因となってしまいます。 1ヶ月に1回程度、天井の掃除を行い、いつも清潔な状態にしておくことがお風呂場のカビ予防につながります。

入浴後は換気扇を回す

家族全員が入浴を済ませた後は、必ず換気扇を回してお風呂場の換気をしておくことが大切です。 前項でもご紹介したとおり、カビの発生は温度と湿度が大きく影響します。少しでも温度と湿度を下げてカビが好むとされる環境を作らないように心がけましょう。 そして浴槽のお湯を抜いておくこともおすすめします。

またいつも窓を閉め切った状態にすることはできるだけ避けて、天気の良い日は窓を開けて換気をすることも大切です。

カビに強いお風呂の素材

これまで、カビを取り除く方法、カビを発生させないための予防方法についてご紹介しました。 浴室を清潔に保つことはとても大切なことですが、浴室の素材によって汚れやカビのつきやすさは違うのでしょうか。 ここではカビや汚れのつきやすさ、清掃面に注目してユニットバスでよく使われている素材をご紹介します。

【樹脂系パネル】
カビに強いお風呂の素材は、ユニットバスに多く見られる「樹脂系パネル」です。 表面が滑らかで、汚れがついたとしても掃除がしやすいのがメリットです。濡れてもすぐに乾きます。 「樹脂系パネル」のユニットバスは、床がすべり止め加工されているので、安全性も高いです。

【パネル】
在来工法の浴室によく見られますがユニットバスでも使われます。「パネル」は、サイズやデザインを自由に決められることが多いので、 戸建ての浴室で、好みの浴室空間を作りたい場合にはオススメの素材です。 ただし、パネルとパネルの間の目地に水分が残りやすいので、目地にカビが生えることがあります。 そうなると、目地の少ないフラットな構造の「樹脂パネル」の方がお手入れは容易に行えます。 しかし、カビに強い目地材が登場しており、お手入れの簡単な「パネル」が最近でてきおります。

まとめ

お風呂のカビの発生をおえるためには、カビが好む環境を維持しないようにすることが大切です。 そのためには、定期的にカビの発生を抑えるためのメンテナンスを行ったり、日ごろから、お風呂を使用した後は必ず換気扇を回すことなどを心がけておきましょう。

そしてカビが発生してしまった場合は、効果的な掃除の仕方でけがや事故のないように安全に掃除を行って下さい。

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。