内装解体工事の実績を確認
出典:photo-ac.com
内装解体工事業者を選ぶときに重要なのは、実績の有無です。小規模な内装解体工事は特に資格もなくできるため、副業感覚で電気配線業者や配管業者などが行っているようなケースもあります。 そのような業者に依頼すると、うまくいったときにはいいのですが、実際には作業が雑であったりして、引渡し時にトラブルになる可能性があります。
まずチェックするのは、専門の解体業者であること。その上で、ホームページなどで解体工事の実績を掲載している業者を選びましょう。建物の管理者に過去同じ建物内で解体工事を行った業者を教えてもらうというのも、トラブル回避にはおすすめします。
建設許可証の有無の確認
小規模な内装解体工事は資格がいらないと説明しましたが、依頼をするときには建設許可証を持っている業者を選びましょう。建設許可証は建物の解体をするのに必要になります。 この許可証を持っている解体業者はきちんとした資格を持っていますので、安心して作業を任せることができます。
また、延床面積が80平米以上で木材処理が必要な解体をする場合には、建設許可証が必要になります。 80平米の広さを持つ店舗を経営している人はあまりいないかと思いますが、この点に関しても知っておくとよいでしょう。
建設許可証を持っているというのは、国に認可された会社というような考え方もできます。悪徳業者のようなことをすることはまず考えられませんし、手続きもきちんと行ってくれます。 その結果、価格は高くなるかもしれませんが、トラブルが発生する可能性がとても少ないため、できるだけ建設許可証を持った業者に依頼しましょう。
近隣への対応方法
業者選びの段階で、近隣への対応をどのように行っているのかを確認しておきましょう。内装解体は機械を使って床材を剥がしたりしますので、騒音や振動の問題が必ず発生します。そのため、きちんとした解体業者はかならず近隣への挨拶回りを行います。
そのような気遣いをきちんとしている業者なのかどうかを確認しておきましょう。実績がある解体業者はそのような挨拶回りがトラブル回避につながることを知っています。それをしない業者というのは、経験不足か周りが見えていないかのいずれかです。いずれにしてもそのような業者に依頼をするにはリスクが高すぎます。
廃棄物の処理方法の確認
きちんとした仕事をしてくれる業者かどうかを、確認する方法がもう1つあります。それが産業廃棄物の処理方法です。 内装解体工事は大量の産業廃棄物が発生します。これらはもちろん分別を行って、然るべき方法で廃棄されます。
ところが一部の解体業者は山の中に不法投棄することがあります。廃棄するお金をもらっておいて、それらを山に捨てれば利益になります。もちろん違法行為ですし、場合によってはそれらのゴミを出した依頼主が罰せられることもあります。
そうならないようにするために、内装解体を行った後には、必ず解体業者にマニフェストを出してもらうことになります。 マニフェストは廃棄の流れを示したもので、廃棄に関わったすべての業者の名前と、その流れがわかるようになっています。
マニフェストを出すということは、きちんと処分しましたという宣言をするようなものですので、悪徳業者は提出を渋ります。 「そんなものこれまで出したこともない」と開き直るかもしれません。でも、まともな業者がマニフェストを出したこともないなんとことは考えられません。
そういう業者は絶対に避けてください。あたり前のようにマニフェスト提出に応じてくれる解体業者だけに依頼してください。
見積もりのポイント
見積もりの内容でも、信頼できる解体業者かどうかを判断することができます。その特徴としては、きちんとした明細が記載されているかどうかということです。解体業者の中には「解体作業一式」で見積もりを出してくることがあります。
これですと、何にいくらかかっているのか分かりませんよね。実際に工事をして「予定外の作業が発生したので割増になる」と言われても、それが本当なのかどうか判断することもできません。工事が始まっている場合は、渋々でも言われた金額を払うしかなくなります。
理想は、何も言わなくてもきちんと明細を付けてくれるか、見積書に詳しく書かれています。どの作業にどれくらいの時間がかかって、その単価がいくらなのかまで記載されています。ほとんどの業者がこのような見積もりを出してくれますので、基本的には黙っていても詳細の書かれた見積もりを出してくれる業者を選びましょう。
しかし、中には悪気もなく、分かりやすくするために「一式」で見積書を出してくる業者もいます。 その場合は「明細も出してもらえますか?」と聞いてください。すぐに出してもらえれば問題ないですが、渋るようであればその解体業者は選定から外しましょう。
また、産業廃棄物の処分代を別としている解体業者もあります。そうすることで、見かけの費用を安くするためですが、この場合は必ず処分代の見積もりも出してもらいましょう。「工事してみないと分からない」と言われるかもしれませんが、本当にできないのであれば、その業者の腕もそこまででしかありません。違う解体業者に依頼しましょう。
解体費用を抑えるポイント
きちんとした業者に依頼したら、どうしても解体費用は高くなってしまいます。実際には高いのではなく、それが標準の価格なのですが、他の割安な価格を提示してくれる業者と比較すると、もう少し安くならないかなと思ってしまいますよね。
極端に解体費用を抑えることはできませんし、おすすめしません。それでも少しでもいいから費用を抑えたいという人は相見積もりで見積依頼をしてみましょう。
複数の解体業者に依頼することで、業者間で価格競争をしてもらいます。依頼するときに「相見積もりになっているのですが」とひとこと付け加えるだけで、業者は自分たちのできる一番安い価格を提示してくれます。
ここから「A社はこれくらいですけど、もっと低くなりません?」とB社に持ちかける人がいるようですが、これはやめておきましょう。解体業者にしてもあまりいいイメージを持ってもらえませんし、作業そのものを手抜きされる可能性もあります。
見積もりが出揃ったところで、金額が低くてなおかつ信頼できると感じた業者の中から選んで発注してください。価格だけで決めないということが重要です。
まとめ
ここまで内装解体の業者選びについて説明してきましたが、どのようにして選べばいいのか、なんとなくでも理解できたのではないでしょうか。 業者を選ぶときのポイントだけをまとめておきます。
- 実績が十分にあること
- 建設許可証を持っていること
- 近隣への対応がしっかりしていること
- マニフェストの提出を約束してくれること
- 明細の分かる見積もりを出してくれること
この5点が揃っている内装解体業者を利用しましょう。すべてあたり前のことなのですが、それすらできていない工事業者が格安価格で仕事を請け負っているのが現状です。 その結果、解体工事中に様々なトラブルが発生します。
信頼できる解体業者は、きちんとした仕事をするのでどうしても解体費用が高くなります。 それでもリスク回避を考えれば適正価格だと思って、無理な値切りはしないでください。 少しでも安くしたいのであれば、値切りではなく相見積もりで業者選びを行ってください。
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