2017年11月10日

ユニットバス(お風呂)のレイアウトにおける間取り図の見かた

ユニットバスを含めた水まわりをどうレイアウトするか。家を建てるとき・リフォームをするとき、快適な生活を実現するために水回りはとても重要な部分です。家族構成や家の大きさなどにもよって、選ぶべき間取りやサイズも違います。ここではそんなユニットバスの間取り図の見方と、理想のレイアウトについてご紹介します。

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浴室間取り図の見方


出典:flickr.com

ユニットバスは家の間取り図では「UB」と表記されます。ユニットバスと聞くと、トイレや洗面台も一体になったものをイメージする方もいるかもしれませんが、一概にそうという訳ではないんです。それらは3点式ユニットバスと呼ばれ、ユニットバスの一種ではありますが、間取り図上のUBは必ずしも3点式ユニットバスのことを示すわけではありません。

ユニットバスとは

ユニットバスは、床材や浴槽、天井や壁などを工場で作り、現場でそれらを組み立てるタイプの浴室の総称です。決まった規格の部材をピッタリと組み合わせて作るので、現場では素早く設置できるだけでなく、水漏れのリスクもほとんどありません。ただし、サイズや規格が数種類に固定されるため、「もう少し大きく」というような、細かな調整をすることはできません。

ユニットバスのサイズ

ユニットバスのサイズは「1616」や「1618」のような数字で表されます。この数字はユニットバスの内寸を表しています。1616であれば160cm×160cm、1618であれば160cm×180cmとなります。一般的な住宅の浴室の広さに合わせて、1616サイズと1620サイズを採用することが多くなります。

工務店にもよりますが、提案されるサイズは1616のような正方形スタイルがほとんどです。これは浴槽の向きや扉の向きを、簡単に変更できるためです。 また、浴室の入り口から見て浴槽が正面にあるのか、それともサイドにあるのかによって、使い勝手も見た目も大きく変わります。

浴室内のレイアウトを考えている段階で変更があったとしても、正方形スタイルであればそれほど手間をかけずに修正することが可能です。一方、長方形スタイルですと、家の柱位置から変更しなくてはいけないことがあります。

脱衣所内のレイアウト

ユニットバスから出たスペースにはほぼ必ず脱衣所があります。脱衣所内に洗濯機と洗面台が設置されている間取りが多いので、考えるべき問題は、浴室と洗濯機、洗面台の位置関係です。

洗濯機が脱衣所の入り口にあると、出入りの邪魔になることがありますが、洗濯物を取り出すために脱衣所を出入りする時には便利です。 実際に洗濯時の動線だけを考えれば、出入り口に設置する方が使い勝手が良くなると言えそうです。

ところが、家の中の生活は何も洗濯だけではありません。1日の生活の中で、洗濯機を回す回数よりも洗面所を使用する回数が多いというご家庭の方が多いのではないでしょうか。 そう考えると、洗面所のことも十分に考慮してレイアウトを考えるべきです。 そのような時の基本的なレイアウトとしては、入口側に洗面台、その奥に洗濯機を配置します。

このレイアウトには、他の利点もあります。浴室と洗濯機が近くにあると、残り湯を洗濯に利用するときに、標準のホースでお湯を取り込むことができます。また洗濯機と洗面台の間に、仕切りを置くことで、お客さんが洗面台を使うときに洗濯機を隠すこともできます。

洗濯機の位置が手前にあるのか奥にあるのかで生活の利便性が変わってきます。洗濯機を間取り図のどこに配置するかは、洗濯以外の動線や洗面室の使い方までを考慮して決めるようにしましょう。

家族構成別おすすめの浴室間取り

最適なユニットバスは、家族構成によっても変わります。夫婦2人子ども1人だけのご家庭と、お年寄りのいる大家族とでは、理想となるユニットバスのサイズも違います。ここでは、家族構成別におすすめの浴室間取りをご紹介します。

高齢者がいる家族の浴室間取り

ご家族に高齢者がいたり、将来的に高齢者が暮らす予定があったりすると、浴室は安全を重視する必要があります。浴室と脱衣所の気になる段差をなくしたり、浴室内に手すりを設置したりすることで、転倒防止を最優先に考えます。車椅子での介護や、万が一お風呂で倒れてしまったときの救助のしやすさも考えると、ユニットバスサイズは1.5坪タイプが理想です。

脱衣所からの出入りのしやすさも考慮しましょう。救助のときに浴室から出せても、脱衣所の入口が狭いと、そこから出すことができません。高齢者が倒れたときは、スピードが重要です。救助に手間取らないレイアウトを考えてもらいましょう。

小さなお子さんのいる家族の浴室間取り

ユニットバスは0.75坪タイプからありますが、0.75坪や1坪タイプですと子どもと一緒にお風呂に入るには窮屈です。子どもと一緒にお風呂に入るには、1.25~1.5坪タイプを選びましょう。最近では1坪タイプでも、家族と入ることを考えて作られたユニットバスもあります。広さを確保できない場合は、価格は高くなっても、空間を無駄なく使えるユニットバスを選びましょう。

また子どもは活発なため、床で滑って転ぶことが珍しくありません。床材にはこだわって、滑りにくい安全なものを選びましょう。滑りにくい床材の多くは、掃除もしやすい構造になっていますので、お風呂掃除も簡単になるというメリットもあります。

まとめ

お風呂は水まわりですので、レイアウトに制限ができてしまいます。制限のある中でも、いかにして日々の暮らしを快適にするかを考えて、レイアウトを考えるようにしましょう。洗濯機と洗面台の位置関係ひとつでも、生活でのストレスが大きく変わります。

また家族構成でも、浴室の使い勝手が変わります。現在の家族構成と、将来の家族構成も考えた間取りでユニットバスを設置しましょう。

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