2023年3月1日

浴槽・バスタブに使われる素材の種類と特徴

お風呂のリフォームをするときに、カタログを見ていると「人工大理石使用」のように書かれていることがあります。それがすごいことなのは分かっても、細かな特徴まではよく分からない当人も多いかもしれません。ここではそんな人のために、浴槽・バスタブでよく使われる素材について、その種類と特徴を紹介します。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • メールで送る

浴槽・バスタブの素材の種類と特徴

浴槽・バスタブの素材の種類と特徴

浴槽の素材は、入浴の快適さとお手入れの快適さに影響します。
単純に高級な素材を使っていればいいというものではありませんし、自分の予算に応じた商品を選ばなくてはいけません。
素材の特徴を把握していないと、選ぶ基準が分からずに、値段と見た目だけで選んでしまうことになります。

カタログでは、それぞれの素材のいいところばかり紹介していますので、実際に使ってみたらデメリットの部分が気になって、後悔するということもあります。
そうならないためにも、ここではメリットだけでなく、デメリットも含めてそれぞれの素材の特徴についてご紹介します。

種類耐久性汚れにくさ値段の安さ
FRP(繊維強化プラスチック)
人工大理石×
ステンレス
ホーロー×
×××

FRP(繊維強化プラスチック)

FRPは繊維強化プラスチックのことを言います。
浴槽に使われるFRPは樹脂素材にガラス繊維を混ぜたものを使用しています。あまり聞き慣れない素材かもしれませんが、標準的な浴槽のほとんどがFRPで作られています。

FRPの浴槽を採用する最大のメリットは価格の安さにあります。
価格は1万円台~30万円台までありますが、標準品は10万円前後です。
ラインナップがとても多い素材ですので、気に入ったデザインやサイズの商品がかならず見つかるというのもメリットのひとつです。また、FRPはクラックや穴が発生しても補修することができます。
10年、20年も日々使用するものですので、どうしても劣化を防ぐことができませんが、劣化しても浴室塗装などで新品同様の状態に戻すことができるという特徴もあります。

FRPのデメリットは汚れが目立ちやすいということです。
人工大理石や人造大理石と比べると、汚れが付着しやすく、なおかつ塗装がされていますので、時間と共にどうしても色褪せてしまいます。このデメリットはコーティングを行うことで、ある程度は回避できます。
最新の浴槽の場合は、最初からコーティングが施されている商品もあります。
ですが、コーティングも時間とともに劣化しますので、きれいな状態を保つには、定期的に再コーティングする必要があります。

本体費用:5~30万円

人工大理石

人工大理石は、人工的に作られた大理石だと思っている人もいるかもしれませんが、正確にはあくまで見た目が大理石風の素材です。
人工大理石の主成分はアクリル樹脂やポリエステル樹脂で、浴槽だけでなく、キッチンや洗面台にも採用されています。

加工性が良いため、どんな形の浴槽も型があれば簡単に作ることができます。
さらに着色性も良く、様々な色使いが可能でバリエーション豊富にラインナップされています。安価なものからハイグレードなものまで、価格帯の広さも人工大理石浴槽の特徴のひとつです。

お手入れのしやすさも人工大理石の特徴のひとつです。表面がとても滑らかですので、汚れが付着しにくいというメリットがあります。
天然大理石のような温かみもあり、入浴中にとてもリラックスすることができます。

ただし、柔らかいため天然大理石よりも傷つきやすいという欠点もあります。

本体費用:5~40万円

ステンレス

ステンレス浴槽の特徴は、耐久性の高さと衛生的であるということが挙げられます。
金属ですので、簡単にヒビが入ったり、穴が空いたりすることがありません。
サビも発生せず、変色も起こりませんので、長く使い続けることができる浴槽です。
一見すると無機質で冷たい感じがありますが、保温性に優れているというのもステンレス浴槽のメリットです。

一方で、塗装されたステンレス浴槽は、時間の経過とともに塗装が剥がれてしまうというデメリットもあります。
ステンレスは塗装がとても難しい金属で、特に湿度が高く、温度変化もある浴室内では、ステンレスは大丈夫でも塗装がダメになってしまいます。

本体費用:5~70万円

ホーロー

タカラスタンダードなどで採用されているのがホーロー浴槽です。
ホーローは金属の表面にガラス質のうわぐすりを焼き付けたものを指します。民芸品によくある七宝焼と同じ要領でできています。
このホーローの最大の特徴は保温性の高さにあります。加えてガラスで金属をコーティングしているので、カビが発生しにくく、汚れの付着もほとんどありません。
見た目の美しさもホーローのメリットのひとつです。

ただし、経年劣化で表面のガラス質が剥がれてしまうと、そこからサビが発生します。
簡単には補修できませんので、サビが発生してしまうと、買い替えしか選択肢がなくなります。
ホーロー浴槽は値段も高く、重さもあるため工事費も高くなるというデメリットがあります。

本体費用:15~50万円

お風呂にこだわりたい人は、いつかヒノキのお風呂を家に作りたいと思っているのではないでしょうか。
実際に浴槽を木製にするリフォームを行っている人は少なくありません。
入浴中は、とてもリラックスできるのが、木製浴槽の特徴です。耐久性が高いため、きちんと手入れを行えば、長く使えるというメリットもあります。

ただし、お手入れを少しでもさぼると、あっという間にカビだらけになってしまいます。カビが発生しにくい浴槽も売られているようですが、それでも毎日のお手入れは必須です。
それくらいに時間に余裕を持てるようになったら、木製浴槽の導入を考えましょう。

本体価格:40~70万円

まとめ

浴槽・バスタブの素材の種類と特徴

浴槽の素材について、その概要だけでも理解いただけたでしょうか。
予算に余裕があるなら、自由に好きな素材、好きなグレードの浴槽を選べばいいのですが、限られた予算の中でリフォームをするときは、それぞれの特徴を把握して最適な素材を選びましょう。

具体的に「浴槽の交換を検討している」「浴槽交換の費用相場が知りたい」方は、こちらの記事をご覧ください。

特にこだわりがなく、予算に余裕があるなら人工大理石かホーローを選び、予算が少ないならFRPの浴槽を選ぶのがオススメです。
その他の浴槽を選ぶ人は少数派ですので、浴室空間に特別な思い入れがあるような人に向いています。
ヒノキのお風呂が夢だったという人や、タイル張りで個性的なお風呂を作りたいというときに検討しましょう。

選ぶときにはメリットばかりに目を向けるのではなく、きちんとデメリットも把握することも忘れないようにしてください。また、カタログだけで決めるのではなく、ショールームなどで実物に触れてみましょう。
そうすることで「思っていたのと違う」ということを回避できます。

いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!

リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。
リフォマなら中間マージンカットで専門業者をすぐ紹介