面談で聞かれる内容
出典:photo-ac.com
それではまず面談でどのようなことを聞かれるのか、よくある質問内容について見ていきましょう。
自己資金の額
開業のためのお金を借りる場合、自己資金についての質問が必ずあります。チェックされるポイントは2つあります。
- 資金をいくら用意しているのか
- どうやって資金を用意したのか
自己資金は多ければ多いほうが有利です。 自己資金がまったくないというのでは、計画性のない開業だと思われてしまいます。開業というのは思いつきでできるほど甘いものではありません。きちんとした計画を立てて、そのためにいくらお金が必要なのかを計算するという細かさが求められます。
さらに、その計画に対して行動力がなければいけません。開業のためにきちんと計画通りにお金を貯めてきたという人は、自己資金額がやや少なめでも面談においてはとてもいい評価をしてもらえます。
また、自分で稼いで貯めたというのも高評価につながります。「宝くじで当たった」「競馬で勝った」というようなギャンブル性の高い方法で得たお金というのは、面談ではあまりいいイメージにはなりませんので注意してください。
意外かもしれませんが、家族や知人から借りたお金というのも、自己資金の用意する方法としてはあまりいい評価にはなりません。特に「見せ金」と言われる、融資を引き出すために周りからお金を借りる手法を使う人が少なくないため、家族や知人からの借入の場合は、借用書なども含め、細かく突っ込んだチェックが入ります。
事業計画書の内容
もちろん事業計画書の内容も面談で聞かれます。むしろこの内容こそが、融資の可否を決める重要なポイントになります。ここでチェックされるのはひとつだけです。それは融資したお金をきちんと返してもらえるのかということです。
日本政策金融公庫は慈善事業をしているわけではありませんので、融資したお金は可能な限り回収しなくてはいけません。ですので、開業が失敗すると思われるような事業計画書を出す人には絶対に融資を行ってくれません。
- 開業までにいくら必要になるのか
- 開業後の運転資金はいくら必要でどう使っていくのか
- 収益があがり軌道に乗るまでどれくらいの期間を見込んでいるのか
面接担当者は事業内容に関して詳しくはわかりません。このため仕事内容よりも、貸したお金をどう使うのか、そしてどう返済していくのかについて突っ込んだ質問をされます。このため、事業計画書には、できるだけ具体的な数字を記載しておく必要があります。
もちろん、根拠のある数字でなくてはいけません。「1ヶ月後には収益が100万円になります。根拠はありませんが」では、当然融資を断られます。100万円の収益が発生するというのであれば、その根拠となる理由をきちんと事業計画書で説明しておきましょう。
本人の能力・経歴・人柄
自己資金の項目でも説明しましたが、その人が計画的に行動できるかどうかという部分は、かなり重視されます。面談の内容だけでなく面談全体を通して、信用できる人なのか、確実に稼ぐことができる人なのかを確認されます。
面接担当者は融資のプロですので、どのような人が開業後に稼ぐことができ、どのような人がすぐにお店をたたんでしまうのか、そのノウハウを持っています。
- 自分のことをきちんと分かっている
- 嘘はつかない
- わかりやすい説明ができる
- 会社員時代でも過去に実績がある
このようなポイントは面談しながらチェックされます。とはいえ、無理に自分を良いように見せようとしても、それもすぐにバレてしまいます。基本的にはいつもどおりの自分の姿でかまいません。ただ、いつもよりも少しだけ丁寧に会話することを心がけてください。
自分がなぜ開業しようとしているのかを、つたない言葉でもいいので一生懸命伝えるようにしましょう。ひとつの言葉に対して、面接担当者がきちんと理解できているのかを探りながら、早口にならないように気をつけて会話をしましょう。
そのためには、面談の事前練習も大切です。開業前で忙しくて時間がないのは分かりますが、融資を受けられなければ開業もできなくなってしまいますよね。確実に融資をしてもらうためには、前日だけでもいいので、自分がなぜ開業しようとしているのかを淀みなくスピーチできるようにしておきましょう。
とても基本的なことですが、面接担当者の目を見て話すということも忘れないようにしましょう。目を見て話せないと「自信がないのかも」と思われてしまう可能性があります。そういう小さいところで融資の可否が決まることもありますので、気をつけてください。
担保・保証人
日本政策金融公庫は保証人なしでお金を借りることもできます。ただし「お客さまのご希望を伺いながらご相談させていただきます。」となっていますので、面談の中で保証人が必要だと判断されることもあります。
そのときに「保証人になってくれる人は誰もいない」というのでは、相手に悪い印象を与えてしまいます。保証人になってくれる人がいないというのは、周りから信頼されていないという判断をされる可能性があるためです。
さらに、日本政策金融公庫にしてみれば、保証人がいないよりは、もちろん保証人がいるほうがリスクは減って融資をしやすくなります。このため、面談の前に保証人になってくれそうな人を探しておくようにしましょう。
実際になってもらうかどうかは別として、日本政策金融公庫から求められた場合に、すぐに「保証人になってくれる人がいます」と伝えられることが重要です。もちろん実際に保証人になってもらわなくてはいけなくなるかもしれませんので、絶対に嘘はつかないようにしましょう。
面談の際の注意点
面談でどのようなことを聞かれるのか分かったところで、面談を受ける際の注意点についても頭に入れておきましょう。
できるだけ清潔感のある服装で面談を受ける
「人は見た目が9割」と言われることがあります。このため、やはり第一印象というのはとても重要です。これからお金を借りようというのに、ジーンズにサンダル、ボサボサの頭では事業計画書の内容すら聞いてもらえないかもしれません。
特に日本政策金融公庫は堅い仕事ですので、基本的にはスーツで面談を受けるようにしましょう。スーツがないという人も、それに準ずる服装を心がけてください。
いくら借りられるかを聞かない
つい口に出したくなるのが「いくらなら借りられますか?」という質問です。これは絶対にしないでください。もともと借りようと思っていた金額は、根拠のある計算に基づいて導き出されたはずです。その金額を借りられなかったら開業できないくらいの気持ちが必要です。
「減額でもいいので借りたい」というスタンスは、面接担当者には見せないようにしましょう。無計画な印象を与えるだけですので、気をつけてください。
聞かれていないことは話さない
聞かれたことに的確に答えるのは当然ですが、聞かれていないことまでべらべらと話すのはやめましょう。 面接担当者は貴重な時間を使って面談をしてくれています。その人の時間を必要以上に使わないように気を使ってください。
さらに不要な一言によって、そこからボロが出るというケースも珍しくありません。 面談では聞かれたことだけ、丁寧かつ簡潔に答えるようにしてください。
まとめ
日本政策金融公庫で面談をするときに聞かれることと、面談時の注意点について説明してきましたが、全体像だけでも頭に入ったでしょうか。何も知らない状態よりは少し安心できたかと思います。
面談でいいように見せようとしても、すぐに見抜かれてしまいます。それよりも、誰もが納得する事業計画書を作り、その内容について丁寧に説明できるように、しっかりと準備をしておきましょう。面談当日よりも準備期間でほとんどが決まるくらいの気持ちでいましょう。
いい準備ができれば、あとは平常心で面談を受けるだけです。多少のミスは誰でもありますので、慌てず焦らず、誠意を持って面接担当者の質問に答えてください。
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