よくある煙トラブル例
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まずはどのような煙トラブルが発生するのか、その例と原因、対処方法についてご紹介します。
黒い煙が出る
ガス給湯器はガスに着火して火を着けていますが、実はガスだけでは燃えることができません。ガスと酸素が結びついて初めて着火します。ガス給湯器の老朽化が進むと、この酸素の供給量が不足して、不完全燃焼が起こります。その結果として黒い煙が出てしまいます。
黒い煙は不完全燃焼だと考えてください。そのままにしておくと、安全装置が働いてガス給湯器が使えなくなります。すぐにメーカーや修理業者に連絡をして、ガス給湯器の修理をしてもらいましょう。
ガス給湯器の上部がススで黒くなる
ガス給湯器の上部が黒く汚れている場合には、黒い煙と同じように不完全燃焼が原因です。不完全燃焼によって発生した黒い煙がガス給湯器の丈夫に付着している状態です。この場合も、すぐにメーカーや修理業者に連絡して、修理をしてもらいましょう。
白い煙が出る
白い煙は、基本的には水蒸気ですのでそれほど心配する必要はないのですが、異臭がする場合にはガス給湯器内部で、クモやゴキブリ、ゴキブリの卵が加熱されている可能性があります。自分にできる範囲内で掃除を行い、それでも改善されないようであれば、メーカーや修理業者にメンテナンスの依頼をしましょう。
浴室が焦げ臭い
ガス給湯器を空焚きしてしまうと、配管を伝ってその出口である浴室内に煙が発生し、臭いが溜まってしまいます。とはいえ、最近のガス給湯器は空焚き安全装置がついていますので、それほど危険はありません。古いガス給湯器を使っていると発生しやすいトラブルで、ガス給湯器の故障にも繋がります。
空焚きだけであれば、基本的には修理をする必要はありませんが、空焚きが原因で熱交換器などが壊れてしまう可能性があります。 空焚き後に異変に気づいたときは、メーカーや修理業者に確認してもらいましょう。
煙を確認したらやるべきこと
ガス給湯器から煙が出たときにまず、安全な煙なのかそうでない煙なのかを確認しましょう。確認すべきポイントは次の3点です。
- 煙の色
- 煙の臭い
- ガス漏れの可能性
チェックすべきことは「どのような色の煙なのか」「煙に臭いはあるのか」ということです。この2点に関しては、メーカーに連絡したときにも確認される可能性がありますので、必ずチェックしておきましょう。ただし、臭いを確認するときにはたくさん吸い込まないように気をつけてください。
また、ガス漏れの可能性がないかもチェックしてください。こちらも臭いでわかるかと思います。 室内でガスの臭いがするようでしたら、窓を開けて換気をしてください。ガスに引火する可能性がありますので、換気扇での換気はしないように気をつけてください。
3点をチェックし終えたら、ガス給湯器の電源を落としておきましょう。できればガス栓も閉じておくと安心です。
そこまで行ったら、メーカーや修理業者に連絡をしましょう。どのような状況で、どんな煙が発生したのかをきちんと伝えましょう。 ガス給湯器の型式も確認しておくと、スムーズに修理対応の処理をしてもらえます。
煙を確認したらやってはいけないこと
ガス給湯器から煙が出ていると焦ってしまいますよね。「火事かも」と思って水をかけてしまう人もいるようですが、これはガス給湯器を壊してしまう可能性があります。 ガス給湯器から火が出ているのでなければ、水や消化器は使わないようにしましょう。
室内の場合はガスが充満している可能性があります。先ほど、換気扇は使わないようにと説明しましたが、使ってはいけないのは換気扇だけではありません。 すべての電気機器のスイッチを入れないようにしてください。タバコも危険です。
煙が発生した場合には、あらゆる可能性を考慮して、安全性が確実に確保されるまでは何もしないようにしてください。 DIY慣れしている人ほど、自分でなんとかしようとしてしまいますが、余計に壊してしまうかもしれません。 専門の知識がない場合は、業者にメンテナンスと修理を任せましょう。
黒い煙は故障のサイン
故障例でも説明しましたが、黒い煙は不完全燃焼によって起こります。不完全燃焼は酸素不足によって発生しますが、その酸素不足はガス給湯器が上手に空気を吸い込めていないことが原因です。 まずは、ガス給湯器の掃除をしてください。
吸気口と排気口に汚れがある場合には、それらを取り除くようにしましょう。 また、吸気口と排気口周辺に物が置いてある場合にも、十分な酸素を取り込めなくなります。ガス給湯器の周りには何も置かないようにしてください。
それでもまだ黒い煙が出ている場合には、いずれ安全装置が作動して、場合によってはインターロックがかかり使用ができなくなることもあります。 そうなるとメーカー以外には直すことができませんので、安全装置が動く前に修理してください。
不完全燃焼を起こしていることは間違いありませんので、人体への危険も考えられます。一酸化炭素中毒になる可能性もありますので、ただちに使用を停止して、トラブルがこれ以上深刻化する前に直してもらいましょう。
修理・交換の検討と注意点
ガス給湯器から煙が出たときには、修理を行うことになります。ただし、状況によっては修理ではなく、ガス給湯器の交換となるケースもあります。 また、修理をするときに気をつけなくてはいけないポイントがあります。ここでは修理と交換の見極め方と、修理をするときの注意点についてご紹介します。
購入後8~10年以上経過時に黒い煙が発生したら交換
ガス給湯器を買ったばかりという場合には、もちろん修理して直しましょう。保証期間中という可能性もありますので保証書を確認してメーカーに連絡してください。 ガス給湯器を10年近く使っている場合には、すでに寿命を迎えている可能性があります。
もし修理を行っても、またすぐに故障が発生する可能性がありますので、8~10年経過している段階で黒い煙が出た場合には、修理よりも交換を考えた方が良いです。 白い煙の場合は、メンテナンスをすれば直りますので、10年経過していても、内部の掃除だけをしてもらって継続利用しましょう。
修理期間中はお風呂が使えなくなる
修理をするときに注意したいのは、修理が終わるまではお風呂に入れなくなるということです。 修理なんてすぐに終わると思っているかもしれませんが、場合によっては持ち帰って原因究明をすることもあります。数日間はお風呂に入れなくなる可能性があります。
修理を依頼するときには、どれくらいの期間かかるかを確認して、その間は銭湯などを利用するために、近所に入浴施設があるかどうかを調べておきましょう。
まとめ
ガス給湯器から煙が出たときの対処方法についてご紹介してきましたが、煙が出たときにどうすればいいのか理解できたでしょうか?復習の意味も込めて、煙が出たときの流れについて簡単にまとめておきます。
- 煙の色を確認
- 煙の臭いを確認
- ガス漏れしていないか確認
- ガス給湯器を停止させてガスの栓を閉める
- メーカーや修理業者に連絡する
基本的には修理での対応になりますが、ガス給湯器が古い場合には交換部品がなかったり、大掛かりな修理になったりします。 8~10年も使っていると、せっかく修理を行っても他の箇所が故障してしまう可能性もあります。古いガス給湯器から煙が出たら、修理ではなく交換がおすすめです。
また、煙の色によって危険性が大きく変わります。黒い煙は最も危険な色で、一酸化炭素が発生している可能性があります。 すぐに使用を停止して、メーカーに問い合わせしてください。
こちらのページでは、エコキュートの施工事例や商品、その他お役立ち情報をまとめています。 エコキュートの特徴を通して、さらにガス給湯器の理解を深めてください。
ガス給湯器の設置や交換に併せて、お風呂のリフォームを検討している方はこちらのページも参考にしてください。
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