2017年10月25日

サッシの種類と特徴とは

サッシを見る時、アルミ製のものか木製のものかで印象は変わりますよね。 素材によって、見た目だけでなく機能性についても違いが出てきます。 サッシの疑問を紐解き、ご自宅のイメージにも環境にもふさわしいサッシ選びの参考にしてみてください。

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サッシの種類

木製

冬になるとサッシまわりは結露で水浸し、といった悩みはありませんか。
たとえ結露であっても、サッシや窓のまわりを濡れたまま放置しておくと、カビやダニが発生する原因にもなります。
木製サッシのメリットの1つは、結露の防止です。

そもそも結露はどのようにして発生するのでしょうか。
空気中に蓄えられる水分は、温度が高ければ多く、低ければ少なくなります。
暖められた空気が冷たくなり、これまで蓄えることのできた水分があふれ出てくるのが、結露の正体です。

結露を防止するためには、窓に断熱性を持たせ、外気の影響を受けないようにすることが重要になります。
熱伝導が低く断熱性が高い木製サッシは、室内と室外の温度差による影響をなくし、結露を防ぎます。

もう一つのメリットは、木製独特のデザイン性です。 木の重厚感や、経年による木の表情の変化を楽しめます。

しかし、コストが高いことや、塗装が剥がれてしまうこと、雨による劣化などが現れやすい点がデメリットです。 また塗装が剥がれると3~5年に一度の再塗装が必要になり、メンテナンスコストがかかってしまいます。

ズレや曲がりに強い木製サッシとはいえ、部分的に金属が使われており、経年でズレが生じることもあります。
しかし、耐久性を高めるために加工を施しているなど、経年劣化を最小限にできる木材を使用している製品もあります。

アルミ

強度に優れていながら軽量であるため、開閉がしやすいです。
防火性や、変形、変色が起こりにくいという特徴もあります。
使い勝手がよく日本で多く使用されるため、比較的安く取り付けることが可能です。
しかし、熱伝導率が高く、木製サッシに比べて断熱性は劣ります。

樹脂

主に塩化ビニール樹脂から作られており、フライパンの取っ手などにも使われています。
メリットとデメリットを一つずつ確認しましょう。

まず、熱伝導率が低く、断熱性が高いです。
断熱性が高いことから、結露も発生しにくいです。
複層ガラスと組み合わせることで、さらに断熱性が高まります。

また、気密性にも優れているため、外部の音は室内に伝わりにくく、内部の音は外部に伝わりにくくします。
さらに、樹脂は加工や着色がしやすいため、窓の形や部屋のイメージに合わせてデザインすることが可能です。

しかし、樹脂サッシ自体の価格が高いため、施工経験の少ないリフォーム会社ですと、仕入れ作業に手間がかかり、価格が高くなる場合があります。
施工経験の多い業者であれば安く仕入れている場合もありますので、複数の業者に予算や希望を伝え、見積もりを出してもらいましょう。

また、アルミに比べると強度が弱く、丈夫にするためには厚みを出す必要があります。
強度を確保するため厚みを出すと重みが出るため、窓の開閉が困難に感じる方もいらっしゃいます。
最近ではフレームを薄くしても強度の保たれるサッシも増えてきていますので、樹脂を選ぶ時は業者に重量について相談をしてみましょう。

そして、紫外線のダメージに弱いので、日当たりの良い場所への設置には向きません。
紫外線で劣化してしまった場合、専用の塗装で上塗りしてもらうメンテナンスを行うことで対応できます。

素材別人気商品について

木製

【プロファイルウィンドー】
高断熱ガラスを標準装備している、株式会社アイランドプロファイルの製品です。
木製サッシは防火性が心配という方は多いですが、こちらの製品は、火災が発生した際、燃えない、変形しない、有毒ガスが発生しないことを証明する防火認定を取得しています。

【アキフフェンスター 】
職人さんによるメーカー、株式会社ウッドテック秋富の製品です。
木の風合いとデザインの美しさが特徴です。
サッシとインテリアとの相性を楽しみたい方におすすめです。

【JOYWOOD(ジョイウッド)】
シックハウス症候群の原因の一つ、ホルムアルデヒドを分解する機能を持つ木製サッシを製造する、株式会社川上製作所の製品です。
小さなお子さんのいるご家庭も安心して使用できます。
身体に優しいだけでなく、断熱や気密、遮音や防火機能もついているので、様々な目的で使用することができます。

樹脂

【「シャノンウインド」シリーズ】
樹脂サッシの代表メーカーと言えるエクセルシャノンの商品で、気密性の高さがポイントです。
ガラスや気密材などの部品を単品で交換することが可能など、メンテナンス面も安心です。

【APW330】
多くの窓やドアといった建材を取り扱うYKK AP(ワイ・ケイ・ケイ・エイ・ピー)の商品です。
「APW」シリーズは2011年度にグッドデザイン賞を受賞したほどのデザイン性の高さがポイントです。
「APW330」の取っ手はキッズデザイン賞を受賞しており、お子さんも安心してお使いいただけます。
断熱タイプと遮熱タイプの2種類が用意されています。

【エルスターX】
住宅設備メーカーLIXIL(リクシル)の商品で、デザイン性の他、特殊薄板ガラスを用いることで軽量化とスムーズな開閉を実現しています。

複合

【ALGEO(アルジオ)】
玄関ドアや窓からビル商品まで広く手掛ける建材メーカー、三協アルミの製品です。
アルミと樹脂が組み合わされており、高い断熱性と耐久性が特徴です。
2015年度にはグッドデザイン賞を、2016年度にはキッズデザイン賞を受賞し、デザイン性と取り扱いやすさも定評があります。

【サーモスX】
リクシルの製品で、アルミと樹脂の複合サッシの先駆的存在として注目されています。
樹脂に負けない断熱性を持ちながら、アルミの強度と採光性が取り入れられています。
開閉のしやすさとデザイン性の高さも特徴です。

サッシに組み込むガラスについて

サッシに様々な種類があるように、ガラスの種類も豊富です。
ガラスは、大きく一般ガラスと機能ガラスに分けられます。
設置する環境を考慮することで、組み込むべきガラスが見えてきます。

一般ガラス

一般ガラスにもさらに3種類あります。

  • フロートガラス
  • 網入りガラス
  • 銅板ガラス

「透明ガラス・単板ガラス」とも呼ばれるように、フロートガラス一般的な透明なガラスです。
強化ガラスや防音ガラスはフロートガラスを加工して作られています。

網入りガラスガラス内にワイヤーが入っており、火災や破損の際のガラスの飛散を防ぎます。
防火設備用ガラスとも呼ばれ、飲食店やガソリンスタンドなど、火を扱う場所でよく使用されます。

型板ガラスは、片面に凹凸模様を付けることで表面を不透明にしています。
視線を遮りプライバシーを保護するだけでなく、光を採り入れて室内に綺麗に拡散させる
役割も持っています。

機能ガラス

機能ガラスも3種類に分けられます。

  • 強化ガラス
  • 合わせガラス
  • 複層ガラス

強化ガラスは、 同じ厚さのフロートガラス以上の強度を持っています。
合わせガラスは、割れた際の飛び散りが軽減する他、防音性や紫外線カットに優れています。
複層ガラスは、複数枚のガラスの間に乾燥した空気の層を設けて断熱性と遮熱性を高めます。

まとめ

サッシや組み込むガラスの種類、特徴、素材別おすすめの商品をご紹介しました。
サッシの種類は4種類に分けられ、耐用年数や外界での強さ、価格など、それぞれにメリット・デメリットがあります。
ガラスも透明なものや半透明のもの、機能性に特化したものまであります。

家のイメージや予算だけを考慮するのではなく、取り付ける場所の状況に合わせて適切なサッシを選ぶことが大切です。
取り付ける場所が直接紫外線が当たる場所なのか、窓が冷えやすい場所なのかを確認することで、どのようなサッシを取り付けたいのかが分かってきます。

サッシやガラスの特徴とご自宅の環境を照らし合わせ、デザイン性と快適な住環境の両方を叶えられる窓を取り付けましょう。

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