2018年7月25日

一軒家の解体にかかる費用と少ない予算で行うポイントとは?

「一軒家の解体ってどれくらいの費用がかかるの?」 、「少ない予算で解体できる?」という疑問を解決するために、一軒家の解体にかかる費用相場と少ない予算で行うポイントをご紹介します。これから解体工事をしようと考えている人はぜひ参考にしてください。

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一軒家を解体するときの費用相場

一軒家

出典:photoAC

それではまず、一軒家の解体にかかる費用相場をみていきましょう。
一軒家といっても、木造や鉄骨などの構造によって費用が変わってきますので、それぞれ個別に説明していきます。

木造

1坪あたりの解体費用相場:2万~3万円

木造は柱や梁などの材料に木材を使用している家です。日本家屋の伝統的な建築方法で、設計の自由度は高めですが柱の本数が多いので、間取りが限られてしまうなどの特徴があります。骨格になる部分は木造ですが、床や壁、天井などには木材以外の材料tが使われることがあります。

木造の一軒家の解体費用が最も安く、1坪あたり2万~3万円が目安です。 例えば40坪の家を解体する場合は、80万~120万円かかる計算になります。

鉄骨

1坪あたりの解体費用相場:3万~4万円

鉄骨には重量鉄骨造軽量鉄骨造の2種類があり、鉄骨造の家やアパートなどは軽量鉄骨造が主流です。重量鉄骨造は3階建て以上の大きな建物に採用されることが多く、耐震性を要求される家の構造に適しています。

鉄骨の一軒家は木造よりもやや高く、1坪あたり3万~4万円です。軽量鉄骨造のほうが重量鉄骨造よりも解体費用は安くなります。40坪では120~160万円前後かかります。

鉄筋コンクリート

1坪あたりの解体費用相場:4万~5万円

鉄筋コンクリートは大型のマンションなどに採用される構造です。鉄筋の骨組みにコンクリートを流し込み、柱や梁だけでなく床や天井などの強度部材として使用します。一軒家ではは、デザイン性や耐火性の良さなどから採用する方が近年増えてきました。

鉄筋コンクリートを使用した一軒家の解体費用は非常に高く、1坪あたり4万~5万円で、40坪では160~200万円ほど必要になります。建築するためにも高額な費用がかかるだけでなく、解体も木造の2倍以上かかると覚えておきましょう。

なぜ解体費用に差があるのか

解体相場をインターネットなどで調べていると、必ずと言っていいほど「実際の解体費用は相場とは違うことがあるのでご注意ください」というように注意書きがされています。家の値段は地域ごとに多少の違いがあるにしても、それほど大きく変わりませんが、なぜ解体費用には差が出てしまうのでしょうか?

  • 建物の構造
  • 建物の周辺環境
  • 解体工事をする地域
  • 業者の質

解体工事の費用は主にこの4点によって決まります。すでにご紹介しましたが、まず重要なのが建物の壊しやすさです。木造の解体費用は安く鉄筋コンクリートは高くなりますが、これは木造の解体が短期ででき、鉄筋コンクリートは時間と手間がかかるからです。

同じ木造であっても、建物の周辺環境によって費用が変わってきます。例えば現場までの道が狭く敷地内に解体のための重機を持ち込めないような場所では、手作業で解体工事を行います。

時間と人数が多く必要になると、費用が高額になりがちです。隣の住宅と距離が近く足場を組むスペースがないときも、解体工事に時間がかかるため費用が高くつきます。

さらに、地域差も解体費用に影響します。人件費の高い都市部、業者の数が少ない土地では競争が起こらないので解体費用が高くなるといわれています。ただし、業者の数が多くても人件費が高い地域では、解体費用が高くなるケースがあります。

そして、業者選びで気をつけなくてはいけないのが業者の質です。腕のいい職人が揃っている解体業者ならば安心して任せられますが、工事費用が高くなることがあります。反対に、安く請け負ってくれる業者では、解体工事中にトラブルを起こす恐れがあります。

一軒家における解体費用の内訳

解体費用の相場を把握したところで、費用の内訳をご説明します。
「自分で工事をするわけではないから、内訳なんて見なくていいよ」という方もいるかもしれませんが、工事内容を理解することで、業者から出された見積書の妥当性を判断できるようになります。

悪徳業者に騙されないためにも、どのような解体には工事内容があり、それに対していくらかかるのかを知っておきましょう。

内部解体

1坪あたりの内部解体費用相場:5,000~10,000円

一軒家の解体は、最終的に部材ごとに分別して廃棄しなくてはいけません。このため重機で一気に壊してしまうと、あとの分別作業が大変になってしまいます。建物内部にある物は人力で取り除き、部材ごとに解体していきます。

インフラ設備や石膏パネル、ガラスの撤去など、撤去範囲が広く手間もかかります。このため1坪あたりの内部解体費用はやや高めに設定されています。

屋根解体

1㎡あたりの屋根解体費用相場:1,000~3,000円

屋根も内部解体と同じように分別が必要なため、すべて手作業で解体していきます。屋根の種類によって作業に差がありますが、基本的には屋根の広さによって解体費用が決まります。また、屋根解体費用とは別に足場を組む費用が発生することがあります。

基礎解体

1㎡あたりの基礎解体費用相場:2,000~5,000円

家の基礎や土間はほとんどがコンクリートで作られていますので、専用の機械を使用して取り壊します。住宅の基礎でしたら時間をかけずに撤去できますが、基礎の下から地下埋設物が出てきた際は、除去するために別途工事が発生し費用もかかります。

廃棄物処理費用

1㎥あたりの廃棄物処理費用相場:5,000~25,000円

解体工事で発生した廃棄物は、一般ごみではなく産業廃棄物として処分しなくてはいけません。この廃棄物処理費の計算はとても複雑ですので、業者によっては廃棄物処理費用としては算出せずに、解体費用の中に含めて見積書を作成ケースするがあります。

山奥などに不法投棄する業者や、追加で処理費用を請求してくるところもあります。見積書に記載がない場合は、廃棄物処理費用について必ず確認しておきましょう。

運搬費用

運搬費用相場:30,000~50,000円

業者によっては重機回送費諸経費に含まれていることがあります。基本的には重機を運搬するための費用ですが、どの作業までを含むのかは業者によって違います。

業者によっては運搬費用を見積書に記載せずに、後から請求してトラブルになることがあります。見積書をチェックするときは、運搬費用や重機回送費がきちんと記載されているか、記載されていない場合は含まれているかを確認しておきましょう。

一軒家の解体費用をおさえる方法

規模や状態にもよりますが、一軒家の解体は思った以上にお金がかかります。しかし、老朽化して今にも倒壊しそうという場合は、そのままにしておくわけにもいきませんよね。

解体はしたいけれど、できるだけ解体費用を安く済ましたいという方のために、一軒家の解体費用をおさえる方法をご紹介します。

補助金を利用する

自治体によっては、解体のための補助金を用意しています。
すべての自治体が用意しているわけではありませんし、補助金を受けるためにはいくつかの条件がありますが、築年数が古い家や1年以上誰も住んでいない家の解体を考えている方は、この制度を利用しない手はありません。

「木造住宅耐震診断支援」、「老朽空き家解体工事補助金」など、自治体によって補助金の名称は違いますが、解体する前に申請できるものがあるかどうか役場に確認しておきましょう。

中間マージンに注意する

解体した後に新しい家を建てる場合、ハウスメーカーに解体も含めて一括で依頼する方がいますが、ハウスメーカーは自社で解体をするわけではなく下請けの解体業者に丸投げすることがほとんどです。

間に他の業者を挟むと、管理費や手数料などの中間マージンが発生します。その分、解体工事費が高くなってしまいますので、自社で解体工事を行っている業者に依頼することが大切です。少しでも解体費用をおさえたいのであれば、解体業者と家を建てる業者をそれぞれ分ける分離発注にしましょう。

家の不用品はなるべく自分で処分する

解体工事で意外と費用がかさむのが廃棄物処理費です。家の解体で出てしまう廃棄物は仕方ありませんが、解体するからといって家の中に不用品を残していると、それらを処分するために費用がかかってしまいます。

ご自身で粗大ごみに出すなどの処分をすれば、数千円の出費で済んだかもしれないものが、業者に依頼すると数万単位の出費になってしまいます。解体費用をおさえたいのであれば、家の中にはなるべく物が残っていない状態にしましょう。

まとめ

一軒家を解体したいけれど、どれくらいの費用が必要になるのか分からなかったため、先送りしていた方もいるかと思います。

解体は建物の構造や状態で費用が変わってきますが、相場の5倍10倍になるようなことはありません。費用の目安がある程度分かったら、実際に解体業者に相談して見積もりを出してもらいましょう。実際に家を見てもらうことで正確な金額は出せません。

少しでも解体費用を安くしたいのであれば、自社で解体を行っている業者に直接依頼します。これだけで1~2割は費用をおさえることができるでしょう。

さらに、できるだけ不用品はご自身で処理し、自治体に利用できる補助金があれば上手に活用して、金銭的な負担をできるだけ減らしてから一軒家の解体を行ってください。

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