2017年12月22日

オフィスの天井の種類と設備

オフィスの天井の種類として、見た目や効果の異なるものがいくつかあります。また、オフィスの安全を守るために、オフィスの天井には照明器具以外にも様々な設備が設置されています。オフィスの天井にまつわることをご紹介します。

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オフィスの天井の種類

オフィスの天井が低いと圧迫感を覚えますが、高過ぎても落ち着かないと感じるため、オフィスを選ぶ際には快適な高さであることを確かめることが大切です。 天井にはレイアウト変更が容易なものや吸音性に優れたものなど、いくつかの種類があります。天井の種類の特徴を知ることで、作業効率を高める天井が見えてきます。 オフィスで使用されることの多い天井の種類をご紹介します。

グリッドシステム天井

システム天井は天井が格子状に組まれているため、天井パネルや照明器具を部分的に交換できることが特徴です。 オフィスのレイアウトが変わると天井設備に変更が生じる場合がありますが、レイアウトに合わせて配置を変更できるのもメリットです。

ただし、天井材の材質やサイズによっては吸音性が劣る可能性があります。 また、大地震の際にパネルが落下する恐れがあるため、高震災タイプのものを選ぶことをおすすめします。

ライン型システム天井

ライン型システム天井とは、天井仕上げ材と照明器具やスピーカーといった天井設備機器を一体化して組み立てたものです。 設備機器の移動が可能となるため、設備の位置を変更させる必要がある程の大がかりなレイアウト変更にも対応しやすくなります。価格の安い天井材を使用しているため、費用が安いのも特徴です。

ライン型天井では天井材の形状に合う照明器具が組み込まれているため、照明の向きを変えることはほとんどできません。 また、大地震や縦揺れの地震には弱く、地震で天井材が落下した際にはグリッドシステム天井よりも大きな天井材が落下してしまいます。

岩綿吸音板貼り天井

岩綿(ロックウール)を主な原料とし、板状にして表面を整えた天井で、吸音性の高さが特徴です。 また、断熱性防火性に優れており、安全性が高く仕事をするのに適した環境をつくることができます。

しかし、直貼をする場合はビスで天井下地に埋め込む必要があるため、見た目があまり良くなくすっきりしません。

化粧石膏ボード貼り天井

一般的な石膏ボードは、黄色い表面をしていますので、最終的にはクロス張りや塗装仕上げをします。 これに対して「化粧石膏ボード」は、表面処理が済んでいるのでそのまま天井に貼ることができます。石膏ボードに比べて作業工程がすくなくなりコストダウンを可能にします。

コスト面の他には吸音性が高いというメリットがあります。ただし、目地が目立ちやすく、ビス頭が見えてくるなど、見た目の美しさを保ちにくいです。

クロス仕上げ、塗装仕上げの石膏ボード天井

防火性に非常に優れていることに加え、重さと柔らかさのある素材の特徴から、遮音性にも優れています。コストが安いというのも特徴です。しかし、見た目をすっきりさせることは難しいため、使用する場所を考えなくてはなりません。水に弱いため、水回りでの使用は避けましょう。

天井に付随する設備

天井の種類についてご紹介しました。見た目を良くしたり吸音性に優れるなどは、天井の仕上げによって異なります。オフィス内をどのような環境にしたいかを考えながら、天井の種類を検討しましょう。オフィスの天井には、照明器具以外にも安全のために設置すべき設備があります。どのような設備が設置されるのか見ていきましょう。

まず、点検口や換気口が挙げられます。点検口は配管や配線操作の点検に必要な入口で、換気口は設置型空気吹き出し口のことで空気を循環させる働きをします。

また、非常事態が発生した時に備えて非常照明や誘導灯、非常放送用スピーカーが設置されています。非常照明は停電時にオフィス内を照らし、誘導灯は非常事態が発生した際に出口に安全に誘導するための電灯、非常放送用スピーカーは非常事態の際に情報伝達を行うものです。

さらに、火災の時に力を発揮する設備もあります。防煙垂れ壁は天井から降ろされる垂れ壁で、ガラスなどの不燃材料から作られています。火災時に煙を広げない働きがあります。その他に煙感知器や熱感知器も設置されています。煙感知器が煙を感知すると、オフィス内に出火を知らせます。ほとんどの感知器が自動で火災を知らせます。熱感知器は熱を感知すると、異常を知らせる機器です。

まとめ

オフィスに使われる天井の種類や、天井に設置されている設備についてご紹介しました。システム天井は部分的に天井パネルや照明器具を交換することが可能なため、オフィス内のレイアウト変更にも対応しやすいです。見た目の美しさも特徴です。ただし、吸音性に劣ったり、地震には弱いというデメリットがあります。

岩綿吸音貼り天井や石膏を用いた天井であれば吸音性に優れていることに加え防火性にも優れているため安全性が高いです。しかし、見た目の美しさはシステム天井に劣ります。

オフィスの天井にはオフィスの安全を守る様々な設備が設置されています。点検口や換気口だけではなく、停電時にも安全を確保するための照明や情報伝達を行う非常放送用スピーカー、火災時に煙を広げない防炎垂れ壁や、煙や熱を感知する機器などがあります。
天井もオフィスの環境を守るためには欠かせないものであることを念頭に置きながらオフィスの内装を考えましょう。

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