2017年9月7日

ユニットバス(お風呂)に関するトラブルの解決方法をご紹介します

ユニットバスは長年使用する商品です。使っていくうちにトラブルに見舞われることもあるでしょう。ここではユニットバスの不具合について、リフォームをする時や、普段の生活において起こり得るトラブルをご紹介します。それぞれのトラブルの対処法や、費用について確認しましょう。

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出典:Photo-AC

ユニットバスの故障やトラブルには、自分で対応できる小さな物ものから、業者に依頼する必要がある大規模なものまで様々な種類があります。
突然ご自宅のユニットバスがトラブルに見舞われても適切に対処できるように、トラブルの種類やそれぞれの対処法を知っておきましょう。

自分で対応できるユニットバスのトラブル

床や浴槽がさびつく

床や浴槽のさびは、浴室に置いてある物からの貰いさびであることが多いです。
その他にも金属製品や水道水の鉄分が付着し、それがさびの原因になっていることもあります。

浴室にさびを発見したら浴室用クリームクレンザーを使ってスポンジなどで軽く擦ってみましょう。
それでも取れない場合は浴室用カビ取りスプレーをコットンに取り、さびの部分に当てて上からラップをすると、2~30分後には落ちやすくなることがあります。
無理に硬いブラシで擦ってしまうと傷が付いてしまうことがあるので、この方法を試してみましょう。

それでも落ちない頑固なさびにはさび落とし剤を使ってみましょう。

浴槽が青くなった

この青い汚れは配管の銅成分から出る銅イオンと石けんや皮脂汚れの脂肪酸が反応して青くなったものです。そのような場合には酢と塩が効果的です。
**酢と塩を同量混ぜ合わせたものを青い部分に塗ってから放置し、浴槽を傷つけないように柔らかいスポンジやたわしなどで擦ってください。

それでも落ちなければ湯あか分解をする洗剤を試してみましょう。
薬局などではあまり見かけませんが、ネットでは購入可能です。

浴槽のお湯が抜ける

まずは排水口がしっかり閉まっているか確認してください。
閉まっている場合は、排水栓のパッキンが劣化して緩くなっている可能性があります。
これは簡単に交換できるので、ホームセンターへ行って排水口の規格に合うものを購入しましょう。

排水栓がゴム栓でない場合は取扱説明書に調整方法が載っていることもあるので確認しましょう。
ゴム栓交換や調整をしてもお湯が抜けてしまう場合はメーカーや業者に相談です。

排水口の流れが遅い

髪の毛や皮脂が水の流れを悪くしていることが多いです。
シャンプーを詰め替えたときの袋やヘアゴム、カミソリの刃といったゴミが詰まっている可能性もあります。
排水口の流れが悪い時はまず最初に*掃除をし、ゴミを取り除きましょう。
*
上部のヘアャッチャーのゴミを捨てるだけでなく、排水トラップ全体を綺麗に掃除しましょう。

温度調節ができない

温度設定に不具合がある場合は給湯器をチェックしましょう。
まずは給湯器の設定温度を確認し、温度調節ハンドルで調節してください。

また、水量が多いと水圧が高くなり、お湯が混ざりにくくなり、適切な温度で吐水できないという不具合もあります。 そのような場合には止水栓で水圧を調整して温度を安定させることで解決しましょう。

シャワーを止めてもポタポタ水が落ちる

通常時にもシャワーヘッド内部には水が残りますが、それがただの残水なのか水漏れなのかを確認するにはシャワーヘッドをホースから外して確認します。
いつまでも水があふれてこなければシャワーヘッド内の残水なので異常ありません。
あふれてきたら故障の疑いが強いので、修理依頼をして施工業者に見てもらいましょう。

ドアの動きが悪い

ただ単に建付けが悪くなっている場合は、蝶番のネジを締めたり、ドアを上げたり下げたりすることで調整可能なことがあります。
取扱説明書を参照の上対応してみてください。ネジの調整をする時は、忘れずにプラスドライバーを用意しておきましょう。

部品交換のみで済むユニットバスのトラブル

例えば浴室部品の動きが悪い、破損している、水が止まらない、漏水する、温度調節ができないといった故障は部品交換で簡単に修理してくれることが多いです。
そのように小さな部品交換で済む故障であれば、費用は出張技術料+部品代で6,000円から高くても30,000円くらいです
ご自身で対処してもトラブルが解消しない場合は、費用があまりかかりませんので修理を依頼しましょう。

ユニットバスの補修や交換が必要なトラブル


出典:pixabay

ユニットバスの構造上、壁や床、浴槽のトラブルには大規模な工事が必要になる場合があります。
既存のパーツが独自のものであったりすると、既製品を手に入れる事ができず、大掛かりなリフォーム方法を取らざるを得なくなったり、特注の部品を取り寄せる必要が出てくるため、通常よりも費用が高くなる可能性があります。

どれでは、どんなトラブルが手間や高い修理代になるのかをこれから説明します。

壁の剥がれや亀裂、歪み

浴室内の壁は劣化や破損などのトラブルが最も発生しやすい箇所です。
その症状で対処方法も違ってきます。
表面が剥がれた場合は剥がれた部分とその周りをなじませ、補修用の壁紙を貼って対応します。
しかし損傷の範囲や程度が大きく、その修理方法が難しい場合はパネル自体の交換をしなければなりません。

亀裂や歪みの場合は深刻です。
大きな地震などがきっかけでユニットバス自体に外からの強い力が加わり、傾いてしまっている可能性があります。
業者に依頼をし、十分に現地調査をしてもらった上で修理を依頼しましょう。

修理にかかる費用は様々ですが、部分的な補修であれば20,000円~30,000円、パネル交換で50,000円~100,000円程度です。
ユニットバス自体を取り替えるような全体的な修理となれば、費用はさらに高くなります。

床の傷や剥がれ、ひび割れ

浴室の床は、椅子をひっかけたり、物を落としたりして破損させてしまうことが多い部分です。
床面の小さな傷は表面を研くことによって治すことができます。
床材が剥がれたり破けたりしている場合は、その
層を剥がして新品のものに張り替えます。**

それらの種類のトラブルでしたら、多少時間を置いてしまってもしばらくは大きな損傷には繋がりません。
しかしひび割れてしまった場合はすぐに対応することが必要です。
ヒビから入り込んだ
水が原因で床が腐ってしまったり、階下のお宅まで水が漏れてしまったりする可能性があります。
大きなトラブルにしてしまったり、他の住民に迷惑をかけないように、早急に専門業者へ修理の依頼をしましょう。

部材ごとの交換ではなく、損傷した部分だけの補修ならば、20,000円~50,000円が相場です。
ひび割れ修理は程度によって相場が様々ですが、修理費としては安くはありません。
万が一部材を交換することになると、床と浴槽一体型のもので150,000円~200,000円が相場です。
フルユニットで交換する場合は、200,000円~500,000円と、いっそのことリフォームを視野に入れてもいいような費用が発生します。

浴槽の汚れやひび割れ、ツヤがなくなった

浴槽は水あかが残り白っぽくザラザラしてしまったり、使用していくうちに表面のツヤがなくなったりします。
そのような汚れだけでなく、劣化によりひびが入ってしまうこともあります。
購入した当時のような美しさを取り戻すためには、表面を研いてツヤ出しのコーティングをするのが最も簡単な方法です。

あまりにも劣化がひどく新しい浴槽に交換する場合、置き式タイプの浴槽は同サイズのものと交換できます。
しかし浴槽と床が一体型のタイプは浴槽単体の取り換えが難しく、**ユニットバス全体をリフォームするケースがあります。

補修は50,000円前後、浴槽交換は100,000円前後が相場です。
ユニット交換する場合は200,000円~500,000円ほどの費用が必要になります。

ユニットバスのリフォーム起こりやすいトラブルとは?


出典:pixabay

傷や損傷の具合によっては大掛かりな工事や、浴室全体のリフォームが必要になるケースがあると説明しました。 次に、実際にリフォームをするときに気を付けたいトラブルを見てみましょう。

工事費など総額で大きく予算をオーバー

ユニットバスリフォームを検討する場合は、本体の価格だけで考えるのではなく、必ず工事費を考慮に入れた上で予算を決めましょう。
予算ギリギリでハイグレードのタイプを検討していても、後から想定外の施工費用が発生してしまった時に予算をオーバーしてしまうことがあり得ます。

現地調査をしてみたら想定よりも大掛かりなリフォームが必要だったり、別の箇所も修繕が必要なほど傷んでいたりすることがあるのです。
工事費込みで総額いくらになるのかをしっかり調べた上で、多少の余裕を持って商品を選ぶことが大切です。**

デザインで選んだら使い勝手が悪かった

見た目が気に入るということも、バスルームでリラックスするためには大切な要素となります。
しかし毎日使うバスルームの使用感が悪かったら、毎日ストレスを溜めることになります。

お目当てのユニットバスの使用感や機能性を実際に見て確かめるように、モデルルームに足を運んでみましょう。 カタログで見た機能の実際の使い勝手を高めることができます。

出来上がりのイメージと仕上がりが違う

カタログだけ見て決めてしまうと、イメージと仕上がりのギャップが生じやすくなります。
ユニットバス単体のデザインだけでなく、ご自身の住宅全体の風合いとマッチするかどうかもよく考えてユニットバスを選びましょう。
この問題もショールームで実物を確認することで防ぎやすくなります。

契約書がないと約束と違っても手の打ちようがない

中には契約書を交わさず工事を始めてしまう施工業者もいますが、必ず施工前に契約書を作ってもらいましょう。
施工前に決めたリフォーム内容がきちんと行われているのかを、リフォーム後に確認するために必要です。

もし契約書を作成していないと、万が一施工不良や、約束していた内容と違う施工をされてしまった時にそれを証明する物がありません。 リフォーム後にトラブルに遭い、後悔することがないように、施工前に必ず契約書をもらっておきましょう。

引き渡し後のトラブルに対応してもらえない

工事が終わった時点で引き渡しがありますが、このときに不備を見つけられれば、使用前なので対応してもらえます。
しかし数日経ってから気付いた場合はどうでしょうか。 その不備が施工前からあったものなのか、施工によってできてしまったものなのかを巡ってトラブルに発展してしまいます。

そのようなトラブルを防ぐためには、必ず施工前の住宅の状況を写真に納め、引き渡しの際に施工業者と一緒に確認をするようにしましょう。

まとめ

ユニットバスに関するトラブルは商品を選ぶところやリフォームを依頼する段階から起こる可能性があります。
トラブルに見舞われたとしても対処できるように、事前に確認すべきところは必ず確認しましょう。

また、長い間使うものですので、故障することもあるでしょう。
まずはご自身で対応し、それで修理できれば費用を抑えつつ解決することができます。

ただ、ご自身で対応が難しいと思われたときは、無理をせずに修理点検を依頼しましょう。
思っていた以上に費用がかかる場合は、施工業者と相談の上進めてください。

快適なバスルームを維持するための簡単な知識をご紹介しました。
お風呂は一日の疲れを癒す場所です。
いつまでも美しく機能的なバスルームであってほしいですね。

いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。