2024年6月17日

コンセント修理は自分でできる?業者に依頼した時の費用相場と交換の目安

老朽化したコンセントをごまかしながら使っている、という方がいらっしゃるかもしれませんが、コンセントには寿命があり、無理に使い続けると漏電などのトラブルにつながり大変危険です。ここでは、コンセントを交換するときの費用や、交換するときの目安などについてご紹介します。

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コンセントの修理はDIYでもできる?

コンセントの交換はDIYでもできる?

コンセントの修理や交換は基本的にDIYではできません。なぜなら、コンセントの交換は電気工事に該当し、これは電気工事士の国家資格を持つ者のみが行えるためです。インターネットで「自分でできる」と紹介されていることもありますが、これは法律違反ですので、必ず資格を持った業者に依頼しましょう。

ただし、コンセント交換でもDIYでできる作業があります。以下では、コンセント交換に関して「DIYでできること」と「できないこと」を詳しくご紹介します。

DIYでできること

DIYでもできる作業は、コンセントカバー(スイッチプレート)の交換です。コンセントカバーの交換は電気が流れる部分に触れることがないため、危険性が低くDIYでも可能です。カバーが破損したり、見た目が悪くなったときには、ホームセンターやネットショップで購入して、新しいものに交換しましょう。

コンセントカバーを交換するときに内部に触れてしまうのではないかと心配な方は、念のためブレーカーを落として作業するか、100円ショップで売られているコンセントキャップを差し込んでから交換するのがおすすめです。

DIYでできないこと(業者に依頼する必要あり)

DIYでできない作業は、コンセントのカバー交換以外のすべての電気作業です。電気工事はコンセントから外側はDIYで可能な場合もありますが、壁に設置したコンセント自体の交換や内部の配線をいじることはできません。コンセント本体の交換や配線を直すなどの作業には、電気工事士の資格が必要です。

簡単に交換できそうだからとDIYで行う方もいるかもしれませんが、感電や漏電の危険性があり、火災が起きれば近隣にも被害を及ぼします。さらに、コンセントカバー交換以外の工事をDIYで行った場合、30万円以下の罰金または1年以下の懲役が科されます。

コンセントの交換費用はそれほど高額ではありません。感電や漏電のリスクを避けるためにも、面倒でも専門の業者に依頼しましょう。

コンセントの交換費用

コンセントを交換したときの費用

それでは、実際にコンセントの交換を業者に依頼した場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか?

コンセント交換費用(1ヶ所):3,500~7,000円

コンセントを交換する費用は1ヶ所あたり3,500~7,000円程度と業者ごとに異なります。費用の内訳は、「出張費+作業費+部品代」となり、遠方の工事業者に依頼すると出張費が高くなります。技術的に難易度が高い工事ではありませんので、できるだけ近くの業者に依頼するほうが費用を抑えられます。

注意点として、2ヶ所目以降の価格です。工事をする場合、1ヶ所だけでなく部屋全体をまとめて依頼するケースが多いですが、2ヶ所目の価格が1ヶ所目と同じだと、交換箇所が多いときにかなりの金額になることがあります。

A店:1ヶ所3,500円(2ヶ所目以降も3,500円)

B店:1ヶ所6,000円(2ヶ所目以降は1,500円)

上記のような価格設定のお店があった場合、交換するコンセントが2つならA店のほうが安くなりますが、3ヶ所以上になるとB店のほうが安くなります。また、実際の見積もり金額はコンセントの設置環境によっても変わりますので、ホームページなどで公開されている金額はあくまで参考程度にしてください。

正確な金額は現地調査をしてもらい、見積もりを出してもらわないとわかりません。相場としては3,500~7,000円くらいに収まりますが、1万円を超えるケースもあります。正確な金額を知りたい場合は、業者に依頼して見積もりを出してもらいましょう。

コンセントを修理(交換)する際の目安

コンセントを交換する際の目安

この記事をご覧の皆さんの中には、何らかの理由でコンセントを交換したいと思っている方が多いかと思いますが、素人には交換が必要とは思えないような場合でも、実は交換が必要なケースがあります。以下に、コンセントの交換が必要な目安をご紹介します。

寿命がきたとき

コンセントを差し込んでも、ちょっとした力で抜けてしまうような場合や、電気が流れない場合は寿命を迎えています。一般的にコンセントの寿命は10年とされています。使用環境や使用頻度によって寿命は異なりますが、新築から10年経過したらいつ寿命を迎えてもおかしくありません。

10年使用していて異常を感じる場合は、寿命がきたと考えましょう。安全を考えて、そのコンセントの使用を避け、できるだけ早く交換してください。

破損やひび割れがある

コンセントが破損していたり、ひび割れしている場合もすみやかに交換しましょう。すぐに問題が発生するわけではありませんが、破損箇所からホコリや水分が侵入して漏電する恐れがあります。見た目以上に危険な状態にあるため、放置せずに交換してください。

発熱している

コンセントが熱を持っている場合も、交換の目安になります。使用する家電によっては発熱することがありますが、それでも手を当ててほんのり温かいくらいです。手で触れないほど熱くなっている場合は、コンセントから発火する可能性があります。

手で触れないほど熱い場合、コンセントカバーに変形が見られることもあります。見た目に異常がある場合は、熱を持っていないか確認し、異常に熱い場合はすぐに交換してください。

コンセント修理(交換)と共に行われる工事

コンセント交換と共に行われる工事

古くなったコンセントの交換のために電気工事業者を呼ぶのはもったいないと感じる方もいるかもしれません。不便に感じていることをまとめて解消するため、配線周りの見直しも行いましょう。一般的にコンセント交換と共に行われることの多い工事を紹介します。

コンセントの増設

古い家では昔の基準でコンセントが配置されているため、家電の種類が増えたことでコンセントが不足している部屋があるはずです。テーブルタップを使ってタコ足配線をしている部屋が該当します。

テーブルタップを使用しているコンセントを交換する際は、コンセントの増設も行いましょう。コンセントの増設だけなら1万円程度で作業してもらえます。

専用回路の追加

エアコンや電子レンジ、IHクッキングヒーターなど消費電力が1000Wを超える家電を使う場合、それぞれの専用回路・専用コンセントを設置してください。

エアコンなど200Vの家電を導入する可能性がある場合、200V用の屋内配線も行っておきましょう。分電盤から200Vの配線をするのにかかる費用は1万6,000円程度です。

分電盤の交換

分電盤も古くなっている場合、分電盤(ブレーカー)の交換も検討しましょう。分電盤の寿命は13年程度です。コンセントより長く使えますが、併せて点検することで故障に早めに気づけます。

まとめ

コンセント修理

コンセントの修理や交換作業は、DIY慣れした人でも簡単にできそうに思えますが、電気に関する正しい知識がないと大きな事故につながることもあります。このため、1ヶ所のみの交換でも、必ず電気工事士の資格を持った業者に依頼してください。

また、業者に依頼する場合は、2〜3社に見積依頼を出しましょう。業者によっては金額が高額になったり、仕事が雑なケースもあります。複数の業者に依頼して信頼できる業者を選びましょう。

10年以上経過したコンセントはいつ壊れてもおかしくない状態です。まとめて交換したほうがトータルコストを抑えられますので、よく使うコンセントは一緒に交換することをおすすめします。タコ足配線になっているコンセントがある場合は、コンセントの増設も合わせてお願いしてみましょう。

自分で判断できない場合は、電気回路全体の見直しも含めて電気工事業者に相談し、安全に電気を使えるような提案をしてもらうとよいでしょう。

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。