2017年4月24日

サッシトラブルの種類とその対処法

毎日使用するサッシや戸車は、経年劣化の影響を受け、不具合や故障が起きやすい部分です。不具合を抱えたまま使用し続けると毎回使用する度にストレスを感じますし、故障を悪化させてしまうこともります。また、建付けの悪いサッシはしっかりと閉めることができないため、防犯上の不安もつきまといます。ここではサッシ、戸車の不具合とその対処法をご紹介します。自分で実践できる簡単な方法もありますので、サッシを長く使用するためにもぜひご参考にしてください。

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出典: https://www.flickr.com/photos/newprowindows/4244550137/in/photolist-pvf2UJ-i5KCdm-7t5qSV-i5LgRe-aX8SmB-SWioCd-6nTM8P-6DTe2J-nHALm4-dfnK1S-9vn3uU-5WC7fK-7t9pfG-pmigLW-9a1dR3-4ZrtcM-99XagM-51YpwN-dm7E4z-aoE3dh-ebNKtf-6n1Wsy-5hyoCy-S54UAh-ag3ywF-EKeVLy-pXTM9U-qbYS8D-ebNKtd-GM1n6x-7t4TMc-p7hB4H-9AqyZw-7Tnv4q-88ZwFq-pXzVo4-r8KhTk-dTKFz2-5UYggF-jhbeHz-aVM3cr-kaFfYt-bP64r6-aRiRxT-buYVaW-9Abjzw-8kQLrN-aiPFiY-dXpwFE-7mmkcn/

サッシがガタガタして動きが悪く、開け閉めが大変なんてことはないでしょうか。傾いていたり、隙間ができたり、鍵が壊れたりしているときちんと戸締まりができず、防犯性も下がってしまいます。 ここでは、サッシによく起こるトラブルや不具合と、その対処法をご紹介します。

サッシトラブルの種類と解消方法

サッシの動きが悪い

サッシの動きが悪い時は、レール上を滑らせるようにサッシの下側についている戸車を点検してください。ゴミが絡まったりつまったりしていることがあります。その場合はすぐに取り除いて、レールのお掃除もしましょう。小さなゴミも溜まってしまうと戸車の障害になり、レールの滑りが悪くなったり戸車自体の破損にも繋がるので、こまめにお掃除をすることが大切です。

隙間ができる・がたつく・音が漏れる

サッシが傾いているとレールと戸車との間に隙間ができてしまいますが、傾きは戸車の上下調整で直すことができます。サッシ側面の一番下に調整できる箇所があり、上のネジはサッシ枠を固定するためのものです。下が戸車を上下させるネジなので、そちらをプラスドライバーで回し、サッシを上下させて、まっすぐになるように調整してください。たいていの場合は、右回転でサッシが上がり、左回転でサッシが下がる仕組みになっています。各メーカーで異なる場合もありますので、分からない場合は取扱説明書を確認してみましょう。がたつきの場合、ネジ調整で直らなければスプレー式オイルで動きをよくして様子をみてください。このようにしてサッシの隙間やがたつきが解消されると音が漏れることもなくなります。

鍵がかからない

サッシががたついていると建付けが悪くなり、鍵と鍵受けがきちっと機能しないことがあります。上記のネジ調整の他、鍵と鍵受けの部分にスプレー式オイルを注入することも試しましょう。

開閉時の音がうるさい

戸車の動きが悪くなっている可能性があります。お掃除をしてゴミを取り除いたり、スプレー式オイルで滑りをよくしたりすると、音が鳴らなくなることがあります。 経年劣化によって戸車の部分が破損してしまっている場合は、業者に連絡して対処してもらいましょう。

戸車の交換について

レールの掃除や戸車の調整で不具合が直らない場合は、戸車の劣化が考えられます。もしご自身で交換できそうであれば、費用を抑えて修理する一つの手段になります。サッシの戸車交換は複雑で難しいのですが、ご自身で交換されたいという方でも実践できるように、戸車の交換方法を説明します。

戸車取り付け部の形式確認

サッシによってそれぞれ使用する戸車が違い、たくさんの種類があります。戸車を取り付けている部分の形式を確認し、寸法をきちんと測り、交換できる戸車が手に入ることが分かってから交換をはじめてください。サッシのメーカーが分かっていれば、使用している戸車を直接問い合わせることが一番手っ取り早い方法です。

サッシに合う戸車が手に入らない場合は、業者に依頼しましょう。

引き戸を外す

引き戸を外すときは、必ず2人で行ってください。1人だとサッシの重さでバランスを崩し、思わぬケガを負う可能性があります。

ふすまを外す時と同じ要領で引き戸の両側を持って上に引き上げて、手前に引いて下の部分をレールから外します。斜めになっているので、その状態のまま、上側の戸車をレールから外します。足にぶつけたり、指を挟んだり、床を傷つけないように気をつけましょう。

戸車を外す

基本的にはプラスドライバーでネジを外すだけですが、古い戸車の場合は固くはまって外しにくいかもしれません。その場合は、マイナスドライバーを戸車とサッシ枠の間に差し入れて、てこの原理を使って持ち上げるようにすると外れます

戸車の調整

交換する前に、一度戸車の調整をしてみましょう。戸車には2つネジがあり、その片方がコマ(回る部分)の調整用のネジです。コマが低くなっているとコマではない部分がレールに当たって、動きが悪くなったり音がしたりしますので、コマを上げるように調整します。調整できなかったり明らかな破損があったりする場合は、交換しましょう。

取り付けて完了

取り付けは、今までと逆の手順で行います。戸車をサッシに設置して、ふすまを戻す要領でサッシを枠に戻します。鍵がしっかり閉まるように、傾きがないように調整したら完了です。

メーカーによってはストッパーが付いている場合がありますので、もし一番初めに外したなら、最後に取り付けるのを忘れないようにしてください。落下の原因になります。

このように、DIYがとても得意という方であれば、作業的にはそんなに難しくないことではあります。しかし、最近の窓は高性能で構造も複雑になっているので、窓自体の破損に繋がる可能性も十分に考えられます。戸車の入手することの面倒さも考えると、専門業者に依頼するのが早くて安心でしょう。

出典: https://www.flickr.com/photos/88814251@N05/8099728171/in/photolist-dkKdZH-e6c4fZ-e6hGKy-akeW71-e6hGCj-kZGSq8-9AuMGA-e6c4Dr-6oJ2dF-r4hcdv-e6hGYG-e6wGnE-r3ywfW-nhYJPx-asVD1z-ojax6g-9ohN5W-TkhMhS-8Q8DbS-e6hTCj-7Utxnw-5gehvV-kZBpLZ-m2sSyF-8VHFgC-qb6s1f-kZZMJH-8wTWmu-oYLb8P-e6hTnm-ozFw3f-d4H5DE-9UGUeg-aSGznP-dUaUFe-e6ceY4-4Adgm5-S7KVxp-cRvzHS-i5KHzU-dixscd-b6HG1z-ssXbUy-piPrPM-6tVF4b-bUcyE8-RUwDvT-pFx5GA-oknaxA-a4t3ox

戸車交換を業者に依頼するときの費用は?

部品である戸車の種類によって費用は左右されますが、戸車交換の相場は5,000円~18,000円ほどです。

ご自身で交換された場合は部品代のみなので、500円~2,000円程です。物によっては5,000円くらいするものもありますが、かなり重量のある大きな窓に使いそうなものです。そのサッシに合った戸車を取り付けるので、業者に依頼する場合は、部品代以外の技術料や出張費などの分が、ご自身で取りつける場合より高くなるということです。

ただ、技術料と出張費などは、不備なく快適な使い心地に戻してくれる安心と、戸車を探したり、取り付けしたりする時間の料金だと思えば、それほど高額ではありません。もし倒してガラスを割ってしまえば、ガラス自体を交換することになり、さらに高額な費用がかかってきます。自分で修理する手間や安全性など、あらゆる面から考えてプロにお願いするのが一番お得な方法といえるでしょう。

まとめ

サッシのトラブルは自分で解決できることも多いということが分かりました。常日頃からこまめにお掃除をして、動きが悪くなったりしたら調整をすることで、使い心地の悪さを解消していきましょう。

調整やお掃除で直らない不具合はもちろん、業者に修理を依頼しましょう。不具合を放置しておくと日々の開閉だけでストレスが溜まってしまいます。しっかりサッシや戸車を修理してもらい、長く使っていきたいですね。

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。