浴室に虫が発生する原因
入浴の時間は一日の疲れを癒す大切なひとときです。そんな入浴中に虫を発見すると、あまり良い気分はしませんよね。
浴室に発生することの多い虫はチョウバエという虫です。チョウバエは泥や汚水、水に漂っている食べカスなどから発生します。浴室は水がたまっていたり、排水口に水がつまっていたりすると、チョウバエが発生しやすい環境となります。
また、チョウバエは暖かい環境を好みます。最近のユニットバスは断熱性に優れているため、よりチョウバエが繁殖しやすくなっています。
他にも多くの虫が浴室に発生することがあります。
浴室に発生する虫の種類
出典: イラストAC
お風呂に発生する虫の対策を行うには、まずどのような虫が発生するのかを知っておく必要があります。ここでは浴室で発生しやすい3種類の虫について、その特徴をご紹介します。
①チョウバエ
5月末から10月にかけて繁殖しやすいのがチョウバエです。ハート型で1~4ミリくらいの黒い虫に見覚えのある方は多いのではないでしょうか。排水溝や窓の隙間から浴室に侵入して、石鹸カス、人間の髪の毛やフケ、皮脂を餌にする害虫です。基本的には侵入を防ぐというのが有効な対策になりますが、完全に侵入を防ぐのは難しく、さらにはすぐに繁殖するため、見つけ次第駆除する必要があります。
②チャタテムシ
体長が1~2ミリくらいで、とても小さいチャタテムシはカビを食べる害虫で、畳などにも発生するため、ダニと間違われることがよくあります。実際にはダニではなくシラミの仲間で、寒さに弱いという特徴があります。このため、チョウバエと湿度の高い時期に繁殖しやすく、特に湿度の高く温かい浴室を好んで住み着きます。
繁殖すると、その死骸を吸い込んで喘息などを引き起こす可能性があるため、こちらも放置せずに早急な駆除が必要です。
③白アリ
お風呂に発生するというよりは、お風呂下部の柱などに住み着くことが多いのが白アリです。もし浴室内で白アリを発見したら、床下にはものすごい数の白アリが発生していると考える必要があります。家に被害を与える白アリは3種類に分類されます。
- ヤマトシロアリ:3.5~6.0ミリ
- イエシロアリ:7.5~9.5ミリ
- アメリカカンザイシロアリ:9.0~11.0ミリ
いずれの白アリも家に与える被害が大きく、見つけたときの緊急性はチョウバエやチャタテムシよりも高く、すぐに業者に依頼して現状確認と駆除をお願いする必要があります。
浴室の虫を駆除する方法
チョウバエなどの虫にとって浴室が快適な環境であることをご紹介しました。いつまでも虫が飛び回っていては、お風呂でゆっくりとくつろぐことはできません。浴室で虫を発見した時に、すぐに駆除できる方法をご紹介します。
熱湯を直接かける
チョウバエは水を好みますが、熱湯は苦手です。そこで、チョウバエを見つけたら、チョウバエに熱湯をかけてください。浴槽下など、掃除が不十分になりがちな所からチョウバエは発生しやすく、エプロンカバーの裏側に生息していることが多いです。チョウバエを見つけたら、エプロンを外して他にも虫がいないか確認してみてください。
また、浴槽下は汚れがたまりやすく、チョウバエが好む環境となっていることが多いようです。浴槽下に熱湯を流すことで、汚れを落としながら幼虫ごと流せるので繁殖を抑えることが可能です。熱湯だけでは落としきれない汚れがある際は、ブラシでこすり洗いをし、重曹やクレンザーなどを使ってきれいにしましょう。
こまめに清掃する
汚れのたまった浴室は、虫にとって居心地の良い空間です。清掃しながら駆除を行うことで、虫を寄せつけずに清潔な浴室にできます。虫が発生した後の清掃は、いつもの清掃に加えて、特に虫の発生しやすい排水口やエプロンカバー下を入念に掃除しましょう。掃除の後に薬剤で根本から虫を絶えさせるのもおすすめです。
専用の殺虫剤を使用する
念入りに清掃しても頻繁に虫が発生する場合、殺虫剤で虫の発生源をなくす必要があります。浴室全体にむやみに撒くのではなく、生息していると思われる所をめがけて殺虫剤をかけましょう。チョウバエの場合は、汚れに幼虫が潜んでいる可能性がありますので、虫だけでなく排水口周りにも殺虫剤をかけておきます。
殺虫剤を使う場合はマスクやメガネでのどや目を保護してください。また、浴室を使用しない時には粘着シートやハエ捕りリボンを吊るしておくと、簡単に虫を捕まえられます。
浴室に虫を発生させない対策
浴室に虫が発生した際の駆除の方法についてご紹介しました。駆除の仕方が分かれば、虫が発生しても冷静に対処できますが、最初から虫が発生しない浴室の方が快適ですよね。そこで、浴室に虫を発生させないために大切なことをご紹介します。
浴室を乾燥させる
虫は水気のある場所を好みます。お風呂を沸かしたりシャワーの水滴が壁や床に残ったりするなど、浴室は水が残りやすく湿度の高い空間です。そこで、入浴後には浴室を乾燥させて、水気を残さないことが大切です。換気扇を使うことで空気の循環効率が上がり、乾燥が促進されます。
しかし、湿気が残った状態でドアを開けたまま換気扇を回してしまうと、湿気が全て脱衣所に送られてしまい、脱衣所にカビが生える原因となります。また、密閉状態で
換気扇を使用する方が、浴室全体に空気が行き届き、換気効果が高まるため、乾燥も早く行えます。換気扇を使用する際は、窓やドアは必ず閉めましょう。
侵入を防ぐ
浴室に虫が入ってこられないようにするのが、最も簡単な方法と言えます。入浴後に窓や浴室のドアを閉めるようにするだけで、外部からの虫の侵入を防げます。浄化槽や排気管があるときは、虫が繁殖していないかを定期的に確認しましょう。
排気管に網を張ると、虫が侵入できなくなります。水がたまった排水管はチョウバエを増やす原因となりますので、排水管に水をためないことも、虫を侵入させないために有効です。
プロに依頼して駆除してもらのがおすすめ!
虫が発生してから掃除をするだけでなく、定期的に清掃を行うことで、虫が発生しにくい浴室となります。水を桶にためておくだけでも虫は寄ってきますが、浴室の汚れはチョウバエなどの幼虫のエサとなります。入浴後は髪の毛や石鹸カスなどを残さないようにしましょう。
日々の生活が忙しいと排水口の掃除など、細かい箇所は後回しにしてしまいがちですが、2週間に一度は浴室を隅々まで清掃する習慣をつけましょう。ただし、これだけ徹底していても発生するのが害虫です。きちんと清掃しても害虫が発生する場合は、手の届かない場所や見えない場所で繁殖している可能性があります。
そうなると、さすがに自分で対処するのは難しいですので、専門の業者に依頼して駆除してもらいましょう。特に白アリの場合は、家自体が深刻な状態になっている可能性があります。床下の柱が侵食されているかもしれませんので、駆除したのにすぐに発生したという場合は、すぐに専門業者にチェックしてもらってください。
お風呂に出る虫の駆除を業者に依頼したときの費用
駆除する害虫の種類 | 費用相場 |
---|---|
チョウバエの駆除 | 1.5万~5万円 |
白アリの駆除 | 1㎡あたり3,250円 |
チョウバエの駆除はお風呂場だけの駆除で済む場合には、1.5万円程度と比較的安価に駆除してもらえます。ただし、発生源が浴室以外にもある場合は、作業費用もそれだけ高くなります。白アリ駆除は1㎡あたり3,250円とこちらも、それほど高くはありません。ただし、白アリ被害によって柱が使い物にならなくなっていた場合は、大掛かりな工事が必要になるため高額な費用がかかります。
いずれの場合も専門業者に依頼することになりますが、すべての業者が優良だというわけではありません。駆除したはずが数週間もしないうちに虫が湧く、ということもありますので、業者選びは慎重に行ってください。
白アリ駆除の場合は、少なくとも5年間の無料保証サービスがついている業者を選ぶようにしてください。また、保証期間中に無料点検をしてくれる業者もありますので、再発防止のためにはそのような手厚いアフターフォローを行ってくれる業者を選びましょう。
まとめ
浴室に虫が発生する理由や虫の駆除方法、虫の発生の予防方法をご紹介しました。浴室には水回りや暖かい環境を好む虫が発生しやすい場所のひとつです。汚れのたまっている所に生息しやすいため、対策としてはこまめな清掃が大切です。清掃後も虫が見られるようなら、殺虫剤の使用も検討してみてください。
こまめな清掃の他、入浴後は必ず乾燥機を回して水気のない浴室にしておくことで、虫の発生しにくい浴室となりますので、清潔で水気のない浴室を保ち、虫の発生を防ぎましょう。それでもまだ発生する場合には、自分でなんとかしようとせずに、専門の業者に依頼して徹底した駆除を行ってください。
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