2022年10月31日

瓦屋根の修理・葺き替えの費用相場と工事前に必要な事前知識

この記事では気になる瓦の修理・葺き替え工事の費用相場、工程や工期、補助金制度などについて事例を交えてご紹介します。 安心して工事を行うための事前知識や葺き替えのメリット・デメリットも合わせて見ていきましょう。

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瓦修理の費用相場

リフォマに寄せられた事例や独自の調査をもとにした 瓦修理 を行う場合の概算費用です。

部分補修
50,000円〜150,000円
谷樋交換
80,000円〜150,000円
既存の瓦撤去
200,000円〜300,000円
雨漏り修理・補修(1箇所)
30,000円〜50,000円

まずは相談から

見積を依頼する

瓦修理の費用相場

瓦修理の費用相場

瓦修理は屋根修理のひとつで、簡単な修理では瓦そのものを交換や補修したり、瓦をつなぎとめている漆喰の補修を行ったりします。

瓦のヒビから水が入り込み雨漏りが発生するようなケースでは、瓦の下の防水紙や野地板にまで被害が出ているような場合は、瓦を取り除き、屋根の葺き直しを行い、瓦が寿命になっているときは瓦の葺き替えなども行います。

瓦屋根を修理・葺き替え工事を行う場合、どのような屋根材を使うかなどによって予算のばらつきはありますが、簡単な補修であれば3万円程度で可能で、瓦屋根全体の葺き替えだと平均的な家のサイズである30坪で約80万円〜450万円の予算を考えておくとよいでしょう。 屋根材や形状の複雑さによってもかなりの金額の差が生まれるため、まずは瓦の種類から見ていきましょう。

瓦修理の費用を抑えるポイント

瓦修理の費用を抑えるポイント

瓦修理は簡単な補修であれば3万円程度で可能ですが、既存の瓦をすべて撤去して新しい瓦に交換するような場合は80〜300万円近い費用が発生することがあります。 一番もったいないケースが、瓦は1枚割れただけなのに、そこから浸水してしまった結果、屋根が腐食して屋根の修理まで行わなくてはいけなくなることです。

瓦修理の基本は、瓦のヒビや漆喰の崩れなどを見つけたら、すぐに直すということです。 これを怠ると瓦1枚の交換で済んだはずの修理が、瓦をすべて取り外して、屋根の修理から始めなくてはいけないようなことになってしまいます。 そうなると修理費用は100万円よりも遥かに高い金額になってしまうでしょう。 また瓦の種類にもよって期間は変わりますが、定期的に瓦の点検やメンテナンスをし、必要に応じて修理や補修を行うと良いです。

また防水テープで割れをふさいだり、パテで割れた瓦を接着したりするような修理方法もありますが、これらの修理はあくまでも一時しのぎに過ぎません。 簡易的な補修をしてそのまま放置していると、補修部分から水が染み込んで、屋根を傷めてしまう可能性があります。 部分補修をしても結局瓦を交換することになりますので、無駄な出費を避けるためにもまずは業者に瓦屋根の調査依頼をするようにしましょう。

使用できる補助金制度

瓦の葺き替えは高額になりがちで、工事依頼をしたいけどなかなかできないという方もいらっしゃると思います。 ここでは葺き替え工事の際に利用できる補助金制度火災保険についてご紹介します。

自治体の補助金

重たい瓦屋根を耐震対策として軽量化する際には補助金がもらえる場合があります。 また屋根の葺き替えの種類によって、建物自体の断熱性が上がる際には省エネリフォーム補助金が適用される場合もあります。 ご自宅の工事の際に適用できる補助金があるかどうかは、各自治体に問い合わせをしてみましょう。 補助金を申請する場合、工事前に申請をする必要があるため、必ず工事前に確認しましょう。

火災保険

台風や大雨、または大雪など自然災害によって傷んでしまった瓦屋根は、火災保険を利用して葺き替えることができる可能性があります。 申請の手順としては、まずご自身の保険会社に連絡し被害内容と保険適用内かを聞き、保険適用内の場合、申請書類を送ってもらう。

そして屋根工事を業者に依頼し、被害写真と見積書をもらい申請書類を記入する。 最後に保険会社に申請書を送り現地調査をし、認定されたら保険金の入金を待つという流れです。

火災保険の適用条件は、保険会社や契約している保険内容などによって変わってくるため、詳しい内容は、保険の契約書で確認したり保険会社に問い合わせてみましょう。

瓦屋根の修理をする前に確認すること

瓦屋根の修理をする前の確認ポイント

瓦屋根の修理をしたくてもどのタイミングでメンテナンスをするべきなのか、葺き替えをするべきなのかの判断は難しいところです。 そこで瓦屋根の葺き替え工事を依頼する前に役立つ事前知識をご紹介いたします。

まず瓦屋根の葺き替えは、瓦の劣化状態を見て判断するのが良いでしょう。 しかし劣化状態を確認するために、ご自身で屋根にのぼることは大変危険なため、業者に依頼しましょう。 瓦の劣化状態としてはコケや藻がついている程度ならすぐに葺き替え工事を行う必要はありませんが、雨漏りや屋根の歪みやたわみが見受けられる場合、なるべく早く葺き替え工事を行うことをオススメします。

瓦屋根を調査する目安としては、前回のメンテナンスから約10年を考えると良いでしょう。 瓦の耐用年数が20年以上であっても、目につかない内部の防水シートは15年ほどで寿命を迎えることがほとんどです。 そのため瓦の状態調査は10年ごとにすると良いです。

メンテナンスを怠ると雨漏り、虫の侵入、または瓦の落下などの症状が起こる可能性もあるでしょう。 瓦は2㎏を超えるものも多いので、落下した際に人に当たったり、ものに当たると大変危険です。 地上から見てみて明らかに劣化していたり雨漏りがある場合は年月関係なくすぐに業者に見てもらいましょう。

瓦修理業者を選ぶポイントと注意点

瓦修理業者を選ぶポイントと注意点

瓦修理は同じ瓦があれば差し替えるだけで素人でもできそうなものですが、足場も組まずに屋根に上るのは非常に危険です。 1枚の瓦を交換するだけでも専門の業者に依頼するようにしましょう。

瓦交換の場合は、割れた瓦とまったく同じものを探し出してくる必要もあります。 ホームセンターなどで簡単に買えるものではありませんので、瓦の入手という点でも依頼してし合った方がよいです。

それでは瓦の修理・葺き替えを業者に依頼する際のポイントを見ていきましょう。

業者に屋根の調査依頼をする

まず、業者に依頼して本当に屋根の葺き替えが必要なのかを判断してもらいましょう。 場合によっては葺き替えでなく瓦の部分交換で済むこともあります。

必要以上に工事をしてしまうと無駄なお金を支払うことになります。 調査だけなら無料で行ってくれる業者もあるので調べてみましょう。

見積もりを3社以上からもらう

見積もりは必ず3社以上からもらいましょう。 3社以上から見積もりをもらうことによって適正価格が分かりやすくなります。

また見積もりの際、きちんと屋根の状態を点検してくれる業者を選ぶと良いでしょう。 外壁との境目の処理など細かい部分を見てもらった上で見積もりをもらうためです。 そして見積書の項目が細かく記載している業者ほどしっかりと見積もりをしているため信用もできます。 少しの確認をするだけで悪徳業者を避けることができます。

訪問営業している業者は避ける

訪問営業をしてくる業者は悪質業者である可能性が高いです。 優良業者にはたくさんの依頼があるため、わざわざ個人住宅に訪問営業することはほぼありません。

悪質業者でなかったとしてもトラブルの元になりやすいので訪問営業している業者は選ばないようにしましょう。

瓦屋根工事の事例

最後に瓦屋根の工事事例をみていきましょう。近年大きな地震が多い日本では、耐震のために瓦の葺き替え工事を依頼される方も増えています。

【事例1】瓦・トタン屋根を超軽量金属瓦で地震対策 (約450万円)

屋根の葺き替え工事の事例1

金属瓦にすることによって瓦の1/10の重さで超軽量!屋根が軽くなると地震の揺れが小さくなり、崩壊しにくいお住まいになります。軽いけど固定方法が特殊で台風でも飛びません。物がぶつかっても割れません。

【事例2】屋根の葺き替え工事 (約74万円)

屋根の葺き替え工事の事例2

棟包み板金が取れてしまった状態で、下地材木がむき出しになっていた部分をカバー工法による金属屋根への引き換え工事。

まとめ

今回は瓦の種類や修理や葺き替え工事にかかる費用などをご紹介しました。 瓦屋根の破損や劣化が進むと雨漏りが発生する恐れや瓦が落下する恐れもあるので、早めに修理・葺き替えを行うことをおすすめします。 ご自分で屋根にのぼることは危険を伴うため、必ず業者に依頼しましょう。

瓦修理の費用相場

リフォマに寄せられた事例や独自の調査をもとにした 瓦修理 を行う場合の概算費用です。

部分補修
50,000円〜150,000円
谷樋交換
80,000円〜150,000円
既存の瓦撤去
200,000円〜300,000円
雨漏り修理・補修(1箇所)
30,000円〜50,000円

まずは相談から

見積を依頼する

いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!

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瓦修理のお役立ちコラム

Q.瓦の種類と修理のタイミングって?

屋根は通常あまり見ることのできない場所のため、痛んでいても気づきにくいものです。 定期的に専門業者と相談を行うと、痛んでいる箇所へのアドバイスを受けることができるため、ぜひ相談してみましょう。

瓦には多くの種類があり、地域によっては特別な材質や形状をしていることが多くなっています。 手に入りにくい時期もあるので、修理のタイミングを計ることも大切なので、しっかりと業者に対応を依頼することをおすすめします。

早めに対処することで費用も安く抑えられるので、定期的に点検をお願いするのも良いです。

Q.瓦の種類について教えてください。

瓦の種類

粘土瓦 

粘土瓦は名前の通り、粘土を瓦の形に形成し1100℃以上の高温で焼きあがって作るタイプのものです。 瓦によっては耐久年数が50年近くあり、そのうえメンテナンスも基本的には不要となります。

ただし、瓦と瓦をつなぐ漆喰の寿命が短いため、瓦はそのまま使うにしても、漆喰のメンテナンスが必要になります。 粘土瓦の中でもいぶし瓦陶器瓦素焼き瓦に分けることができます。

いぶし瓦

焼く前に色付けは行わず焼き上げの最後にいぶして色を出すものがいぶし瓦です。 いぶし瓦は銀色またはグレーのような色合いで、時間経過とともに色のムラがでたり、いぶし加減によって色が変わるためそれが建物の味になります。 寺社などの屋根に使われることが多く、古来より伝統のある瓦です。

陶器瓦

逆に釉薬と呼ばれるガラス質の薬剤をかけることによって色を付けるタイプのものが陶器瓦になります。 陶器瓦は釉薬を塗るため瓦にツヤが出て、お好みの色の瓦に仕上げることができることが特徴です。 また釉薬を塗ることによって水を通しにくく、雨水が染み込まないため耐水性にも優れています。

素焼き瓦

素焼き瓦は、粘土で瓦の形に形成しそのまま焼くものが素焼き瓦です。 いぶし瓦同様、薬剤を塗らずに焼き上げますがいぶさないため、赤い瓦が仕上がります。 そのため明るい雰囲気を好む方に人気のある瓦です。 いぶし瓦と素焼き瓦は薬剤などが瓦に付かないため、軽量で耐久性に優れています。

セメント瓦 

セメント瓦はセメント、水、砂を混ぜて作られる瓦です。 見た目を自由に形成できるため粘土瓦との区別が付きにくいですが、粘土瓦に比べると少し角が尖っていることが特徴です。 また価格が安くカラーも豊富にあるため、現在多く流通した瓦になります。

セメント瓦は焼かずに仕上げるため、焼いている間に形が変形してしまうなどのリスクは少なく、無駄なく使える点もポイントです。 しかし粘土瓦に比べると重量なため耐久性に弱く家屋自体に少し負担をかけてしまいます。

そして美しさを維持するには、定期的な塗装が必要になるなど、手がかかる瓦であるため、最近では新規にセメント瓦を使用するケースはほとんどありません。 このため、古いセメント瓦は在庫がないために部分交換などに対応できずに、葺き替えを行う際には、陶器瓦や他の屋根材を選ぶことになります。

コンクリート瓦 

コンクリート瓦に着色スラーリと呼ばれる塗材を塗ったものがコンクリート瓦です。 着色スラーリは防水性に優れているため、コンクリート瓦よりも水に強いことが特徴です。

Q.瓦の形状にはどのようなものがありますか?

種類と特徴

J型

最も一般的で昔ながらの古い家屋によく使われている瓦の形状がJ型で、波を打ったような自然なカーブがある瓦です。 JapaneseのJからJ型と呼ばれていて、日本では一番馴染みのある瓦です。

J型の瓦は空気を含むように設計されているため適度に湿度が蒸発し換気にも優れています。 冬と夏の湿度の差が激しい日本の気候に最適な瓦です。

独特なカーブを持ったJ型瓦は隣同士の瓦がずれることなくしっかり組み合わさってくれるため、軽い揺れの自身程度なら瓦同士の組み合わせによりずれ落ちにくくなっています。

F型

平らで凹凸のない瓦をF型瓦といいます。 日本古来の形状であるJ型瓦とは異なり様々な様式の家屋にも合うため、和風建築だけでなく洋風建築に使われることも多いです。 雰囲気はストレート屋根のようなすっきりしたデザインで美しさだけでなく耐久性も兼ね備えています。

フラットな形で見た目がすっきりしているため、屋根が広く見え太陽光発電システムを導入したい方にはオススメです。

S型

S型瓦はスペイン瓦を日本風に改良したものでJ型瓦よりも大きく波打っていて大きな凹凸のある瓦です。 J型瓦同様、保温性と通気性に優れているため、機能性を残しつつ洋風の家屋を希望する方にピッタリの瓦です。

Q.瓦修理の工程を教えてください。

一般的な日本家屋で瓦の葺き替え工事を行う場合、大まかに7ステップで構成されています。

足場組み立て

まずは足場の組み立てから行います。 2ⅿ以上の高所作業には、足場が必ず必要です。 また近隣にほこりや塵が飛ばないために養生シートを張ります。 この工程は半日から1日で終わります。

既存の屋根の撤去

2つ目の工程は既存屋根の撤去です。 外から見える屋根材と瓦を引っ掛ける役割をしている桟木を撤去します。 屋根にアンテナがついている場合は、すこしアンテナを浮かせながら撤去を行います。 瓦の下から大量の土が出てくることもあるため、状況によって所要時間は前後しますがこの工程は約1日と考えておくと良いでしょう。

下地の張り替え

屋根の下地の傷み具合によって作業内容は変わってきます。 あまり傷んでない場合は既存の下地の上に新しい板を重ねることもできますが、傷みが激しい場合は張り替え作業が必要になってきます。 新しい板を重ねるだけだと半日程度で、張り替えをすると1日かかってしまいます。

防水シートを敷く

前ステップで敷いた下地の上に、ゴムアスファルトなどでできた防水シートを張っていきます。 この防水シートを敷くことによって、室内に雨が入ってくることを防ぎます。

新しい屋根材の取り付け

防水シートを張ったらいよいよ新しい屋根を葺いていきます。 接合部分に防水処理を施しながら、新しい屋根を取り付けていきます。 この際に横から雨が入らないように板金などで隙間を覆いながら設置します。 この作業は屋根の大きさなどにもよりますが、2〜5日かかると考えると良いでしょう。

板金、雪止めの設置

新しい屋根を葺いたら、雨が入らないように板金や雪止めを設置していく作業に入ります。 前ステップの新しい屋根材の取り付けと同時に行う場合もあるので2日程度で終わることが多いでしょう。

足場の解体

屋根の葺き替え工事が終わったら足場を解体し、周辺の掃除をして終了となります。 足場の組み立てと解体は屋根工事をする職人は別なので、屋根工事が終了してから数日開いてしまうこともあります。

Q.瓦修理の工期はどれくらいですか?

一般的な家屋の瓦葺き替え工事にかかる期間は6〜12日程度です。 しかし葺き替えをする瓦の種類などによっては工事が長引いたり、逆に短縮することもあります。 工期が延びるパターンとしては、以下のような場合です。

屋根の傾きが急である

屋根の傾きが急の場合、足場を設置して工事を進める必要があるため、足場の組み立て分、工期も延びることになります。 勾配が6/10(6寸)以上の場合や、屋根自体がすべりやすい場合は必須となります。 足場の設置と撤去をあわせて、大体2~3日程度工数が延びると見込んでおきましょう。

屋根の下地が劣化している

雨漏りなどが原因で屋根の下地が劣化している場合、補修に時間がかかってしまうため工期が数日延びることになってしまいます。 屋根を修理する範囲にもよりますが大掛かりな場合、5~6日程度工数が延びると考えておきましょう。

天候がよくない時期

屋根の上で行う工事のため、大雨や突風の日は工事作業を進めることが難しくなります。 そのため梅雨や台風の時期は工事依頼を控えた方がいいでしょう。

Q.瓦修理のメリットはなんですか?

下地の補修点検ができる

屋根を葺き替え工事では屋根材を全て取り外すので、しっかりと確認できるという利点があります。 下地にある防水シートなどは傷んでいても目視では確認できないため、異常に気づきにくいです。 そのため屋根材すべてを剥がす葺き替え工事では、下地の補修が必要かどうかも確認できて一石二鳥です。

自然災害からの危険を防げる

屋根を葺き替えることによって、自然災害への対策をより強化できます。 傷んでしまった瓦屋根は雨漏りの原因になるため、梅雨から秋にかけて発生しやすい台風やゲリラ豪雨により、室内にダメージが広がってしまいます。 室内にまで被害が広がると屋根のリフォームだけでは済まなくなってしまいます。

また重たい瓦屋根から軽い瓦屋根に変えることで、建物自体が軽量化し耐震性もあがります。

断熱性・遮音性が高い

日本は夏と冬の湿度と温度の差が高いため、時期によって調節しなければなりません。 瓦屋根は、屋根と瓦の間に少し隙間があるため外の熱を直接伝えにくくしています。

そのため夏は涼しく、冬は暖かいという日本の風土にとても合っているのです。 そして瓦は粘土でできているため、音を吸収してくれます。

Q.瓦の修理の懸念点を教えてください。

高額に費用がかかる

屋根の葺き替えは建物の屋根全体の工事になるため、ある程度の費用が必要になります。 しかし葺き替えの工事で一時的にお金がかかっても、長期的に見れば建物を長持ちさせることになるでしょう。

また補助金制度や火災保険を使えば最小限に自費を抑えることもできます。

工期が長い

屋根の葺き替え工事は部分工事と違い、工期が長くなってしまいます。 工事をする時期によっては雨や台風の影響により工期が延びてしまう可能性もあります。 工期をなるべく短くしたい場合は梅雨や台風の時期を避けて工事日程を組みましょう。

Q.瓦修理を依頼するときの注意点は何ですか?

屋根の状態が悪い場合は早めに修理をしましょう。雨漏れもあったら本体にまで影響が出るので要注意です。 瓦の修理をお願いする時の注意点はなんでしょうか。

材質や形状は、既存の瓦と同じでなくてはなりません。 形状が似ていても僅かの違いで、噛み合わせが悪く雨漏りの原因になる場合があります。 材質が違っても劣化の速度が違うので後になって支障が出てしまう場合があります。

次に棟部分の瓦や取付け材が劣化していないかです。 棟部分は特に風雨の当たりが強いので、傷みが早く雨漏れの原因になりやすいのです。

もう一つは、屋根の一部分がへこんだり、瓦がずれていないかです。 屋根が波打つような状態の場合は、下地が腐ったり白蟻がついている場合があるので下地や屋根裏も調べてもらいましょう。

監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。