2021年9月21日

【ウッドデッキ解体の費用相場は?】 自分で解体するときのポイントも解説!

ウッドデッキは暖かな日の日向ぼっこに最適ですし、BBQなどを行って楽しむ方もいます。しかし、ウッドデッキは時間の経過とともに劣化するため、いつかは解体しなくてはいけません。ここではウッドデッキの解体費用と、少しでも寿命を延ばすためのポイントについて説明しています。

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ウッドデッキの解体の目安はいつなの?

ウッドデッキ

出典:photoAC

自宅にウッドデッキを設置している方もいらっしゃるでしょう。ウッドデッキは物干し場にも、お子様やペットの遊び場にも、趣味のガーデニングにも、バーベキューでの家族団らんにも大変便利な空間です。

しかし、ウッドデッキは見た目ではまだまだ使えそうでも、実は内部がボロボロになっているというケースがよくあります。

ウッドデッキはその名の通り木材で作られているので、どれだけメンテナンスを行ってもいずれ朽ちてしまいます。安いソフトウッドと呼ばれる木材(スギやマツなど)では数年で、耐久性にすぐれたハードウッド(イタウバ やフィエラなど)と呼ばれるものでも20年もすれば寿命を迎えてしまいます。

木材は水を吸うという特徴があります。無垢材で作られた部屋が心地いいのは、木材の吸水性・吸湿性が関係していますが、その水分と木材を餌に木材腐朽菌が繁殖します。この菌が繁殖していると木材の腐食が進んでいきます。

また、シロアリによる被害も多く、最悪の場合、シロアリの住処となったウッドデッキから、家の木材にシロアリが移ることもあります。

このように、寿命や腐食、シロアリの被害が広がったウッドデッキは脆くいつ床や柱が抜けるかわからず、とても危険なので、早めに解体工事を行うことをおすすめします。ウッドデッキの上を歩いていて、たわんだり、ベコベコするような違和感があるようでしたらすぐにご検討ください。

ウッドデッキを解体するのにかかる費用は?

しっかりメンテナンスをしていてもウッドデッキの寿命はやってきます。 それでは、ウッドデッキの解体にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。解体費用は業者に依頼する場合と、自分で行う場合とで費用か違ってきますので、それぞれの相場を確認していきましょう。

業者に依頼したときの費用相場

費用相場:2万8千円~10万円

業者に依頼した際は上記の費用が発生しますが、ウッドデッキの大きさや、設置環境などによって価格に差が出てきます。さらに、同じ大きさのウッドデッキでも、廃棄物を運搬するトラックが家の近くに停められない場合と、家の近くまでトラックを寄せられる場合とでは、後者のほうが安く済みます。

ウッドデッキの基礎がコンクリートに埋まっていると、基礎を掘り出さないといけないため、さらに費用が高額になります。ウッドデッキがどのような状態にあるかで金額は変わってきますので、上記の費用はあくまで目安になります。

見積もりの際は、出張費・人件費・廃棄処分費などの項目ごとに明細を出してもらいます。「解体費用一式」と工事内容をまとめる業者がいますが、何の工事にいくら必要になるのか知るためにも、詳細に書いてもらいましょう。

この中で重要なのは廃棄処分費です。この項目が含まれていないと、あとから別途で請求されることがあります。 作業内容が分からないときは質問をし、それに対してきちんと説明してくれる業者かどうかも大切なポイントです。疑問がない状態にしてから契約をしてください。

自分で行うときの費用相場

費用相場:1万~3万円

自分で解体する場合は、工具の購入費用と廃材の撤去費用がかかります。工具が元からあれば廃材の撤去費だけで済みますが、大きいウッドデッキでは解体処理がかなり大変です。

工具はノコギリなどの木材をカットできるものと、釘を抜くためのバールを用意しましょう。釘ではなくネジを使っている場合は、ドライバーも用意することになります。

廃材を小さくカットすることで、ウッドデッキを可燃ごみとして捨てることができます。地域によってできないところもありますので、必ず事前に調べておきましょう。 ネジや釘は不燃ごみもしくは金属ゴミとして捨てられますが、ウッドデッキの基礎部分は一般ごみでは捨てられない場合があるので、その場合は専門の業者に引き取ってもらうため処分費用が発生します。

このように解体をご自身でおこなうのはとても大変なので、基本的にはプロの業者にお任せすることをおすすめします

メンテナンスを行うことでウッドデッキの寿命は延びる

ウッドデッキが木材でできている以上、いつかは解体しなくてはいけませんが、寿命はメンテナンス次第で大きく変わってきます。 ソフトウッドをまったくメンテナンスせずに使うと、3年もしないうちに使用できなくなったケースがあります。

一方、正しくメンテナンスを行うことで、ソフトウッドでもハードウッドと同じくらい使用できるようになるといわれています。 ウッドデッキのメンテナンス方法は大きく分けて3つあります。

  • 日頃からこまめに掃除する
  • 1年に数回、高圧洗浄機かデッキブラシで徹底的に清掃する
  • 1年に1回塗装をする

部屋の掃除をするのと同じように、ウッドデッキも毎日掃除しましょう。基本的には箒で掃くくらいで構いませんが、汚れが付着しているときは雑巾で取り除くようにしましょう。

こまめに掃除をしていても、どうしても落としきれない汚れが発生してしまいます。このような汚れは1年に数回、できれば季節ごとに高圧洗浄機デッキブラシでしっかりと落とします。やりすぎると木材を傷つけてしまいますので、天然木の場合は適度に済ませておきます。

最も重要なのが、年に1回の塗装です。防腐や防水の塗装をしても、一度だけでは紫外線や雨などで効果が薄れてしまいます。1年に1回は塗装の塗り直しを行ってください。ハードウッドは塗装をしなくても問題ないとされていますが、紫外線による変色があるので行いましょう。

塗装はペンキのように膜を覆うものではなく、オイルステインのように通気性がありながら撥水効果もあるものを使用してください。高圧洗浄機かデッキブラシでしっかり汚れを取り除いてから、時間をおいて2回塗るのが一般的です。

ウッドデッキの解体を業者に依頼する際、費用をおさえたい方へ

お金をかけずにウッドデッキの解体を行うには、ご自身で解体しましょう。そうはいっても道具を買い揃えたり、何よりも作業中にケガをすることがあります。

DIYに慣れている方でしたら、解体をしても怪我のリスクが多少は下がりますが、経験が全くない方は費用が高くても業者に依頼するほうが無難でしょう。 実は、業者に依頼しても解体費用をおさえる方法があります。

そのポイントが以下の2点になります。

  • 部分的に自分で解体する
  • 複数の業者に見積もりする

ウッドデッキの素材は木ということもあり、電動ノコギリを使って床面だけ分解することはそれほど難しいことではありません。業者に基礎の撤去と廃材の処理だけお願いすれば、解体工事費をある程度は下げることができます。

また、複数の業者に依頼することも費用をおさえるために必要です。同じ解体工事でも、業者ごとに人件費や持っている道具が違いますので、見積もりの金額に違いが発生します。A社が8万円になった工事を、B社は5万円と見積もることがありますので、2~3社くらいに依頼しましょう。

複数の業者に見積もりを依頼する際は、相見積もりだと伝えてください。競合相手がいることを伝えることで、高額な金額を提示されることはほとんどありません。

ただし、見積もり金額があまりに安すぎる場合は、工事後に追加費用を請求されたり、手抜き工事をされることがあります。きちんと明細をチェックして、本当にその値段で済むのかを業者に確認した上で依頼しましょう。

まとめ

ウッドデッキは心地いい空間で、日々の生活を豊かにしてくれますが、老朽化が進んだ状態で使い続けるのは危険です。掃除や塗装をするなどきちんとメンテナンスをし、寿命を延ばすことも大切ですが、歩いていて違和感があったら解体工事の検討しなくてはいけません。

ウッドデッキはご自身でも解体できますが、廃材の処理などを考えると業者に依頼したほうが確実です。複数の業者に見積もり依頼をして、価格を比較することで解体費用をおさえることができます。無理にご自身で解体しようとせず、安全面も考えてウッドデッキの解体を行いましょう。

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。