場所別でみる、リビング・ダイニングのリフォームポイント
リビング・ダイニングは、家族の団らんやくつろぎのための大切な共同空間です。
家族全員が快適に過ごせるよう、設計からこだわってリフォームを検討する方も多いですよね。
ここからは、リビング・ダイニングのリフォームにおけるポイントを場所別で見ていきましょう。
キッチンのリフォームポイント
キッチンリフォームで気にすべきポイントは以下の通りです。
- オープンキッチンかクローズキッチンか
- シンクの高さや使い勝手
- ガスコンロかIHクッキングヒーターか
上記3つをひとつずつみていきましょう。
オープンキッチンかクローズキッチンか
キッチンには、「オープンキッチン」と「クローズキッチン」があります。
オープンキッチンは対面キッチンとも呼ばれ、料理をしながらリビング・ダイニングを見渡すことができます。
料理中に家族とコミュニケーションを取りたい方向けの仕様です。
代表的なものでは、アイランドキッチンやセパレイトキッチンがこの類です。
クローズキッチンは壁付キッチンと呼ばれ、その名の通り壁に向かってキッチンが設置されています。
料理中に家族に背中を向けてしまいますが、料理に集中したい方にはお勧めの仕様です。
また、オープンキッチンは設置にある程度の広さが必要ですが、クローズキッチンは壁付なので場所を取りません。
クローズキッチンからオープンキッチンにリフォームする場合、特にスペースの確認が必要です。
リフォーム前には、キッチンスペースとリビング・ダイニングスペースをどの程度確保できるか確認しておきましょう。
シンクの高さや使い勝手
シンクの適切な高さは、使う方の身長にによって大きく変わります。 シンクが低すぎると腰に、高すぎると肩に負担がかかってきます。
身長差のある家族全員が隔たりなくキッチンを使用するなら、適切な高さを決めるのは困難ではありますが、最もよく使用する人に合わせると良いでしょう。
体に負担のかからない高さを判断する計算式は、「身長(cm)÷2+5cm」です。
高さを決める際には、この計算式を参考にすると良いでしょう。
キッチンの使い勝手も、使用する方がどのように使用したいかで変わります。
効率を重視し、動作の範囲をなるべく小さくしたければ、広すぎるスペースは逆に効率を悪くしますが、何人かでキッチンを利用するなど、余裕をもって伸び伸びと料理をしたいのであれば、作業台を広く確保する必要があります。
ガスコンロかIHクッキングヒーターか
キッチンリフォームでもっとも悩むのは、「ガスコンロ」にするか「IHクッキングヒーター」にするかではないでしょうか。
従来からあるガスコンロはガスを使用して火を起こすので、火傷や火災の危険がデメリットとして挙げられます。
しかし停電時でも電池で使用できますし、あらゆる種類の鍋を使用することができます。
一方IHクッキングヒーターは電気を使用し、安全センサーが取り付けられているため、ガスコンロよりも安全です。
しかし使用できる鍋に限りがあるのがデメリットです。
土鍋やガラス鍋は使用できず、IHクッキングヒーター対応の鍋を使用する必要があります。
ガスコンロとIHクッキングヒーター、光熱費ではどちらがお得なのでしょうか。
ガスであればLPガスか都市ガスか、電気であれば時間帯プランで料金が変わります。
使い勝手や、時間帯を総合的に見た上での判断が必要になります。
天井・壁のリフォームポイント
天井と壁の色合いや仕様により部屋の印象は、広くも狭くも変わります。
部屋全体の雰囲気に、大きく関わる天井と壁のリフォームポイントは以下の通りです。
- 素材や色合いの選択
- 屋根や外壁に不具合はないか
上記をひとつずつ解説していきましょう。
素材や色合いの選択
天井と壁のリフォームには、「塗装を施す」、「クロスを張り替える」、「塗り壁で仕上げる」方法があります。
塗装を施す場合は、ローラーや刷毛を用いて塗料を塗布していきます。
塗料によって、耐久性や断熱性などが変わってきますので、何を優先したいかで選ぶと良いでしょう。
クロスの場合は、豊富な色味とデザインから選び、クロスを張り替えます。
素材もビニールや紙など様々あり、機能面でも優れた商品が多数ありますので、塗装と同じく機能面から選ぶことができます。
キッチン周りであれば防水機能のあるものを、リビングであれば汚れにくさや防臭などを選んでも良いでしょう。
塗り壁で仕上げる場合は、珪藻土を塗布していきます。
珪藻土には吸湿性があり、部屋の中を自然と最適な湿度に保つことができます。
ただし、珪藻土は高価なので費用は割高になります。
屋根や外壁に不具合はないか
1階であれば問題はありませんが、天井のリフォームをする前には、屋根に不具合がないかを事前に確認しておく必要があります。
屋根が劣化している場合、雨漏りが起きればせっかくのリフォームも台無しです。
同じタイミングでリフォームしてしまう方が改めて行うより安く済む場合が多いので、念のため屋根や外壁に不具合がないか見ておくのが良いでしょう。
壁の場合も同様です。
外壁に劣化があり、内装まで影響を及ぼすようなら先に外壁塗装をするべきです。
基盤となる屋根や外壁の状態を確認してから、リフォームすることをお勧めします。
床のリフォームポイント
床は常に人が歩くので、住宅の中でもっとも汚れやすく傷みやすい場所です。
定期的なメンテナンスが必要になりますが、以下がポイントになります。
- 素材や色合いの選択
- 遮音性に問題はないか
上記をひとつずつ見ていきましょう。
素材や色合いはどうするか
床の材質には大きく「フローリング」、「クッションフロア」、「カーペット」の3つがあります。
フローリングは表面が固いですが、もっとも掃除やお手入れが簡単です。
バリアフリーにも適した材質とも言えます。一方、傷がつきやすいというデメリットがあります。
クッションフロアは見た目はフローリングと同じですが、表面が柔らかくできています。
傷がつきにくく、お子様が転んでも怪我をしにくいメリットがありますが、家具を長時間置くと凹みができるというデメリットがあります。
カーペットは遮音性に優れており、見た目も高級感が感じられます。
素足で歩いても寒さを感じにくいのも魅力です。
しかし、水分をこぼしたときの掃除やお手入れが難しいのがデメリットです。
遮音性に問題はないか
上記の素材によって、遮音性が変わります。
マンションのような集合住宅の場合は、下階への騒音対策も考えなければなりません。
マンションには「使用細則」という規定があり、使用細則にある遮音性をクリアしたリフォームをする必要があります。
犬や猫などのペット、育ち盛りのお子様がいるご家庭では、足音による騒音対策も考慮しましょう。
部屋の雰囲気も大切ですが、掃除やお手入れも踏まえたうえでリフォームを検討しましょう。
小上がり和室のリフォームポイント
洋室リビングの一角に、「小上がり和室」を設置するリフォームがあります。
主体は洋室ですが、和の趣きも取り入れたいという方にはお勧めです。
小上がり和室を設置する際のポイントは以下の通りです。
- デザインやテイストはどうするか
- 収納スペースはどうするか
上記をひとつずつみていきましょう。
デザインやテイストはどうするか
小上がり和室は洋室のリビングに設ける和室なので、独立した雰囲気を持たせたい場合はリビングと色合いを変えます。
逆に独立感を持たせたくない場合は、リビングと同じカラーを基調として統一感を出しましょう。
小さな和室とするのか、茶室のようにするのか、最初にテイストをイメージしておきましょう。
収納スペースはどうするか
小上がり和室は小上がり部分に空間が生まれるので、床下に収納スペースを作ることでができます。
小上がり和室の中に押入れを作りつつ、床下空間に収納を作ることもできるので、収納の幅がぐんと広がります。
どの程度の収納スペースがほしいかで決めましょう。
収納スペースを設けにくいリビングではありますが、小上がり和室を設けることで落ち着いた和の空間を作りつつ、効率よく収納スペースの確保をできます。
リフォームにおける注意点
リフォームは、ご自分のライフスタイルに合った空間を生み出すことができます。
しかし大掛かりな作業を必要としますし、費用もかかるためもちろん失敗はしたくないものです。
ここからは、リフォーム後に起こりがちなトラブルと注意点をご紹介していきます。
リビングの統一感を壊してしまう場合がある
リフォームした後に、「描いていたイメージと違った」というトラブルもよく起こります。
リビングとダイニングに間仕切りがあれば別ですが、ない場合はリビングとダイニングを別で考えてしまうと統一性がなくなるため、同じ空間として捉えた計画を行う必要があります。
場所別にリフォームを考えるだけでなく、空間全体での統一感あるイメージを考えた上で機能性も取り入れると良いでしょう。
床暖房の設置によって家具を置く場所が固定される
床暖房には「ヒーター式」と「温水式」があります。
「ヒーター式」は電気の力で温め、「温水式」は床下に温水を循環させて温めます。
どちらの様式にするかで、家具の配置に影響を及ぼす場合があります。
特に布製のソファーは床暖房の影響を直接受けやすくなります。
熱がこもり、劣化や思わぬ火災の原因になる場合もあるため、床暖房を設置する前には家具の配置も想定して、計画に沿った方法で選びましょう。
コンセントの増設や移動は前もって考えておく
リビング・ダイニング全体のリフォームを行うと、同時に家電や家具の移動も考える方が多いですよね。
その際に見落としがちなのが、コンセントの位置です。
イメージしていた移動場所に家電を置こうとしたらコンセントがなかったという場合、延長コードを用いる必要が出てきますが、延長コードは見た目にもあまり美しいものではありませんよね。
配線によっては新たにコンセントを増設することができますので、リフォーム後の家電や家具の配置も業者に相談しておきましょう。
納得いくリビング・ダイニングのリフォームを
リビング・ダイニングはメインルームでもあるため、こだわりや希望が膨らみますよね。
リフォームは、失敗すると取り返しがつかなくなる大掛かりな作業です。
リフォームした後に失敗に気づいたということがないように、綿密に計画を立てたうえで行いましょう。
もっとも大切なのは業者としっかりコミュニケーションを取り、理想のイメージと現実にギャップがないかどうかを確認することです。
より快適に家族みんなが集まりたくなるような空間を作るため、優先すべきものとそうでないものを順序立て考えましょう。
いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!
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