2017年6月30日

店舗設計を行うときの注意点

店舗設計を行う際の注意点についてご紹介しています。店舗設計は、お客様の居心地や商品の見やすさをはじめ、お客様がお店への入店を決める際にも関わる重要なものです。ここでは入りやすい店舗を設計するために必要なポイントや、注意点について掲載していますので、店舗開業を検討している方は参考にしてみてください。

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店舗設計の役割と決める際に考えるべきこと

店舗設計は、店舗の居心地を左右するものです。店舗設計には、店舗のコンセプトと入りやすさを考慮することが大切です。
それに基づいて妥協できる点とできない点を洗い出すことで、店舗設計の予算が見えてきます。
それでは、店舗設計の予算と店舗の居心地を向上させるために気をつけるべきことを見ていきましょう。

費用面を決める際の注意点・ポイント

【計画的に予算と設計を決める】
店舗を始めるうえで必ず店舗設計が必要となりますが、この設計によって実際に開業までにかかる費用は大幅に変わるため、とても重要です。
予算が無限にあるのであれば、自分の理想とする店舗になるようこだわりを詰め込んで設計してもらえば良いですが、ほとんどの場合は予算に限りがあるためそうはいきません。

店舗設計を依頼する時点で依頼費は発生しますが、実際の施工や設備の導入などその他でも多額の費用がかかります。
あらかじめどのような店舗にしたくて、いくらまで予算をかけられるのかを決めることで、費用を抑えながら理想の店舗をつくることにつながります。

【業者の店舗設計の費用相場を把握する】
店舗設計は店舗の規模や形態などで費用の差の大きい工事のため、業者によって経験豊富な施工の価格帯も異なります。
ご自身の予算と近い施工経験が豊富な業者であれば、予算内で可能な様々な設計案を提案してもらえます。

【詳細な見積もりを依頼する】
見積もりを出してもらうと、「配管一式」や「〇〇費」など項目が大枠でまとめられていることは多いです。
明細まで出してもらうことで、万一追加工事が発生しても、それが正当なものか不正なものか判断できます。
設計・施工に関する金銭トラブルを避けるためにも、工事内容と費用だけでなく、工事内容の詳細と各々の費用を出してもらいましょう。

【業者のデザイン設計料の計算方法によっては費用が高額になることがある】
デザイン設計料は、「工事費の10%前後」と「単価×坪数」の考え方があります。
工事費の10%で求められる場合、工事内容が決まれば目安を知ることが可能です。

単価×坪数で求められる場合、小さな店舗であればデザイン設計料を抑えられると考えてしまいますが、10坪以下の店舗の場合別の料金体系を用意している業者が多いです。
見積もり依頼した業者のデザイン設計料の計算方法を知ることに加え、10坪以下の店舗の場合、予想より高くなる可能性を加味して予算を決めましょう。

店舗のコンセプトを出すための注意点・ポイント

予算と店舗設計の優先事項だけでは、どのような店舗であるのかを表現する設計は行えません。
店舗の設計はプロにまかせればいいのではと考える方もいらっしゃいますが、全てを業者に任せてしまうと、業者の考える店舗のイメージに基づいて設計が行われ、ご自身の考える店舗と相違が発生する可能性もあります。

ファーストフード店と高級レストランでは、店舗内のデザインもテーブルのレイアウトも異なる印象であることは想像できるのではないでしょうか。
店舗設計が異なることから、お客様の過ごし方も異なります。

どのようなお客様に、どのように過ごしていただきたく、扱う商品やサービスの単価をいくらに設定するのかを考えることで、店舗のコンセプトが見えてきて、店舗設計の優先事項も明確になります。
コンセプトに見合った設計で、印象に残る店舗をつくりましょう。

入りやすさや落ち着きを演出するときの注意点・ポイント

どんなに美味しい料理を出すお店でも、入りにくい雰囲気があっては特に新規顧客は取り込めません。道行く人の興味を引く・印象付けるという点だけを意識し、あまりに個性的で中の様子が分かりにくかったり、厳かな佇まいでどんなお店か掴みづらいようでは新規顧客の足は遠のいてしまいます。個性を出すことだけを意識するのではなく、誰でも入りやすい雰囲気を演出しましょう。

・入口はできるだけ大きくとり、わかりやすくする
・店舗の中が見えるようにする
・店内を明るく、中の様子がわかるようにする

入りやすい店舗にするためのポイントとして、一般的に上記の3つが重要と言われます。
もちろんお店のコンセプトによっては、隠れ家風のお店を作りたい場合などもあり、上記のポイントを抑えると印象がちぐはぐになってしまう場合もありますよね。そのような場合は他の方法で入りにくさを取り払う必要があります。
例えばメニューブックを店外に置き、価格帯や商品と共に中の様子を写した写真などを何気なく掲載したり、webサイトでお店のコンセプトを確認しやすいように工夫することも一つです。

入りやすい入口をつくるにあたっての注意点は2つあります。

・お客様がどちらからやってくるかを考える
・競合店との差別化

お店に入りやすくするための方法として、看板を設置する場合が多くありますが、看板を置く際はお店の前を通る人の流れを把握する必要があります。お客様の目につきやすい位置に設置しなくては意味がありません。どの方向からの人通りが多く、どの位置に設置すると効果的なのかを考えて設置しましょう。

また、お店の雰囲気が近所にある競合店と、かぶらないように意識します。コンセプトが似たお店はどうしても雰囲気が似てしまいますが、それでは個性が出ず、印象にも残りません。競合店の方が以前からあるような場合では、なおさら目に留めてもらえずお客様が定着にしくくなりますので、差別化を図るようにしましょう。

設計を業者に頼む場合の注意点・ポイント

店舗設計はほとんどのケースで設計事務所に依頼するかと思います。依頼する際に気をつけるべきポイントについて見ていきましょう。

・設計変更があれば、その都度変更に対応した見積もりを出してもらう
・依頼前にアフターフォローサービスの有無を確認する

まず最もトラブルになりやすいのが、 設計変更による追加費用の発生です。
あらかじめ見積もり出し、その内容で施工が始まりますが、施工途中に建物の状況や現場での判断から変更が発生する場合があります。「こうしたほうがより良いかもしれない」、「土台が劣化しているために追加の工事が必要となった」などと設計事務所から相談があった際は、その追加工事で費用がどのように変わるのかをその都度確認しましょう。
業者も生業としていますので、追加工事を無料で施してくれるということは基本的にありません。何も考えず、費用も確認しないまま了承してしまうと、施工後に想像以上の額を請求されたり、不必要な施工をされ莫大な金額を請求されるというトラブルにもなりかねません。

また、前もって出した見積もりにはない工事を無断で行ってしまう業者もあります。この場合、やむを得ない工事であることもありますが、悪徳業者の中には不要な施工を勝手に組み込み、多額の請求をする場合もあります。このようなトラブルをなくすために、依頼する際に「見積もりにない追加工事が入る場合は、前もって相談してもらいたい」という旨の約束をしておくことも重要です。
見積もり範囲外の工事が入る際は、必ず事前の連絡を約束し、追加費用が本当に必要なのか、するなら見積もりはどのように変わるのかを確認したのち、するかしないかを判断しましょう。

仕上がりが希望と大きくずれていたり、開店してみたら明らかな設計ミスや施工漏れに気が付くことがあります。使い勝手や安全面での不安が残る場合もありますので、きちんと真摯な対応をしてくれる業者に依頼する必要があります。アフターフォローサービスの有無は、安心して依頼できるかどうかを判断する一つの目安になります。

まとめ

店舗設計はなんとなくで始めず、どんな場面でも細かく決め、詳細まで確認するように心がけてください。 見過ごしてしまった点が、後からトラブルを生み出してしまう可能性もあります。
特にお金が絡む問題では、誰の責任で行うのか、費用は誰が負担するのかなどを明確にした上で施工し、施工後のトラブルなども想定した上で設計事務所を選ぶようにしましょう。

また、店舗設計では重視するべき点・こだわる部分の優先順位を決めることが予算内で収めるためのポイントとなります。コンセプトを明確にし、それに合った設計とお客様の入りやすいお店づくりを心がけて、地域に密着できる店舗設計を行いましょう。

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