2018年6月11日

雑貨屋の開業で基盤となる知識と押さえておくべきポイント

雑貨屋を開業するときは、開業方法や必要な資金などについて、またコンセプトの決め方や商品の仕入れ方法などをきちんと把握しておくことが大切です。ここでは、開業前に押さえておくべきポイントをご紹介します。雑貨屋の開業を考えている方は基礎知識として役立てて下さい。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • メールで送る

雑貨屋には様々な開業方法がある

雑貨屋

雑貨屋を開きたいと思うきっかけは、それぞれに強い思いや理由がありますよね。その思いをカタチにするためにも、雑貨屋を開業する流れについて理解しておきましょう。 雑貨屋の開業では、以下の3つの業態からご自分に合ったスタイルを選んで下さい。

・実店舗を構える

・フランチャイズに加盟する

・ネットショップで開業する

ここではそれぞれのメリットとデメリットについてご説明します。

個人で店舗を構える

個人店で営業する一番のメリットは、やはり一から自由にお店を作り上げることができる点です。 しかし、お店のオーナーとして資金調達、物件探し及び契約、内装・外装工事はもちろん、商品の仕入れ先などすべて自分で決めないといけない、ため時間がかかるというデメリットがあります。

従って、準備をスムーズに進めていくためのマーケティング手法など、経営における基本的な知識を習得しておくことが大前提となります。 オーナーとしての手腕とセンスが問われることは、覚悟しておきましょう。

フランチャイズに加盟する

フランチャイズに加盟すると、本部から開業・経営のノウハウを提供してもらえ、開業後も経営におけるサポートを受けることができます。つまり、フランチャイズに加盟するメリットは、未経験者でも安心して開業、運営ができる点だと言えます。 個人店よりも開業資金を抑えられることがあるため、オーナーご自身の負担が軽減されます。

一方デメリットは、お店の雰囲気や商品が本部が取り扱うものになってしまうため、ご自分の好きなようにお店は作れない点です。お店のコンセプトや商品にこだわりがある方は、フランチャイズでの開業はあまりおすすめできません。

ネットショップを開業する

ネットショップの最大の利点は、備品や物件にかかる費用が不要のため開業資金を大幅に抑えられる点です。 実店舗を持った場合と比べると50万円あれば開業も可能です。モールには参加せず、個人でネットショップを持つ場合は更に安く始められることもあります。

デメリットは、商品を手に取って見れないため、購入者との間イメージの相違が生じることがあります。そのため特定商取引法に基づく表示が必要です。 特定商取引法に基づく表示とは、事業者の会社名や氏名、連絡先、商品代金以外の手数料や送料などの情報を記載していることをいいます。

雑貨屋におけるコンセプトの考え方

コンセプトはお店作りにおいて大事な土台です。コンセプトがないお店は、個性がなく中途半端な印象になってしまいます。それにより、集客を見込めなくなり閉店を余儀なくされるかもしれません。

コンセプトとは、基本的な概念を意味します。つまり、ご自身がどのような雑貨屋を作りたいのかを具体的にしたものだと捉えてください。

例えば、北欧スタイルの生活雑貨とアンティーク一点もの雑貨など、なるべく詳細にどんなお店にしたいのかを決めていきます。そうすることでお店の方向性が明確になり、お客さんにもどんな商品を取り扱うお店なのかが伝わりやすくなります。

コンセプトは一度に色々なイメージを膨らませても、考えがまとまらないことがあります。まずは「誰に」、「何を」、「どんなお店で」という3つの項目を用紙に書き出してみましょう。 ひとつひとつを丁寧に決めていくと、ご自分の考えているイメージが徐々に固まってくるはずです。

1.メインターゲット

まずはメインターゲットとなる客層を決めていきます。 女子高生や20代前半の大学生、30代の主婦層という具合にある程度ターゲット層を絞って決めます。エスニックなアイテムにこだわりを持つ人、学校で使えるポップな文房具がほしい学生など、具体的なイメージを加えてみると良いでしょう。

2.取り扱う商品

客層が決まったら、その人達がほしくなる商品を考えます。アンティーク雑貨、生活雑貨、服飾雑貨など商品は多種多様です。フレンチスタイル、ブルックリンスタイルのような商品全体のテイスト、中心商品、商品の価格帯についてもある程度の目安をつけます。

取り扱う商品の種類がバラバラだと、実際に売り出したとき統一感に欠けてしまい、どんなお店か分からなくなってしまうので注意しなくてはいけません。

3.店舗内装のイメージ

置いてある商品と内装が合っていないと、お客さんが違和感を抱いてしまいます。北欧のアイテムを取り扱うのであれば、フランスの田舎町を思わせるような内装にするなど、商品と内装のテーマが一致していることが大切です。

内装のイメージが予め固まっていると、内装や外装工事の打ち合わせをするときに業者に説明がしやすくなります。

立地の重要性

コンセプトが決まったら、開業しようと考えている街の商圏調査をしてみましょう。そのとき、街の雰囲気とお店のコンセプトがマッチするかどうか、ターゲットに決めた客層は十分に集まっているかなど、街を歩き回って自分の目で確かめることが肝心です。

近隣に同じような雰囲気の雑貨屋さんがある場合は、競合店となるためできれば避けておきます。出店後に後悔してもすぐに移転することはできないので、慎重に選ばなくてはいけません。

物件を契約する

立地が決まった後は物件を探します。 物件はコンクリート打ちっぱなしのようなスケルトン物件と、前テナントの内装や設備などが残っている居抜き物件があります。

スケルトン物件は何もないため一から自分でお店を造ることができますが、その分費用が高額になりがちです。一方、居抜き物件は内装や設備が前テナントのままなので、費用は抑えられますがレイアウトを変更することできません。

また、賃貸契約書の内容をきちんと理解しておかないと、退去時にトラブルに発展することがあります。

内装工事

雑貨屋の内装は、店内の雰囲気を大きく左右するため、疎かにはできない部分です。 商品がより魅力的に見えるような内装にすることがポイントになります。商品のテイストに合わせた内装にすると、店舗全体に統一感が出てお客さんの購買意欲も高まります。

内装の工事業者を選ぶ際は、できるだけ雑貨店の内装を得意とする業者に依頼することはもちろんのこと、複数の業者から見積もりを取って比較検討をして下さい。 そうすると、適切な工事費や内容を提案してくれる業者かどうかが見極めやすくなります。

雑貨屋の内装工事は坪単価が10万円~30万円くらいを目安にしておくと良いでしょう。内装工事費を抑えたい方は、部分的にDIYを行うのも良いかもしれません。

商品の仕入れ先を探す

雑貨屋の顔となる商品は、既製品、個人作家さんの作品など色々なものが考えられます。 仕入れ先は、取り扱う商品によってそれぞれ異なります。あらかじめ、各仕入れ先でどのような商品が手に入るのかを調べておきましょう。

仕入れ先の中でも特に展示会は、多くの業者と知り合うことができます。仕入れルートが開拓しやすくなりますが、最低受注額など条件があると商品を売りさばけなくなることが懸念されます。

ネットショップでは交通費や宿泊費などがかからず、様々な雑貨を見つけることができます。経費を抑えることができるので、近年利用する方が増えています。 その他、こだわりの一点物を求めて海外で買い付けしてくるという方法もあります。他店には置いてない、めずらしいものを揃えたい方におすすめです。

開業後の集客方法

開業後も集客を図るための努力を怠ってはいけません。 定期的にチラシのポスティング、情報紙に店舗情報を掲載してもらう、ポイントカードを作成するなどして、あのお店に行ってみよう!とお客さんに思ってもらえるような工夫が不可欠です。

お店のホームページでセール情報、おすすめ商品、オーナーのブログを掲載すると、来店したお客さんとのコミュニケーションが取りやすくなります。効率的に集客を図るのにSNSも欠かせないツールです。

自店に合った集客方法で、多くのお客さんにお店の魅力が伝わるような情報を発信していきましょう。

雑貨屋の開業に必要な資金

雑貨屋の開業にかかる費用は出店場所、家賃などにより大きく異なりますが、300万円~800万円くらいが目安になります。 開業資金の中で一番大きな割合を占めるのが物件取得費です。できるだけ家賃の安いところを探すと、費用を抑えることができます。

開業資金が足りないときは、日本政策金融公庫から融資を受けたり、地方自治体の補助金や助成金を利用するという方法もあります。いずれも条件がありますので事前に確認しておきましょう。

1.物件取得費

物件を取得するための費用です。 保証金(敷金)(家賃6~12ヶ月分)、礼金(家賃1ヶ月分)、仲介手数料(家賃1ヶ月分)、前払い家賃(家賃1~2ヶ月分)、火災保険などが必要になります。

2.内外装費

内装にこだわるほど費用はかさみます。費用を抑えたい場合は、DIYなどで工夫してみましょう。内訳は、デザイン設計費、内外装工事費、設備工事費などです。

3.商品仕入れ費

商品を仕入れるための費用です。 仕入れには様々な方法があるので後ほど詳しく説明します。

4.什器、設備費

什器、レジ、電話、ラッピング材料、パソコン、プリンターなどを用意しておくと営業しやすくなります。 特に雑貨屋さんはラッピング素材にもこだわり、お店のテイストに合ったものを揃えてみましょう。

5.広告宣伝費

ウェブサイト開設費、チラシ、ショップカード制作費などは、集客を図るためには欠かせない費用です。こちらも後ほど詳しく説明しています。

6.運転資金

お店が軌道に乗るまでの家賃、光熱費、人件費、ご自身の生活費などを含めた資金を準備しておきましょう。最低でも約半年分くらいの経費を確保しておくと安心です。

まとめ

雑貨屋の開業に取り掛かるときは、まずご自分がどのような業態でお店を開きたいのかを決めることから始めます。次にターゲット層や取り扱う商品からお店のコンセプトを定め、それが生かせる出店場所を選んでください。

また、物件取得や内装工事、商品の仕入れ、運転資金などそれぞれ適切な金額を割り当ててください。他にも、商品の仕入れルートの開拓も忘れてはいけません。コンセプトに合った商品が手に入りやすい方法を選んで、素敵な雑貨屋を開業しましょう。

いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!

リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。
リフォマなら中間マージンカットで専門業者をすぐ紹介