2024年6月17日

浴槽・バスタブに使われる素材の種類と特徴

お風呂のリフォームをするときに、カタログを見ていると「人工大理石使用」のように書かれていることがあります。それがすごいことなのは分かっても、細かな特徴まではよく分からない当人も多いかもしれません。ここではそんな人のために、浴槽・バスタブでよく使われる素材について、その種類と特徴を紹介します。

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浴槽・バスタブの素材の種類と特徴

浴槽・バスタブの素材の種類と特徴

浴槽の素材は、入浴の快適さやお手入れのしやすさに大きな影響を与えます。高級な素材を使えば良いというわけではなく、予算やライフスタイルに合った素材を選ぶことが重要です。素材の特徴をしっかり理解していないと、価格や見た目だけで選んで後悔することにもなりかねません。

カタログでは各素材の良い面が強調されていますが、実際に使用してみるとデメリットが気になることもあります。ここでは、各素材のメリットとデメリットを含めて詳しく解説します。

種類耐久性汚れにくさ値段の安さ
FRP(繊維強化プラスチック)
人工大理石×
ステンレス
ホーロー×
×××

FRP(繊維強化プラスチック)

FRP(繊維強化プラスチック)は、樹脂素材にガラス繊維を混ぜたもので、標準的な浴槽のほとんどがこの素材で作られています。

メリット

  • 価格が安い: 価格帯は1万円台から30万円台まであり、標準的なものは10万円前後です。
  • ラインナップが豊富: 多くのデザインやサイズから選べる。
  • 補修が容易: クラックや穴が発生しても補修可能。

デメリット

  • 汚れが目立ちやすい: 汚れが付着しやすく、塗装が時間と共に色褪せる。
  • 定期的なメンテナンスが必要: コーティングを行うことで汚れを防げるが、時間と共に劣化するため再コーティングが必要。

本体費用: 5~30万円

人工大理石

人工大理石はアクリル樹脂やポリエステル樹脂を主成分とし、キッチンや洗面台にも使われています。

メリット

  • 加工性が高い: どんな形の浴槽も容易に作れる。
  • バリエーションが豊富: 多彩な色やデザインが可能。
  • お手入れがしやすい: 表面が滑らかで汚れが付きにくい。
  • 温かみがある: 天然大理石のような温かみを感じられる。

デメリット

  • 傷が付きやすい: 柔らかいため、天然大理石よりも傷つきやすい。
  • 高価なものが多い: 高品質なものは値段が高くなる傾向があります。

本体費用: 5~40万円

ステンレス

ステンレス浴槽は耐久性が高く、衛生的な特徴を持っています。

メリット

  • 高い耐久性: 金属製でヒビや穴が発生しにくい。
  • サビや変色がない: 長期間使用可能。
  • 優れた保温性: 見た目の冷たさとは裏腹に、保温性が高い。
  • 衛生的: カビや雑菌が繁殖しにくい。

デメリット

  • 塗装の剥がれ: 塗装されたステンレス浴槽は、時間とともに塗装が剥がれやすい。
  • デザインが限られる: 一部の人には無機質で冷たい印象を与えることがあります。

本体費用: 5~70万円

ホーロー

ホーローは金属の表面にガラス質のうわぐすりを焼き付けたもので、タカラスタンダードなどで採用されています。

メリット

  • 高い保温性: ガラス質が保温効果を高める。
  • カビが発生しにくい: ガラス質でコーティングされているため、汚れも付きにくい。
  • 美しい外観: 見た目が美しく、高級感がある。

デメリット

  • 経年劣化: 表面のガラス質が剥がれるとサビが発生し、補修が難しい。
  • 高コスト: 本体価格が高く、重さがあるため工事費も高くなる。

本体費用: 15~50万円

木製浴槽は、特にこだわりを持つ人に人気があります。ヒノキなどの木材を使用し、リラックス効果が高いです。

メリット

  • リラックス効果: 木の香りや質感がリラックス効果を高める。
  • 高い耐久性: きちんと手入れをすれば長く使える。
  • 自然素材の温もり: 木の自然な温もりが感じられる。

デメリット

  • お手入れが大変: お手入れを怠るとカビが発生しやすい。
  • 高コスト: 本体価格が高く、毎日のお手入れが必須。
  • 水漏れのリスク: 木材の経年変化による水漏れのリスクがある。

本体価格: 40~70万円

まとめ

浴槽・バスタブの素材の種類と特徴

浴槽の素材について、その概要だけでも理解いただけたでしょうか。予算に余裕があるなら、好きな素材やグレードの浴槽を自由に選べば良いのですが、限られた予算の中でリフォームをする際は、それぞれの特徴を把握して最適な素材を選ぶことが重要です。

具体的に「浴槽の交換を検討している」「浴槽交換の費用相場が知りたい」方は、こちらの記事をご覧ください。

特にこだわりがなく、予算に余裕があるなら人工大理石かホーローを選び、予算が少ないならFRPの浴槽を選ぶのがオススメです。他の浴槽を選ぶ人は少数派ですが、浴室空間に特別な思い入れがある人には適しています。例えば、ヒノキのお風呂が夢だった人や、タイル張りで個性的なお風呂を作りたいという場合に検討しましょう。

選ぶときにはメリットばかりに目を向けるのではなく、デメリットもきちんと把握することが大切です。また、カタログだけで決めるのではなく、ショールームなどで実物に触れてみましょう。そうすることで「思っていたのと違う」ということを回避できます。

リフォームを検討する際には、業者の意見も参考にすることが重要です。経験豊富な業者は、それぞれの素材のメリット・デメリットを熟知しており、適切なアドバイスを提供してくれます。また、実際に施工した事例を見せてもらうことで、より具体的なイメージを持つことができます。

さらに、環境に配慮した素材選びも考慮に入れると良いでしょう。例えば、人工大理石はリサイクル可能な素材を使用しているものが多く、環境負荷を軽減することができます。木製浴槽も、再生可能な資源を使用しているため、環境に優しい選択と言えます。

最後に、浴槽の交換だけでなく、浴室全体のリフォームを考える場合、壁材や床材、照明なども一緒に見直すことで、統一感のある快適な空間を作り上げることができます。浴室は一日の疲れを癒す重要な場所ですので、自分のライフスタイルや好みに合った空間作りを心がけましょう。

以上を参考に、最適な浴槽選びをして、快適なバスタイムを楽しんでください。

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