飲食店の家賃は売り上げの何%に収めるべきか
飲食店開業前には様々なシミュレーションを行うと思いますが、売り上げと支出のシミュレーションは特に重要です。中でも家賃は支出において高い割合を占めるため、抑えたい支出の一つ。家賃は売り上げに関係なく毎月決まった額を払うことになるため、売り上げに対する適正比率を知っておくとよいでしょう。その目安は、売り上げの10%、小さい店舗であれば7%といわれています。
坪単価は地域によって差がありますが、東京23区のような好立地であれば高くなるので、家賃を支払うためにはその分売り上げなくてはなりません。一方、地方都市であれば坪単価が抑えられるため、好立地の物件よりも賃料が安い分、広い物件を選べる傾向にあります。物件を選ぶ際は、家賃だけを見るのではなく、この物件で売り上げ目標を達成できるか、家賃は売り上げの10%以内に収めることが可能かという視点から家賃を設定するとよいでしょう。
店舗営業時間との関係から家賃を考える
家賃の目安が決まったら、営業時間との関係から家賃が適正かどうかを考えてみましょう。たとえば30万円の家賃の物件で1日6時間、週6日間営業している居酒屋の場合、1日約12,000円の支出が生じることになります。
店舗の閉店時間にかかわらず家賃は発生するので、店舗はできる限り稼働させておきたいところです。 例えば、居酒屋であれば、昼間は、業態が異なり飲食店を他のオーナーに営業してもらい、ランチ利用してもらえるようにするなどの方法があります。
家賃の割合を下げる方法
念入りに家賃と売り上げのシミュレーションを行ったとしても、営業を始めたら思いのほか売り上げが上がらず、家賃が経費を圧迫することは十分あり得ます。そのような時は家賃比率を下げる必要があります。家賃比率を下げるためにできることをご紹介します。
売り上げアップを図る
売り上げが上がれば家賃の割合は下げられますので、まずは売り上げアップのために何ができるかを考えてみましょう。どんなにメニューやサービスが素晴らしいお店であっても、お店のことを知ってもらえなければお客様に来ていただけません。例えば、お店のSNSを持つと宣伝ができるようになります。ポイントカードを作成し、再訪のきっかけを作るといった工夫をするお店も多いです。
また、ご自身の店舗ならではの特徴があるかも確認してみましょう。近所に雰囲気や価格帯、ジャンルなどが似ているお店があると、お客様はどの店を選ぶべきか悩まれます。そこで、メインターゲットにしたい客層のニーズを考え、それを満たすことのできる特徴を作りましょう。
家賃交渉を行う
売り上げアップのための工夫をしても、必ずしも売り上げが上がるとは限りません。これ以上売り上げ増を見込めなければ、家賃を下げる交渉を行いましょう。飲食店などの物件の家賃はマンションなどと比較すると高めに設定されていることが多いため、交渉で大幅に下げられる可能性があります。周辺の店舗の家賃と比較し、高いと感じるようであれば、適正価格にするよう交渉してみましょう。
立地条件がよくないだけでなく、家賃も高く、売り上げが伸びない場合は、条件の良い物件への移転を検討してみましょう。最寄り駅から距離がある、見つかりにくい場所にある、といったお店では、口コミで評判が広がるなど新規のお客様の獲得につながるきっかけでもない限り、売り上げを作ることは難しいでしょう。
まとめ
飲食店を開業する際の家賃設定のポイントや、開業後に家賃が高いと感じた場合にすべきことをご紹介しました。家賃は経費の大きな割合を占める項目であり、売り上げに関係なく毎月支払わなければならないものですので、できる限り下げることが大切です。
売り上げの7~10%が家賃の目安とされています。また、店舗の営業時間が長い程1日あたりの家賃は安くなるため、営業時間の観点からも1日の家賃が適正かどうか判断しましょう。
売り上げや家賃に関する様々なシミュレーションを行っても、売り上げ目標を達成できるとは限りません。営業開始後には宣伝方法を検討したり集客を増やす工夫を行うなどして売り上げアップを試みることが重要です。それでも売り上げが変わらなければ、家賃を下げる交渉をするなどして、売り上げに対する家賃比率を小さくするとよいでしょう。
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