2017年3月7日

リノベーションが注目を浴びる理由

日本では家は新築で購入すべきという考え方が根強かったのですが、最近では中古物件を安く購入してリノベーションして暮らし始めたり、リノベーションされた物件がいくつも販売されたりして注目されています。ここではなぜリノベーションが注目を浴びているのか、これからのリノベーションがどうなっていくのか、その理由について紹介しています。

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老朽化マンションの建て替えは非常に難しい

参考:https://www.photo-ac.com/main/detail/531776?title=廃墟の団地1

日本でマンションが建ち始めたのは1950年代で、古いものはすでに築60年以上経過するものも増えてきました。
そのような老朽化したマンションは丁寧にメンテナンスされてきたものでも、コンクリートの寿命から、そのままでは暮らすことができないほど古くなっています。

なおかつ資産価値が極端に低く、設備の使い勝手も悪いということから買い手がなかなか見つからないという問題があります。
このため建て替えを進めていく必要があるのですが、実はこの立替がとても難しいという状況にあります。

マンションの建て替えには住民の4/5の賛成が必要で、建替費用の一部は積立金を使えますが、マンションの建て替えをするには積立金だけではとても足りません。

そのためお金を用意できない居住者が反対するため建て替えが進まないという現状があります。

また古い物件は耐震強度も弱く、建ぺい率や容積率に余裕がある物件でなければ、建て替えによって居住スペースが小さくなることも建て替えが進まない理由のひとつです。
住んでいる人にしてみれば、建て替えのメリットは建物が新しくなることだけですので、今のままの生活で困っていない人は、建て替えに後ろ向きになってしまうのです。

建て替えが難しいことから、マンション全体をリノベーションして売り出すというマンションも増えています。廃材が出ないため環境への負荷も小さく、なおかつ現在暮らしている人たちの生活をそのまま維持することができます。

マンション全体でなくても、1室のみのリノベーションをすることで、とても買い手がつかないような物件でも購入者が現れる可能性があります。
老朽化マンションを廃墟にしないためにもリノベーションはとても有効な方法として注目されています。

中古住宅の爆発的な増加

参考:https://www.photo-ac.com/main/detail/448215?title=環境が配慮された住宅地

マンションは新築がいいという人が多かったため、都市部には毎年のように新しいマンションが建っています。
ところが転勤や生活環境の変化で新築マンションを手放さなくてはいけなくなることがあります。
そうなるとその物件は新築ではなく中古物件になります。新築マンションが増えれば増えるほど中古マンションも増えていくため、中古市場でも条件のいい物件ばかりが売れていくことになります。

築浅の物件であればすぐに買い手が見つかるのですが、築20~30年にもなると、駅に近いなどのよほどいい条件でない限り売却できません。
そのため、リノベーション済み物件として売り出すか、価格を下げて購入しやすくすることになります。
その結果として安くマンションを買えた人が、浮いたお金でリノベーションをして快適な住空間にリノベーションを行うため、どちらにしもてリノベーション物件が増えていきます。

中古マンションの数がどんどん増えていますので、供給が多すぎて安くなければ売れない状況にあります。
その状況によって、注目され始めたのがリノベーションです。
以前のようにリフォームで少しきれいにするのではなく、ライフスタイルを提案のできるリノベーションは、少しでもいい物件で暮らしたいという人たちの購買意欲を高めています。

意識の変化

参考:https://www.photo-ac.com/main/detail/3589?title=デザイナーズマンション2

10年、20年前までは、家やマンションは新築で買うものというのが基本的な考え方でしたが、すでに駅前のような交通の便がいいところはマンションが建つ余地がなく、新築マンションは交通の便の悪い場所が中心になりますそうなることで、新築物件の魅力が低下していることもあり、「新築」という花よりも、「利便性」という実をとる人たちが増えてきました。

新しくてコストが高く不便なものよりも、古くても安くて便利なものを選ぶという意識の変化が起こり始めています。
そこにリノベーションという、古いものを古いまま利用するのではなく、自分たちらしさを追求できるスタイルが出てきたことで、古さを感じさせない、より住みよい住環境を作り出すことができるようになりました。

中古物件というと印象があまり良くないのですが、リノベーション物件というとなぜかいいものに聞こえてしまうという点も、若い人たち中心にリノベーションが注目されている理由のひとつです。
中古物件はかっこ悪いという印象がまだ多少は残っている人たちも、そこにあえて手を加えるということで、「かっこ悪い」を「かっこいい」「個性的」というようなポジティブなイメージに変わります。
印象だけではあるものの、このイメージの変化は決して小さなものではありません。

より自分らしく個性的に暮らしたい。
そう考える若者は、どこにでもある新築マンションはよりも、同じお金を払うならとことんこだわった空間で暮らすことができる、リノベーションを当然のように受け入れています。
この流れは今後も続いていくことが予想されます。

特に若者は給料が上がらない時代になってしまいましたので、身の丈にあった金額の物件を購入し、リノベーションを行う。そんな時代がすでにやってきています。

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