ガラス張り浴室について
浴室を広くしたいと考え浴室リフォームを検討なさる方は多いです。 しかし、浴室を広くするためには浴室や洗面所の壁の解体や新設など、大掛かりな工事が必要で、高額な費用がかかります。 最近の住宅の浴室ではユニットバスが採用されていることが多いですが、ユニットバスで浴室を広くしようとするとユニットバスの交換も必要となります。
浴室を広くするには費用も時間もかかりますが、浴室と洗面所の壁や扉をガラス張りにするだけでも開放感ある広々とした印象にすることが可能です。 しかし、ガラス張り浴室にはデメリットもあります。ガラス張り浴室のメリットとデメリットをご紹介します。
メリット
浴室を明るくする効果
浴室と脱衣所をつなぐ部分をガラス張りにすることで採光性が高まり、浴室に多くの光を届けることができるため、浴室を開放感のある空間にすることができます。 窓がなく暗い浴室を、明るい浴室にしたい場合にはおすすめです。
浴室が開放的な空間になり、視覚的にも広く感じる効果
ガラスは空間を広く見せる効果があるため、狭い浴室には特におすすめです。 壁の圧迫感が無くなるため、浴室のスペースをとれない住宅で採用されることが多いです。
おしゃれで高級感を演出する効果
浴室を広々見せる他には、ホテルのような高級感を演出することが可能です。 中庭やテラスと浴室が接している場合、外に面している部分をガラス張りにすることで中庭やテラスの景色を見ながらの入浴も可能となります。
デメリット
他の部屋から見えてしまう
ガラス張り浴室は浴室内に開放感をもたらしますが、隣接する場所からの視線が気になるというのがデメリットとしてよく挙げられます。 脱衣所から浴室内が丸見えとなるため、年頃のお子さんのいらっしゃるご家庭では誰かが入浴中に脱衣所や洗面所に行きにくくなります。
カーテンなどで目隠しをしていてもガラス張りの浴室は落ち着かないと感じる方もいらっしゃるため、来客が多い場合は避ける方が無難です。 ただし、リモコンスイッチ一つで曇りガラスにできる商品もあるため、状況に応じて使い分けたい方はチェックしてみてください。
従来の扉よりガラス扉は重くなる
ガラス扉は従来の扉と比較すると重たくなるため、お子様やご高齢者が開閉しにくくなる恐れがあります。ガラス張りにすることで浴室の外からも浴室内の汚れが見えてしまうため、こまめに浴室全体を掃除する手間がかかります。
ガラス張りの範囲を考えることも大切
ガラス張り浴室の特徴をご紹介しました。 浴室をガラス張りにすることで開放的な印象になりますが、浴室のどこをガラス張りにするかによっても印象は異なり、浴室の楽しみ方も変わってきます。
洗面所や脱衣所と浴室の間の壁面がガラス張りであれば、洗面所や浴室以外から浴室内が見えることはないため、プライバシーを確保しながら広々した空間で浴室を楽しみたい場合におすすめです。
リビングと浴室の間の壁がガラス張りであれば、入浴しながらリビングにいる家族とコミュニケーションを楽しむことができます。 入浴中に外の景色を楽しみたい場合は、外に面した壁面をガラス張りにしましょう。 ただし、外の塀をしっかり作るなど、家の外から浴室内が見えない工夫が必要です。
浴室をガラス張りにリフォームする工事内容と費用相場
浴室でガラス張りにできる箇所がいくつかあることをご紹介しました。 扉のみをガラス張りにするのか、壁もガラス張りにするのかで工事内容も費用も変わります。 扉のみをガラス張りにする場合、ガラス張り扉の価格と扉の設置に必要な工事を行うための費用がかかります。
ガラス張り扉には「片開きタイプ」と「FIX窓付きタイプ」があり、FIX窓付きタイプはドアと同じ高さのものと腰壁付きタイプのものがあります。 片開きタイプで約8万円、FIX窓付きタイプで約10万円かかります。
扉を交換する際、新しい扉のドア枠の設置や脱衣所の内装工事、工事で発生した産業廃棄物の処分などが必要です。 ドア枠の設置は約2万円、脱衣所の内装工事は約2万円、処分費用は約3万円が相場です。
扉と壁をガラス張りにする場合、ガラス張りの壁の設置と既存の壁の撤去なども必要になります。ガラス張りの壁の価格は20万円程度で設置可能なことが多いですが、壁面積が多いと30万円程度にまでなる場合があります。既存の壁の撤去には約5万円かかります。新しい扉のドア枠の設置や脱衣所の内装工事、産業廃棄物の処分にかかる費用はドアのみの工事の場合と共通です。
ガラス張り浴室のお手入れ方法
ガラス張り浴室は、外からでも浴室内の汚れが見えてしまうため、こまめに浴室をお手入れすることは必須です。浴室の高級感を高めてくれるガラス張り浴室ですが、汚れが目立つとせっかくの高級感が台無しです。ガラスは水垢が目立ちやすいです。普段から入浴後に水気を拭きとるなど浴室内に水気を残さないことで水垢を防止することは可能ですが、お忙しいとこまめな掃除が負担になりますよね。
そこで、ガラス表面の汚れが目立ってきたら、研磨剤入りガラス専用クリーナーで汚れを落としましょう。研磨剤はスポンジ状やクリーム状などいくつかの種類がありますが、洗面台用のクレンザーなどで代用すると表面を傷つける可能性がありますので、必ず専用のクリーナーを使用してください。
ガラス張りユニットバスの商品について
浴室をガラス張りにするメリットやデメリット、リフォーム費用やお手入れ方法をご紹介してきました。 商品タイプが豊富なのが特徴のユニットバスですが、ガラスを採用した商品もいくつかあります。 ガラスが使われたユニットバスについてご紹介します。
LIXIL「スパージュ」
出典:lixil.co.jp
スパージュはより快適な入浴を提供することを目的としたユニットバスです。 全身浴も半身浴も楽しめる浴槽や全身でお湯を浴びることのできるオーバヘッドシャワーなど、お湯を心地良く感じられる工夫がされています。
壁デザインは見る角度や光の当たり方で様々な表情を見せるパネルだけでなく、印象的な空間を作るモザイクタイルや天然石の風合いを再現した角タイルなども用意されているため、お好みのデザインの浴室を作ることが可能です。 壁面とのコーディネートのしやすい床デザインも用意されているため、デザイン面でもこだわりの浴室を実現できます。
スパージュのデザイン性をより高めてくれるのがドアや間仕切りです。 スパージュではドアは浴室と洗面所をつなぐものであるため、浴室の雰囲気を演出する重要な役割があると考えられていることからデザインにもこだわりが見られます。
オプションにはフロアライトやスポットライトなども用意されていますので、細部にまでデザインにこだわった浴室にすることが可能です。 浴槽やデザインなど様々な点から快適な浴室を実現できるスパージュの本体価格は、94万~240万円が相場です。この価格差はオプションやユニットバスの規格によるものです。
スパージュをガラス張りに仕上げる方法
スパージュをガラス張りのユニットバスとして仕上げるためには、扉や間仕切りを透明タイプのものに変更することで実現します。
「テンパー開き戸」には透明でありながらスタイリッシュ性を高めるブラックスモークガラスと、照明によって空間が異なった印象に見えるミラースモークガラスが用意されています。 テンパー開き戸と相性が良い「間仕切りユニット」は、テンパー開き戸同様に2種類のガラスが用意されています。
お子様やご高齢者のいらっしゃる家庭では、開閉に力のいらない引き戸を希望されることが多いです。 ガラス張りのドアにも引き戸タイプが用意されていて、こちらのブランドでは「片引き戸」となっています。 こちらもブラックタイプとシルバータイプの2種類のガラスが用意されています。 ブラックタイプの戸袋面材には高級感を高める非透明のブラックガラスが使われていて、シルバータイプの戸袋面材には姿見としても使えるミラーが使われています。
Panasonic「リフォムス」
出典:panasonic.jp
リフォムスはPanasonicのミドルグレードのユニットバスで、戸建て住宅にも集合住宅にも対応しています。 床や壁、天井に断熱材を使用することで浴室全体が断熱材で覆われた状態となり、暖かいです。 また、断熱材で包まれた「保温浴槽Ⅱ」が標準装備されているため、暖かさが長続きする浴槽での入浴が可能です。
リフォムスは暖かさだけではなく、使いやすさにも工夫がされています。 細部の厚みを抑えて、同じ規格のユニットバスと比較すると浴槽も洗い場も広くすることを可能にしました。 浴槽には高級感のある見た目で、汚れがつきにくく汚れても簡単に汚れを落とせる人造大理石を、水の流れだけで髪やゴミを集める構造で、汚れのつきにくいステンレスの用いられたヘアキャッチャーなど、清掃の手間を省く工夫もされています。
リフォムスをガラス張りに仕上げる方法
標準タイプでも広々としたバスタイムを楽しめますが、ガラス張りのドアに変更することでさらに開放感あふれる浴室を演出できます。 リフォムスでは「ライトインドア+FIX窓」がオーダー可能です。 FIX窓はドアと同じサイズまでガラス張りの「全高FIX窓」と腰壁付きの「腰壁FIX窓」があります。
全高FIX窓と組み合わせれば全面ガラス張りで浴室の広がりを強調できます。 また、腰壁FIX窓と組み合わせればガラス張り浴室のデメリットとなる他からの視線を遮りながら、空間にアクセントをもたらすことができます。 ドア枠と窓枠はシルバーとブラックが用意されていますので、壁デザインなどとの相性を考えながら細部までデザインにこだわれます。
ライトインドア+FIX窓は全高FIX窓で31万円、腰壁FIX窓で27万5,000円**となります。 リフォムスの本体価格は規格やオプションで変わってきますが、戸建てタイプで119万9,000円~、マンションタイプで98万5,000円~となります。
まとめ
浴室をガラス張りにリフォームするメリットやデメリット、リフォーム可能範囲やガラス張りのドアが採用されたユニットバスの商品をご紹介しました。ガラス張り浴室は浴室のデザイン性を高め広々見せることができますが、浴室の外からでも内部が見えるなどプライバシーの確保が難しいことと、汚れが目立ちやすいというデメリットがあります。
ドアのみをガラス張りにするのか壁も合わせてガラス張りにするのかで浴室の印象は異なります。ユニットバスの中には色つきの透明ガラスや腰壁つきのガラス窓など、浴室の雰囲気を変えられる商品がいくつか用意されています。開放感の他にデザイン面で浴室に求めることが分かると、どこまでガラス張りにして、どのようなデザインを採用すべきか見えてきます。
いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!
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