2017年12月19日

オフィスのLAN工事の流れと業者選びのポイント

オフィスのLAN工事は、業務の効率化が可能なことに加え、ネットワーク機器の追加にも対応できる構成にしてもらうことが大切です。 また、LANの種類の選定や接続機器の台数、工事日程の決定も必要になります。適切なLAN工事を行うために知っておきたい費用相場と優良業者の選び方についてもご紹介します。

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LAN工事について


工事の目的や流れを把握することは、工事を依頼する業者や工事日の選定に役立ちます。初めに、LAN工事の目的や流れについて理解していきましょう。

LAN工事とは

LANとは「Local Area Network(ローカルエリアネットワーク)」の頭文字をとった略称です。 ローカルエリア(=同じ敷地内)でパソコンやプリンターなどの通信機器を繋いでデータをやりとりするネットワークのことをLANと呼びます。

パソコンに保存された書類をプリンターで印刷したり、インターネットを利用できるようにするためにはLANの構築が必要不可欠です。 このようなLANを構築するために行う工事をLAN工事といいます。 現代の情報社会において、ほとんどの会社や店舗でパソコンやタブレット型の端末など、何らかの通信機器が導入されていますので、LANの環境を整えることは重要です。

有線LAN

LANには、パソコンと他の通信機器をケーブルでつなぐ「有線LAN」とケーブルを使わず無線で機器同士をつなぐ「無線LAN」の2種類があります。

有線LANは、LAN内の機器同士やインターネットへの接続が安定しており、通信速度が速いのが特徴です。 通信のパフォーマンスは優れているのですが、ケーブルをどのように配線するかを考える必要があります。

ケーブルが長いと足に引っかかるので歩いている人の移動の邪魔になったり、場合によってはケーブルが抜けてしまう恐れもあります。 また、増員と共にパソコンの台数が増えてくれば、その分ケーブルが増えていき、ケーブルが絡まりやすくなります。 ケーブル同士が絡まると見栄えも悪くなりますが、メンテナンスがしにくくなります。

無線LAN

無線LANは、ケーブルが不要です。そのため、有線LANのようなケーブルの配線を気にする必要はありません。 また、無線電波の届く範囲であれば、どこでもインターネット接続や印刷などができます。場所を選ばずにパソコンを利用できるのは無線LANの特徴です。 しかし、電波の届きにくい場所では、通信速度が低下し、接続が不安定になります。

また、無線LANの場合、通信機器が無線に対応していなければなりませんので注意が必要です。

LAN工事の流れ

LANとは何かについて説明をしたところで、ここではLAN工事の流れをご紹介します。

1. ネットワーク構成を決める

まず最初にネットワーク構成を決める必要があります。ネットワーク構成とは、パソコン、プリンターやサーバーなどの通信機器の配置場所を決めておくことです。 構成が適切でないと、電波が遠回りして通信速度が遅くなる可能性もあります。通信の品質があまりにひどいと業務に支障をきたす恐れがあります。 そうならないために、ネットワーク構成を予め決めておく必要があります。

通信機器の設置場所を決めれば終わりかというとそうではありません。「有線LANと無線LANどちらにするのか」「有線LANの場合ケーブルはどのように配線すべきか?」「接続機器は何台必要なのか」などを決めていきます。かなり専門的な知識が必要になりますので、ネットワーク関連の担当者と一緒になって構成を決めていきましょう。 もし社内に担当者がいない場合、何をどのように使いたいかは最低限決めておき専門業者に相談して下さい。

2. 現地調査と見積もりを業者に依頼

構成が決まったら、業者に現地調査と見積もりを依頼します。構成案を業者に伝えると、不適切な箇所はアドバイスを貰えます。より快適なネットワーク環境を提案してもらうためにも、構成案は図面化して確認してもらいましょう。

現地調査で構成に問題がないことを確認してもらったら見積もりを出してもらいます。見積書は細かく確認することで、工事完了後に予算以上の費用がかかることを防げます。諸経費や材料費といった細かい内訳の記載のない項目があれば、必ず内容を確認しましょう。信頼できる業者であれば出張費といった細かい内容を教えてくれます。

3. 工事日程の調整

見積もりが確認できたら、工事日程を決めていきます。工事にどれくらいかかるのかを確認し、日程を調整しましょう。物を動かして作業したり、壁に穴を空ける必要が出てくる場合もありますので、工事中にトラブルが起きないことを確認できるために工事に立ち会える日時で調整することをおすすめします。

4. 工事完了後、トラブル発生時の連絡先を必ず聞いておく

無事工事が完了しても、インターネットが繋がらなくなったり通信速度が遅くなるといったトラブルは起こり得ます。 トラブル発生時の連絡先を把握しておくと、すぐにトラブルを解消してもらえます。連絡先と合わせて、出張費用や連絡してからどれくらいで対応してもらえるかなども確認しておきましょう。

LAN工事の費用について

LAN工事の目的や流れが分かり、工事を依頼する際には、費用も気になりますよね。費用相場を知っておくことで、工事内容に対して適切な金額なのか否かが分かります。 工事費用を抑える方法と合わせて費用についてご紹介します。

LAN工事の費用相場

LAN配線工事費の内容と費用の目安

派遣費

3,000~10,000円

LAN配線費(幹線)

8,000~12,000円

パッチ配線(5m以下)

2,000~4,000円

ルーター設置・設定

10,000円

HUB設置費

3,000~5,000円

ネットワーク設定費

7,000円

LAN工事で主にかかる費用は派遣費・出張料などの人件費やLANケーブルなどの材料費、作業するための作業費となります。 また、LAN配線費は、一般的に1坪あたり10,000~20,000円が相場と言われています。

上記の表から、LAN工事の費用相場はほぼ決まっていると言えます。業者の出す見積もりに大幅に金額に差がないかを確認し、相場から外れていることがあれば必ず理由を聞きましょう。

LAN工事の費用を抑える方法

LAN工事の費用は35,000~50,000円程度と金額に大きな違いはなく、内装工事などと比較すると高額ではありません。 しかし、経費に関わりますので、できる限り安く工事をしてもらいたいですよね。少しの手間をかければ、工事費用を抑えることが可能です。

まず、LANケーブルやHUBは自分たちで用意しましょう。 家電量販店やネットショップなどではLANケーブルは1mあたり200~300円、HUBは1台2,000~4,000円で購入できるのに対し、業者を通すことでLANケーブルは1mあたり500~600円、HUBは1台6,000円程度かかります。従って自分たちで用意すれば、その分コストを省くことができます。

必要な材料が多くなればその分工事費用に影響を与えます。 LANケーブルやHUBは金額で性能に大きな違いは生じませんので、必要個数が分かり次第自分たちで安い物を探してみましょう。

また、複数業者に見積もり依頼をする場合は、他社の見積もりを見せることで費用を安くしてもらえる可能性が高まります。 業者間で価格差の大きい項目は値下げ交渉しやすいです。

LAN工事の業者を選ぶ際の確認事項

整ったネットワーク環境は業務を遂行する上で重要です。工事の段階で適切な環境を作ってもらうことは必須ですが、トラブルが発生した際に迅速に対応してもらえるのかなども重要となります。優良な業者を見極めるために確認すべきことをご紹介します。

ネットワークに関する知識や技術が豊富

コンセントの増設など電気工事に関わる作業が発生したら資格が必要になりますが、LAN配線工事やネットワーク設備などの設置には資格は必要ありません。しかし、素人が簡単に行える工事でもないため、施工実績から確かな知識や技術のある業者を見極めなければなりません。

今後の拡張性を考慮した構成を提案できる

オフィス内で増員があったりオフィスの拡大を目的とした移転の場合、接続機器の増加が見込まれます。 LANの構成が拡張を見越していないと、構成自体の変更など大規模な工事が必要となる可能性があります。

知識や技術のない業者には拡張性を考慮した提案は難しいですが、知識も技術もある業者であれば、拡張性を考慮した提案をしてくれるため、先を見越した提案を行える業者は優良と考えられます。

アフターサービス体制が整っている

LAN工事に不具合がなくても、ネットワークのトラブルはつきものです。インターネットが使用できないと、業務に支障をきたします。そ こで、トラブルが発生した際にすぐに駆けつけてくれるといった対応力の良さは重要です。 すぐに駆けつけてもらうためには、オフィスの近く拠点のある業者を選ぶことが大切です。 拠点が遠いと来てもらうまでに時間がかかるだけではなく、出張費が高くつきます。

LAN工事の施工に慣れている業者でもミスをすることはあります。 不具合の修正であっても作業費や出張費を請求してくる業者がありますが、優良な業者であれば無料で対応してくれることがほとんどです。 工事後にも親身に対応してくれそうな業者を選びましょう。

まとめ

オフィスのLAN工事の内容や費用、業者を選ぶ際のポイントをご紹介しました。 LAN工事はインターネット環境を整えるために行うもので、接続機器やサーバーの配置を決めることから始まります。

LAN工事の費用相場の幅は狭いですが、LANケーブルを自分で用意するなど、少しの手間を惜しまなければ費用を抑えることも可能です。

通信速度が遅かったり、途中で接続が頻繁に切れてしまっては業務に支障がでてきます。 そうならないためにも、優良なLAN工事の業者を選んで、トラブルの少ない高品質なネットワーク環境を構築しましょう。

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。