窓ガラスリフォームの方法
窓ガラスのリフォームには主に、「窓の交換」、「内窓の増設」、「ガラスの交換」、「シャッター・雨戸の取付け」の4つの方法があります。
窓の交換
従来の窓交換は、壁などを壊す施工方法が多く採られていました。しかし、近年では既存の窓枠に新しい窓枠を取付けるだけの「カバー工法」という簡単な施工方法で窓の交換ができるようになりました。 この工法であれば、大掛かりな工事も必要なく、短い施工期間で工事が完了します。
内窓の増設
内窓の増設は、既存の窓に内窓を取付ける施工方法ですが、大がかりな工事は必要なく、手軽に取り入れることができる窓リフォームの一つです。 内窓を増設することにより、断熱性や気密性、防音性の向上が期待できます。
ガラスの交換
ガラスの交換は、既存のサッシはそのままで「複層ガラスや」、「防犯ガラス」、「防音ガラス」といった機能を持つガラスに交換することができます。 目的に合った窓ガラスを、短い施工期間で取付けることができるというメリットがあります。
シャッター・雨戸の取付け
シャッターや雨戸は、壁などを壊さずに後付けで取付けることができます。 防犯対策やプライバシーの確保、また台風による強風や飛来物から窓を守ります。 最近では、目隠しや通風、採光、日よけなどの機能が一つになった「多機能ルーバー」といった商品も登場してきています。
目的別の窓ガラスの選び方
窓ガラスには様々な機能を持ったものがありますが、窓ガラスリフォームにより「快適に暮らしたい」、「安全に安心して暮らしたい」など、各ご家庭の目的に合った窓ガラスを取付けることが可能です。
快適に健康に暮らす
- 結露対策・省エネ対策・西日対策
結露対策や省エネ対策、西日対策に効果を発揮するのは、二枚の板ガラスの間に空気を封入した「複層ガラス(ペアガラス)」や二枚の板ガラスの間に特殊な金属膜が挟み込まれている「遮熱複層ガラス(エコガラス)」と言われるガラスです。
- 紫外線対策
紫外線対策には、二枚の板ガラスの間に樹脂などの中間膜が挟み込まれている「合わせガラス」や「遮熱複層ガラス(エコガラス)」を取付けると、採光しながら紫外線だけをカットすることができます。
- 防音対策
防音対策には、「合わせガラス」や異なる厚さの複層ガラスで作られる「異厚複層ガラス」を取付けると良いでしょう。 室外からの騒音を遮断し、室内の音が室外に漏れるのを防ぐことができます。
- プライバシー対策
プライバシー対策には「型板ガラス」や「すりガラス」を取付けると良いでしょう。プライバシーを守りながら、適度な光も取り入れることができます。
安心・安全に暮らす
- 防犯・災害対策
防犯対策や災害対策には、衝撃に強く、ガラスの破片も飛び散ることがない「防犯ガラス」、「防災ガラス」、「合わせガラス」を取付けると良いでしょう。 これらのガラスは、割れてしまったガラスの破片でけがをしてしまうことがないので安心です。
- 火災対策
火災対策には、割れにくく炎を遮断する「網入りガラス」や「耐熱強化ガラス」を取付けると良いでしょう。 万が一ガラスが割れた場合も、ガラスが脱落することがなく安全です。
窓ガラスリフォームの注意点:マンション編
マンションの場合、一般的に窓や窓枠といった箇所は「共有部分」となっていることがほとんどです。そのため、窓ガラスのリフォーム(窓の交換・ガラスの交換)を行う際には、マンションの「管理規約」や「使用細則」をよく確認しておく必要があります。そして、必ず管理組合の承認を得てからリフォームを行いましょう。 一方、内窓を増設するという場合は、「専有部分」での工事となるため管理組合の承認を得なくても、個人でリフォームを行うことができます。
管理組合の承認が必要なリフォーム
- 窓の交換・ガラスの交換
窓の交換やガラスの交換の場合は、マンションの「共有部分」にあたるため、管理組合の承認が必要です。 そして新しいガラスに交換しても、以前のガラスと見た目(意匠)が変わらないものや強度や防火性などといった、ガラスの性能や機能を維持するものであることが求められます。
管理組合に届け出て自由にリフォームが可能
- 内窓の増設
内窓の増設の場合は、マンションの「専有部分」となるため、個人で自由にリフォームすることができますが、リフォームをする前に管理組合に届け出ておきましょう。
窓ガラスリフォームの注意点:戸建て住宅編
戸建て住宅ではプライバシーの確保も大切ですが、防犯面にも意識することが必要です。特に1階の窓などの場合は侵入に使われることが多くありますので、「防犯ガラス」を取付けるなど防犯対策についても考えましょう。
プライバシーの確保
隣家や歩道などからの目線が気になるという場合には、プライバシーを確保することも大切になります。プライバシーを確保しながら、快適に生活できるような、窓ガラスの種類などを検討する必要があるでしょう。
防犯対策
戸建て住宅の場合、特に裏口や1階の窓などは、防犯対策として「防犯ガラス」を取付けるなど、セキュリティ面を強化しておくことも必要です。 防犯対策を施しておくことで、泥棒が侵入することが困難になるため、安心して生活することができます。
まとめ
窓ガラスのリフォームは、大掛かりな工事をすることなく、手軽に行うことができるリフォームの一つです。リフォームを検討する際には、窓ガラスの種類や注意点を踏まえて業者に相談したり、見積りを依頼するようにして下さい。
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