バリアフリー対応のシステムキッチンとは
システムキッチンの中にもバリアフリー対応したキッチンがあることを知っていますか?
バリアフリー対応のシステムキッチンは「立ち仕事が辛い年配の方」や「車椅子で生活する方」の暮らしに合わせたシステムキッチンです。
シンクや調理台の高さは座った人の目線を考えて設計されています。シンクやコンロの作業が簡単に行えるようにワークトップ下は空間となっていて足を入れることができます。
座ったままの状態で収納が行えるようにボタン操作で吊戸棚の昇降ができたり、キャスター付きのワゴンは料理や炊飯器を乗せて容易に移動することができ、キッチン作業をサポートしてくれます。 また、キッチンの行き来や車椅子の方向転換、座った状態から立ち上がるときの動作を助けてくれる手すりを取付けることもできます。
このようにバリアフリー対応のシステムキッチンは、極力人の手を借りずに作業が行えるように工夫されているため、 高齢者や車椅子で生活を送る方の自立も支えてくれます。
バリアフリー化システムキッチンの特徴
立っている時と同じ作業を座ったままで行えるバリアフリー。どのように私たちの暮らしを快適にしてくれるのでしょう。 ポイントを3つに絞って解説します。
調理台が低い
国土交通省によれば、車椅子使用者の座ったときの目線の高さは110cmと定めています。
ただし車椅子の使用者は、身長の違いなどがあるため、人によって目線の高さは多少変わってくると思います。
座ったままの状態で、ワークトップ全体を見渡せることができ、コンロの調理時に鍋をいったん手元に下ろして調理の具合を確かめることがないようなキッチンの高さを選ぶ必要があります。
例えば、LIXILの「ウエルライフ」というシステムキッチンでは、ワークトップの高さを73~85cmの間から1cm刻みで選ぶことができます。 ワークトップの高さのバリエーションが多いので、シンク下に膝が入り、膝上にスペースが多少確保できるようなワークトップの高さを選ぶと良いでしょう。
シンクに近いところで作業ができる
車椅子に乗ったままシンクの作業が行えるように、バリアフリー化システムキッチンのシンクの下は足を入れることができるように空間が設けられています。
一般のシステムキッチンのシンク下は収納スペースとなっているので、車椅子や椅子に座ってシンクを利用しようとすると、シンクと利用者の間に距離が生じてしまいシンクの利用が困難になってしまいます。バリアフリーに対応しているキッチンでは、座ったままでもシンクの奥にある水栓レバーへ簡単に手が届きます。
例えば、LIXILの「ウエルライフ」では、水栓レバーまでを46.4cm。国土交通省は「車いす使用者の寸法」のなかで、 「手の届く範囲は60cm」としていますので、不便に感じることはありません。
「立ち上がり」と「移動」をサポートする「手すり」
出典:lixil.co.jp
椅子から立ち上がる時はバランスを崩しやすいものです。「手すり」を備えたキッチンは、衰えた足腰の筋力を補って立ち上がる動作を助けてくれます。
キャスター付きの椅子や車椅子に乗る方は、「手すり」を利用することでシンクからコンロへの
移動や移動の向きの変更がスムーズに行えます。
足の悪い方や高齢者の方には手すりを掴んで体をしっかりと支えたまま、キッチンの移動や椅子からの立ち上がりを行うことができるので転倒による怪我の心配も減るでしょう。*
バリアフリー化は部分リフォームか全面リフォーム
システムキッチンのバリアフリー化には大きく分けて次の2つのタイプがあります。
部分リフォーム(自動式の昇降棚の取り付け、ガスコンロからIHクッキングヒーターへの変更等)
全面リフォーム(バリアフリー仕様のシステムキッチンに取り換える)
ここでは「部分リフォーム」と「全面リフォーム」のそれぞれの事例をご紹介します。
部分リフォームにかかる費用例
ボタン一つで吊戸棚が取り出しやすい位置まで下せる「電動式吊戸棚」にかかる費用
クリナップの製品を例に挙げました。
【クリナップ オートムーブシステム 水切り&小物収納タイプ 間口150cm】
出典:cleanup.jp
- クリナップ/オートムーブシステム(150cm):¥320,500
間口は150cm, 165cm, 180cmの3タイプがあります。間口が広くなればなるほど価格は高くなります。こちらは本体価格のみですので、実際に機器を取付ける場合には工事費や処分費用がかかります。
ガスコンロからIHクッキングヒーターへ交換したときの費用
IHクッキングヒーターへの交換にはガスコロンの撤去費用・ガス栓を止める閉栓に加えて、電気を使用するために配線の工事が必要になります。 日立の「火加減マイスター」を例に挙げました。
【日立 火加減マイスター HT-K8STF】
- 日立 火加減マイスター / HT-K8STF:¥264,000
参考: 日立/IHクッキングヒーター K9T・K8Tシリーズの特徴
全面リフォームにかかる費用例
バリアフリーに対応したシステムキッチンに交換した場合の費用を見てみましょう。 LIXIL ウエルライフ I型210cmを例に取りました。
LIXIL ウエルライフ I型210cm
出典:lixil.co.jp
- LIXIL キッチンプラン3 / I型210cm:¥792,700
「最低限の機能さえあれば良い」という方には、モダンでカッコよく、スッキリとした亀井製作所のミニキッチンがおすすめです。
亀井製作所 ミニキッチン・シリーズ カウンターキッチン RKK090AFA-L/R 間口90cm
- 亀井製作所 / RKK090AFA-L/R(間口90cm):¥165,000
参考: 亀井製作所 Webカタログ
部分リフォーム、全面リフォームのそれぞれの費用例を示してきました。取付する場合には工事が必要になりますので、工事費用を含めると紹介した価格よりは高くなります。 また、全面リフォームは、撤去から取り付け工事が終わるまでは家の中で生活することはできません。 数日から一週間程度を過ごす仮住まいも工事の依頼と一緒に探しておきましょう。
まとめ
システムキッチンをバリアフリーに変えることで、足腰の弱い方や車いすに乗る方への負担を大幅に減らすことができます。 いずれは歳を取ります。今後必要になるかもしれませんので、今のうちにシステムキチンのバリアフリー化を検討してみてはいかがでしょうか。
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