2018年1月9日

ユニットバス(お風呂)の点検・メンテナンスのポイントを解説!

ユニットバスのメンテナンスには、どのような方法があるのかご存知でしょうか。バスルームは住宅の中でも使用頻度が高く、劣化症状や不具合も起こりやすい場所です。ここではユニットバスに起こる劣化症状とメンテナンス方法、それにかかる費用などをご紹介しています。

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ユニットバスのメンテナンスはなぜ行うのか

メンテナンス

出典:freeimages.com

住宅や建物には、定期的なメンテナンスが必要です。
外壁・屋根などの家の外側や、内壁・床などの内側も、経年劣化だけでなく、使用の頻度や使用方法によっても劣化が起こります。

経年劣化であれば、メンテナンスの時期は箇所によって目安があります。
しかし、使用の頻度や方法によって劣化や損傷が見られた場合は、早めにメンテナンスが必要になります。

メンテナンスには費用が発生しますが、メンテナンス費を渋って劣化を放置していると症状はひどくなり、対応も大掛かりになります。 もちろん結果的に多額の費用がかかってきますので、小さなメンテナンスを積み重ねることが費用を最小限に抑えるポイントとなります。 家計の出費の中には、メンテナンスの費用も含めてあらかじめ視野に入れておきましょう。

特にバスルームは使用頻度も高く、水気が多いのでカビの繁殖が起こりやすい場所です。
カビは腐敗を引き起こし、劣化を早めてしまうので注意すべき症状の一つになります。

バスルームは私たちの清潔を保つだけでなく、疲れを取り、リフレッシュさせてくれる癒しの空間です。
バスルームの種類には、日本の伝統的建築方法である「在来工法浴室」と、規格サイズでバスルームのパーツが一体化している「ユニットバス(システムバス)」があります。

ここではバスルームの中でも、現在の住宅の主流である「ユニットバス」に焦点を当て、メンテナンス方法をご紹介していきます。

ユニットバスの耐久年数

ユニットバスに比べて在来工法浴室は、防水加工が弱いというデメリットがあるので、こまめなメンテナンスが必要です。
一方、ユニットバスは、バスルーム全体がひとつの商品として設計されているので、防水加工もしっかり施されています。

ユニットバスだと、大きな劣化症状がなければ、耐久年数は約15年~20年程度と言われています。
しかしバスルームを始めとする水回りは、生活をする上で使用頻度が高いので、耐久年数に達していなくても様々な劣化症状や不具合が起こることが珍しくありません。

耐久年数を知っておくことは大切ですが、使用の過程で起こるトラブルを放置することで劣化は早くなります。決して放置しないようにしましょう。

使用頻度や使用環境によっては15年を過ぎてもお使いいただけますが、長く使っていくと壁や浴槽のヒビ、換気扇の効き目がなくなってくるといった症状が見られるようになります。

ユニットバスは、長く使えば使うほど老朽化します。壁や浴槽にヒビが入ったり、換気扇の効き目がなくなってくるなどの症状がでてきます。
引用元:ユニットバスの寿命は?交換目安とメンテナンス方法もご紹介

コーキングが劣化すると、壁と浴槽の間から水が侵入し、浴槽下が濡れてカビが発生してしまいます。 コーキングの劣化をそのままに放置しておくと腐食が進みシロアリに狙われてしまえば、損傷の被害が大きくなってしまいます。 コーキングの劣化には早めの対処が必要です。

コーキング(浴槽と壁の隙間や壁と壁のつなぎ目を塞ぐための充填剤)が劣化すると、水が壁と浴槽の間から侵入し腐食を起こします。 その結果、湿気を好むシロアリの標的になり、被害を受けやすくなってしまいます。
引用元:ユニットバスの寿命は?交換目安とメンテナンス方法もご紹介

ユニットバスを長く使えていても、いざパーツの交換が必要になったときメーカーが取扱を中止にしている場合があります。 従って、使用上問題がなくても、ユニットバスの寿命を交換の目安と考えましょう。

寿命は交換のタイミングの1つの目安ととらえておきましょう。
引用元:ユニットバスの寿命は?交換目安とメンテナンス方法もご紹介

少しでもユニットバスを長く使うためには、こまめなお手入れが大切です。浴室にカビを発生させないためには、浴室内に残った水滴をきれいに拭きとるなど、使用したらお手入れをかかさないようにしましょう。

カビは水分も好みます。掃除のときは、壁や天井についた水滴もきれいに拭き取ってください。 水滴を取り除けば、天井や壁がふやけて腐食する機会も減らせます。
引用元:ユニットバスの寿命は?交換目安とメンテナンス方法もご紹介

排水口にひびが生じると、水が侵入し、ユニットバスが腐食します。排水口に負荷をかけないように排水口もこまめの掃除が大切です。

負荷のかかった排水口にひび割れが生じると、水が浸入してユニットバスが腐食するため、排水口はこまめに掃除をしておきましょう。
引用元:ユニットバスの寿命は?交換目安とメンテナンス方法もご紹介

排水口には髪の毛やゴミをまとめる排水トラップがついていますが、たまったゴミを放置したままにしておくと排水が妨げられ、嫌な臭いが発生します。髪の毛やゴミはこまめに捨てましょう。

浴室や洗い場に設けてある排水口には、髪の毛やごみを集める「排水トラップ」を備え付けています。掃除を怠るとそれらが排水を妨げて、「排水トラップ」のまわりに水を溜めてしまいます。 また、ゴミや髪の毛を取らずに放置しておくと嫌な臭いを発生します。
引用元:ユニットバスの寿命は?交換目安とメンテナンス方法もご紹介

カビは湿度の高い環境を好みます。カビを防止するためには浴室の湿度を下げる工夫が必要です。 予防策のひとつとして、浴槽にお湯を溜めておくときには、必ず浴槽のフタを閉めておきましょう。

浴槽にお湯を溜めておくときは、必ずふたを閉める習慣をつけてください。カビは湿度が80%を超える場所で繁殖します。お湯を溜めたあとはふたを閉めることが大切です。
引用元:ユニットバスの寿命は?交換目安とメンテナンス方法もご紹介  

最後にお風呂に入った方は、浴槽の栓を抜いておくことで湿度を下げることができます。
また、換気も同時に行えば浴室内の水分を飛ばせるので効果が大きくなります。

最後にお風呂に入った人は浴槽の栓を抜いてください。浴室の湿度が下がります。
引用元:ユニットバスの寿命は?交換目安とメンテナンス方法もご紹介

こちらの記事では、ユニットバスの耐用年数や交換の目安、長く使うためのコツなどを詳しく解説しているので、ご参考ください。
ユニットバスの寿命は?交換目安とメンテナンス方法もご紹介

ユニットバスのメンテナンスが必要な症状と対応策

ユニットバスにメンテナンスが必要と言っても、どんな劣化症状や不具合が起きた際に行えばよいのでしょうか。 ここからは、よくあるトラブルと対応策をご紹介していきます。

排水口の流れが悪い

症状

浴槽に貯まった水を排水したとき、シャワーを浴びているとき、排水の流れが遅いと感じた際は注意が必要です。
排水口の流れが悪くなると、最悪の場合は完全に詰まり、水漏れなどを引き起こします。

排水口の見える部分は掃除をしていても、奥で石鹸カスが固まってしまう・髪の毛などのゴミが流れを阻害している可能性もあります。
排水口が詰まっている状態で、浴槽に貯めた水等を一気に排水してしまうと、バスルームに収まりきらず脱衣所などに浸水します。
バスルームは防水加工が施されていますが、その他の空間はあまり防水加工が施されていない場合がほとんどです。

集合住宅マンションで上層階に居住していると、浸水した水は下階層にまで及ぶ可能性があります
浸水被害を補償するため火災保険に加入していたとしても、近所の居住者に損害を与えることに変わりはありません。

排水口の流れが悪いと感じた時点ですぐに対応をしましょう。

対応策

排水口は使用の度に、こまめに掃除や確認が必要な箇所です。
排水口の中にゴミキャッチャーがある場合は、取り出して溜まったゴミを捨てます。
内部の排水部分にゴミが詰まっていれば除去し、ここで一旦、水を流して流れを確認します。

それでも排水状況がが変わらない場合は、手の届かないような場所で詰まりが起きている可能性があります。
対応として、市販のヌメリとり溶剤を使用します。
市販のヌメリとり剤は非常に強力な成分を使用しているので、ご使用の際は使用法法をよく読み皮膚などに付着しないよう十分注意しましょう。

排水口を徹底的に洗浄したい、何をしても流れが良くならないという場合はご自身での解決の限界です。
そんなときは、ハウスクリーニング業者に清掃を依頼します。

ハウスクリーニング業者は高圧洗浄などの方法で、確実に詰まりを解消してくれます。
排水口単体ではなく、浴室丸ごとクリーニングの一部として行われることがほとんどです。
排水口は決して綺麗な場所ではありませんので、ご自身での洗浄などに抵抗がある場合も業者に依頼すると良いでしょう。

【セルフメンテナンスの参考価格】

  • 市販のヌメリとり剤購入費:¥500

【ハウスクリーニングの参考価格】

  • 浴室一式クリーニング:¥15,000 ~ ¥20,000

浴槽、壁、床にひび割れがある

症状

浴槽、壁、床の素材は、メーカーやブランドによって種類が豊富にあります。
素材によって劣化の仕方や対応策も変わりますが、どの素材にも起こり得るのが「ひび割れ」です。

経年劣化によって耐久性が落ちたり、大きな衝撃が加わったりすることでひび割れが発生します。
浴槽のひび割れを放置してしまうと亀裂が広がり、最終的にはお湯を溜めてもどんどんお湯が抜けてしまいます。

床や壁のひび割れも最悪の場合は水漏れの被害にまで及びますので、早い段階で対応しましょう。
早ければ費用もそれほどかかりませんし、すぐに補修が完了します。

対応策

ひび割れをご自身で補修する場合は、市販の補修テープを貼るか、補修剤を塗ります。

ひび割れの上からテープを貼る、補修剤を塗布するだけですので非常に手軽で簡単に行えます。
しかし補修箇所が見えるため見た目が悪く、応急処置であって根本的な解決には至りませんので、早い段階で専門業者に修理依頼することをお勧めします。

専門業者による対応は「塗装」が一般的で、劣化がひどい場合は「交換」が必要です。
浴槽のみなどの交換も可能ですが、経年劣化が起こるたびに一か所ずつを交換するより、ユニットバス自体の交換に踏み切った方が結果的に費用がお得になる場合もあります。

【セルフメンテナンスの参考価格】

  • 補修テープ、補修剤購入費:¥500~ ¥1,500

【専門業者の参考価格】

  • 浴室塗装(箇所範囲による):¥40,000 ~ ¥150,000
  • 浴槽のみの交換(浴槽の種類による):¥100,000 ~ ¥300,000
  • ユニットバスの交換(メーカーによる):¥300,000 ~ ¥1,500,000

まとめ:メンテナンスは「すぐ」が鉄則

ユニットバスのような水回りは、使用頻度が高いので劣化が起こりやすい場所です。
使用方法によっても劣化症状は様々ですが、トラブルが見られた時点ですぐにメンテナンスを行うことが大切です。

劣化を放置して良いことは一つもありません。
毎日使う部分でもあるため、小さな劣化はすぐに大きな劣化へつながります。症状がひどくなればトラブルが起こる可能性も高くなりますし、補修費用もどんどん大きくなっていきます。

ユニットバスの不具合箇所は早い段階で一か所ずつ解決していくと、費用は安くなります。
しかし経年劣化によるものは、ユニットバスをまるごと交換してしまった方が、結果的に費用が安くなる場合もあります。

経年とメンテナンスはその箇所だけを考えるのではなく、他の箇所の劣化具合も考慮に入れて総合的な判断をすると良いでしょう。

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