2024年6月17日

FRP浴槽の補修にかかる費用相場とポイントもご紹介

浴槽の素材としてよく使われているFRPは、防水性や保温性が高くて丈夫といわれています。 ただし、ステンレスや人造大理石のお風呂と違い、長く使っているとひび割れが発生したり、汚れが目立つようになってきます。 この記事では、FRP浴槽の補修方法や費用相場などをご紹介していきます。

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FRP浴槽が劣化する原因とは

FRP浴槽

FRP(繊維強化プラスチック)浴槽は、表面に特殊な塗装が施されています。そのため、FRPの劣化は「塗装部分の劣化」と言い換えることができます。まずは、劣化する原因について見ていきましょう。

FRP浴槽の耐用年数(寿命)

FRPで作られた浴槽の寿命は一般的に10~20年です。寿命を過ぎても使用は可能ですが、よく見ると小さなクラックが発生していることがあります。FRPの浴槽は塗装されているため、クラックが発生していてもすぐに問題になるわけではありませんが、塗装自体にも寿命があります。そのまま放置すると水漏れを起こす可能性があります。

FRPの魅力は補修が可能な点です。大きなダメージがある場合は直せませんが、多少のクラックであれば補修することで再び使用できます。補修方法については後ほど詳しく説明します。

膨張の繰り返しで浴槽の樹脂が弱くなる

FRPは樹脂でできているため、温かいお湯を浴槽に張ると「膨張」します。お湯が抜けると元の形に戻りますが、これを繰り返すことで徐々に強度が落ちてしまいます。さらに、浴槽に人が入ることで重さが加わり、これもクラックの原因となります。

劣化しているように見えて問題ないこともある

劣化の原因には塗装の劣化も含まれます。塗装は長く使用しているとコーティング効果が弱まり、汚れが付きやすくなります。ただし、見た目が悪くなってもFRP自体は問題ないことが多いです。この場合、塗装をし直すだけで新品同様に戻ります。

FRP浴槽の劣化の種類

FRP浴槽

劣化の種類は以下のとおりです。

  • ヒビ(クラック)
  • 割れ
  • 穴あき
  • ふくれ
  • 変色

FRP浴槽には上記のような劣化が見られます。最もよく見られるのがヒビ変色です。ヒビは浴槽が膨張を繰り返すことで発生し、放置すると割れや穴あきに繋がります。また、「ふくれ」は劣化によって浴槽が膨張し元に戻らなくなる現象です。変色は塗装の劣化によって起こります。

FRP浴槽が劣化したときの補修方法

FRP浴槽

FRP浴槽の補修にはライニング工法とよばれる方法が使われます。この方法は以下の手順で行われます。

  1. ヒビが発生している箇所の上からFRPシートを当てる
  2. 不飽和ポリエステル樹脂を塗り込み、FRPシートと同化乾燥させる
  3. 表面のサンディング(研磨)を行う
  4. パテを充填して表面をフラットに仕上げる
  5. 塗料を吹き付けて塗装する

この方法で浴槽を補修することで、再び使用できる状態に戻すことができますが、高い技術を要するため、費用も高くなります。

FRP浴槽を補修する場合にかかる費用

FRP浴槽

FRP浴槽の補修にかかる総額費用感

ひび割れ補修

4万円~10万円

浴槽全体の再塗装

10万円~20万円

部分的な補修であれば10万円以下、全体の塗装を行って新品同様の状態にする場合は20万円以内で補修が可能です。ユニットバス全体を交換するよりも低予算で済むため、予算が限られている方に補修はおすすめです。

FRP浴槽はDIYでも補修できる?

FRP浴槽

結論として、DIYでの補修は「できないわけではないが、業者に依頼するほうが確実」です。DIYで補修する場合、専用の塗料と道具が必要で、技術と経験が求められます。また、作業に時間がかかり、塗装は乾燥させてから上塗りするため、数日はお風呂を使えなくなります。そのため、専門業者に依頼するほうが確実です。

FRP浴槽の補修を業者に依頼するときのポイント

FRP浴槽

業者に依頼する際は、以下のポイントに注意してください。

  • 浴槽の塗装は全ての業者ができるわけではない
  • アフターフォローがある業者にする

浴槽の塗装は高い技術が必要で、FRPライニングを行うにはさらに別のノウハウが必要です。確かな技術を持つ業者を選ぶためには、5~6年以上の実績があり、コンプレッサ(スプレーガン)を使って施工する業者を選びましょう。また、保証期間がある業者を選ぶことで、施工後のトラブルにも対応してもらえます。

まとめ

FRP浴槽

軽量で保温性にも優れ、ユニットバスで多く採用されているFRP浴槽ですが、10~20年ほど使用すると、熱による膨張や収縮によって劣化が進みます。しかし、ライニングや塗装の補修を行うことで、再び新品同様に使用することができます。

部分的な補修なら10万円以下、全体の再塗装でも20万円以内で行えるため、ユニットバスを交換するよりも経済的です。ただし、補修には高い技術が求められるため、DIYでの補修はおすすめできません。信頼できる業者に依頼することが、確実に仕上げてもらうための最善の方法です。

FRP浴槽の補修は、技術力の高い業者に依頼し、十分な保証期間があることを確認することが重要です。浴槽の劣化を放置せず、早めに補修を行うことで、長く快適に使用し続けることができます。補修費用を抑えつつ、確実な仕上がりを期待するためには、業者選びに慎重になることが大切です。

劣化が進んでいる場合は、浴槽だけでなく浴室全体のリフォームも検討しましょう。浴槽を補修しても、他の部分が劣化していると全体の美観が損なわれる可能性があります。予算に余裕がある場合は、浴室全体のリフォームを行うことで、トータルコストを抑えながら、快適な浴室空間を実現できます。

FRP浴槽の劣化に気付いたら、早めの対策

を講じて、快適なバスタイムを維持しましょう。

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。