2017年12月20日

オフィスのOAフロアの種類とポイント

オフィスの床に電源ケーブルやLANケーブルが出ていると、見た目も悪いですし、足を引っ掛けてしまうこともあります。でもオシャレなオフィスを訪問するとケーブル類がまったく見当たらないですよね。それはオフィスの床をOAフロアにすることで実現できます。ここではそんなOAフロア化するための床工事で、知っておくべき基本的な知識をご紹介します。

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OAフロアとは

出典:photo-ac.com

OAフロアという名前くらいは聞いたことがありかもしれません。OAフロアは別名「フリーアクセスフロア」とも呼ばれ、電源ケーブルやLANケーブル、電話線などをすべて、床の下に隠してしまうフロアのことを言います。

床を5cm程度かさ上げして、フロアマットの下側に配線を通す仕組みになっています。フロアのどこからでも配線を引き出すことができますので、必要以上にケーブルが露出することなく、すっきりとしたオフィスに仕上げることができます。

OAフロアのメリット・デメリット

OAフロアがどういうものなのかわかったところで、どのようなメリットとデメリットがあるのかについてご紹介します。メリットばかりに目が行きがちですが、きちんとデメリットも把握して、導入後に「そんなつもりはなかった」とならないように気をつけましょう。

メリット

配線が見えなくなるためオフィスがすっきりする

すでに紹介したメリットですが、やはりオフィスの見た目がきれいになることが、一番大きなメリットです。 配線が見えていても実用上は問題ないと言う人もいますが、実際にはケーブルが乱れている職場よりも、きれいな職場で働いたほうが気持ちいいですよね。

目に見えにくい効果ではありますが、そこで働く人たちのモチベーションに大きな影響を与えるのが、オフィスの見た目です。来客があったときにもすっきりとしたオフィスにより、仕事ができそうに見える効果も期待できます。

配線に引っかかったり電源ケーブルを外したりすることがなくなる

配線がむき出しになっていると、分かっていてもケーブルに足が引っかかることがあります。LANケーブルくらいならいいのですが、電話線だったら商談中の電話が切れてしまう可能性があります。 電源ケーブルの場合は、データがすべて消えてしまう可能性もあります。

そんなこと起こるわけがないと思っているかもしれませんが、むき出しの配線によって損害が出たというのは決して珍しい話ではありません。 その証拠にOAフロアを導入している企業が増えています。見た目だけでOAフロアにすることはほとんどなく、むき出し配線に実害があり、その対策としてOAフロアを取り入れる企業が増えています。

オフィスレイアウトの自由度が高くなる

OAフロアにすることで、部屋のどこでも配線を取り出すことができるようになります。OAフロアにする前は、コンセントの位置や配線ルートによって、オフィスレイアウトに制限がありました。その結果、レイアウト変更をするにしても大胆には行なえないことがよくあります。

ところがOAフロアにするだけで、レイアウトの制限がなくなります。自由な発想でレイアウトできますので、仕事の効率も上がることが期待できます。

オフィスの掃除がしやすくなる

これは副次的なものですが、OAフロアに変えることでオフィスの掃除が簡単になります。ケーブルがむき出しになっていると、とてもそこを掃除する気にはなれませんよね。でもOAフロアなら基本的にフラットですので、掃除機などで簡単にゴミやホコリを取り除くことができます。

その結果として、またオフィスがすっきりしますので、さらに働きやすい環境に近づきます。いつまでもきれいなオフィスを維持できること。これは想像以上に大きなメリットになります。

デメリット

コストがかかる

OAフロア最大のデメリットは費用がかかるということです。とても素人がDIYにできるものではありませんので、専門業者に依頼することになります。 そうなると、材料費だけでなく作業費も発生します。オフィスが大きければ大きいほどその費用は大きなものになります。

特にオフィスの下地がしっかりしていない場合には、さらに追加で床を整える工事なども必要になります。 何かとお金が必要になるのがOAフロアのデメリットのひとつです。

オフィス空間が狭くなる

床を上げますので、当然天井が近くなります。たかが5cmなのですが、そもそも天井が低い建物などでは、この5cmによって空間が圧迫された感じになることもあります。 圧迫感は仕事中のストレスにもなりますので、場合によっては天井を上げる工事も必要になります。

什器なども設置できなくなるものがあるかもしれませんので、きちんと前もって設置するものの高さの計測をしておきましょう。

工事をするときにすべての物を撤去しなくてはいけない

移転などで新しく工事をする場合には、スケルトンの状態から工事ができますが、既存のオフィスにOAフロアを導入するには余裕のあるスケジュールを組む必要があります。 数日間は電話やインターネットどころか、デスクすら使えなくなります。

そうならないためにも、夏休みなどの長期休暇中などを利用して、できるだけ仕事を止めずに床工事を行ってください。

OAフロアの種類と特徴

OAフロアは大きく分けて下記の2種類に分類されます。

  • 置き敷きタイプ
  • レベル調整タイプ

置き敷きタイプは、樹脂製のものが多く軽量で施工しやすいのですが、柔らかいため歩行感が悪く、耐荷重も少なめです。それほど人が多くないオフィスで、なおかつ重たい棚などがない場合での利用をおすすめします。

また、レベル調整タイプは、パネルの高さを調整することができるOAフロアになります。このため、下地の水平が出ていなくても、OAフロア自身でレベルを調整できますので、どんな床にもフィットします。ただし価格は高めで、工事費も高くなる傾向にありますので、気をつけてください。

OAフロアの選び方のポイント

OAフロアにはいくつかのメーカーと種類があります。自社に最適なOAフロアを選ぶときには、選定時にはいくつかの注意点があります。どのような点に注意して選べばいいのかを見ていきましょう。

  • 歩行時にガタつきを感じない
  • 棚などの重機に対して十分な強度が保たれている
  • 火災に強いこと
  • 配線の自由度が高いこと

OAフロアを選ぶときにはこの4点を気にしておきましょう。少しでもコストを抑えたいときは、置き敷きタイプを選ぶことになりますが、床面がフラットでないと歩きにくさを体感することになります。長く使うのであればレベル調整ができるタイプのOAフロアがおすすめです。

また、選定するときには想定できる最大の重さでも十分に耐えられる強度を保つようにしましょう。コスト重視にすると、後から重たいものを乗せたくなったときに対応できません。耐荷重をしっかりとチェックして、本当にそれで大丈夫なのかきちんと計算してください。

また、軽量タイプは樹脂で作られていますので、火災にそれほど強くありません。OAフロアを選ぶときは、防火性を意識した商品を選択するようにしましょう。

もちろん、配線の自由度の高さも重視して下さい。商品によっては、思ったよりも使い勝手が良くないことがあります。決められた場所からしか配線を出せないということもあります。できるだけ自由な配線ができるユニットを選ぶようにしてください。

まとめ

ここまでオフィスの床工事のひとつであるOAフロアについて説明してきましたが、メリットとデメリットを含めて、その特性をきちんと理解できたでしょうか?コストがかかってしまいますので、できるだけ低予算で工事をしたいというケースも多いかと思います。

そのようなときに値段だけで決めてしまうと、後悔することになります。これから重量のある什器などを置く予定がある場合は。レベル調整のできるOAフロアがおすすめです。

いずれにしても、オシャレで実用的なオフィスにはOAフロアは必須です。工事で仕事を止めてしまうケースもありますので。お盆休みなどの長期休暇中、もしくは連休などを活用して、仕事に支障が出ないように気をつけたうえで、導入検討を行ってください。

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