2017年11月3日

店舗の外壁工事に関する注意点

店舗の外壁工事に関する注意点についてご紹介しています。店舗の外壁工事は頻繁に必要となるものでもないため、メンテナンスが抜けがちになります。しかし店舗の外装は見た目の印象にも繋がるほか、劣化を見逃せば建物自体の劣化にも繋がってしまいます。どんな状態でメンテナンスを検討するべきなのか、また外壁工事でトラブルを起こさないための注意点などをまとめてご紹介していますので、参考になさってください。

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こんな状態は要注意!

【参考】https://pixabay.com/ja/フルーツ-ショップ-フルーツ-果物-音楽-ビジネス-1431688/

外壁の状態は見た目に影響するだけでなく、建物の寿命にも影響するためとても重要なものです。
外壁工事を検討するタイミングの見極め方は、外壁の状態から見て取れる場合があります。下記のような症状が見られたら、できるだけ早いタイミングで外壁工事を行いましょう。

チョーキング

建物の壁面を手のひらや指先で触って白く汚れるようであれば、塗料の劣化が原因です。
チョークの粉のようなものが付着するため、チョーキングと呼ばれます。塗料を塗り替えるためのひとつの目安と考えましょう。塗料の膜が劣化しているということは、外壁を守るものがないということですので、外壁自体の劣化に繋がる原因になります。
早めに塗り替えを行い、外壁材を守りましょう。

クラック

コンクリートやモルタルの壁によく見られる状態に、クラック(ひび割れ)があります。
このクラックから雨水が入り込むと、建物の基礎を腐食させてしまうことがあります。建物の基礎まで劣化が及ぶと、建物自体の改修工事が必要となり工期もかかるうえに費用もかかります。
クラックの時点で対応すれば簡単な補修で直すことができますので、早急な対処をしましょう。

レンガやタイルの汚れ

レンガやタイルはとても耐久性の高い壁材で、メンテナンスも簡単にできます。
レンガやタイルでは目地がありますが、ここから白い粉のようなものが付着することがあり、白華(はっか)と呼ばれます。吸収した水分と共に中の成分が出てくることで起こり、劣化ではないため放置していても強度に問題はありませんが、見た目が汚いです。
メンテナンスをせずにそのまま放置しておくと、白華(はっか)以外にもコケやカビが発生しますので、定期的なメンテナンスできれいな状態を保ちましょう。

外壁工事を行うタイミングの目安

お店の場合は急にお店を休ませるわけにはいきませんので、計画的なメンテナンスや改装が必要です。そのためには壁材の寿命なども加味した外壁工事を行いたいところですよね。
ここでは外壁工事の目安になる、壁材ごとの耐用年数についてご紹介します。

外壁塗装

外壁塗装は塗料の種類によって塗り替えのタイミングが変わります。
一般的には価格の高い塗料ほど、寿命が長いという傾向にあります。各種塗料の塗り替えタイミングを確認しましょう。

アクリル樹脂塗料:5~8年
ウレタン樹脂塗料:8~10年
シリコン樹脂塗料:12~15年
フッ素樹脂塗料:15~20年

サイディングボードのメンテナンス

サイディングボードの場合は、塗料だけでなくつなぎ目のコーキングもメンテナンスが必要です。
サイディングボード自体の耐用年数は長くても、つなぎ目のコーキングの耐用年数は比較的短いため、コーキングに合わせてメンテナンスを行いましょう。
コーキングが劣化すると、そこから雨水が侵入し、サイディングボードの下で家の基礎を腐食させることもあります。一般的なコーキングのメンテナンス工事は7~8年で行いましょう。

またサイディングボードそのものも劣化します。寿命は30~40年ととても長いのですが、いつまでも替えずに使えるわけではありませんので注意してください。

店舗でよくある外壁トラブル

外壁工事はトラブルがとても多い工事のひとつです。
責任が誰にあるのかわかりにくいこともあり、実際にトラブルが起こってしまうとお互いに自分には非がないと主張し、対処が面倒になります。
ここではそんな店舗の外壁工事でよくあるトラブルについてご紹介します。

飲食店の換気扇周辺の汚れ

せっかく外壁を塗り替えても、換気扇が汚れたままではすぐに外壁が汚れます。
外壁の施工業者にしてみれば、依頼を受けた仕事はしているのに、専門外の部分で文句を言われても困るということになってしまいます。飲食店の外壁工事をする場合には、換気扇の汚れを掃除してから塗装工事を行うようにしましょう。

塗料が重ね塗りされていない

塗料を塗る際、一度塗りで済ませることは基本的にありません。
きちんとした施工業者の場合は問題ありませんが、格安を売りにしている施工業者の場合、本来必要な重ね塗りをせずに引き渡ししてしまうケースがあります。

素人目では、引き渡し時点で重ね塗りされているかどうかは見分けがつかないため見落としがちになりますが、すぐに剥げてしまったり劣化も早くなります。
安い業者には、作業工程を省いたり必要な作業人数を確保しないなど、安くできる理由があります。業者を金額だけで選ばず、仕事が丁寧か、信頼できるかどうかなどで選ぶようにしましょう。

工事中のニオイ

塗料を使う場合は、どうしてもニオイが発生します。この臭いが原因で近隣トラブルに発展することも珍しくありません。
自分の店舗の周りが店舗であっても住宅であっても、必ず工事の前にあいさつを行いましょう。工事日程が決まった時点で早めに伝えておくことも大切です。
できるようであれば、工事の時間帯を食事時間からずらすなどの工夫をすると親切です。

業者選びの注意点

外壁工事でのトラブルを避けるためには、信頼できる施工業者を選ぶ必要があります。業者選びをする際の注意点についてご紹介します。

訪問販売業者はNG

外装工事業界では外装工事の訪問販売を行っている業者のほとんどすべてが、悪質業者だと言われています。
その多くが見た目が少し古いような建物を選んでいきなり訪問し、「見た様子からかなり危険な状態だ」「今すぐ対応しないと建物が崩れる」などと不安を煽るような説得をしてきます。
多くの信頼と実施のある業者では訪問販売など行うことが基本的にありませんので、訪問業者での外装工事は避けてください。

激安を売りにしている

物にはすべて正しい価格というものがあります。それにも関わらず、大幅な値引きをしたり、相場よりもかなり低めの金額を提示されている場合は要注意です。

業者は利益の望めない仕事をしても意味がありませんので、金額が低い場合は必ず裏があると思っておきましょう。
手抜き工事や必要な人件費を削ることで利益を出すため、施工の質は値段相応に下がることでしょう。あまり金額ばかりに固執せず、相応の金額を払うようにしましょう。

見積書に明細がない

見積書の金額が「一式」となっている場合は、必ず明細を出してもらいましょう。
明細を出すことを渋るようでしたら、その業者は避けた方が無難です。依頼する側はお金を払って依頼をするのですから、明細を知る権利があります。それなのに出せないと言うようであれば、明細に載せられない費用があるために明細を出したくないと考える方が普通ですよね。
明確にしないまま施工を依頼してしまうと、後々トラブルに繋がりますので、必ず明細を把握するようにしましょう。

まとめ

店舗は作ってしまえばそれで終わりというわけではなく、きちんとメンテナンスしておかなければ、どんどんと老朽化が進んでしまいます。塗料や壁材の寿命をきちんと把握して、定期的なメンテナンスを行いましょう。
異変や劣化のサインに気づいたときは、必ず早期対応を行います。初期でメンテナンスができれば、それだけ建物の寿命を保ち、結果的に費用を抑えることができます。

外装工事はとてもトラブルの多い工事です。
事前にトラブルのもとをできるだけ減らし、信頼できる施工業者に依頼してください。

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