2017年11月3日

店舗の排水トラブルの原因と対処法

店舗の排水トラブルの原因と対処法についてご紹介しています。水まわりのある店舗では排水トラブルが起こらないとは限りません。万が一排水トラブルが起こった場合、店舗の営業にも影響しますので、トラブルを最小限に抑えるためにも早急に対処することが大切です。トラブルが起こってしまう原因とその対処法を知って、大きなトラブルを未然に防ぎましょう。

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店舗での排水トラブルの原因

店舗ではトイレや厨房などの水回りが存在します。これらの排水管が詰まる原因にはどのようなものがあるのでしょうか。 トラブルの原因を把握しておくことで、慌てずに対処することができます。

【トイレの排水管詰まり】

トイレの排水管詰まりは、「異物をトイレに流してしまった」「トイレットペーパーを流し過ぎてしまった」「便器に尿石が付着している」ことなどが原因で起こります。

トイレが使用できないとなると営業にも支障をきたし、お客様にも迷惑がかかってしまうので早急に対処しなくてはなりません。

【厨房の排水管詰り】

厨房では排水パイプに付着した油脂分が原因となって「排水の流れが悪い」、「排水口から悪臭がする」、「排水が逆流する」などの症状が頻繁に起こるようになります。

一般家庭のキッチンに比べ厨房の排水は、油脂分を多く含み排水量もかなりの量になります。
その分だけ排水パイプに付着する油汚れも多くなるため、掃除をせずに使い続けると様々な排水トラブルを引き起こします。

また厨房には、排水に含まれる油脂分や残飯などが下水に流れ出ることを防ぐために「グリストラップ」の取付けが義務付けられています。このグリストラップに溜まった汚れを取り除かずに放置すると異臭が発生し、ねずみやゴキブリ、ハエなどの発生にも繋がります。
その他、割りばしなどの異物が排水口に流れ込んだことにより排水管が詰まってしまうことも多くあります。

飲食店では衛生面がとても重要となりますので、このような厨房の排水トラブルを防ぐためには、排水管、グリストラップの掃除やメンテナンスを定期的に行うことがとても大切です。

排水トラブルの対処法とは

店舗のトイレや厨房の排水に何らかのトラブルが発生した場合は、応急処置として自分で掃除する方法業者に依頼して排水管の掃除をしてもらう方法があります。
自ら掃除をする場合、できる範囲にも限りがありますので状況によっては改善しないことが多いでしょう。その場合は、早急に業者に依頼して適切な処置を行ってもらうことをおすすめします。

自分で掃除する方法

【トイレの場合】

トイレ詰まりを解消するときは、止水栓を止めてラバーカップを使用する方法や、お湯に重曹とお酢を混ぜたものを便器に流し込むという方法がありますが、基本的にトイレットペーパーなどの水に溶けるものが詰まった場合に限ります。

異物などが原因の場合は効果がありませんので、異物での詰まりが考えられる場合は早急に業者に依頼をしましょう。

【厨房の場合】

自分でできる応急処置として、業務用の「苛性ソーダ系パイプクリーナー」を使用して排水の流れをスムーズにするという方法があります。
業者に依頼するよりもコストはかかりませんが、排水パイプにこびりつき固まった油脂汚れまで除去することは難しく、すぐに詰まりなどの排水トラブルが再発してしまう可能性があります。

この方法は、排水管の詰まりを完全に解消できるというものではなく、あくまでも一時的な応急処置として行う方法だということを認識し、早いうちに業者に依頼しましょう。

また、異物詰まりが原因の場合は、トイレの場合と同じく自分で解消することはできません。速やかに業者に依頼しましょう。

業者に依頼する場合の費用目安と注意点

業者に依頼すると、高圧洗浄機や薬剤などを使用して素人では取り除くことができないがんこな油脂汚れグリストラップの各層の汚れも綺麗に除去してくれます。
排水管洗浄にかかる費用の目安や注意点をご紹介します。

【トイレ詰まり解消にかかる費用の目安】

トイレの排水管詰まりを解消する費用は作業内容によって異なりますが、5,000~10,000円程度を目安にしておくと良いでしょう。
また便器を取り外す必要がある場合など、大掛かりな作業が必要になる場合は30,000円程度の費用が必要になることがあります。

【厨房の排水管詰まり解消にかかる費用の目安】

厨房の排水管詰まりを解消する費用もトイレと同様に、作業内容や排水管の状況によって異なります。
排水管高圧洗浄は40,000円前後、グリストラップ洗浄は30,000円前後が目安となりますが、各箇所の汚れの状況によりそれ以上の費用が必要になることがあります。

【業者に依頼する際の注意点】

緊急を要する場合は、料金などの詳細確認ができないというケースもあるかと思いますが、業者に依頼をする際にはできるだけ料金体系や出張料金の有無などを確認することが大切です。

同じ作業内容でも業者によって料金設定は異なるため、後から「思っていた以上に費用がかかった」ということがないようにしっかりと確認しておきましょう。
そのためには、緊急事態に陥らないよう、日ごろからできる清掃を徹底し、定期的に業者による清掃を入れておくことが重要です。

また緊急を要さない場合は、複数の業者から見積りをとって作業内容や料金の比較検討を行い、適切な作業内容と料金を提示してくれる業者に作業を依頼しましょう。

厨房の排水管、排水溝、グリストラップの普段の掃除方法とは

飲食店などでは衛生面がかなり重要となります。
毎日大量の廃棄水が流される厨房では、毎日必ず営業終わりに水回りの清掃を徹底しましょう。

厨房の排水管、排水溝、グリストラップの普段の清掃はどのような手順で行うべきなのでしょうか。各箇所の掃除方法をご紹介します。

排水管、排水溝

排水管は定期的にパイプクリーナーを使用して詰まりを予防し、床に排水溝が設けられている厨房の場合は毎日、デッキブラシで排水溝に付着したぬめり汚れや残飯を取り除き、水できれいに洗い流して清潔にしておきましょう。

排水ぬめりや残飯類は放置すれば悪臭を放つだけでなく、頑固な汚れになります。衛生面から見ても毎日必ず掃除をする必要があります。

グリストラップ

グリストラップは3層構造になっているので、各層それぞれしっかりと掃除をしましょう。

[グリストラップ1層目]

グリストラップの1層目には「バスケット」が取り付けてあります。バスケットに溜まった残飯を毎日、または2日に1回程度取り除きましょう。

[グリストラップ2層目]

2層目には油脂が溜まるようになっているので、週に1回程度浮いている油脂を綺麗に取り除きましょう。ただし、油を多く使うような飲食店(ラーメン店や中華料理店など)ではすぐに溢れてしまうことがありますので、必要な場合は毎日行います。

[グリストラップ3層目]

3層目にはトラップ管が取り付けてあります。1層目・2層目をしっかり掃除していれば、3層目はそこまで頻繁に掃除をする必要はありません。
2~3ヶ月に1回程度、トラップ管の蓋を外してトラップ管内に付着した汚れを取り除いておきましょう。

まとめ

店舗の主な排水トラブルはトイレと厨房で起こりますが、トラブルが起きたら慌てずに早急に対処することが大切です。
そして排水管、排水溝、グリストラップは定期的な清掃を業者に依頼することはもちろん必要ですが、普段からこまめに掃除を行っておくと大きな排水トラブルも回避することができます。

いつも清潔な厨房内を保つために、そしてトイレを快適に使用するためにも、普段の掃除や業者による清掃を定期的に行いましょう。

また、こちらの店舗リフォームまとめページ には様々な業種の店舗リフォームについて掲載しています。リフォームの基礎知識、費用相場などの知識を把握して失敗しない店舗づくりにお役立てください。

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