2024年6月27日

お風呂に埋め込みスピーカーを設置しよう! 設置費用と注意点も解説

最近は防水のBluetoothスピーカーなどが出回っているため、お風呂で音楽や動画を楽しめるようになってきました。しかし、Bluetoothスピーカーは充電が必須ですので、好きな時に楽しめないことがあります。でしたらいっそのこと、埋め込みスピーカーを設置したい方もいますよね。ここでは、埋め込みスピーカーの設置費用と、導入する上での注意点など解説しています。

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埋め込みスピーカーのメリット

出典:LIXIL

それではまず、埋め込みスピーカーのメリットから見ていきましょう。具体的なメリットを知ることで、よりお風呂場に埋め込みスピーカーを設置したくなると思います。

  • 見た目がすっきりしている
  • 音の広がりが良い
  • 水没の心配がない

上記の3つは納得できるものもあれば、本当に?と疑問に感じるものもありますよね。ここでは、それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。

見た目がすっきりしている

埋め込みスピーカーのほとんどが、天井に設置する際に、スピーカーの表面だけが表に出るような構造になっていますので、見た目がとてもすっきりとします。天井の色に合わせて設置すれば、違和感がほとんどありません。

お風呂はリラックス空間ですので、見た目というのが思った以上に重要です。ポータブルスピーカーですと置き場所にも困りますし、すっきりとしたお風呂空間を期待するのであれば、埋め込みスピーカーがおすすめです。

音の広がりが良い

スピーカーを天井に設置することで、音が広がりやすいというメリットがあります。音は空気の振動によって伝わるので、天井にスピーカーを設置することで、シャワーのように音を全身で浴びることができ、いつも以上にいい音で聞くことができます。

飲食店やエステなどへ行くと、スピーカーが高いところに設置されているのを見かけますよね。これはBGMとして音楽を楽しむための工夫のひとつで、高い位置から音を鳴らすことで、よりクリアな音になるため、リラックスしやすくなる効果が期待できるからです。

また、最近は音質にこだわった埋め込みスピーカーも発売されています。音質の劣化を防ぐための最新技術が組み込まれていますので、よりピュアな音を楽しむことができます。

水没の心配がない

埋め込みスピーカーで嬉しいのは、やっぱり水没させる心配がないことです。いくら防水仕様だとはいえ、ポータブルスピーカーだと浴槽に落としてしまいそうで心配ですよね。ほとんどの防水スピーカーは、防水とはいえ長時間の水没には耐えられません。

もちろん、埋め込みスピーカーでも防水仕様を選ぶ必要があります。湯船に落ちないという安心感がありますし、毎日浴室を利用する方にとっては、少しでもストレスない造りにしたいのではないでしょうか。そう考えると、水没しないというメリットは大きいと思います。

お風呂に埋め込みスピーカーを設置する費用

埋め込みスピーカー

浴室用埋め込み防水スピーカー本体(アンプ込み):3万~4.5万円
取付工事費:約3万円~

お風呂に埋め込みスピーカーを設置する費用は、スピーカー本体と取付工事費を合わせて6万~8万円程度かかります。Bluetoothタイプのアンプ内蔵スピーカーであれば、本体価格も取付工事費も抑えることができますが、アンプやレシーバーを別に揃えると費用が上がる傾向にあります。

いずれにしても10万円以下の予算があれば設置でき、あとは音にどれだけこだわるかで、費用が大きく変わってきます。高級な天井埋め込み型スピーカーは6万円程度しますし、安価な埋め込み型スピーカーならその1/10の価格で売られています。

数千円で購入できるポータブルスピーカーと比べると、どうしても割高感がありますが、すでにお伝えしましたように、埋め込みスピーカーだからこそのメリットが多々あります。費用対効果をきちんと考えて、埋め込みスピーカーにするかどうかを決めましょう。

工事業者を選ぶときに1社だけに見積依頼するのではなく、2~3社に依頼して相見積もりの形にすると、設置費用を安くおさえることがあります。
ただし、安価な金額のところに決めてしまいますと、手抜き工事をされる可能性もありますので、前提としては信頼できる業者に依頼するようにしてください。

埋め込みスピーカーをDIYで設置する際の注意点

埋め込みスピーカー

少しでも費用を抑えたい方は、「DIYで設置できたらいいのに」と思うかもしれませんが、電気工事を伴う場合は危険ですので業者に依頼してください。
あくまで自己責任でDIYを行う場合は以下の点に注意しましょう。

  • 天井裏のスペースを確認する
  • 防水をしっかりと行う
  • コンセントから電源をとる

それぞれの注意点について詳しく説明していきます。

天井裏のスペースを確認する

まず、お風呂の天井裏に十分なスペースがあることを確認してください。スピーカーに高さがあるものですと、天井裏に大きな空間が必要になります。気をつけたいのが梁柱で、何も考えずにお風呂の天井に穴を開けたら、そこに梁があって設置できなかったというケースもあります。

アンプを設置する場合は、それらをどこに置くのかも合わせて確認しておきます。操作できるように脱衣所に設置するのか、それともリビングに設置するのかによって配線経路も変わってきます。施工をする前に、どこに何を置くのかをきちんと考えてなくてはいけません。

防水をしっかりと行う

防水もしっかり行う必要があります。天井ですので水漏れが発生することはありませんが、スピーカーを取付けたときに隙間があると、お風呂の湿気が天井裏に逃げてしまい、そこからカビが発生する可能性があります。

もちろん、スピーカーは防水対応のものを選ぶようにしましょう。防水タイプでないものを選んでしまうと、すぐにスピーカーが壊れてしまうケースがあります。DIYでやりがちなミスですので、対応している商品が分からない方は無駄な出費をしないためにも、家電量販店や業者への相談をおすすめします。

コンセントから電源をとる

重要なのがスピーカーやアンプの電源です。電源をコンセントからとるタイプのスピーカーなら問題ありませんが、アッテネーターなどの音量調節器を使う場合は、電気工事が必要になります。電気工事は危険な作業ですので、資格を持った方しか行えません。電気工事が発生する場合は、必ず専門業者に依頼してください。

業者に依頼する際は、できるだけ音響機器の設置に慣れている業者を選びます。スピーカーは設置する場所の違いで、音の広がりや聞こえ方がまったく違ってくるからです。最適な場所に設置してもらいたいのであれば、業者選びにもこだわりましょう。

埋め込みスピーカーのメーカー紹介

お風呂の埋め込みスピーカーを導入すると決めたら、次にしなくてはいけないのが商品選びです。埋め込みスピーカーには、Bluetooth接続タイプアンプ接続タイプの2種類があり、おすすめはアンプのいらないBluetooth接続タイプです。

クラリオン

クラリオン

出典:クラリオン

Bluetooth接続タイプの埋め込みスピーカーでおすすめなのが、クラリオンのZF160です。クラリオンはカーオーディオやカーナビを中心に販売している、日本の音響メーカーです。埋め込みスピーカーは、カーオーディオで培ったノウハウを活かして作られています。

もちろん、防水仕様で、防カビ対策も行われていますので、長く使うことができます。さらにコンパクト設計されていますので、天井裏のスペースにそれほど余裕がないという場所でも、問題なく設置できます。

Bluetooth接続でスマートフォンやタブレットと接続ができ、さらに世界初のフルデジタルスピーカーということで、音質の劣化がなくクリアな音を楽しむことができます。家族がそれぞれに、自分のスマートフォンから好みの音楽を楽しむ。そんな使い方をしたいという方に適した商品です。

価格:63,000円

他のメーカーでも、浴室の天井や壁に埋め込むスピーカーはありますので、価格や機能などご自身に合ったものを選ぶことが大切です。

埋め込みスピーカーとテレビでお風呂をホームシアターにする

埋め込みスピーカー

埋め込みスピーカーを導入してお風呂でいい音を楽しめるのであれば、合わせて映像も楽しめるようにするのがおすすめです。お風呂で映像を楽しむ方法としては、下記のような選択肢があります。

  • タブレット
  • ポータブルテレビ
  • 埋め込み型テレビ
  • 壁掛型テレビ

このうち、スピーカーと組み合わせて使えるのが、タブレットと埋め込み型テレビです。タブレットは持ち運びができてとても便利ですが、Bluetoothスピーカーと同じように水没のリスクがありますし、濡れた手では上手く操作できないとなると意外とストレスが溜まります。

予算に余裕があれば埋め込み型テレビを導入して、お風呂をホームシアターのような1ランク上のバスタイムを楽しみましょう。少し大掛かりな工事が必要になりますが、スピーカーの取付け工事と合わせて行えば、費用を抑えることもできます。

埋め込み型テレビの工事は防水工事が必要になりますし、何よりも音にこだわるならスピーカーの配置場所がとても重要です。DIYでの取付けには適していませんので、多少費用が高くなっても、専門業者にお願いして設置してもらいましょう。

浴室テレビについては別記事で詳しくご紹介していますので、下記リンク先をご参照ください。
浴室にテレビを設置する費用はいくら? テレビの種類や選び方も解説

まとめ

埋め込みスピーカー お風呂にスピーカーを埋め込むだけで、入浴タイムがとても贅沢な時間になります。BGMを流してリラックスするというのもいいですし、埋め込みテレビと組み合わせて映画を楽しむというのもおすすめです。

ポータブルのBluetoothスピーカーよりも導入費用は高くなってしまいますが、音の広がりや安全性という意味では、埋め込み型のスピーカーにはそれらのスピーカーにはない魅力があります。予算10万円でお風呂の快適さがアップするのなら、決して無駄な出費ではないと思います。

スピーカーを導入したことでお風呂が癒やしの場になることで、ストレス解消にもつながります。ちょっとした贅沢かもしれませんが、導入してよかったと思えるリフォームのひとつですので、お風呂に埋め込みスピーカーを設置してみてください。

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。