2018年1月23日

飲食店開業に失敗しないためのコンセプトの作り方とポイント

飲食店開業前にコンセプトがあることで、出店場所やお店のメニュー、価格帯などを決めやすくなります。コンセプトを決める際に必要となることをご紹介します。

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飲食店開業にコンセプトが欠かせない理由

飲食店を経営したいと考えた時には、どのようなお店にしたいかイメージしている方は多いでしょう。イメージ通りのお店を開業するためにはコンセプトが重要です。

コンセプトは、なぜお店を開業したいのかだけではなく、「いつ」「どのエリアで」「どのようなお客様をメインターゲットにしたいのか」や「どのようなメニューを」「どのようなメンバーと一緒に提供していくのか」などを明確にするきっかけになります。理想の飲食店を作るために必要なことをはっきりさせるためには、コンセプトは欠かせません。

コンセプト決定までの流れ

理想の飲食店を作るためには様々な視点から店舗の方向性を考える必要があり、飲食店の方向を決定づけるのにコンセプトが必要になることをご紹介しました。 次に、コンセプトを考えてから決定するまでにすべきことをご紹介します。

アイディアを見つける

飲食店の開業を目指す際には、どのようなお店を経営していきたいかというアイディアはあるでしょう。 このアイディアからコンセプトは考えられますが、せっかくお店を開業するのであれば、他にも良いアイディアがないか考えてみましょう。

ご自身が飲食店にあったら良いなと思うものやテレビやインターネットなどで得られるトレンド情報はアイディアのヒントになります。 また、取引先からの情報や競合店の店内の雰囲気、外観やメニューなどは、ご自身の店舗のコンセプトの参考になります。

このようなアイディアが多ければ、その中からコンセプトの候補を選ぶことができます。 また、複数のアイディアを掛け合わせて発展させたコンセプトを作ることもできますので、 アイディアは多い方がいいでしょう。

どのようなお店にしようか考えている間にアイディアなのかコンセプトなのか分からなくなることがありますが、アイディアはお店で提供する商品やサービス、コンセプトはお客様がお店に行きたくなる理由と言えます。アイディアを出す段階ではアイディアとコンセプトは区別して考えましょう。

コンセプトを具体化させる

コンセプトは、それ自体に意味はありません。開業後お客様にサービスを提供してはじめてお店の価値が伝わります。 従って、コンセプトを決めたら、ターゲットとするお客様や料金設定、提供するメニューなど、より具体的にコンセプトを詰めていく必要があります。 ここでは、コンセプトを元に具体的に考えるべき項目を4つご紹介します。

1. ターゲット

ターゲットとは、顧客になるお客様のことです。子供からお年寄り、家族やビジネスマンなどあらゆる方に来てもらえるお店を目指したいと思うかもしれませんが、どのようなお店にも顧客は存在します。

「どのような方に来てもらいたいのか?」を考えるのがターゲット設定になります。 年齢や性別だけでなく、来店の時間帯など、どのようなシーンで利用してもらいたいのか、客単価はいくらなのかを考えていきます。 コンセプトにマッチしたターゲットをしっかり考えましょう。

2. 料金設定や支払い方法

メニューの材料の原価や人件費、家賃を考慮してメニューの値段を決めることになりますが、メニューやサービスの質に合う料金の設定が重要です。 安くて美味しい料理やおしゃれな雰囲気をを楽しめれば、お客様は得した気分になりお店に好印象を抱きますが、それなりの値段にもかかわらず質が伴っていなければ、良い印象を抱いてもらえません。

また、支払い方法をどこまで対応するかも重要です。 現金のみを受け付けるのであれば、クレジットカード決済端末を用意する必要がないため初期費用を抑えることは可能ですが、高級店の場合、クレジット支払いができるほうがお客様にとって助かります。

最寄り駅から近くてモーニング営業を考える場合やオフィス街で会社員をターゲットにしたランチを考えている場合には、現金以外に電子マネーでの支払いができると、時間がない時にも利用しやすいお店だという印象になります。メニューの料金とお店の利便性がコンセプトに合うものになっているか考えてみましょう。

3. お店の出店場所と時間帯

ターゲットを決めても、そのターゲットがお店に足を運んでくれるかは出店する場所によります。 通勤や通学者が多い場所では、朝食の需要があるかもしれませんので、通いやすい場所で入りやすい雰囲気のお店作りがいいかもしれません。

また、 駅から近いと人通りが多いので出店場所として魅力的に見えますが、お店によってはコンセプトにマッチしない場合もあります。 例えば、隠れ家風の飲食店を目指す場合、駅から近い場所より駅から離れた場所に出店する方が、落ち着いたオシャレな雰囲気や独自性を出しやすくなります。

ターゲットとするお客様に来てもらえるようにお店の出店場所と最も売上が見込まれる時間帯を考えることは重要です。

4. 宣伝

どれほど素晴らしいコンセプトのお店であっても、お店の存在を知ってもらえなければお客様はいらっしゃいません。 紙媒体への広告掲載やSNSなど様々な宣伝方法がありますので、メインターゲットになりそうな客層の方が触れることの多い媒体を活用して宣伝を行いましょう。

コンセプトが具体的である程お店の方向性が定まります。コンセプトを明確にして、ご自身の理想の飲食店を作りましょう。

コンセプトの軌道修正をする

理想とするお店を実現するためにコンセプトを考えることは重要です。 しかし、物件を見つけても既に入居するテナントが決まっていたり、材料の原価が高く当初予定していた価格での提供が難しくなるなどコンセプト通りに開業準備が進められないことも十分あり得ます。 また、コンセプトを決める前に出店場所が決まっているケースもあるかもしれません。

コンセプトを頻繁に変えてしまうとお店の方向性がぶれる恐れはありますが、現実に合わせてコンセプトを変えなくてはならない場合はあります。 そのような場合には、必要があればコンセプトの修正を行いましょう。

コンセプトの修正は、コンセプトの最初に立ち返り一から考え直すところから始めましょう。 コンセプト全てを変える必要はありませんが、例えば、出店場所が変わるのであればメインターゲットが変わる可能性があります。 メインターゲットが変わればメニューや時間帯の変更や、宣伝方法まで含めた全てのプロセスを一度考え直す必要がでてきます。 場合によってはアイディアを出し直す必要もあるでしょう。

お客様にどのような方向性のお店であるのか伝わるために、開業前に誰からも分かりやすいコンセプトを作りましょう。

コンセプトづくりのポイント

これまでコンセプトの重要性、コンセプトの作り方のフローをご紹介しました。 それでも実際にコンセプトを考えるときには悩んでしまうかもしれません。 また、コンセプトはお店を作っていくうえでの方向性を決めるもので、コンセプトがあやふやだとお店づくりで迷走をしてしまう可能性もあります。 そうならないためにも、アイディアやコンセプトを考える際に心がけてほしいポイントをご紹介します。

まず、アイディアを基にメニューを考えたら、そのメニューが売れるかどうか考えてましょう。 独自性の高いメニューであっても、お客様が注文しなければ意味はありませんので、お客様の視点から注文したい何かがあるか考えてみましょう。

また、トレンドとのバランスを考えてメニューを考えることも大切です。トレンドのメニューがあると話題になりやすいですが、トレンドは変わりやすく、開業時までその料理が流行っているか分かりません。何より、ご自身の店舗のコンセプトに合致するメニューでなければ、お客様にお店の売りが伝わらず、再び来店したいと思われません。トレンドを追うことばかり意識せず、いつでもいただきたいと思ってもらえるメニューを用意しておきましょう。

人気店が流行っている理由を研究すると、ご自身の店舗のコンセプト作りの参考になります。 食事が美味しいから以外にも、行きたいと思わせるものがあるはずです。

そして、ご自身がどのような飲食店を経営していきたいかという考えを強く持ち続けることは、アイディアやコンセプトを考える段階では忘れてはなりません。 コンセプトを決める段階では様々な発想で自由に考えることができます。実現したいお店のイメージを強く持ち続けましょう。

まとめ

飲食店開業に向けてコンセプトが欠かせない理由やコンセプト決定までの流れやポイントをご紹介しました。お店のコンセプトは、お店の出店場所やメニューを決める上で役立ちます。どのようなお店にしたいのかを明確にし、実現するためにはどのようなメニューが必要になるかなどを考えて、ファンを獲得できる飲食店を作りましょう。

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