玄関がおしゃれになるポイント
玄関は「家の顔」とも言われ、その雰囲気がそのまま家の印象になることも少なくありません。 家族の出入りがしやすいことはもちろん、お客様を気持ちよく出迎えるための場所でもあります。
玄関の雰囲気を変えて、家族が心地よいと感じたり、お客様にも好印象を与える玄関にしたいときは、壁紙、インテリア、床などを少し変えてみるのがおすすめです。
そうすることで、玄関がおしゃれな空間に生まれ変わります。
壁紙
玄関に用いる壁紙は、デザイン性だけでなく、機能性のあるものを選ぶことも大切です。 例えば以下のような機能をもつ壁紙がおすすめです。
・汚れ防止機能壁紙
・汚れが拭き取りやすい壁紙
・キズに強く耐久性に優れた壁紙
・消臭機能壁紙 など
玄関は毎日家族が出入りし、靴裏の砂や泥、ほこりなどを一緒に取り込んでしまうため、床だけでなく壁も汚れやすくなります。
手あかが付いたり、荷物などが接触して色が付着し、キズが付くことも多々あります。
そして、多くの人の頭を悩ませているのが玄関の臭いですが、その主な原因は靴から発生しているといわれています。特に気温の高い夏場は、臭いがこもってしまいがちです。
お客様に、不快な臭いで嫌な気分にさせてしまわないようにと、靴箱の消臭剤や玄関専用の芳香剤を置いていらっしゃる方も多いかと思います。
これらを用いて不快な臭いを解消することも可能ですが、消臭効果のある壁紙を取り入れると、さらに消臭効果が高まります。
玄関の壁紙で多く好まれている色は、定番の「ホワイト」、「オフホワイト」、「ベージュ」などです。これらの色は、明るく優しい印象を与え、インテリアにも合わせやすいため、取り入れやすいです。花や観葉植物、オブジェなどを飾る際にも、これらを引き立ててくれます。
もちろん、アクセントとしてカラフルな色や、柄物の壁紙を用いてみるのも良いでしょう。空間にもメリハリが生まれますので、インテリアの一部として楽しむことができます。
インテリア
いくら玄関をおしゃれにリフォームしたいと思っても、インテリアに統一性がなければ、チグハグな印象の玄関になってしまいます。
まずは、ご自身が玄関をどんなスタイルにしたいのかを明確にしましょう。
そしてリビングやキッチンなど他の部屋と、あまりにもかけ離れたインテリアは、避けた方が良いでしょう。 ベースのインテリアにふさわしい玄関マットや、オブジェなどをバランスよく加えていくとより一層、おしゃれな空間に仕上がります。
【インテリアスタイルの例】
・モダンスタイル
・ナチュラルスタイル
・北欧スタイル
・和風スタイル
・アジアンスタイル
・西海岸スタイル
・アメリカンヴィンテージ など
ご紹介しているスタイル以外にも様々なスタイルがありますので、お好みのスタイルを選んで下さい。
床
床材は、色やデザインも様々です。玄関ポーチ、玄関ドア、壁紙の色など玄関のインテリアや雰囲気も考慮して選びましょう。
滑りにくい素材のものを選んだり、バリアフリーにしておくなど、安全性や将来の生活も視野に入れておくと安心です。 玄関の床の張替えは、面積もあまり広くないので、リビングなどに比べると比較的費用を抑えることができます。
玄関ドアを取り替えるときの注意点
最初に触れたように、玄関は「家の顔」ですから、ひとつひとつのアイテムやデザインにこだわりたいという方も多いのではないでしょうか。
玄関ドアも、家の外観に大きな影響を与え、どんなデザインのものを選ぶかで、その家の印象が大きく変わるため、しっかりと検討することが大切です。
新しい玄関ドアに取り替える、もしくは新築で玄関ドアを選ぶ際には、以下の3点に注意して、ご自宅にふさわしいものを選びましょう。
・玄関のサイズを測る
・ドアの色と周囲の壁の色のバランスを考える
・機能があるものにする
最近は、各メーカーがリフォーム用の商品を取り扱っているので、以前のように玄関ドアの交換が大掛かりな工事になることが少なくなりました。周囲の壁や床はそのままで、既存のドア枠に新しいドアを取付けることが可能で、1日もあれば工事が完了します。
玄関のサイズを測る
玄関のサイズを正確に測っておかなければ、適切なドアを取付けることができません。計測の仕方が間違っていると、サイズが合わないドアを注文してしまい費用も余計にかかりますので、計測の仕方もしっかりと覚えておきましょう。
玄関のサイズは、ドア部分の縦と横の長さを測るだけではいけません。 ドアの上にらんま(窓)、子扉、扉袖がある場合は、必ずこれらを含めて計測して下さい。
ドアの色と周囲の壁の色のバランスを考える
リフォーム、あるいは新築で玄関ドアを上手に選ぶコツは、周囲の壁の色や素材に合わせて家全体とのバランスを考えることです。
外から玄関の写真を撮ると玄関を客観的に見ることができ、コーディネートがしやすくなりますので、ぜひ試してみて下さい。
玄関ドアは、開き戸と引き戸の2種類に分かれ、さらに開き戸は以下の4タイプ、引戸は以下の3タイプに分かれます。
ドアの種類も玄関のバランスに影響しますので、適切なものを選びましょう。
【開き戸の種類】
・一般的な1枚扉でデザインも豊富な「片開きタイプ」
・2枚扉で観音開きの「両開きタイプ」
・両脇、もしくは片側に窓ガラスが付いた「袖付きタイプ」
・親ドア(大)と子ドア(小)がセットになった「親子ドア」
【引き戸の種類】
・2枚のドアのうち、1枚のドアをもう一つのドアの方向にスライドさせて出入りする「引き違いタイプ」
・1枚のドアを横にスライドさせ、壁に引き込める「引込みタイプ」
・1枚のドアを左右どちらかにスライドさせて出入りする「型引きタイプ」
ドアの色も、ブラウン系、ホワイト系、ブラック系などの定番色から、グリーン系やイエロー系のカラフルなものがそろっていますので、壁の色を考慮して選ぶことが大切です。
玄関ドアと、外壁のコーディネート術のポイントを簡単に説明しますので、参考にしてみて下さい。
【玄関ドアと周囲の壁のコーディネートのポイント】
・玄関ドアと壁を同色系の色にする
・玄関ドアの色と壁の色を全く違うものにする
・玄関ドアと壁を異素材のもので組み合わせる
玄関ドアの色は、周囲の壁よりもやや濃い色を選ぶことで落ち着いた印象を与えることができます。グラデーション効果を上手く利用するのがポイントです。 壁がオフホワイト系などの場合は、茶系など濃いめの色選ぶとドアが引き立ちます。
またグリーン系やイエロー系などカラフルな色を選ぶと、アクセントになっておしゃれな印象になります。ただし、カラフルな色は失敗する可能性もあるので、取り入れる際は慎重に選びましょう。
コンクリートの外壁に木製の玄関ドアを組み合わせると、それぞれの素材感が引き立ち、おしゃれ感がぐっと増します。 異素材の特徴を活かした、ワンランク上のテクニックです。
機能があるものにする
最近は、機能性を持たせたドアにも注目が集まっています。 機能性のある玄関ドアを取付けると、住まいの防犯性、安全性、快適性が向上します。 ここでは、3つの主な機能ドアについて簡単にご紹介します。
・採風、通風ドア
・断熱性の高いドア
・防犯性の高いドア
玄関ドアに採風、通風用の小窓が付いているので、扉を閉めたままでも外からの風を取り込むことができます。網戸が付いているので、虫が入ってくる心配もありません。
採光もできるので、暗くなりがちな北側の玄関も適度な明るさを保ちますし、採風窓にはアルミ格子や鋳物格子が付いており、人が外から手を差し込めないように防犯面にも配慮されているため安心です。
さらに、玄関ドアを開け閉めするたびに、外の熱気や冷気が家の中に入ってきます。家の壁が断熱性に優れていても、断熱性の低いドアでは夏は暑く、冬は寒さを感じやすくなるでしょう。
そこで、断熱性の高い玄関ドアを取付けることで、室外の気温の変化の影響を受けにくくなるだけでなく、冷暖房費の節約にもつながります。 近年、防犯性の高い玄関ドアの需要が増えており、空き巣などピッキングに強いドアは必須となりつつあります。
今や1つのドアに2つの鍵が設置された「ツーロック」は標準仕様で、コピーしにくい「ディンプルキー」や「ウェーブキー」も人気の鍵です。
その他にも所有者しか開錠や施錠ができない「カードキー」をはじめ、指紋認証や暗証番号で開錠、施錠をするものは、さらに防犯性の高い鍵と言えます。
また、ガラスドアのある玄関ドアには、「防犯合わせ複層ガラス」が採用されているものがおすすめです。
2枚のガラスの間に特殊中間膜が挟み込んでいるため、耐貫通性に優れていて破壊されにくいという特徴があります。
ガラス破りに効果を発揮し、防犯対策につながります。
まとめ
玄関は「家の顔」です。その家を象徴するシンボル的な役割も果たしています。
玄関づくりは、デザイン性だけでなく、家族が安心して快適に過ごせるように安全性や機能性にも配慮しなければなりません。 特に防犯対策の強化は必須で、外部からの侵入を防ぐことが重要です。
また風通しを良くしたり、断熱性の高いドアを取り入れると、玄関だけでなく、住まい全体が快適な空間に生まれ変わります。
ご紹介した内容を参考にして、各ご家庭に適した素敵な玄関をつくって下さい。
いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!
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