2023年1月11日

【2023年度版】雨漏り修理ってどうしたらいい?自分でできる応急処置や費用相場を解説

台風や集中豪雨などの季節になると憂鬱になる雨漏り。 新築の住宅でも運が悪いと雨漏りが起こることがあります。 雨漏りが怒ると室内が濡れてしまいますし、一番安心したいご自宅に問題があるとより一層不安に感じますよね。 雨漏りが起きた時、少しでも不安を小さくするために、あなたにできる事と対処法を解説します。

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雨漏り修理の費用相場

リフォマに寄せられた事例や独自の調査をもとにした 雨漏り修理 を行う場合の概算費用です。

屋根補修
200,000円〜500,000円
屋根材の交換
100万円〜200万円
外壁塗装+コーキング
100万円〜190万円
原因調査
20,000円〜30,000円

まずは相談から

見積を依頼する

【雨漏り発生!】はじめにすべきこと

雨漏りはある日突然発生します。 この記事を読まれている方の中にも、現在進行形で問題に直面している方もいるのではないでしょうか?

そこで、まずはじめに雨漏りを見つけてしまったときに「すぐに行うべきこと」を2つご紹介します。 順番に見ていきましょう。

バケツとタオルで床が濡れないようにする

【雨漏り発生!】はじめにすべきこと

はじめにバケツやタオルを使って、雨水で床が濡れないようにします。 床材に水が染み込んでしまうとフローリングの劣化カビの発生につながります。

雨漏りに気づいたときに一番初めにすべきことは、「室内への被害を最小限におさえる」ことです。

雨漏り箇所を撮影する

【雨漏り発生!】はじめにすべきこと

次に、雨漏り箇所の写真を撮りましょう。 この写真は雨漏りの原因を突き止める際に必要になります。

業者による「雨漏り調査」でもっとも苦労することは「水の伝った跡を探す」ことです。

修理業者が現地調査に来た際に、雨漏りの原因箇所が乾いていると、その原因の特定に時間がかかってしまいます。 そんな時に「雨漏りしている写真」が手元にあれば、よりスムーズに原因の特定と対策が取れるようになり、結果として修理費用の削減につながります。

さらに、雨漏りの原因によっては火災保険が適用される場合があります。(自然災害など) その申請の際にも、写真があると手続きをスムーズに行うことができます。

写真撮影のポイントとしては、できるだけ複数の視点(アングル)から撮るようにすると良いでしょう。 業者さんも複数枚あると助かるそうです。

雨漏りを修理せずにそのままにしていると...

 雨漏りを工事せずにそのままにしていると

雨漏りを修理せずに長期間放置していると、雨漏りの原因箇所近くにある柱や壁が脆くなってしまうことがあります。 柱の劣化は、建物全体に影響する可能性があるため、雨漏りを発見したら放置せず、すぐに対策するようにしましょう。

また、雨漏りの発生原因が「物がぶつかった」などの物理的な理由でなければ、建物そのものの劣化がはじまっている可能性があります。 そうなると雨漏り箇所を修理しても、すぐに他の箇所から雨漏りが発生してしまい、最終的に大掛かりなリフォームが必要になってきてしまいます。

劣化しているかどうかの判断は素人では難しいため、応急処置として修理した後はできるだけはやくプロにチェックしてもらうようにしましょう。

雨漏り修理ってDIYで対処できるの?

雨漏り修理ってDIYで対処できるか

雨漏りは自分(DIY)で直すことができるのでしょうか? 結論から言うと、専門的な知識と経験が必要になるので、雨漏り専門の業者でないとかなり難しいです。 自分でできることとしては、バケツとタオルで床が濡れないようにするといった初めに紹介した応急処置ぐらいです。

雨漏り修理が難しい理由は「実際に室内で雨水が垂れている場所」と「そもそも雨漏りの原因となっている場所」が一致しないことが多く、本当の原因を見極めて修理することが大変だからです。 「室内に明らかに穴が空いている」というような雨漏りの事例はほとんどありません。もし仮に、原因らしき雨漏りの跡を見つけても、その跡の部分が雨漏りの原因でないこともよくあります。

建物の構造自体に問題があるなど雨漏りの発生原因が深刻な場合、不出来な対応がより大きな問題を招くことがあります。

雨漏りの修理費用はどれぐらい?

雨漏り修理費用

実際に業者に修理を依頼する際に気になるのは「どれくらいの費用が発生するか」です。 修理費用は雨漏り発生箇所によって違います。

場所ごとの費用相場感は以下のようになります。

費用相場一覧

相場瓦・ストレート屋根

1万~45万円

棟板金

3万~20万円

谷樋(たにとい)

8万~20万円

ベランダ

3万~25万円

外壁

5万~50万円

3万~25万円

こちらは一般的な費用相場感です。 実際にどれくらいかかるのかは「雨漏りの状態」や「建物の構造」により変動します。

正確な費用を知りたい場合には、リフォーム業者に見積もり依頼を出してもらいましょう。

修理費用が高額になるケース

雨漏り修理費用が高額になる場合

一般的な雨漏りの修理の費用相場は5万~30万円くらいです。

しかし、工事内容によってはこれよりも遥かに高い金額になることもあります。 では、どのようなときに雨漏り修理費用が高額になるのか見ていきましょう。

屋根が経年劣化していた場合

屋根の一部を補修する程度であれば数万円程度で済むこともありますが、屋根が経年劣化を迎えている場合屋根の葺き替えが必要になり、費用が高騰してしまいます。

費用は100万~300万円くらいになります。

トタン屋根などは早ければ10年経過した時点で寿命を迎えることもあり、長持ちする瓦屋根でも下地が数十年で寿命を迎えてしまいます。 このような場合は、一時しのぎで修理してもまた別の箇所から雨漏りしますので、費用が高くても全面葺き替えを行いましょう。

大がかりな調査をした場合

雨漏りの経路が分かりづらい場合には、大がかりな調査をすることになります。 主な調査内容と相場感は以下のようになります。

調査一覧

散水調査

0~30万円

サーモグラフィー調査

10万~40万円

発光液調査

5万~20万円

解体調査

0~10万円

雨漏り修理を依頼する場合は、散水調査くらいまでなら無料で対応してもらえることもあります。 サーモグラフィー調査や発光液調査、解体調査となると作業費と機器を使用する費用が発生するため、通常よりも修理費用が膨れ上がる傾向にあります。

雨漏りを放置しているうちに材質が腐食してしまった場合

雨漏りが発生したばかりであれば、基本的に数万円で修理できます。

しかし、雨漏りを放置していたために柱が腐食してしまい、大掛かりなリフォームが必要になってしまうこともあります。 どれくらいの費用感になるかは被害の拡散具合にもよりますが、すぐに雨漏りを対処すれば10万円程度で済むような修理が、放置してしまった結果100万円以上かかってしまったという事例がよくあります。

放置しているうちに症状は日々悪化していくので、雨漏りを見つけたときはできるだけ早急に対応するようにしましょう。

雨漏り修理屋さんの選び方

雨漏り修理屋さんの選び方 /></p>
<p class=雨漏りの修理依頼を行うときに重要視したいのは、業者の経験実績です。

雨漏り修理の補修内容は多岐にわたり、様々な技術を求められます。 見積もり価格だけで決めてしまうと、せっかく修理をしたのにまた雨漏りが再発するようなこともあります。

再発などのトラブルに合わないためには、どのような業者を選べばよいのでしょうか? ここで業者選びの「3つの観点」をご紹介します。

【その1】雨漏り箇所で依頼する業者を分ける

ご自宅が2階建ての方は「1階が雨漏りしている場合」と「2階が雨漏りしている場合」で、依頼する修理業者を分けるようにしましょう。 どこから雨が侵入しているかをきちんと見極めてもらえ、それに応じた適切な対応をしてもらえます。

1階が雨漏りしている場合は、雨漏りの原因が屋根以外であることが考えられます。 この場合には屋根修理屋さんではなく、雨漏りの補修を専門的に行っている業者さん*に依頼しましょう。

2階が雨漏りしている場合は屋根に問題がある可能性が高いです。 そのため依頼する業者は屋根屋さん瓦屋さんになります。

依頼する業者を間違えてしまうと、雨漏り箇所の特定ができないまま補修を行ってしまい、結果的に雨漏りが止まらないということがよくあります。 業者の選択を間違えると、余計に費用と時間がかかってしまうので気をつけましょう。

【その2】専門の資格がある業者を選ぶ

雨漏りの経路がわからず、業者選びが難しいようであれば、雨漏り検診士もしくは建築板金基幹技能者の資格を持った作業者のいる雨漏り修理業者を選ぶようにしましょう。

建築板金基幹技能者とは

「建築板金基幹技能者」は屋根や外装についてのスペシャリストです。 雨漏りの原因が分からないまま工事をするというような、杜撰な対応をすることもないため安心して作業を依頼できます。

雨漏り検診士とは

「雨漏り検診士」は雨漏りに特化した資格で、雨漏り工事の実績と経験がある証でもあります。

この資格を所有している業者に依頼すれば、雨漏りが止まらないというようなトラブルも回避しやすくなります。 業者をうまく探せないという方は、基準としていずれかの資格を持った作業者のいる業者を選んでください。

【その3】アフターフォローが充実している業者を選ぶ

資格を保有している業者が近くにない場合は、雨漏りの修理のアフターフォローを設定している業者を選びましょう。

どんな腕のいい職人さんでも、雨漏り修理を完璧に仕上げられるとは限りません。 修理で直しても思わぬところから雨水が侵入してくる可能性があるので、優良な業者の多くが特定の期間の無料補修保証を付けています。

一方で、悪徳修理業者の場合は修理をしたらそれ以降のサポートは有料になり、それどころかお金を払っても再修理してくれない業者もいますのでお気をつけください。

まとめ

まとめ

今回は雨漏りが発生してしまったときの対処方法と、業者に依頼する際のポイントなどについて解説してきました。

雨漏りが発生してしまったときには、まずは落ち着いて対応することが大切です。 どこから雨漏りが発生しているのかを特定して、水漏れ箇所に合った業者に修理依頼してください。

どの業者に依頼していいのかがわからないときは資格アフターフォローを重視して業者を選ぶようにしましょう。

雨漏り修理の費用相場

リフォマに寄せられた事例や独自の調査をもとにした 雨漏り修理 を行う場合の概算費用です。

屋根補修
200,000円〜500,000円
屋根材の交換
100万円〜200万円
外壁塗装+コーキング
100万円〜190万円
原因調査
20,000円〜30,000円

まずは相談から

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いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!

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雨漏り修理のお役立ちコラム

Q. 雨漏りってどこで起きることが多いの?

雨漏りの発生原因と修理方法

ここでは雨漏りしやすい場所とその修理の方法、工事日数について最低限知っておいてほしいことをご紹介します。

瓦・スレート屋根

台風などが原因で瓦やスレートに飛来物が当たると、ヒビが発生することがあります。 このヒビから雨が染み込み、雨漏りの原因となります。

修理方法としては、基本的には新しい瓦やストレートに交換して、コーキングするだけですので安価に修理することができます。

また、瓦を固定する漆喰は屋根材よりも寿命が短いため、雨漏りの原因となりやすい箇所のひとつです。 こちらは古い漆喰を取り除き、漆喰を塗り直します。 腕の良い職人さんが行う細かい仕事になります。

棟板金(むねばんきん)

棟板金とはスレート屋根の一番上に被せる金属の山形板のことです。 棟板金から雨漏りしている場合は、棟板金が浮いていたりして寿命になっている可能性があるため、ヌキ材と棟板金の交換を行います。

足場を組む必要がありますので、修理に2日程度かかることもおさえておきましょう。

谷樋(たにとい)

2つの屋根面が接する谷状の部分に設置される樋のことを谷樋と呼びます。 谷樋は水が集まってくるため腐食しやすい材料のひとつです。

谷樋に穴ができてしまった場合は丸ごと交換する必要があるので、業者に依頼する必要があります。 瓦やストレートを一部外すことになりますが、半日から1日の作業で雨漏りを止めることができます。

ベランダ

意外と見落とされがちなのがベランダ外装の亀裂による雨漏りです。 ベランダ外装の亀裂から染み込んで雨漏りに繋がることがよくあります。

修理自体は比較的簡単で防水コーキングを行うだけで雨漏りを止めることができます。 雨漏りの原因箇所が確実であればDIYを検討してみても良いかもしれませんね。

外壁

雨漏りは屋根が原因だと思っている人が多いのですが、外壁からも染み込んでくることがあります。 外壁に亀裂が入っていたり、塗装が剥げていたりする場合には、そこから雨が建物内部に入り込んでくることがあります。

外壁リフォームは足場が必要ですので再塗装で2週間程度、サイディングの重ね張りで10日程度かかります。

建物を建てたばかり、または、建ててから数十年経過しているという場合には、窓から雨漏りすることもあります。 窓枠を固定しているコーキングの寿命は10年とされています。

築10年経過したから「すぐに雨漏りが発生する」というわけではありませんが、いつ雨漏りが起こってもおかしくはありません。 窓の場合、足場を組む必要がないので再コーキングなら1日程度で修理が終わります。

監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。