ベランダ屋根を後付けするメリット
雨避けになる
一番のメリットは、洗濯物が雨で濡れるのを防ぐことです。
外出中に雨が降ると、洗濯物が気になってしまいますよね。 ベランダ屋根があれば、台風のような大雨でない限り、洗濯物が雨に濡れることはありません。 ベランダに置いてある、サンダルや布団たたきといった小物類も雨から守ってくれます。
日差しを緩和
日差しが強い部屋のバルコニーに屋根を設置すると、直射日光を防ぎ、強すぎる日差しを低減することができます。 特に夏場、2階以上にある部屋は暑くなりやすいので、日差しが緩和できるだけでかなり過ごしやすくなります。
視線の目隠しに
ベランダやバルコニーに干す洗濯物には、下着などあまり見られたくないものがありますよね。 屋根を設置するだけで、周囲の視線を遮ることができます。
ベランダの劣化防止に
雨風や日光が直接当たるベランダは家の中でも劣化しやすい場所です。 前段でもご紹介した通り、屋根で雨と日差しを遮ることができるので、ベランダ自体の劣化防止にも役立ちます。
ベランダ用屋根の種類
ベランダに取り付けられる屋根には大きく3つの形状ががあります。 ここでは「アール型」「フラット型」「ルーフ型」について見ていきます。
アール型
参考:LIXIL
アール型は、屋根の前部分が丸くアールの形になっている屋根を指します。 ベランダできますの前の部分を包み込む形状になっているので、風が強いときに横にふく雨も防ぐことができます。
降った雪がアール状部分から下に落ちやすくなっているので、雪に強いのが特徴です。 雪の多い地域で特に人気です。
フラット型
参考:LIXIL
フラット型は、屋根がまっすぐ(F)の形になっているものを指します。
アール型のように前枠部分が下がっていないので、部屋から見たときに開放感があるのが特徴です。 雪が多いと、雪の重さで沈み込んでしまうことがあるので、雪の少ない地域を中心に人気です。
ルーフ型
上の写真のような、柱がないタイプのアール型やフラット型の屋根もあり、これをルーフ型といいます。
柱ではなくベランダ上部の壁面などに、屋根を取り付けます。 柱がないのでベランダを広く使えます。
開放感があり、スタイリッシュな点も特徴です。
ベランダ屋根を後付けする費用相場
べランダ屋根の費用相場はつける屋根の種類によって変わっていきます。
一般的なベランダの出幅である885mmの屋根を後付けする場合、本体価格と施工費用合わせた総額は、以下のようになります。
工事内容(作業費+材料費)
アール型屋根の後付け(885mm)
約13~16万円
フラット型屋根の後付け(885mm)
約12~15万円
ルーフ型屋根の後付け(885mm)
約7~15万円
オプションとして、「耐風・耐積雪」、「耐熱・遮熱」加工、「物干し」、「前面側面パネル」の設置も可能です。
工事内容(作業費+材料費)
耐風・耐積雪仕様
5万円~
断熱・遮熱仕様
1万円~
物干し
1万円~
前面・側面パネル
3万円~
オプションの工事を行う場合、上の表の値段が総額に加わることになります。
ベランダに屋根を後付けする注意点
方角によっては後付けに向かない
取りつける方角によっては、後付けに向かないこともあります。
特に太陽に背を向けた方角である北・北西向きのベランダには日差しが入りづらいので、屋根を後付けすると、部屋の中が一日中暗くなったりすることが考えられます。 屋根を設置する場合は、南・南東向きの直射日光が部屋に入るようなところにあるベランダがおすすめです。
サイズや傾斜に気を付ける
サイズが小さすぎると、そもそも雨避けの効果を発揮できなくなるので、物干しから+30㎝隠れるぐらいのサイズの屋根を選ぶことが大切です。
傾斜が急すぎると、風雨に弱く、緩やかすぎると、ゴミがたまりやすく手入れが面倒になります。 家の特徴に合わせた屋根を選ぶことを心がけましょう。
地域の特性に合わせた屋根を選ぶ
住んでいる地域の気象によって、求められる屋根の形状やオプションが変わってきます。 東北、北陸、山陰地方などの雪が多い地域では、雪の重みに耐えられず屋根が壊れてしまうこともあります。
そのような地域では、オプションとして耐積雪仕様の屋根や排雪機能が付いたベランダ屋根がおすすめです
強風が多い地域、毎年のように台風被害が発生する九州、東海地方のような地域では、耐風性が高い屋根材がおすすめです。 風で洗濯物がとばないように前面と側面にパネルを設置するのもおすすめです。
ベランダ屋根取付の施工事例
施工事例1
島原市 戸建て・バルコニ-屋根 木造の屋根組にポリカの平板葺き
- BEFORE
- AFTER
※屋根の取付だけでなく、外階段の設置も行いました。
施工事例2
平塚市 目隠しフェンス エクステリア
- BEFORE
- AFTER
※ベランダの屋根だけでなく、地階のテラスにも屋根を設置し、目隠しフェンスの設置も行いました。
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ベランダ屋根の後付けに関するお役立ちコラム
Q.ベランダの屋根の素材は何でもよいでしょうか?
ベランダの屋根は素材によって特性が異なります。
塩化ビニル樹脂
ベランダ屋根に使われる素材の中で一番安価なのが特徴。安いぶん、耐用年数が5年ほどで、古くなると交換が必要です。
アクリル板
透明度が高く、あまり日差しを防ぎたくない場合におすすめ。柔軟性に欠けるので、物が当たると割れやすいのが欠点です。
ガラスネット
塩ビ樹脂にガラスの繊維が入っている。安いが、こちらも耐用年数は10年程度と短いです。
ポリカーボネート
ベランダの屋根にもっともよく使われる素材。風雨と日光に強いので、長持ちします(10年以上)。
鋼板
耐久性に優れているが、塗膜が劣化すると錆が付くので、定期的に塗り替えが必要です。
Q.ベランダ屋根はDIYできますか?
屋根の取付は、DIYがかなり難しいです。 建築構造の知識がない人が取付工事を行うと、屋根をうまく家の柱の部分に取り付けられず、重い屋根が落ちてくることもあるので大変危険です。 ひどい場合は屋根だけでなく、外壁自体も崩れてくることがあります。
2m以上の場所で行う作業を高所作業と呼びます。 ベランダ・バルコニーに屋根を設置する場合、通常2階以上の高所に取り付けることになります。 高所作業は安全な足場を組み立てた上で慎重に行わなくてはなりません。 慣れていない場合は、業者に依頼しましょう。