2018年1月16日

バリアフリー・介護リフォームの費用と考え方

バリアフリー・介護リフォームの費用と考え方についてご紹介しています。介護保険制度の利用方法などの基本的なことをはじめ、実際に介護用にリフォームする際考えるべきことや、起こりうる工事内容とそのために発生する費用など、バリアフリー・介護リフォームにおいて必要な情報を掲載していますので、ご参考になさってください。

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バリアフリー・介護リフォームとは

出典:freeimages.com

バリアフリー・介護リフォームについてご紹介する前に、まずは介護の基本的な考え方や、バリアフリーと混同されやすい「ユニバーサルデザイン」という言葉の概念を見ていきましょう。

介護とは

「介護」とは、高齢、疾病、疾患、障がいなどで、ひとりで日常生活をこなすことが難しい方の生活の自立を目的として、援助や補助をすることを指します。
足腰が弱くなったご高齢者に対するイメージが強いですが、先天的に身体の障がいがある方や、病気の後遺症で身体麻痺を患う方へも介護の考え方は必要になります。

介護が必要になった際は、身の回りの生活空間を整えることをはじめ、必ず介護者の手が必要となります。
まずは要介護認定を受け、介護保険を申請しましょう。要介護認定を受けることで、どの程度の支援または介護が必要となるのかの認定が受けられ、その度合いに応じて受けられるサービスや負担費用が明確になります。

介護リフォームに関しては、介護が必要になってから対策を始めるという考えが一般的でしたが、最近では介護が必要になった場合を想定して対策をしておくというご家庭が増えています。

バリアフリーとは

バリアフリーとは、障がいをお持ちの方や身体機能が低下したお年寄りなど介護を必要とされる方にとって、日常生活動作を行う上で障壁となる設備やシステムを”後から”取り払うことを指します。
段差を緩やかなスロープに変えたり、安全に住宅の階段を歩行できるよう手すりを取付けるなどが具体的な例です。

バリアフリーは問題のある所を改修して改善していくという概念ですので、リフォームという言葉に適しています。

ユニバーサルデザインとは

ユニバーサルデザインとは年齢、性別、文化、言語などの違いがあっても、誰もが公平に利用できる商品、設備、システムのことを指します。
介護を必要とされる方のために行うバリアフリーに対し、ユニバーサルデザインは、はじめから個人差に関係なく誰もが使いやすいよう設計することなので、思想と共に対象者が大きく違います。男性も女性も、障害をお持ちの方もそうでない方も、国籍も関係なく多くの方がにとって使いやすい形状を目指し設計されますので、リフォームというよりははじめの設計の時点でのデザインを指す言葉として使われます。

バリアフリー・介護リフォームのポイント

ここからはバリアフリー・介護リフォームを行う上でのポイントをご紹介します。
導入のタイミングとしてはいつから考えるべきなのか、また、どんなリフォームが必要となるのかが重要となります。

導入するタイミングの見極め

バリアフリー・介護リフォームを導入するタイミングとしては、どんなタイミングで検討するべきなのでしょうか。

ご家族に介護が必要なったとき

もっとも多いケースが、実際にご家族に介護が必要となった際に導入する場合です。
ケガや病気が原因で介護が必要になるというのはわかりやすいタイミングとなりますが、高齢者の方がご家族にいらっしゃる場合は少し意識的に導入を検討しなくてはなりません。

高齢者の方は身体能力がどうしても低下するため、以前は気にもしなかったような小さな段差が障害となったり、浴室などで転倒してしまうケースが多くなります。
小さな転倒でも骨折しやすく、転倒が原因で車椅子生活になってしまったり、最悪の場合寝たきりになってしまう方も多いのが現状です。

大きな事故にしないためにも、転倒が懸念されるような危険な部分に関しては、前もって対策をしておく必要があります。
一般的には、大きなものも小さなものも含めて段差は危険と言われますし、滑りやすいところも危険です。また、足で踏ん張る力も衰えてしまいますので、手すりなどを設け体を支えやすいよう工夫をします。

ご自身・ご家族の将来を考えたとき

次に多いケースが、ご自身またはご家族の近い将来を考えたうえで、前もって導入する場合です。
今は大きな障害もなく日常生活にも支障がなくとも、早めに将来を見据えバリアフリー・介護リフォームを導入しておくことで、実際に必要になった際焦らずに対処することができます。

バリアフリー・介護リフォームは大掛かりな工事になることも少なくないため、工事中は家を空ける必要が出てくることもあります。その際は仮住まいとなりますが、実際にご家族やご自身が介護が必要になってから検討した場合は、介護生活を仮住まいですることになります。
もちろん介護される側にも、する側にも大きな負担となることは想像ができますよね。前もって検討のうえ進めておくことで、このような事態は避けることができます。

しかしこの場合、どの程度まで対策をしておくか、またどんな設備が必要となるかの把握が難しいため、検討は慎重に行いましょう。あまりにも早いタイミングで検討してしまったり、結局使われることのない設備を取り付けてしまう場合もありますので注意が必要です。

介護に携わる方の視点でも考える

バリアフリー・介護リフォームを実施するうえでは、介護を必要とされる方の視点だけでなく、介護に携わる方の視点でも考えなければなりません。
例えば日常生活動作において全面的な介助が必要な方の場合、トイレに入る際にも介助する方の同行が必要です。通常の住宅ではトイレは1人で入る設計になっているため、入口の時点で補佐がしにくいですし、中も2人が入るには非常に狭いでしょう。

車椅子を使用される方の介助をする場合はなおさらです。
車いすが入れたとしても、介助する方が動くには狭いようであれば、安全な介助はできません。逆に無駄に広すぎる場合などは掃除をする介助者にとって負担がかかります。
介助のしやすさ」にもフォーカスし、介護される側にとっても、する側にとっても快適で不便のないような設計を考案しましょう。

バリアフリー・介護リフォームの費用

バリアフリー・介護リフォームの費用例

段差をスロープへ変更(玄関前手すり付き)

¥400,000 ~

手すりの取付け(1本単位)

¥30,000 ~

階段滑り止めの設置(約1m)

¥5,000 ~

開き戸から引き戸へ変更(住宅内間仕切り)

¥50,000 ~

廊下の幅を変更(850mm以上へ)

¥1,000,000 ~

ユニットバスの全面交換(同規格の場合)

¥500,000 ~

洗面台の全面交換(車椅子対応)

¥400,000 ~

トイレの全面交換(押入れを利用)

¥500,000 ~

バリアフリー・介護リフォームの工事内容

上記でご紹介したバリアフリー・介護リフォームの費用項目別に、具体的な内容を見ていきましょう。

段差をスロープへ変更

出典:photo-ac.com

段差は足腰の弱い方にとって障壁となりやすい要素です。
わずかな段差であっても足が上がりきらずにつまずいてしまったり、段差のきつい階段は上り下りで足腰の大きな負担となるうえ、万が一転んでしまえば大きな危険が伴います。

戸建て住宅では、玄関に高低差があることが多くあります。
外出の度に危険が伴えば、外出自体が億劫になってしまいますので、敷居を低くして段差を撤去するか、スロープを設けます。段差がないため足腰の弱い方でも負担が減ると共に、車いすの方も楽に上り下りができるようになります。

スロープを設ける際は、勾配にも気を付ける必要があります。
スロープの勾配が急だと、特に降りる際はスピードが出やすく転倒のリスクを高める可能性があります。段差の高さにもよりますが、単に段差をスロープにするだけでは勾配が急になるようであれば、距離をとって緩やかにしなくてはなりません。
適切なスロープの勾配は基本的には10度と言われていますが、自走の場合を検討すると5度程度が適切です。

手すりの取付け

出典:photo-ac.com

手すりの取付けは、転倒防止のための基本的なリフォームとなります。
足元が少し危うい方であっても、手すりがあることで一人でも安心して歩行ができるため、自立した生活を助けることにもなります。もっとも手軽に行えるリフォームでありながら、リスク軽減には効果が期待できます。

2000年6月に改訂された建築基準法では、住宅の階段に手すりを取付けることが義務付けられていますが、2000年以前の住宅では取付けの義務がないため、築年数の古い住宅では取付けられていないことがあります。
階段は転倒すると非常に危険な場所ですので、段差が特に高いわけでなくても、手すりがない場合は積極的に手すりの取付けを行いましょう。

手すりは階段や廊下だけでなく、浴室やトイレ、玄関など立ったり座ったりという動作が発生する場所でも活躍します。
手すりの形状も非常に多様化しており、従来の一直線のものや、縦と横に伸びたL字型、壁に穴を開ける必要がない据置型、必要ない時は収納できる跳ね上げ型などがあります。

手すりは体を支えるためのものですので、設置はしっかり行います。
設置面の強度がなく、体重を預けると外れてしまうような場合やぐらついて不安定では、かえって転倒のリスクを高めてしまうため非常に危険です。また、手すりがあっても使いにくい場所にあったり高さが体と合わないようであれば、体を支えるために十分な機能を果たしません。
確実な設置と共に、手すりを使う人の使いやすさを考えた高さと位置に取り付けましょう。

階段滑り止めの設置

出典:photo-ac.com

階段での転倒は家庭内の事故でも多く、非常に危険なため手すりを取付けるだけでは不十分です。
手元に手すりはあっても、足元が滑るようであればふんばりが効きませんので転倒は免れないでしょう。階段の素材自体を滑りにくい材質へリフォームするか、段差の一段一段に滑り止めを施しましょう。

階段自体をリフォームする際はかなり大規模な工事になるため多額の費用が発生しますが、既存の階段に直接滑り止めを設置する方法であれば材料費も安く、DIYでも可能です。

開き戸から引き戸へ変更

開き戸は気密性が高く、遮音・防音・遮熱・断熱などの効果があるため、多くの住宅では一般的に開き戸が用いられることがほとんどです。
しかしバリアフリーの観点から見ると、開閉に大きな動きが必要となるため、引き戸への変更が好ましいです。

開き戸の中でも玄関の扉は、防犯性や気密性が重要となるため特に重く頑丈に設計されています。
力の弱い方にとって重い扉の開閉は容易ではありません。また、車椅子を使用される方にとっては、押し開けた扉を押さえながら片手で車椅子を操作しなくてなりませんし、手前に引き開ける扉であれば開けることすら難しくなります。

引き戸へ変更することで、開閉に大きな力が必要なくなると共に、車いすを使用なさる方にとっても開閉しやすく出入りも簡単になります。

引き戸の場合、扉を固定するためのサッシが下部にある場合があります。
このサッシのわずかな段差につまずく方もいらっしゃいますし、車椅子の出入りにも支障をきたす場合がありますので、ただ引き戸にするだけではなく、バリアフリーに対応した「吊戸式の引き戸」にしましょう。
吊戸式の引き戸は下部にサッシを設けず、上部のみで固定しているので段差を作りません。

廊下の幅を変更

ほとんどの一般住宅では、廊下の幅が人ひとり通れる程度の広さで設計されています。
しかし車椅子を使用される方がいる場合、廊下が狭ければ人とすれ違うことが困難であったり、車椅子自体が通れないこともあります。

幅を検討する際は、廊下に角がある場合や、室内に入る際曲がる必要があることを加味し、車椅子の内輪差まで考慮した幅を確保する必要があります。車椅子で曲がる際は、車輪が巻き込まれないようやや大きめに曲がる必要がありますので、車椅子でも問題なく角を曲がれるよう最低でも85mm、できれば90mm以上余裕を持った幅で考えます。

廊下の幅を変更するには壁や柱の移動が発生したり、他の部屋の広さを狭くするなどの大掛かりな内装リフォームが必要になります。
工事が大掛かりになる分リフォーム期間も長くなるので、その間は仮住まいが必要になり、費用も高額になります。
また、住宅の構造上、耐久性に関わっている壁や柱の撤去や移動はできません。廊下幅の変更リフォームは、リフォーム業者の専門的な視点で問題ないかの判断を仰ぐようにしましょう。

ユニットバスの全面交換

体が不自由であっても入浴はできるだけ自分でしたいものでもあります。
しかし、浴室は家庭内の中で最も高齢者の事故が起こりやすい部分ですので、安全に入浴できるよう様々な点で工夫が必要です。また、水を使うため滑りやすく、介助が必要な場合はより安全に補助ができるよう、ユニットバスの全面的な交換がおすすめです。

水回りとなる浴室は、蒸気による湿気、石鹸カスやぬめり、お湯が床に広がることで、足を取られやすく転倒の危険性が非常に高いです。
手すりを慌てて掴んだとしても、手にせっけんが残っていれば手元も滑りやすく、頭を強く打ってしまう可能性もありますし、浴槽にお湯が張ってある中で転倒すれば溺れてしまう危険性まであります。まずは転倒に繋がりにくいということが重要です。
また、浴室と脱衣室の急激な温度差によるヒートショック現象についても対策をする必要があります。

浴室の安全を確保する方法は、それぞれの危険に対してひとつひとつ対策を取っていきますが、部分部分で対策をすると項目が多い分非常に高額になってしまいます。
一か所ずつ変更するとなると、滑りにくく水気を弾きやすい床、またぎやすく腰掛けながら入浴をサポートできる浴槽と手すり、温度差を解消する浴室暖房機、段差のない扉など施工箇所が非常に細かく増えてしまいます。そのため浴室のリフォームの場合は、安全面を考慮したうえでつくられているユニットバスへと全体で交換してしまった方が、業者の手間も減るため費用が安くなり、結果的により安全性が高くなります。
メーカーの中にはバリアフリーに特化したユニットバスを商品化している場合もあり、浴室内で起こり得る様々な危険リスクの軽減に努めています。

洗面台の全面交換

多くの洗面台は洗面ボウルの下に給排水管があり、同時に収納スペースとして設計されています。立って使用するための設計となっているため、車椅子を使用される方にとっては手を伸ばしても届かず不便です。

バリアフリーを考慮するのであれば、洗面台下は車椅子のままアプローチできるようニースペースのあるものを選びましょう。そして座ったままの高さで使用しやすい高さの洗面台であることも重要です。
車椅子にもサイズが様々あり、幅や高さが違うので、ニースペースがあるという要素だけで決めるのではなく、使用する方の車椅子に合った商品を選ぶ必要があります。

洗面台に関しても、メーカーの中にはバリアフリーに特化した商品を備えている場合があります。

こちらのページではパナソニックの車イスの方でも利用しやすい洗面化粧台について紹介しているので、ご参照ください。
パナソニック(Panasonic)の車椅子でも使いやすい洗面化粧台「アクアハート洗面」の特徴

トイレの全面交換

出典:photo-ac.com

トイレはプライバシーの問題も大きく関係し、介護が必要な方からしても、トイレでできるようであればトイレでしたいという部分であり、どうにか自分一人でできるようであれば自分一人で頑張りたいと考える部分です。
できるだけ自分でやりたい」というのが介護される側の気持ちですので、それを尊重してあげられるようなトイレにする必要があります。

足腰の弱い方にとっては和式トイレは不便ですので、まずは洋式トイレにする必要があります。また、洋式であっても立ったり座ったりが発生しますので、手すりを取り付けたり便座の高さを上げるなど、バランスを崩さずに安全に動作ができるよう工夫します。
また、車椅子を使用される方の場合は、トイレとして広いスペースが必要ですし入口の広さも考えなくてはなりません。

そして、トイレは一日に何度も使用するものですので、トイレまでの移動が負担になるような場合には、トイレの増設を検討します。新しくトイレとして個室を設けることが難しい場合は、押入れ部分をトイレへリフォームするという手段があります。トイレまでの距離が少ないため、短時間で移動が可能になります。
ただし給排水管の増設や安全に使用できる手すりの取付けなど、非常に多くの工程が必要になるため、費用も50万円以上かかります。

介護保険制度による公的補助について

バリアフリー・介護リフォームは必要な施工が多くなりますが、大掛かりな工事になるものも多く、費用面はどうしてもかかるものです。
費用面を気にするあまり、必要な施工を省いてしまえば大事故に繋がりかねませんし、命にもかかわります。日本ではそんなバリアフリー・介護リフォームの出費をサポートする、介護保険制度や助成金制度があります。

介護保険制度とは

介護保険制度」とは、40歳以上の方が加入する義務を持つ制度です。その保険料を元に各市区町村が介護保険サービスを運営しています。
介護保険制度を利用することができるのは、介護保険制度に加入している方(40歳以上の方)であり、「要支援」・「要介護認定」を受けている必要があります。この条件に当てはまるかどうかは、各自治体へ必要書類を提出し、訪問調査などの審査を経て判断されます。

介護保険制度を利用するには

介護保険制度を利用すると、1割自己負担でリフォームを受けることができ、最大工事費用が20万円まで補助を受けることができます。
工事費が20万(支払額18万)になるまでは何度でも利用ができますが、工事内容としては支給対象項目に当てはまるリフォームであることなど細かな条件があります。

介護保険制度の補助金受給の対象者、対象工事、給付の手順は以下の通りです。

受給対象者

  1. 要介護認定で「要支援」・「要介護」と認定されている
  2. 改修対象住宅の住所が被保険者証の住所と同一で、実際に本人が居住している
  3. 助成額の限度は工事費用最高20万円(支給額18万円)

給付対象工事

  1. 手すりの取り付け
  2. 床段差の解消
  3. 滑りの防止、移動の円滑化等のための床または通路面の材料の変更
  4. 引き戸等への扉の取替え
  5. 洋式便器等への便器の取替え
  6. その他上記の住宅改修に付帯して必要となる住宅改修

給付の手順

  1. 市区町村に申し出て、要支援、要介護(1~5)の認定を受ける。
  2. 工事の際には一旦、施工会社に工事費を全額支払う。
  3. 領収書・工事費の内訳・改修完了確認証(施工前と後の写真付き)など必要書類を揃え、各市町村へ介護保険の給付申請を行う。

介護保険制度は介護報酬が3年に一度、制度自体が5年に一度見直しが行われています。
補助金給付額や計算方法は、見直しの際に改訂される場合があるので、最新情報については事前に介護支援専門員(ケアマネジャー)などに確認しておきましょう。

また介護保険制度以外にも、各自治体などで、「高齢者住宅改修費支援制度」や「障害者住宅改造費助成制度」が用意されていることもあります。助成額がそれぞれ異なるので、自治体の相談窓口に相談してみると良いでしょう。

ダブルケアの時代

最近注目を集めているのが育児と介護のダブルケアという問題です。

「ダブルケア」とは、晩婚化傾向の中で、子供の出産・子育てが始まる年齢が高くなっていることにより、親世代の介護問題と時期が近くなるまたはかぶることを指します。
育児と介護はそれぞれかなり金銭面でも体力面でも負担の大きいものとなりますが、この二つが同時に発生することで、金銭的に苦しくなるだけでなく、仕事をしたくても時間がない、休みたくても休んでいられないなどという問題に繋がります。

バリアフリー・介護リフォームは、介護を必要とされる方・する方の生活や介助をサポートするとともに、環境さえ整っていれば自立した生活を送れる可能性のある方を支えることにもなります。
介護される方も、できるだけ自分の身の回りのことは自分でしたいと思っている方が多くいらっしゃいます。バリアフリー・介護リフォームを取り入れることで、より生活しやすい空間へと改善することでご自身でできる幅を増やし、介護に携わる方の負担を軽減することにも繋がる事になります。

ダブルケア状況に置かれるご家庭においても、バリアフリー・介護リフォームを考えることは重要と言えます。

バリアフリー・介護リフォームの注意点

バリアフリー・介護リフォームを行う上では、先を見据えつつ必要なものを取捨選択する必要があります。
せっかくお金をかけてリフォームをしたとしても、実際に介護が必要な方にとって使いにくかったり実際介護が必要になった際には必要ないものであっては意味がありません。

ここからは、バリアフリー・介護リフォームでよく見られる失敗例を元に注意点をご紹介します。

先を見据えたつもりがやりすぎてしまった

現在は特に日常生活に支障はないものの、リフォームのタイミングや引っ越しのタイミングがあったために、前もってバリアフリーや介護を考えた形にリフォームした場合です。

階段に車椅子昇降機

車椅子になっても階段の上り下りができるよう、階段に車椅子昇降機を取り付けたケースです。

追加で導入するより、リフォームのタイミングで取り付けた方が安いということで取り付けたものの、実際何年も出番はなく掃除が面倒なだけでした。
実際、高齢で車椅子を使うようになった家族はいたものの、2階に上がる用事もなく、定期点検の費用が高額になるため点検も入れずに使われることがなく、取り付けたことを後悔しています。

手すりの取り付け

バリアフリーリフォームの中でも特に導入例の多い手すりを前もって設置したケースです。

家を建てるタイミングで家のいたるところに手すりを設置してみたものの、実際手すりが必要になった頃には腰が曲がるなどで使いやすい高さが変わっており、けっきょく前もって取り付けたものは使えずに取り付け場所を変えました。

広いトイレ

車椅子になった時を考え、トイレを広く設計したケースです。

万が一を考えトイレを広く設計し、大きな手すりなども設けました。床面積の広くない家の中で無理にトイレを広くしたものの、結局車椅子を使うこともなく、今は掃除が億劫で大きな手すりも邪魔です。

先を見据えすぎで大掛かりなリフォームをすると、使われることがなかったり、実際に使う頃には状況が変わり、かえって不便になっているということも考えられます。費用を無駄にかけることにもなってしまいますので、前もって備える際はどの程度準備しておくかよく検討しましょう。
補助金は20万円までなら小分けで利用できるので、その場で必要なリフォームを判断していくのでも遅くない場合もあります。

自宅での介護が困難になった

自宅でご家族の介護をすることを考えてリフォームを施したとします。
しかし実際は仕事で家を空けなければならず、致し方なく介護施設への入居を決めるご家庭は少なくありません。

介護される側が自ら施設への入居を望まれる場合もあります。
このような場合、お金をかけて施したリフォームも意味がなくなってしまいますので、介護する・側される側の希望や実際の事情までを含めて冷静に検討をして、必要なリフォームの有無を判断していきましょう。

スロープの動線が悪かった

車椅子を使用される方にとってスロープは心強いバリアフリーですが、動線をしっかり考慮してリフォームしなくては意味がありません。

一直線にスロープを設けた方が距離は短かったとしても、そのおかげで急勾配になってしまえばかえって危険ですし、自ら上ることができないこともあります。勾配を緩やかにするために、折り返しがあるスロープのを設けた場合でも、十分な幅を取らなければ曲がり切ることができません。

また、車椅子のサイズなどでも必要な幅は変わりますので、実際の車椅子の駆動を確認した上でリフォームを施しましょう
バリアフリー・介護リフォームの知識や実績の多い業者であれば、難しい事案でもさまざまな方法を検討してくれます。

減築とは

バリアフリー・介護リフォームの基本的な考え方は、使いやすいよう仕様を加えたり、変更するのが主流です。しかし中には、より生活をスムーズにコンパクトに送れるよう減築するという考え方もメジャーになりつつあります。
減築とはどんなものなのでしょうか。

減築の目的と効果

減築とは、使用しないまたはなくても構わない部分を撤去・解体するリフォームです。
例えば、2階建て住宅を平屋建てにしたり、使用しない部屋がある場合はそれらを取り払い、必要な空間だけで家を構成します。
以前ご家族大人数で過ごしていたけれど、現在では住人が減って必要ない部屋が多い場合や、上の階へ上がることがほとんどないという場合に行われます。

足腰の弱くなった方にとって、階段の上り下りは非常に負担ですし大きな危険が伴います。2階に上がる必要がなくなればそれだけリスクは回避できますよね。
また、使わない部分が家にある場合、必要はなくても掃除や戸締りなどの手間は減らすことができません。
不要な部屋があることによってトイレや浴室などが遠くなってしまうということも考えられます。家が古い場合、各部屋に段差が残されていればそれだけ障害物が多く危険ですよね。

使わないのにも関わらず、掃除や維持、防犯などの対策をしなくてはいけない、また移動距離が発生するようであれば、減築をして負担を減らしてしまおうという考えです。

減築のリフォーム費用

減築は増改築と同じく大掛かりな作業と工期を要するので、住宅の規模にもよりますが500万円以上の予算を立てておく必要があります。
ただし、減築は建物の耐震性を高める効果があるので、減築によって安全性が認められると「耐震補助金」が受給できる可能性があります。減築の範囲などで基準は変わるので、業者に問い合わせてみると良いでしょう。

まとめ

バリアフリー・介護リフォームは、介護する側にもされる側にも安全で快適な空間へと作り変えることが重要ではありますが、介護を必要とされる方が自立した生活を送れるよう支援する手段のひとつでもあります。

前もって導入する場合、実際に必要となった時には状況が変わっているかもしれないということを念頭に入れたうえで検討しましょう。また、実際に必要になってから工事を始める場合は、仮住まいで介護をしなくてはいけなくなることもあります。導入するタイミングや施工の見極めは難しい部分ではありますが、ご家族状況に合わせて考えていきましょう。

実際にリフォームを行うとなると非常に高額な費用が必要になります。
介護保険制度」や「各自治体の補助金制度」など、利用できる制度は上手に活用しましょう。

バリアフリー・介護リフォームによって、介護を必要とされる方、介護に携わる方の双方のためになる住宅づくりを実現させてください。

システムキッチンのバリアフリーを考えている方はこちらを参考になさってください。
バリアフリー化したシステムキッチンの特徴

こちらのページでは洗面所リフォームの施工事例やその他お役立ち情報をまとめています。 洗面所リフォームをご検討の方はぜひ参考にしてください。

洗面所 リフォームのお役立ち情報まとめ

洗面所リフォームと併せて、お風呂のリフォームを検討している方はこちらのページも参考にしてください。

いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい場合は、複数の工務店に見積りを出してもらってしっかり比べてみることです。しかし、自力で信頼できる工務店を探したり、複数の業者とやりとりするのは手間がかかりとても大変ですよね。リフォマなら、全国1,000社の工務店が加盟していますので、あなたの「困った!」を解消してくれる工務店を効率よく探せます。

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