2018年9月10日

玄関をタイルにするリフォームの費用と選び方のポイント

玄関は毎日使う場所であり、お客さんを出迎える場所でもあります。家の顔でもありますし、できるだけタイルのメリットを最大限に発揮したいところです。そんな玄関の床材としておすすめしたいタイルですが、選び方にはちょっとしたポイントがあります。ここでは選ぶときのポイントとリフォームするための費用についてご紹介します。

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玄関のタイルはどんな素材が良いのか

玄関 タイル

タイルといっても実はいろいろな種類がありますことをご存知でしょうか。
玄関のタイルとして適しているものだけでなく、商品によっては適していないものがあります。

ここでは、どのような素材のタイルを選べばいいのか詳しく説明していきます。

素材を確認する

タイルには、陶器質・磁器質・せっ器質と3つの種類に分類されます。それぞれ硬さや吸水性に違いがありますが、玄関のタイルには吸水性が低く、耐候性に優れているものを選びましょう。毎日そこを歩くわけですから、摩耗しにくいものや強度の高いものでなくてはいけません。

そこから考えると、玄関のタイルとして適しているのは磁器質もしくはせっ器質のタイルになります。どれだけデザインが気に入っても、吸水性があり他の素材に比べて硬さが足りない陶器質のタイルは、玄関に適しているとはいえません。

このようにタイルを選ぶときには適材適所を意識する必要があります。

ただし、カタログで選ぶときには難しく考える必要はありません。カタログでは床用・壁用という分類がされていますし、さらには屋内で使うのか屋外で使うのかも分けられています。玄関ポーチには屋外床用を選び、玄関内には屋内床用を選ぶようにすると間違いありません。

すべりにくい

玄関のタイル選びで重視したいのは、濡れてもすべりにくいということです。雨の日は玄関ポーチは濡れてしまいますし、玄関内も濡れた靴で出入りしますので、すべりにくいような加工がされているものを選ぶようにしましょう。

すべりやすいタイルとしては表面がフラットなものや、光沢のあるものが該当します。反対に滑りにくいものとしては、目に見えるような凹凸があったり、手触りもザラザラしています。

基本的には屋内床用を選べば間違いありませんが、屋内床用でもときどきデザイン性を重視したタイルがあります。滑りにくいかどうかは、できるだけサンプル品などに直に触れて確認しておきましょう。

手入れがしやすい

玄関をタイルにするメリットのひとつが、お手入れが簡単ということです。汚れが付着しにくく、仮に汚れたとしても簡単に落とすことができます。ただし、タイル自体はお手入れが簡単でも、タイルとタイルの隙間である目地の部分に関しては、あまり汚れに強くありません。

このため、目地はできるだけ少なくするのが理想ですが、目地を少なくすると今度は水はけが悪くなって滑りやすくなります。玄関用のタイルとしては、300角くらいのサイズを選び、目地を少なくしつつも、水はけの良さを損なわないようにしましょう。

玄関のタイルに向いている色

今度は見た目で重要なタイルの色について説明します。「タイルの色なんて好きに選べばいい」、と思っている方もいるかもしれませんが、実は玄関のタイルに向いている色というものがあります。

ただし、この色なら間違いないという色があるわけではありません。最終的には内装との調和が重要になってきますので、大事なのは色そのものではなく明るい色であるということです。例えば、グレークリーム黄色などがそれにあたります。

もちろんそれらの色でも暗い仕上がりになるものもありますので、きちんと実物の色味を確認する必要があります。実物を玄関のライトで照らし、明るい雰囲気のタイルを選びましょう。

濃い色は逆に汚れが目立つ

玄関は土足で入るので、白だと汚れが目立つと思って黒や濃いグレーを選ぶ人もいますが、残念ながら白と同じく濃い色も汚れが目立ちます。白は黒っぽい汚れが目に付きますし、黒は白っぽい汚れが気になります。

汚れが目立ちにくいという面でも、明るい色が適しています。きちんと毎日お掃除ができるのであれば、もちろん濃い色でもかまいません。毎日掃除するのであれば、タイルにしたメリットがあまりありませんよね。

掃除の回数を減らすためにも、玄関タイルにはできるだけ汚れが目立たない色がおすすめです。

タイルがオシャレに見える工夫も大切

機能性ばかり強調されがちなタイルですが、デザイン性の自由度の幅が広いという特徴もあります。様々なタイルを組み合わせることで、世界にひとつしかない玄関を作り上げることも可能です。また、玄関の内装に合わせることでオシャレに見せることもできます。

デザイン性を重視した結果、滑りやすくなったり、こまめなメンテナンスが必要になってしまうので本末転倒ですが、せっかく無限の可能性があるタイルを使うのですから、美しさにもこだわってみましょう。

  • 正方形と長方形を組み合わせる
  • 小さめのタイルを使って可愛らしさを演出する
  • タイルの色を組み合わせる

これらがよく使われる手法ですが、リフォーム会社によってはさらに個性的な玄関タイルの使い方を提案してくれます。複数の業者にリフォームを相談して、それぞれに意見を聞くのもひとつの方法です。

玄関のタイルの掃除方法

タイルのメリットとして、メンテナンスをあまりしなくてもいいという点が挙げられます。但し、玄関タイルの場合は、毎日土足で踏みますのでどうしても汚れが付着しますし、土埃などが溜まってしまいます。そんな玄関のタイルを簡単に掃除する方法についてご紹介します。

掃除機でも汚れは取れる

普段の玄関ポーチの掃除は、ほうきで掃くだけでかまいません。軽い汚れであれば掃き掃除だけでも落とせてしまいます。ただ、玄関内の土埃などになるとほうきだけでは取り除くのは大変です。そういう場合には、掃除機を使いましょう。

ドアの段差などに溜まった汚れは掃き掃除よりも、掃除機で一気に吸い込んだほうがきれいに落とせます。ほうきよりも掃除機のほうが掃除の時間も短くて済みます。ただ、掃除機を玄関に使うというのは抵抗があるという人もいますよね。

そういう人は、玄関用の付け替えヘッドを使うか、ハンディタイプでも構わないので玄関用の掃除機を用意しておきましょう。

高圧洗浄機で落とす

ほうきや掃除機で落とせないような汚れを取り除くには、高圧洗浄機がおすすめです。特に目地の汚れをきれいにするには、ある程度の強い力をかける必要があります。付着しているのが軽い汚れであればデッキブラシなどでも落とせますが、しつこい汚れになると限界があります。

高圧洗浄機は2~3万円くらいで購入でき、玄関だけではなく外壁やエクステリアなどの掃除にも使えます。タイルの床をきれいに保ちたいのであれば、1年に1~2回は高圧洗浄機で汚れを徹底的に落としたいところです。

ただし、高圧洗浄機は水ハネもしますし、排水も必要です。マンションなどでは使用できないケースもあります。集合住宅で使用する場合は、事前に組合などに確認しておきましょう。

玄関タイルをリフォームする費用は?

玄関のタイルにリフォームを検討する際に気になるのは、いくらかかるかですよね。魅力的な玄関になるといっても、その値段があまりにも高額ではリフォームを断念する方も多いと思います。実際玄関タイルをリフォームすると、どれくらいの費用がかかるのでしょう。

タイル工事費:5,000~15,000円/㎡
既存床材の処分費用:20,000~30,000円

タイルリフォームをする範囲が4㎡であれば、40,000~90,000円というのが一般的な相場になります。金額に幅があるのはタイルの種類によって金額が変わってくるためです。ファインストレートと呼ばれる砂岩調のタイルなら300角1枚で150円くらいですが、汚れのつきにくいテラスタイルは1枚で350円くらいします。

高級感のあるタイルにするなら、費用はさらにアップします。通常のタイルリフォームなら10万円、少しこだわったリフォームを行うなら20万円くらいで予算を組んでおきましょう。

ちなみに玄関の床材としてよく使われるモルタル仕上げの場合には、1㎡あたり1,500~4,000円くらいが相場になります。タイル仕上げよりもかなり安くできますが、職人さんの腕によって仕上がりがまったく違うのと、ヒビ割れしやすいなどのデメリットもあります。

予算をできるだけ抑えたいのであれば、玄関の床材をモルタル仕上げにするという選択肢も考えられますが、上質な玄関にしたいのであればタイルがおすすめです。シンプルなものであればタイルでも低予算で施工できますので、まずはリフォーム会社に相談してみましょう。

まとめ

玄関はお客さんを迎える場所であり、なおかつ毎日の出入りで使用する場所でもあります。このためデザイン性も大切にしながらも、機能性も重視しなくてはいけません。そのような玄関の床材として適しているのがタイルです。

玄関タイルのリフォームをする場合には、必ず床用タイルの中から選びましょう。汚れが気になるという人はできるだけ明るい色のタイルがおすすめです。白だけでなく濃い色のタイルも汚れが目立ちますので気をつけてください。

また、タイルはメンテナンスがあまり必要ない床材ですが、玄関タイルは土足で踏みますので、どうしても汚れが発生してしまいます。毎日掃除をする必要はありませんが、1週間に1回くらいは掃き掃除を行って、年に1~2回は高圧洗浄機で汚れを完全に取り除きましょう。

ちょっとした手間をかけることで、タイルはいつまでも美しい状態を保つことができます。デザイン性をもたせることで他にはない玄関に仕上げることも可能ですので、費用はモルタル仕上げよりも高くなってしまいますが、こだわりの玄関に仕上げたいのであれば、ぜひ玄関の床材にはタイルを利用しましょう。

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