店舗の外装の役割・目的
店舗のデザインと聞くと、内装を思い浮かべる方は多いでしょう。
しかし、どれほど素敵な内装であっても、お客様が来店されなければ意味はありません。
お客様は店舗の外の様子からまず、そのお店に興味があるかないかを判断します。自分の好みかどうか、欲しいものは見つかりそうかを考えて入店するか否かを決めるため、外装デザインは店舗の印象を決める上で最初に重要となるポイントでもあるんです。
外装は、どのようなコンセプトのもと、どんなものを扱っているのかをお客様に想像させる、もしくはアピールするための物とも言えます。
雑貨屋の外装デザインの考え方
雑貨屋の場合、「これが欲しい」などと目的があって来店されるお客様だけでなく、店舗のデザインに惹かれてなんとなく立ち寄るお客様も多いのが特徴です。
外観で興味を持って来店なさった方の場合、商品が外観のイメージと全く違えば、店内をすべて見る前に退店してしまう可能性があります。いくら品揃えが豊富で高品質の雑貨を扱っていたとしても、印象と違えば興味を持ってもらえませんので、扱う商品やそのイメージに合うような外観にする必要があります。
シンプルでありながらさり気ないデザイン性が特徴の北欧雑貨を扱う雑貨屋であれば、白い外壁に木目の扉や、レンガ調の外壁を用いると、程よいデザイン性を持つ雑貨を輝かせる外観となります。
自然の素材を活かした雑貨を扱っていれば白やベージュといった明るさやナチュラルさを感じられる色を基調に、扉や窓枠にリユース品を用いたりすると、温かみのある外観となります。
日本製にこだわった雑貨を扱う雑貨屋も多い形態です。和雑貨の店舗は、外壁や扉にはこげ茶や黒など深い色を用い、店内が見える窓は確保しつつ町家にあるような格子を設けると、和モダンな外観となります。
どのような雑貨を販売しているのかを店舗の外から想像できるように工夫することが大切です。
外装から扱う商品や内装まで、トータルでコーディネートすることで、ハイセンスな雑貨屋という印象を与えることもできます。
雑貨屋の場合、大きな窓を用いたり、ガラス張りにすることで店内の様子が外から見えるようにしている店舗が多いです。
飲食店やサロンなどと違いメニュー表のない雑貨屋では、店舗の外からどのような商品があるのかを直接見せる形を採用することで、お客様が安心して入店できるよう促す効果が期待できます。
ガラス窓を利用して、ショーウィンドウのように新入荷の商品やおすすめ商品を展示し、外から見えるようにしても良いでしょう。また、外壁に装飾や雑貨屋のロゴを施したり、窓に宣伝用に窓ガラスカッティングシートを貼るのも良い装飾になります。
外観づくりの要素
入りやすさ
大きな窓を設けたり、ガラス張りにすることで、外から店内の様子が見えると共に、店舗は明るい印象になります。どんなお店かわかるため入りやすくなりますが、入りやすい印象を与えるもう一つの要素が入口の広さにあります。
入口が狭かったり、物がギリギリまで置いてあり雑多な雰囲気があると、閉鎖的で入りにくい印象を与えます。
逆にすっきりとしていて間口も広く、開け放した入口では、お客様を歓迎しているような印象を与え、各段に入りやすい印象を与えます。
明るく開けた外観をイメージし、入口周りはすっきりとさせましょう。
雑貨屋を目立たせる照明
店内にはもちろん照明を設けると思いますが、同じく店外にも照明は必ず設置します。
明るいうちは店外に照明がなくとも問題ありませんが、暗くなってくる時間帯では照明がないとお店の存在が分かりにくくなります。
暗いままでは営業しているのかしていないのかもわからず、暗くてどんよりした印象を与えてしまいます。また、入り口付近が暗いと入店・退店の際お客様の足元が見えずに事故に繋がる可能性もありますので、安全面の観点からも必ず照明を設置しましょう。
照明は当て方によってさまざまな雰囲気を演出しますので、イメージに合う照明の種類を選び、光の当て方やレイアウトにも気を配ってみましょう。
効果的な看板
看板とは、店舗の名前と場所を示す目印のような役割もあります。
そのため、お客様の目につきやすい所に設置することが大切です。
看板は雨風などの外界の刺激の影響を受けているため、経年と共に汚れや劣化が進みます。看板に汚れや破損が目立つと、店舗の清潔性を欠いてしまいますので、印象も良くありません。
外壁と共に看板の清掃を習慣づけ、状態の確認も定期的に行い、清潔感のある雑貨屋の印象を保ちましょう。
人の流れを考慮する
どのような雑貨屋なのかを外装で伝えようとした時、店舗の正面には様々な工夫を施すでしょう。
しかし大通りでない限り、お客さんは必ずしもその店舗の前を通るとは限りませんし、前を通る人だけをターゲットに絞ってしまっては対象者が減ってしまいます。
ここにお店があるということや雑貨屋であるということ、どのような雰囲気の店舗なのかを離れた所からでも分かってもらえる・興味を持ってもらえるようにアピールしなくてはなりません。
そこでまず、どの時間帯にどのような人が多く、どこに向かう人が多くてどこから人が来るのかを把握する必要があります。
人の流れの多い所に扱っている雑貨が見えるよう窓を設置したり、人が来る方向に遠くからでも見えるよう看板を設置したり、店舗の外装のどこを見てもお店の雰囲気がわかるよう色合いやデザインを工夫するなど、様々な角度からお店をアピールすることができます。正面以外からも店舗を見るお客様がいることを考慮して、外装デザインを決めましょう。
独自性の高いデザイン
雑貨屋は扱う雑貨が似ると、コンセプトや取り込みたい客層がかぶることが考えられます。近所に雑貨屋があり、扱う商品が似ている場合は、特に外装で差別化を図りましょう。 似通った外観ですと、せっかくオープンしても認知してもらうことが難しくなります。
どんな雰囲気のお店にしたいのかを明確にする必要がありますが、迷った場合はコンセプトの似ている雑貨屋に足を運び、外観を研究してみましょう。多くの店舗外装を参考にすることで、何に気をつければ差別化を図れそうか、自分ならではの絶対に入れたいデザインは何なのかなどを整理する良い機会になります。
まとめ
雑貨屋の外装工事のポイントや店舗の外装の目的をご紹介しました。
店舗の外観には、どのようなコンセプトで、どのような人向けに、どのような商品を扱っているのかをアピールする役目ががあります。
雑貨屋は、具体的に欲しいものが無くても外観に惹かれて訪れる方も多いため、扱う雑貨のイメージに合う外装デザインにすることが重要です。
また、店舗の外からどのような雑貨があるのか分かるようにすると、お客様は安心して来店してくれます。入りやすい雑貨屋の共通点は、明るくて開放的なことです。
看板やデザインを工夫することで、お客様の興味を引きやすくなります。
またこちらの記事では雑貨屋 内装(改装)工事の費用相場について記載してあります。雑貨屋の店舗内装はどのようなコンセプトで費用はどれくらいかかるのかを知りたい方はご覧ください。
コンセプトの分かる外装の雑貨屋をつくりましょう。
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