2022年5月19日

在来浴室のリフォームの基礎知識を解説! リフォーム費用と注意点

築年数が古い一戸建てや賃貸物件では、浴室が在来浴室で造られていることがあり、リフォームする方が多くいらっしゃいます。在来浴室には4つのリフォーム方法がありますので、この記事では在来浴室のリフォーム方法や基礎知識、費用相場などを分かりやすく解説しています。

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在来浴室の特徴

在来浴室の特徴

お風呂は主に、在来浴室ユニットバスという2種類に分けることができます。 在来工法は、昔ながらの作り方で柱や梁などで軸を組み、浴室を作る方法になります。築30年以上の一戸建てなどでは、在来浴室であることが多いようです。また、古い集合住宅では在来工法で作られた浴室がそのまま使われている場合が多々あります。

ユニットバスは浴槽だけでなく、天井、床、壁などのパーツを工場で作り、現場で組み立てて浴室を作る方法になります。 在来浴室の特徴やユニットバスとの比較については、以下の記事でより詳しく説明しています。

在来浴室の特徴としては以下の4つが挙げられます。

  • 壁、床、天井など部材の大きさを自由に決められる
  • 浴槽の素材が選べる
  • 隙間が生じやすいので冬場は浴室が寒い
  • 経年劣化で水漏れが起こりやすい

ご自身の好みと浴室の大きさにより部材を用意するため、ユニットバスの規格に当てはまらない場所でも造ることができますが、在来浴室はタイルなどで作られているため、冬場は浴室の床が冷たくなるといわれています。

在来浴室のリフォーム方法は4種類ある

在来浴室のリフォーム方法は4種類ある

在来浴室のリフォーム方法は、上の表の通り大きく分けて4つあります。 それぞれメリットとデメリットがありますので、ここではリフォームごとに詳しく説明していきます。

在来浴室からユニットバスにする

在来浴室からユニットバスにするリフォームは、一般的に一番よく行われています。在来浴室は壁や床がタイルなどでできているため、ユニットバスにする場合は天井、壁、床、浴槽をすべて解体することになります。

床下の状態によっては、リフォーム費用以外にも別で費用がかかります。そうはいっても、床下にシロアリがいたり水道管が腐食しているのであれば、放置せずに必ず対処しなくてはいけません。

ユニットバスは大きなパネルを合わせて造るため、壁や床に凹凸がないので掃除がしやすく、水漏れの心配も少ないといえます。また、断熱性が高いので暖かい所から寒い所へ移動したときに起こる、ヒートショックを防ぐことにつながります。

一方、ユニットバスは工場で部品を作り、現地で組み立てるという工法ということもあり、デザインのバリエーションはそれほど多くありません。そのため、規格が合わないと在来浴室からユニットバスにリフォームできない、というケースもあります。

新しい在来浴室にする

お風呂に強いこだわりがあるのであれば、ユニットバスではなく在来浴室でリフォームをしたい方もいらっしゃると思います。 古くなった在来浴室を新しい在来浴室にする場合、工事内容によっては一から浴室を造ることになります。

在来浴室の魅力は、なんといっても自由度の高さです。オーダーメイドのように、自分の好きに素材や部材を選んで浴室を作り上げることができます。

ですが、使用する部材を一から造ることになるため、費用が高くなる傾向にありますし、納品にも時間がかかります。場合によっては完成までに2週間以上かかることがあるため、その間のお風呂をどうするかも、あらかじめ決めておかなくてはいけません。

在来浴室をユニットバス風の在来浴室にする

まず、ユニットバス風の在来浴室について説明します。ユニットバスなのか、在来浴室なのか判断がつきにくいですが、ユニットバスのような見た目になる在来浴室のことです。

壁と床にパネルやシートを上から貼る工事方法ですので、解体費がかからない分安価でリフォームが可能です。さらに、浴室が狭くユニットバスのリフォームができない方でも、リフォームすることができます。

パネルやシートは好きな大きさにカットできるので、浴室の大きさに関係なく工事が可能です。大規模な工事をする必要もないので、工事の期間も2日~4日程度で終わるため、浴室を使えない期間が短くなります。

既存の壁、床の上からパネルなどを貼る工法ですので、床下が腐っていたり、水漏れが起きていても確認することができません。浴室の使用年数が長いときは、劣化状況も考慮してリフォームしましょう。

在来浴室からハーフユニットバスにする

在来浴室のリフォーム方法は4種類ある 出典:グッドデザイン賞

ハーフユニットバスとは、浴槽や床部分がユニットバスで、それより上の壁は在来浴室のように自分で素材を選ぶことができる、在来浴室とユニットバスの中間にあたる工事方法です。

そのため、右の写真のように浴室の床はパネルを使用し、壁は木材で仕上げるということもできます。

ハーフユニットバスは在来浴室ほどではないですが、ある程度自由に浴室を作ることができます。そのため、ユニットバスに対応していなかった浴室でも、ハーフユニットバスであればリフォームできる、というケースがあります。

大手メーカーもハーフユニットバスの商品を出していますが、ユニットバスに比べて種類は多くありません。また、選んだ壁材やデザインによっては、在来浴室と変わらない工事費用になることがあります。

在来浴室からユニットバスにする工事が主流

在来浴室からユニットバスにする工事が主流

在来浴室をリフォームする場合、ユニットバスにする方が非常に多いのですが、その理由として在来浴室のデメリット部分を改善できること大きいように思います。

そのため、在来浴室からユニットバスにリフォームにする場合の利点、見積書の見方、工事の流れを詳しく解説していきます。

集合住宅で在来浴室をリフォームするときの注意点

集合住宅で在来浴室をリフォームするときの注意点

マンションやアパートなどの集合住宅に住んでいる方でも、自宅の在来浴室をリフォームしたいという方はいらっしゃると思います。

リフォームする前の確認が重要

集合住宅だからといって、在来浴室のリフォームができないということはありません。ただし、事前に許可申請が必要になります。マンションの場合は管理組合に、アパートの場合は大家さんや管理会社に確認してください。

「購入しているのだから、自由に工事してもいいじゃないか」と、思う方もいらっしゃるかもしれませんが、マンションやアパートには管理規約があるため、工事内容によってはリフォームに制限が出ることがあります。

また、マンションやアパートには多くの人が暮らしていますので、工事の際に発生する騒音なとでトラブルを起こさないためにも、上下階や付近の方には事前に伝えておくことが大切です。

浴室が狭くなることがある

マンションやアパートでは、浴室の形によってはユニットバスのサイズが小さくなるケースがあります。最悪の場合、ユニットバスでリフォームができないこともありますので、事前に業者に確認しておきましょう。

ユニットバスのリフォームできないときは、オーダーメイドでユニットバスを造ってもらう、新しい在来浴室にする、パネルやシートでリフォームするなど、工事内容によっては高額な費用がかかることがあります。

在来浴室をリフォームするときの費用相場

在来浴室をリフォームするときの費用相場

在来浴室をリフォームする場合の費用

  • 在来浴室⇒ユニットバス

40~200万円前後

  • 在来浴室⇒在来浴室

80~200万円以上

  • 在来浴室⇒ユニットバス風の在来浴室

20~60万円前後

  • 在来浴室⇒ハーフユニットバス

50~200万円前後

在来浴室のリフォームにかかる費用は、商品や部材のグレードによって費用が大きく変わりますので、あくまで目安としてお考えください。

ユニットバスは、家族用サイズの浴槽や多機能を備えた浴槽など多くの商品がありますし、床や壁、天井も良い素材にすると当然費用は高額になります。 さらに、浴室の状況によって工事内容も違ってきますので、詳細なリフォーム費用は業者の現地調査で見てもらわないと分かりません。

まとめ

在来浴室をリフォームするには4つの方法があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。それを踏まえて、ご自身が浴室に何を求めるのか、予算はいくらまで用意できるのか、業者をする前にしっかり決めておくことが大切です。

業者選びも施工をする上で重要な問題ですので、できるだけ妥協せずに比較検討した上で選んでください。優良な業者であれば様々な提案をしてくれますので、浴室の状況に合わせて在来浴室のリフォームを行うことができます。

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。